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2018年5月29日 (火)

落語芸術協会

新宿末廣亭の下席の番組の感想ツイートを見つけました。

      
落語芸術協会も落語協会も、今まで合従連衡の連続で、少なくとも、最近は落ち着いているということでしょう。
芸術協会の番組が、他の団体や他の演芸の芸人さんにも門戸を開放したゆえに、バラエティ豊かな傾向にあるのかもしれません。
一方、鈴本演芸場との関係断絶などもそうでしたが、元々芸術協会の噺家さんの層が薄かったためで、10日興行を5日ずつ(前半・後半)に分けてやっているのも、同じ理由でしょう。
私は、噺家さん個人については、個別に好きな人は多くいますが、芸術協会の興行には、正直なところ興味がありませんでした。
理由は、上記以外に、新作落語が多いからと言うのもあります。
そういう意味では、落語協会一辺倒の傾向にあります。
(立川流と五代目圓楽一門会に対しても同様です。)
それでは、落語協会が磐石かと言うと、実は、強みが弱みというか、色々気にかかることがあります。
まずは、芸術協会は「公益財団法人」ですが、落語協会は「一般社団法人」であること。
基本的に、同一業界では「公益財団法人」は一団体にしか認められていないようですから、この面で、落語という演芸でイニシアティブを取っているのは芸術協会ということになるのでしょう。
「公益・・」と「一般・・」では、国からの補助金の有無などにも違いがあるようで、落語協会ではなく、芸術協会がお上から認められた業界を代表する団体のようになっているということです。
因みに、「日本相撲協会」は「公益財団法人」ですが、他に類似の団体がありませんから、この間のようなバカをやっても、お取り潰しにならないのかもしれません。
ということで、団体規模が零細ゆえの危機感というのは、落語協会より芸術協会の方が強く、それで組織的な動きが出来ている(組織的に動かざるを得ない)のかもしれません。
落語協会の方が、単なる個人事業者の集まりというニュアンスが強い気はします。
噺家さんの層が厚いので、質・量ともに豊富で、寄席との繋がりは強いですから、落語定席に拘ることが出来るのでしょう。
しかし、今後、世の中が変わった時の対応力は、バリエーションやバックアップ両面で、芸術協会の方が、足腰が強いのかも。
良いことかどうかは分かりませんが、例えば噺家さんの「名跡」も、落語協会は遺族が持っているパターンが多いようですが、芸術協会では、協会が管理していると聞いたことがあります。
落語協会では、そんな理由から(がほとんどだと思いますが)、「三遊亭圓朝」「三遊亭圓生」「春風亭柳枝」「古今亭志ん生」などの大名跡(留め名)の承継が中に浮いているような気がします。
落語も、数あるエンターテインメントの一分野として、様々な演芸が演じられる舞台にまぶされるようになるのかもしれません。

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