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2017年12月12日 (火)

千早亭早千さん

sign05早千さんは「四人癖」。
私が、先月の稽古に来られなかった間に、また新しい噺です。
千早亭早千さん
「子別れ」や「鰍沢」などの大きな噺をやったかと思えば、前回の「千早振る」や今回の「四人癖」と、軽い噺をさりげなく選ぶ・・・。
このあたりは、私には真似が出来ないところです。
私の場合は、戦艦大和のような感じなのかも知れませんが、早千さんは、縦横無尽に海原を航行している駆逐艦のように思います。(古い?)
で、「四人癖」も楽しそうにやっていました。
ただ、ちょっと気になったのが一点。
前半、「(癖ではなくて)偶然出たものだ」という台詞がありました。
勿論、日本語として、私が嫌いな「やばい」というのと違って、正しい使い方です。
・・・が、江戸時代、長屋の連中が「偶然・・・」という熟語を音読みして使っていたでしょうか?
落語は、台詞(口語)で語る芸能ですから、やはり訓読みが原則になるんだと思います。
だから、この場面では、「たまたま」とか「たまさか」とかを使うべきでしょう。
こんな、重箱(音読みですね)の隅をつつくようなことを、早千さんに「老婆心(これも音読みだ)ながら」と、伝えました。
すると、「あぁ、偶然を二回も使っちゃった!」と思いながら、稽古を進めたそうです。
確かに、高座本を離れたばかりで、所作が気になっていると、何気なく、普段使っている言葉が出てしまうものです。

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