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2017年12月 8日 (金)

地方の笑い

昔は、噺家さんはほとんどが江戸っ子で、江戸っ子でない噺家さんは、訛りなどにご苦労された話はよく聞きます。
例えば、お婆さん落語の五代目古今亭今輔師匠は、確か群馬県のご出身。
先日襲名したばかりの桂小南さんのお父さんは、紙切りの先代林家正楽師匠で、春日部生まれで訛りが抜けず、噺家から紙切りに転身されました。
ところが最近では、江戸っ子の噺家さんは、"絶滅危惧種"です。
地方出身の噺家さんが増えたことによって、落語が地方に拡散していることは確かで、これは落語界にとっては、大きな追い風になっていると思います。
地方出身の噺家さんで有名なお一人が、林家こん平師匠でしょう。
逆に地方出身を強調して売れた師匠でもあります。
残念ながら、長いこと病気で、往年の高座を拝見することは出来ませんが、落語・笑いを広める情熱は、物凄いものがあるようです。

地元、新潟の新聞記事を見つけました。
寄席文化などの発信を目指す「林家こん平事務所」(新潟市中央区)は3日、空き店舗を活用して同区西堀通3番町に「笑みの処方箋 わらい亭」をオープンした。
月1回の有料落語会や週末の落語絵本読み聞かせといった催しを通じ、笑いによる交流人口の増加と地域活性化を目指す。
わらい亭はブティックだった店舗を改装し、40座席と高座がある。
新潟市の支援事業を受け、3年間の予定で開設する。長岡市(旧小国町)出身の落語家で、難病を患う林家こん平さん(74)が取り組み、効果があったという体操の実演も行う。
地域のコミュニティー施設を目指し、主に高齢者の利用を想定している。
3日のオープニングセレモニーには、こん平さんや篠田昭新潟市長ら約20人が出席。
こん平さんの次女で同事務所代表理事の笠井咲さん(50)は、「県内の多くの方に、笑うことで健康になってもらいたい」とあいさつした。
除幕式の後、長岡市(旧越路町)出身の落語家、瀧川鯉津(こいつ)さん(43)が上方落語「動物園」を披露し、会場を沸かせた。
最後はこん平さんの発声で三本締めをし、締めくくった。
近くに住む渋谷千恵子さん(67)は「訪れる人が笑顔になることで、地域を盛り上げる拠点に成長してほしい」と話していた。
営業は午前11時~午後6時。月、水、祝日休み。

・・・もしかすると、地方の方が元気なのかもしれません。
ただし、これをどうやって長く続けて行くかが重要ですし、大変なことだと思います。

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