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2017年10月 3日 (火)

柳家小三治師匠語録

◇芸って奴は何かの節度を持つことではないだろうか。
何でもありではありませんよね。
ある一定の空間・環境・決め事などの窮屈感(前提や制約)の中で、凡人には到底出来ない有形無形のものを作り上げることだと思います。
例えば、落語は、座ったままで様々な人物や場面を表現する芸能ですから、立ったり寝転んだりした瞬間に、落語ではなくなる。
座ってやれば、何をやってもいい訳でもない。
涙や笑いは、言葉や表現やストーリーを通じて生み出すもので、お涙頂戴したり哄笑や嘲笑を受けるのは芸ではない。
・・・と私は思います。
落研に入部した時に、先輩に言われました。
「ウケたかったら、笑いを取りたかったら簡単だよ。高座へ上る途中で転んでみせたらいい。きっと客席は大ウケするだろう。でも、それは落語の笑いじゃない」。
・・・まぁ、バリバリの落語原理主義の落研でした。

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