豪快な人生?
「亡くなった方を悪く言うな」と言われますから、ご法度かもしれませんが。
先日、亡くなられた月亭可朝師匠。
生前の師匠について、こんな記事がありました。
カンカン帽に眼鏡と口ひげの特徴的な外見としゃがれ声。
上方落語会の落語家タレントの第1号的存在で、ギターを鳴らし、♪ボインはぁ~…と歌いだす「嘆きのボイン」(1969年)は80万枚を記録した。
ラジオ番組のリスナーを招待したイベントで、たまたま作詞作曲した歌。
ギターのコードは3つしか弾けず、歌詞もほとんど即興だった。
豪快な人生だった。
1958年、三代目林家染丸に入門するも破門され、その後、故桂米朝さんに再入門。
いわゆる「飲む、打つ、買う」を楽しみ、自宅が火事に見舞われた際には、命の危険も顧みず“浮気の証拠となる書類”を隣家の庭に投げ入れていたという。
人気絶頂だった71年には、参院選に突然、無所属で立候補。
友人の応援演説に行くはずが、気が変わって自分で出馬したもので、結果、レギュラー出演番組を急きょ降板する事態になり、周囲を仰天させた。
さらに01年にも「一夫多妻制」「混浴推進」を公約に掲げて参院選に立候補したものの、落選した。
08年には元交際相手にストーカー行為を繰り返したとして逮捕された。
その後、日本テレビ「笑点」の東西大喜利に出演することはあったが、ほとんど表舞台に立つことはなかった。
改めて「豪快」という単語を辞書で調べてみました。
規模が大きくて力強く、堂々として力にあふれ、気持ちのよいさま。
この師匠のどこが「豪快」なのか・・・理解出来ません。
「やばい」と同じように、「反意」「反語」ということなんでしょうか?
私は、故人とは何の関係もないし、接点もなかったから、どういう評価がされようと構いませんが、このどこが「豪快な人生」って言うのでしょう。
私にはさっぱり分かりません。
芸人さんだから許されるなんて言うなら、芸道に邁進している芸人さんに失礼だと思います。
中には、芸が評価されても、晩節を汚したどこぞの協会の会長さんもいますが。
こういうのも、時代が変わったことをしっかり認識しておくべきだと思います。
ご冥福は祈ります。
独り言です。
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