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2017年12月26日 (火)

師匠の著書

師匠の先日の落語の授業の話題で、師匠の本のことを思い出しました。
◇落語の授業
落語には庶民の生きる知恵があふれている。
何よりも、落語は楽しい。
だから、子どもの頭も心も活発に働く。
「生きる力」の基礎・基本である、話す・聞く・思い描く力を落語を通じて育む試み。
  
師匠の著書
師匠が、「圓窓五百噺」を完遂させた後のライフワークだと仰る「落語の授業」。
その活動や考えを綴ったのが、名前もずばりの「落語の授業」。
師匠は、お若い頃からパソコンを駆使して、通信やらホームページを作っています。
◇圓窓落語大百科事典
   →  http://www.ensou-dakudaku.net/index.html
同時に、これ以外に著書も数々あります。
最近では、多くの噺家さんが、自分の経歴などを中心にした本を出版していますが、本を出すという点では、師匠はかなり早い方だと思います。
勿論、落語が中心ではありますが、ベタベタではありません。
とりあえず、出版順不同ですが、一部をご紹介しましょう。
◇「日本人が忘れちゃいけないこの落語」
人生に必要なことはすべて落語で学べる!
落語には、日本人が失ってしまった大事なことがどっさり含まれている。
命名、男女関係、雇用問題、お金、ペットなど、現代にも通じるテーマで、落語を紹介する。

日本人にこれだけは覚えておいてほしいという願いを込めて厳選した約25の噺について、現代人に通じる古くて新しい解釈を披露する。 
「正直であること」「欲張らないこと」「夫婦喧嘩を大いにすること」「年をとったら堂々と赤ん坊に戻ること」」「生き死にの冗談は言わないこと」等、現代日本が忘れてしまった美しい心を笑いとともに取り戻す。   
       《目次》
一  呼びつけにされた名前の嬉しさよ ----【命名】
二  女が強くたっていいじゃないか ----【男女関係】
三  まずは親より師匠が大事 ----【雇用問題】
四  宵越しの銭は苦の種、楽の種 ----【お金】
五  犬が人間様になってみれば ----【ペット】
七  落語の中の夫婦はなぜ離婚しないのか ----【夫婦関係】
八  生き死にの冗談は言うもんじゃない ----【高齢化社会】
九  いざとなったら喧嘩も ----【人間関係】
十  異次元のセンスと悪知恵と ----【子ども】
十一 自分が自分である証拠 ----【本人証明】  

  師匠の著書
・・・この本には、実は私も(三流亭流三として)登場します。
「三方一両損」のオチを新しく考えたという話題です。
◇みんな違って
26歳で自ら命を絶った金子みすゞ。
その最後の一日を描いた三遊亭圓窓の創作落語「みんな違って」。同作品がCD付きの切り絵絵本になりました。

師匠の著書
・・・金子みすゞの「みんな違ってそれでいい・・・」は、なかなか心を打つものがあります。
この詩人は、確か20代の半ばで、自ら命を絶ったはずですが、その最後の日のことを題材にした噺を、師匠は絵本にして出版されました。
◇圓窓ひとりごと
「奥さんもご一緒に」「動物愛護」「東京都文京区無名坂」など、雑誌に連載された文章や、新たに書き加えたものをまとめて単行本化。1988年刊。
   師匠の著書
・・・師匠の若かりし頃の著書です。
リアルタイムで買って読んだ記憶があります。

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