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2017年11月30日 (木)

忘年会の誘い

大阪のオフィスの自室にいると、部屋に若手社員が来ました。
例年やっている大阪支社の忘年会の案内でした。
ちょうど、大阪に出張するタイミングだったので、喜んで「参加」させてもらうことにしました。
・・・だけなら良かったのですが、若手社員が「実は、もうひとつお願いが・・・」と。
彼らは、当日の趣向を企画しているのですが、「(私に)落語を一席」ということのようです。
「ありがとう。でも、大変申し訳ありませんが、遠慮させてもらいますよ」と回答。
最大の理由は、私のような年寄りが出張るような場ではないこと。
それから、落語をやるならば、相当(相応)の時間が必要で、場にもそぐわないし、落語に親しみのない人も多いから、趣向としては勧められないことです。
それに、恐らくワイワイガヤガヤの中でやることになるでしょうし。
師匠からも、「落語は、聴いてもらえる環境でやりなさい」と言われてもいます。
同期会グラフィティ
実は、さらに大きな理由は、会社の同僚たちには、落語をやっている姿を中途半端に見せたくないという気持ちが強いからです。
色々な考え方があって、会社や家族や知人を発表会などに誘う方も多いようですが、天邪鬼な私は、一切お誘いしていません。
基本的には、会社(仕事)とは隔離したいと思っています。
勿論、ご贔屓の中には、仕事の関係などがきっかけで来てくださっている方もいますが、そもそも落語が好きだったり、単なる"義理"でなくリピートしてくださる方々です。
勿論、社会人同期の会ではやっていますから、絶対に「No」ではありません。
高座の上り下り
ただ、落語では、会社の繋がりや柵から離れていたいので、会社の行事でというのは、やはり違和感があります。
また、「あの人は落語が趣味だそうだから、ちょっと小噺でもやってもらおう」と、勿論、悪意も無く無邪気に考えてのことだと思いますが、私は、落語を一生懸命にやっていますから、ついでではなく、やはり一生懸命に落語を聴いていただきたい。
「ごめんなさい。偉そうな言い方で申し訳ないが、社会に出たての頃は、上司からの命令で何度かやらされたことはあったけど、基本的にはずっとお断りして来たので。それに、もう、こんなジイサンの出る幕ではないから」と、丁重にお断りしました。

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