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2017年8月 1日 (火)

落語を演るときに考えること

落語を演るときに考えること
「この噺面白いから」
「この噺のこの台詞(あるいはオチ)が言いたいから」
「子ども(女性)が出て来るから」
「馴染みのある場所が出て来るから」
・・・落語を演る、演目を決める動機は色々だと思います。
何度も言うとおり、落語は、ライブの語りで聴き手に像を結んでいただいて楽しんでもらうもので、芝居や浪曲や講釈や朗読とは違います。
どうやったら、語りで伝えられるかが重要です。
そのためには、上記のような動機は動機としても、様々な研究や確認が必要になります。
噺のテーマ、舞台の内外環境、登場人物の個性や背景などを自分なりに咀嚼することが大事だと思います。
そうそう、自分の技量を踏まえておくことも忘れてはいけない重要なポイントです。
とにかく、まずは大掴みで噺を俯瞰しておくことです。
それが出来れば、舞台設定や感情移入の匙加減も分かろうと言うもの。
単に速記本や音源そのままにやるのではなく、ベースは変えないまでも、演出や台詞、場合によっては場面のカットなど、自分の技量や体力も考えることです。
そうすれば、愚直に活字を暗記しなくて済むはずで、生きた自分の言葉の落語になると思います。
例えば、師匠が突然、新しいストーリーや演出を提案されることもありますが、噺の全体が掴めていれば、かなり柔軟に対応出来ると思います。
「子ほめ」や「三方一両損」のオチ、「五百羅漢」や「藪入り」のストーリーは、その場で言われましたから。

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