引退だけは避けたい?
「引退だけは避けたい」と、本気で思っているのでしょうか?
酒の席で暴行して怪我をさせた事実は、ビール瓶では殴っていないとか、相手の態度にも問題があるとか、二人は仲直りしたとか、相撲界への影響が大きいとか、そんな低次元のことではありません。
社会人が、しかも卓抜した「心・技・体」が求められる横綱が、一番基本的な人権を蹂躙したのですから、即刻退場するのが当たり前だと思うのです。
「罪を憎んで人を憎まず」ですから、普段どんなに聖人君子のような人であっても、犯した罪を真摯に償うことです。
相撲協会は、自分たちで調査するなどと言っていますが、既に暴行傷害事件として司直の手にあることを認識しておかないと、また何年か前の八百長問題や暴力問題と同じことになってしまいます。
いずれにしても、日本人のメンタリティ、横綱に求められるものを考えれば、彼はもう受け入れられないでしょう。
万が一、組織的に甘い裁定をするなら、多くの人が斯界に背を向けることになるでしょう。
人権を侵害すると言うことは、それだけ重いことだと思います。
相撲が好きだとか嫌いだとか、横綱のファンだとかそうじゃないとかではありません。
人の道を問わないと。
責任を取って引退するのではなくて、そういう人は要らないということです。