芸の中の「品」
人間国宝の桂米朝師匠の言葉だそうです。
漫才の「夢路いとし・喜味こいし」師匠のことを評して。
いとこいさんの漫才には品がありましたな。
一切お客さんをいらわずに、2人の会話だけで進めて行く。
呼称は常に「君」と「僕」。決して「おまえ」、「どついたろか」といったドぎつい言葉は使いません。
上品の極みや。
今の漫才さんの中に、このスタイルを受け継いでくれる人がおるかしらん。
・・・うんうん、確かにそうでした。
このお二人の漫才は大好きでした。
コテコテの上方にあっても、必要以上に騒いだり、下品な言葉や仕草で下卑たりせず、全く無縁な次元の漫才でした。
・・最近のお笑いは・・、もう「品」の「ひ」の字もない人たちばかり。
さすがに落語は、これほどひどくはありませんが、残念ながら、下品な芸も多いことは確かです。
聴き手を不快にさせない噺、語り、佇まいに気をつけないと。
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