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2017年11月 3日 (金)

三代目桂小南襲名披露

これまたスポーツ報知の記事。
桂小南治改め三代目桂小南襲名披露の記事です。
桂小南治改め3代目・桂小南襲名披露公演で、念願の兄弟競演が実現した。
襲名した桂小南(56)は、寄席の色物、紙切りの先代・林家正楽の長男。
将来は紙切りを継ぐために、先代・小南に師事し前座修業をしていたが、落語への愛着が深くなり路線変更し、落語家に専念することになった。
小南の弟、林家二楽(50)が跡を継ぎ紙切りをしている。
三代目桂小南襲名披露
小南は落語芸術協会、二楽は落語協会と所属している協会が違うが、今回は特例で襲名披露への二楽の“スポット参戦”が実現。
さらに10月30日に、横浜にぎわい座で行われた襲名披露での口上で、“兄弟共演”がかなった。
通常では色物は口上には参加しないため、異例の共演となった。
二楽は扇子の代わりに商売道具のはさみを自らの前に置き「口上には慣れておりませんので…」と言いながらも、「(兄は)紙切りとして芸界に入れていただいたのですが、やっぱり噺家をやりたいといって、謀反を起こしまして…」と切り出すと、幼少期の小南の“やんちゃぶり”を披露して笑わせ、「時には兄、時には小さい親父、時にはお母さんの代わりをしてもらった」と6歳年上の兄を立てていた。
口上での共演はにぎわい座が唯一となったが、襲名披露公演では奇跡のコラボレーションがあったという。
10月1日の浅草演芸ホールだった。
小南が言う。
「二楽の紙切りの時にお客さんから『甲府い』って注文があったんですよ」。
「甲府い」は小南の得意ネタで、二楽はネタの一場面を切ってお客さんに差し上げた。
その後、トリの高座に上がった小南は当初、違うネタをかけようとしていたという。
「せっかくだから」と「甲府い」を熱演。
すると、ネタが進むと、そのお客さんが二楽が切った作品をすっと小南の元に差し出したという。
「サゲの時に、両手でそれを持って『甲府ぃ~、お詣り~、がんほどきぃ~』ってやったら大受けでね。普段の倍の拍手でしたよ」。
弟からのバトンを受けて最後を締めた。
寄席ならではの兄弟“競演”を、小南はうれしそうに振り返った。
小南が小南治を名乗り真打ちに昇進した1993年5月には父・正楽がヒザを務めてくれた。「その時とはまた違った感覚ですね」と兄弟競演を楽しんでいる。
9月21日に新宿末広亭でスタートした襲名披露公演は、浅草演芸ホール、池袋演芸場の定席での襲名披露を終え、残すは11日からの国立演芸場(20日まで)となる。
先代が亡くなってから21年ぶりに復活した大名跡の襲名披露も残りわずか。
「(山登りで言えば)もう8合目くらいかな。とにかく毎日、打ち上げで飲んでいるからね」。
そう言いながらも、小南の表情には師匠の名前を継ぐ責任感とともに充実感が漂っていた。

・・・所属する協会は異なっていても、ともに寄席演芸の世界にいめ訳ですから、こういう共演というのも、実に良いものだと思います。
「甲府ぃ」は、聴いてみたかった。

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