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2017年12月20日 (水)

後の先(ごのせん)

相変わらず、大相撲の騒ぎが続いていますが、今日相撲協会では、一連の横綱の暴行傷害事件に関わる処分が出されました。
それはまぁ、今後のこの団体の自浄能力の有無の問題です。
ところで、今や極悪人となっている横綱が、まだ独り横綱で、震災や八百長問題の頃に、健気なふりをしていた時には、よく「後の先(ごのせん)」を口にしていました。
「後の先(ごのせん)」というのは、大横綱双葉山が得意とした理想の立ち合い。
相手より一瞬後に(受けて)立ちながら、あたり合った後には(いつの間にか)先をとっている。
横綱に求められる品格、抜群の心技体を具現するものです。
勝てば良いのではない。
美しく潔い勝ち方が求められるのが横綱ですから。
それが、単なるスポーツではない、神事の相撲の姿です。
それを、外国育ちの人が理解するのは困難なのかもしれませんが、「後の先」を宣言していた同じ横綱が、この九州場所では、15日のうち、何と12日で、張り手やかち上げをやったと言いますから・・・言語道断ですゞ(`')、。
日本人のメンタリティを理解するのは、難しいと思います。
娘が身を売って拵えた大事なお金を、どこの誰かも知らない自殺しようとしている男にあげようとする了見。
その心意気を、ある意味で賞賛するメンタリティなんて。

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