消せるボールペン
発売された頃は、「消せるんならボールペンて言わないんじゃないの?」なんて思ったこともありました。
使ってみたものの、インクの色も真っ黒ではない気がして、あまり使えないなぁと思いました。
消せるということは、契約書のような物にも使うことは出来ないでしょうから。
しかし、書いたものを見ても区別がつかないなぁ・・と。
今、私が愛用している筆入れ(古い?)には、3本のボールペンを入れています。
黒・赤・青・・・。
全てが、その消せるボールペンです。
ところが、このボールペンを巡っては、業界内で揉め事があるようです。
「こすると文字を消せるボールペン」の特許を巡り、筆記具メーカー最大手の「パイロットコーポレーション」(東京)と同業界2位の「三菱鉛筆」(同)が対立を続けている。
パイロット側が取得した特許を巡る訴訟で、知財高裁はパイロット側に軍配を上げたが、その後に同社が起こした仮処分の裁判で、三菱鉛筆は反論を展開している。
消せるボールペンは、パイロット側が2006年、欧州で「フリクション」シリーズを売り出し、07年に日本でも販売を始めた。
同社によると、摩擦熱で65度に達すると色が無色透明に変化する特殊なインクを使い、ペンの上部に付いた専用のラバーでこすると、書き損じた文字などを消すことができる。
鮮やかな色合いを出せると同時に、消す際に紙を傷めにくいのが特徴で、ボールペンだけでなく、蛍光ペンなどでも応用されている。
・・・よく分かりませんが、素朴に、パイロット側に先行者メリットはあると思います。
私も、仕事で、特許取得にちょっと関わったことがありますが、まぁ細かくて判断の難しい分野ではあります。
実は、3本のビジネスモデル特許の発明者の一人に名を連ねているのです。
全く、金銭的なメリット等はありませんが。
この消せるボールペンの技術が、発明と言えるか否か・・・。
特許庁が特許と認めていたものを、三菱の無効請求を認めたことからですね。
それを今度は、知財高裁が、無効判決を取り消したことから、パイロットが三菱の製造販売差し止めの仮処分を申し立てたと・・・。
あんまり、こすれて(こじれて)欲しくはありませんが。