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2017年9月30日 (土)

千早亭永久

久しぶりに緊張した高座だったかもしれません。
冒頭、師匠から言われたことが、かなりの重みを持ちました。
まずは、満員のお客さまの前(ある意味で異常事態)で、我々がどう工夫して高座を務めるか?
そして、千早亭を始めた時に助っ人に来てもらったと、私と竜太楼さんの名前を挙げてくださったこと。
千早亭永久
落ち着いていたつもりでも、やはり絶対音階のない悲しさで、第一声(語りの入り)は、ややトーンが高くなりました。
このトーンをベースに噺を進めて行かなくてはいけない訳で、さらに稽古不足というネックを抱えて。

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やはり、狼狽しているのか、最初の部分で上下が逆になりました。
刀を抜く場面は、自身の心を落ち着かせることも含めて、かなり丁寧にやってみました。
師匠が「文楽師匠は、仕草を丁寧に、綺麗にやっていた」と話されたのを思い出しながら。
活字で噺を覚えないで、落語を覚えるという手法は、こんな状態から、リアルな語りや会話を作り上げて行くことが求められます。
まさに師匠の仰る、その場でどう工夫して高座を務めるかを発揮出来るか否かの次元です。
第一声が、想定よりも高めに出たこともあり、刀屋の旦那を優しめに表現することにしました。
徳三郎が店に入って来た時から、ある程度事情を慮りながら意見を言う・・そんなシチュエーションをイメージしました。
・・・しかし、稽古不足の悲しさで、途中で台詞が堂々巡りを始めそうになりました。
冷や汗が出て、口の中が乾きそう・・・。
こういう時は、自分の普段使っている言葉をさり気なく入れようと試みました。
何とか落ち着くことは出来たかもしれません。
後半では、徳三郎が鳶の頭を突き倒して行くところを、その場で別の形にしてみました。
「・・・頭・・・」
「お前は徳じゃないか。どうしたんだ、こんなところで・・・?」
「頭ぁ、お嬢さまが・・・」と言って、外に飛び出す。
のらりくらりと、何とか最後まで辿り着きました。

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