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2017年8月12日 (土)

高座に上がるとき

師匠がご指南されている他の連の発表会を覗かせてもらうのは、本当に勉強になります。
演者ひとりひとりの個性や、落語に対するスタンスや考え方、それぞれの連の特徴等が垣間見えるのが楽しいものです。
高座に上がるとき
個別には、声の様子、高座での姿勢や仕草、上下の付け方等も気になります。
先日は、会の進行のための出囃子の重要性とチームプレーについて考えました。
今日は、高座への上がり方、その見え方について考えました。
高座に上がるとき
語り始めではなく、出囃子が鳴り出した瞬間から、その演者の演技が始まると思います。
ですから、まずは出るタイミングもポイントになります。
普段は、CDが音源の場合がほとんどですが、出囃子は名曲ばかりで、しかも(落語っ子連や落研OB会の場合は)自分が選んだ曲目ですから、お客さまにもしっかり聴いていただきたいものです。
出囃子は大事なものですから、音量もそれなりに必要です。
BGMのように流れていれば良いという訳ではありません。
さて、一方で演者は、出囃子に乗って舞台に登場しますが、これも演技のうちで、きちんとしたいものです。
ただ、会場により、高座の作りが違うのが悩ましいところ。
フラットな場所に机や台を置いて作った高座は、とても上がりづらいことが多く、よじ登る、這い上がるという感じです。
また、高座が狭くて、座布団の周囲の余裕がほとんどない、なんていうこともあります。
そういう場合は、高座に立つことが出来ず、膝を前にずらしながら座布団に座ることになります。
この様子がよろしくないのですが、致し方なく、我儘が言えない場合もあるんです。
しかし、古石場文化センターの会場は、台を作りますが、それほどの高さではありませんから、しっかりした所作が出来るはずです。
「紅巣亭落語会」では、ちょっと残念でした。
原因は、我々がやる時の高座よりも、机一つ分狭かったからだと推察します。
そのために、高座に奥行きがないため、座布団の後ろに立てず、後ろからずるように座る人がほとんどでした。
さすがに師匠は、僅かにあるスペースに立って、正面から座布団に座りました。
高座に奥行きがないために、高座に上がるのも、後ろから上がらずに、横から上がる人、一度下手に回り込んで、扇子と手拭いを先に置いて、正面に戻ってから上がった人もいましたが、これも格好が良くありません。
演技の中だとすれば、こういう所作も見せることを意識することが大切な気がします。
高座は、なるべく高く、さらに広くが重要です。
次回の「深川三流亭」や「お江戸あおば亭」の参考にさせてもらいます。

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