面白い見出し
こんな江戸小噺があります。
昔むかし・・ 、ある山奥の村には、鏡というものがありません。
ある年、村の男衆が江戸見物に出かけることになりました。
一行は、浅草の観音様をお詣りして・・仲見世へ。
ここに一軒の鏡屋がありましたが、鏡というものを見たことがありませんから、
「われ、そこに立ってみろ・・
あっれぇ〜われが姿、ここへ映ってるでねぇか。
不思議なこつあるもんだ・・
こりゃぁ観音様のご利益に違げぇねぇ」
なんてんで、鏡を拝んだりします。
その翌年また江戸見物へやってまいります。
ところが、その一年の間に、鏡屋が引っ越してしまい、その後に琴と三味線を教える「琴三味線指南所」
の看板が出ていました。
さぁ、村の衆は、そんなことは知りませんから・・
「どこにあるだね・・その姿ぁ見せるちゅうのは」
「なんでもはぁ、おら、この辺だと思っただが・・
アッ、こりゃいかねぇ、来年まで待たねばダメだ」
「どうして、来年まで待たねばならねぇ?」
「どうしてって、ここに書いてあるからしょうがあんめぇに・・
”今年ゃ見せん”(琴三味線)と書いてあるだよ」
「あれぇ、それ弱ったでねぇかい。
おらがかか様、あんべぇ悪いっちゅうだで、
かか様おっ死ぬ前に、もう一度あれ見て、
観音様のご利益仰ぐべぇと思っただが、
かか様・・来年までおっ死なねぇだろうか?」
「あ〜あ、大丈夫だ、心配ぶつもんでねぇ・・
その下に”死なんじょ”(指南所)と書いてある」
・・・これとは全く関係ありませんが、こんな見出しを見ました。
「セクハラ財務大臣認定」・・・。
えっ?とうとう麻生さんも「セクハラ財務大臣」と呼ばれるようになったかと思いきや・・・、閣議後の会見で、辞任した前事務次官のセクハラ行為について「大臣としてセクハラ行為を認定したと考えていただいて差し支えない」と発言した。
あぁぁ、「前事務次官の行為がセクハラだと財務大臣も認めた(認定した)」ってことですか。
いやはや、"未曾有"のセクハラ大臣だと思うのですが・・・。
« 「聞き上手」こそ「話し上手」 | トップページ | 今日の富士山 »
「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」カテゴリの記事
- 【朗報】九代目春風亭柳枝誕生!(2020.07.06)
- 東京かわら版(2020.06.29)
- 今日で閉店(2020.06.26)
- バカじゃない?(2020.06.25)
- クラスター(2020.06.24)