更迭?
今問題になっている相撲協会ですが、力士のトップである「横綱」には、卓抜した「心・技・体」や「品位」が求められます。
これは、決して数値化できるものではなく、多くの人たちの感性が、長い時間をかけてイメージされて来たものだと思います。
芸事における「名人・上手」と言われる人たちも同様だと思います。
その地位にある(地位を勝ち取った)人、一芸を「名人」と評価された人は、その分野以外においても、品格を求められるものです。
それ故に、さまざまな待遇も破格になっている訳です。
しかるに、最近のこの国の公僕、就中、そのトップたちの情けないこと・・・。
自分の地位を守るために上を向いて仕事をするのも言語道断ですが、セクハラ発言の数々に至っては・・・、もう国辱と言っても良いと思います。
そもそも、セクハラ発言は、場合によっては名誉毀損や侮辱罪にも該当する犯罪です。
財務省の事務次官と言えば、「トップ・オブ・官僚」です。
そのトップ、いわば「名人・上手」が、このていたらく。
こんな下品なやつが、官僚のトップなんですか?
本人は、自分の立ち位置の重たさが自覚できていないのでしょう。
こういう病気(性癖)があるなら、任命した側にも責任がある。
最近、セクハラやパワハラが問題になって、告発される側のオヤジたちは、残念ながらほぼ同世代です。
人権の意識、時代の流れを全く掴むことも出来ず、周りからチヤホヤされるから気もつかず・・・。
外からの常識的な物差しを持った人から指摘(告発)されると、「そんなつもりじゃ・・・」と言い訳。
この次官さま、「更迭」ではなくて、「罷免」「解任」「懲戒免職」でもよろしいのでは?
あるいは、被害者から訴えられることだってあり得る。
事実であれば、著しい人権侵害を犯した訳ですから。
世の中、それぐらい厳しくなっているんですよ。
お〜い、オヤジたち、いつまでも自分達の”常識”は通らないし、もうお前たちの時代じゃないことを、いい加減に悟りなさい。
落語でも聴いて、反省しなさい!
落語にはねぇ、身分の上下は出て来ますが、そんなものを越えて人間の上下は全くありませんよ。
業を肯定して、みんな健気に生きているから。