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2018年3月27日 (火)

記憶にございません?

ロッキード事件の証人喚問の頃からか、金科玉条のフレーズとして使われたのが「記憶にございません」。
今、「刑事訴追を受けるおそれがあるので(答弁を差し控える)」もまた、"下手人"と思しき厚顔な輩たちの常套句になりました。

ヘッドアップ官僚の権化のような人の証言は、スタートから「私は現在告発を受けて、捜査を受けている身だ。私が決裁文書の書き換えを認識したかは、私が捜査対象であり、刑事訴追を受けるおそれがあるので、答弁を差し控える」。
落語にも、様々な場面での決まり文句があります。
「おや、八っつぁんかい。まぁまぁお上がり」
「へぃ、どうもごちそうさまです」 
・・"まぁまぁ"と"まんま"の聞き違いというくすぐり。

しかし、あまり好きではありませんが、司法取引のように、「ここで本当のことを言ったら、刑事訴追はしないから」ぐらいは必要かもしれません。
逆に、黙秘した後に刑事訴追されたら、量刑を重くするとか。
しかし、誰の指示であれ、決裁文書が後になって改竄されて一人歩きするなんて、組織の体をなしていないことだけは間違いなく、その真ん中にいた一人なんだから、罪は重いですね。
この人に、約5000万円という多額の退職金が出るようですが、確かに、いくらか今までの労苦を労う面はあっても、与太郎でも覚えているようなことを「記憶にございません」などと言ったら、大幅にカットしてよいでしょう。

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