今川焼?大判焼き?・・・・
ところ変われば品(名が)変わる 難波の葦も伊勢で浜荻
面白いアンケートがあるものです。
今川焼、大判焼き、回転焼き、御座候――小麦粉の生地の中に餡を入れてこんがり焼いた和菓子は全国で様々な呼び名があるようです。
あぁ、そういえば、落語協会の2階の「黒門亭」の高座の後ろには、なぜか「今川焼」と書かれた額が掛かっています。
全国各地では、下のような名称で呼ばれているようです。
「今川焼き」「大判焼き」「回転焼き」というのが多いようですが。
私は、実家では、誤っていたかもしれませんが「どら焼き」と言っていたような気がします。
しかし、富士宮などでお祭りの時などに露天で売られていたのは、確か「大判焼き」だった気がします。
ですから、落語でも「今川焼き」という言葉が出て来て、最初はよく分かりませんでした。
全国分布を見ると、静岡県は「大判焼き」と言っているようです。
南関東は、やはり「今川焼き」ですね。
「今川焼き」の由来について調べてみました。
「今川焼き」の名称の由来に確たる史料はないようですが、有力とされる説は以下のとおりです。
◇江戸時代中期の安永年間に、江戸市内の名主今川善右衛門が
架橋した今川橋付近の店で、桶狭間の合戦にもじり「今川焼き」
として宣伝・発売し評判となったため]、一般名詞化して広がった
とする説。
◇現在の静岡県中部にあたる駿河国などを治めた守護大名・戦国
大名、今川氏の家紋である二つ引両(引両紋)を由来とする説。
・・・おいおい、いずれにしても、駿河の今川氏に関わりがありそうです。
この「今川焼き」、明治時代は庶民のおやつとして大流行し、森永製菓創業者の森永太一郎が「焼芋屋と今川焼がある限り銀座での西洋菓子の進出は困難」と言うほど、盛んに売られていたそうで。
あぁ、それで新作落語に「今川焼き」が頻繁に出て来るんですね。
「権助魚」の権助も大好物ですから。
本当に美味いですよね。
今は、思い切ってぱく付くことの出来ない身体ですが。