往生際
援助交際がばれた県知事とセクハラ発言の事務次官。
「目くそ鼻くそ」というのは、こういう時に使うものなんだと、改めて知りました。
もともとは「目くそ鼻くそを笑う」といいます。
「目くそ」が「鼻くそ」を指して「うわ、お前って汚いなぁ!」と笑うように、自分自身の愚かさや矮小さ、欠点などに気づかないまま、他人をあざ笑うことです。
また、「目くそ」も「鼻くそ」も、その持ち主?から見れば、どちらも同じ程度に、必要のない、ないほうがいい存在です。
どちらもどちらというニュアンスもあります。
どちらも人の上に立つ公人として、甚だしくけしからん東大OBであることには変わりはありませんが、一匹狼的で敵の多そうな知事の方が、取り敢えず組織に守られている次官に比べて、いくらか正しく空気を読んでいるようで、週刊誌が発売される前に敵前逃亡を決めました。
ところで、「往生際が悪い」というのは、窮地に追いやられて負けを認めざるを得なくなった局面においてもなお態度や振る舞いに潔さがなく、 未練を持ってぐずぐずしていたり悪あがきをしていたりする財務省や事務次官のことですよね。