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2017年8月31日 (木)

いじめと自殺

私は幸せなことに、自ら命を絶つことを考えるような状態を経験したことはありません。
しかし、社会に出て、何人かのやや近くにいたことがあります。 
ところで、世の中の多くは、「今日で夏休みが終わって明日から新学期」モードですが、とても重たい問題があるそうです。
あるいじめに関するアンケート調査により、初めていじめにおける「月別の発生件数」が明らかになったそうです。
調査によれば、いじめを受けた者のうち、約3割が「とくにいじめを強く受けた時期」として「9月」を挙げた。
いじめと自殺
一方、9月といえば「9月1日」を頂点として子どもの自殺が最も多い時期である。
子どもの命を考えるうえでは、9月はそのリスクが1年を通じてもっとも高い時期と言える。
いじめや「死にたい」と思う子どもに対し何ができるのか・・・・。
いじめに関するアンケート調査の回答者は小学生4年生〜中学3年生の4836人。
質問項目はいじめの有無や発生時期など。
「いじめを受けた」と答えた者は4836人中573人(11.5%)。
いじめを受けた者のうち、「とくにいじめを強く受けた時期」として「9月」を挙げた者は182人(31.8%)で、1年間のうちでもっとも多かった(複数回答可)。
9月のいじめ増加について、心理カウンセラーは「夏休み明けは学校が始まってどの子にとってもストレスがたまる時期。さらに学校行事の影響で部活動がなくなるなどストレスの発散場もなく、いじめが起きやすい」と指摘する。
いじめと自殺
一方、全国的に2学期初日が重なる「9月1日」は子どもの自殺がもっとも多い日である。
2015年に内閣府が発表した「自殺対策白書」によれば、過去40年間の18歳以下の累計日別自殺者数は、9月1日(131人/年間1位)、9月2日(94人/年間4位)、8月31日(92人/年間5位)と夏休み明け前後に集中している。

・・・何となく分かる気もします。
9月は、「苦月」なんですね。
対策としては、やはり話を聞く耳を、常に周囲が持つことに尽きると思います。
聞いてあげて、色々なアドバイスも必要でしょうが、まずは受け入れてあげること、否定しないことなんでしょう。
どうしても、大人の論理、自分の常識で返してしまいがちですが、そこは我慢・・・ですね。
これって、ある意味で「業の肯定」なのかもしれません。
ということは、落語国のようにすれば良いのでしょう。
なぜならば、落語国には、一部の怪談や人情噺を除いて、基本的に「死」はありませんから。

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