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2018年5月 1日 (火)

子別れ

「子別れ」の稽古をしていると、ちょっとした感慨を覚えます。
子別れ
落研に入部し、喰亭寝蔵師匠の高座を聴いて感動した噺。
今は亡き落研創部メンバーのリーダーだった麻雀亭駄楽師匠との二人会でネタ出ししようとした噺。
名人2人を意識して、なかなか踏ん切りがつけられずにいた噺。
人の親になり、孫も授かって、やっと親子の情を自分なりに描いてみようと思い立ちました。
演読をしていても、難しい場面ばかり。
子別れ
「明烏」や「おせつ徳三郎」や「文七元結」や「帯久」などの長講でも感じた、噺の重さを感じています。
「人の気持ちがえがけるだろうか」という弱気と、「出来ないはずないじゃないか」という強気が、交互に去来します。
子別れ
先日の稽古(演読)では、かなり自分の言葉が出つつあります。
大工の熊さんを優しく描き、先のおかみさんに、独りで子育てする緊張感を漂わせる工夫と演出。
これが大切なんだと思います。
それにしても、亀ちゃんは、夫婦の修羅場を見ても、道を踏み外さずに、素直に育っている。
これは、亭主の不行跡や不誠実を責めても、決して人として否定せず、それを亀ちゃんに説いたおかみさんの功績です。
子別れ
そんな親子の情を描いてみたいと思います。

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