扇子使いの違い
「試し酒」の大盃を、扇子で表現するのに、扇子の使い方の違いを説明します。
多くの場合、扇子を横にして盃を表わしているようです。
これは、踊りから来るもののようです。
ところが、師匠からは扇子の要を手前にして、左右対称に使った方が大盃らしく見えるというご指導がありました。
大変僭越ですが、先代の柳家小さん師匠と、昨日の稽古の写真で比べてみます。
私は、まだ読み稽古なので、片手に高座本を持ちながらですから、まだかなり不恰好なのはお許しいただくことにします。
小さん師匠は、広げた扇子の片端を飲み口にして、大盃を空けようとします。
一方、私は、扇子の要が飲み口になります。ちょうど、この部分に唇を当てる感じ。
飲みながら、だんだん大盃が空いて行きますが、小さん師匠は扇子を横に使いますので、ちょっと縦長のようにも見えます。
一方、私は、扇子を広げた両端を持って盃を上げて行きます。
もう少し持ち方を工夫すると、かなり大きな盃を表現できます。
しかも、左右が対称になっていて、大きく広がるイメージも表現できそうです。
細かい仕草は、これからしっかり固めて行きたいと思います。
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