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2017年11月 2日 (木)

歌丸師匠の記事

スポーツ報知の記事を読みました。
歌丸師匠は、何かとマスコミの受けが良いのか、頻繁に登場されています。
最近は体調不良での入退院が報じられることが多い落語家・桂歌丸(81)の元気な姿を見ることができた。
≪桂小南襲名披露に出演≫
歌丸は10月30日に、横浜にぎわい座で行われた「桂小南治改め三代目桂小南襲名披露」に出演し、口上であいさつも行った。
会長を務める落語芸術協会での一大イベントということもあり、当初は新宿末広亭、浅草演芸ホールでの襲名披露にサプライズ出演し口上に参加するプランもあったという。
体調を考慮し実現しなかったが、自らが館長を務める横浜にぎわい座での出演が実現した。
口上で歌丸は「大きな大きな大名跡が、わが協会に復活しました」とうれしそうに語った。そして先代小南の功績を説明した。
「二代目の小南師匠は京都の出身でいらっしゃいまして、関西の落語を親身になって聞くことがなかった時代に、上方の言葉でやさしく分かりやすく披露した方です。関西の落語を抵抗なく、聞く良くした方です。東西交流が盛んになり東西の噺家がお互いに交流する時代になりました。これも二代目の小南師匠のお陰ではないかと感謝をしております」。
歌丸師匠の記事
≪「つる」に隠された因縁≫
高座では、マクラで病院ネタで笑わせてから「二代目の小南師匠のお弟子さんに教わった噺を…」として、「つる」を口演した。
歌丸が数多くかけており、得意としている噺だが、「つる」は前座噺だ。意外な因縁があるのだな、と思っていたら、この日の主役の三代目小南が楽屋で興味深いエピソードを話してくれた。
「あれ、(教えたのは三代目小南の兄弟子の)南なん兄さんなんです。当時、南なん兄さんがお金がなくって、家賃が払えなかったの。それを知った歌丸師匠が、南なん兄さんに『あなたが持っているネタを出してください』っておっしゃって…」。
南なんが持ちネタの幾つかを示したところ、「歌丸師匠が(その中にあった)『つる』を教えてくださいって言って…」。
歌丸は南なんから噺を教わったお礼として家賃を支払ってあげ、後輩の苦難を救ったという。
≪万全の準備をして飛行機で博多へ≫
歌丸は、2日から4日まで福岡で行われる「第11回博多・天神落語まつり」に出演する。
肺気腫や肺炎を患ったこともあり、高座でもチューブで鼻から酸素を吸入している。
気圧の変化で体調を崩すこともあり、最近は航空機の移動は自粛していると聞いていた。「前に、飛行機に乗っていて息苦しくなって、もう死ぬかと思うくらい。それで(客席の)上にある酸素マスクを使わせてくれと言ったら、『無理です』って断られた。もう、えらい目に遭いましたよ。それ以来、なるべく飛行機はやめているんです」と歌丸はアクシデントも笑いに変えて説明してくれた。
それでも今回は遠方のため航空機で移動するという。
関係者によると、歌丸の使用する酸素ボンベが大きいため、航空機に持ち込むための許可が必要で、医師の診断書など煩雑な手続きを事前に行い、宿泊するホテルでも自宅と同じように寝ている間に酸素を吸入できる機器を持ち込むなど万全の準備をして臨むという。
歌丸は「もう、最後ですね。来年は行きません」と話している。
「博多・天神落語まつり」は三遊亭円楽プロデュースの東西の人気落語家が一堂に会する一大イベントで歌丸は初回から参加している。
今回も早々と歌丸の出演が発表され、チケットは完売している。
後輩のために、落語界のために、何より楽しみに待っているお客さんのために…。
苦労している姿は一切見せずにさりげなく振る舞う。
若い時から長年、第一線を走り続けている歌丸のぶれない姿勢に改めて感服している。

・・・しかし、本当に身体は大丈夫なのかと心配になります。
何度も言いますが、正直なところ、歌丸師匠がこんなに大物におなりになるとは、思ってもみませんでした。

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