名古屋城
名古屋城が、金鯱ならぬエレベーターで注目されているそうで。
名古屋城は、織田信長誕生の城とされる今川・織田氏の那古野城(なごやじょう)の跡周辺に、徳川家康が九男義直のために天下普請によって築城したとされる。
以降は徳川御三家の一つでもある尾張徳川家17代の居城として明治まで利用された。
大阪城、熊本城とともに日本三名城に数えられ、伊勢音頭にも「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と詠われている。
大天守に上げられた金の鯱(金鯱(きんこ))は、城だけでなく名古屋の街の象徴にもなっている。
本丸御殿は二条城と並ぶ武家風書院造の双璧と評価されている。
大小天守と櫓、門、御殿などの一部は昭和戦前期まで残存していたが、名古屋大空襲によって大部分を焼失した。
戦後に天守などが外観復元されている。
・・・今の天守閣が再建されたのは1959年のことでした。
そして60年近くたった現在、コンクリート天守閣が木造天守閣へ建て替えられることになりました。
私が初めて名古屋城を観たのは、関西への修学旅行の途中で立ち寄った時だと記憶しています。
大きな城や寺を観ることが、極めて非日常的なことでしたから、大阪城を観た後の名古屋城の威容は素晴らしいと思いました。
ところが、大阪城と決定的に違っていたのは、城の内部でした。
大阪城は、完全とは言えないのでしょうが、木造で、創建当時の雰囲気が伝わって来ました。
一方の名古屋城は、東京タワーのお土産品売場のような雰囲気だった気がします。
エレベーター付きのビルでした。
そうか「外観復元」というやつだったんですか・・・。
その名古屋城が「木造復元」されるということです。
来年6月には今の天守閣周辺が囲われ、現在の姿は見ることができなくなり、9月には取り壊し開始。
着工は東京五輪が開催される2020年の夏、完成はその2年後の2022年暮れの予定。
今回の木造復元の総事業費は505億円、名古屋市は入場料収入と寄付で賄うと・・・。
またエレベーターを木造天守閣になっても設置するかどうかのバリアフリー問題があるそうです。
市長は、エレベーターは設置しない方針だそうですが。
建物のオリジナルを重視するか、観光客誘致のためにバリアフリー化を優先するか。
・・・天守閣のある城を持つ街は、とてもいいですね。
ところで、名古屋弁で「エレベーター」は、「エレビェーティヤァー」って発音するんですか?