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2017年9月 1日 (金)

揺れるとき・・・

忘れられない噺との出会いはあるものです。
まずは、昭和の名人六代目三遊亭圓生師匠の「ねずみ穴」。
大学1年生だったと思います。
NHKのラジオ番組で。
ちょうどその時、山形県酒田市で大火が起こり、噺の途中にニュース速報のアナウンスが入りました。
次は、仙台市民会館での落研主催の落語鑑賞会の時の、十代目金原亭馬生師匠の「抜け雀」と「柳田角之進」。
初めて生で聴く、大看板の人情噺。
それから、帰省の途中に立ち寄った鈴本演芸場で聴いた、五代目三遊亭圓楽師匠の「浜野矩随」。
この噺をこの時聴いていなかったら、今の落語徘徊はなかったかもしれません。
さらに、創部20周年の時の六代目三遊亭圓生師匠の「妾馬」と「文七元結」。
そして時は流れて、あの東日本大震災の年の「圓朝まつり」の奉納落語として、谷中全生庵の本堂で六代目三遊亭圓窓師匠が自作自演した「揺れるとき」。
震災の直後に、それを意識して師匠が作った圓朝の物語です。
初演を一番前の席で聴かせていただきました。
その時の写真、右端最前列に私が映っています。
揺れるとき・・・
その1年後、師匠にお願いして、この噺をやらせていただきました。
そして、この噺の劇中に出て来る「鰍沢」と「蒟蒻問答」と「寿限無」と「牡丹燈籠」は、その後、それぞれ稽古をして、私の持ちネタになっています。
そして、「ねずみ穴」と「柳田角之進」は、いずれチャレンジしたいと思います。

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