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2017年8月

2017年8月31日 (木)

サッカーW杯出場決定

いくら興味がなくても、触れない訳にはいかないでしょう。
サッカーW杯出場決定
6大会連続のW杯出場決定
まことにおめでとうございます。
理屈ばかり言うベテランではなくて、名前の知らない若手がシュートを決め、今まで予選で勝ったことのないオーストラリアを破ったのはあっぱれです。
金髪のビッグマウスは、もう要らないでしょう。

ディナー

口内炎で、食べられるものが限られるので、そのまま飲み込んでもいいものをと、ファミレスでデミグラスソースのかかったオムライス。
ディナー
ほとんど噛まずに食べました。
東京が涼しいので助かります。
なぞかけやっちゃいました。
「夕食のメニュー」とかけて
「もうトイレが我慢できません」と解く
その心は「きっとオムライス(おもらし)でしょう・・・」

葉月の落語徘徊

7月の充実ぶりを引続きと思うものの、暑さには敵いません。
東京は、降雨日が連続して、比較的過ごしやすい日もありましたが、それでも夏は夏。
不忍池
不忍池の蓮が綺麗に咲いていました。
弁天堂を借景に、とても厳粛な感じがします。
不忍池
今月は、千早亭早千さんの落語会「烏楠落語」に出演させていただきました。
千早亭永久in烏楠
「怪談牡丹燈籠・お露新三郎」。
この噺、高座にかける度に、何かぐぐっと来るものがあります。
千早亭永久in烏楠
・・・後は何かあったかなぁぁ?
師匠からの宿題「三段なぞかけ」は、粗製乱造の謗りはありますが、20日までに約750題強が"整い"?ました。
三段なぞかけ集(壱)
「落語っ子連・三段なぞかけ集(壱)」として、28ページの小冊子に製本して稽古の時に持参しました。
それから後は、やや停滞気味ですが、続けて行きたいと思います。
このブログで毎日ご紹介しているのは、この中から、私の作ったものを毎日10題程度ずつリリースしているものです。
他の連の発表会では、11日に「紅巣亭落語会」を聴かせていただせきました。
紅巣亭落語会場
また、翌12日は交流稽古で、南大塚の「天祖亭」の稽古にお邪魔しました。
天祖亭稽古会
いずれも、大変参考になりました。
落語会は「東京落語会」だけでした。
圓朝忌法要
そうそう、11日の谷中全生庵の「圓朝忌」法要の様子を垣間見ることが出来ました。
9月30日の「千早亭落語会」のチラシが出来上がりました。
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11月25日の「お江戸あおば亭」の番組も決まりつつあります。
他の連では、もっと数多くの高座をこなしている方もいらっしゃるようですが、右顧左眄することなく、ひとつひとつの噺をしっかり結着をつけてから、次の噺に着手したいと思います。
やって面白そうだから、聴いて楽しいから・・・だけで演目を選ぶのではなく、聴き手に納得していただくことが大切だと思います。

自分がやったり聴いたりして面白くても、聴き手に違和感や不快感を与えることのないように、落語のフィロソフィーや噺の背景、登場人物の了見などをしっかり把握して、チャレンジしようと思います。
さて、ささやかな来月以降の予定を確認しておきます。
 ◆ 9月18日  牛久味わい亭
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 ◆ 9月30日  千早亭落語会
 ◆10月27日  同期会
 ◆11月25日  お江戸あおば亭
 ◆ 1月(未定)  深川三流亭
 ◆ 2月 3日  曽谷寄席
 ◆ 3月31日  千早亭落語会

9月は、千早亭の本番ですから、「おせつ徳三郎」をきっちりと仕上げたいと思います。
三流亭流三
それから、少し軽い噺にもチャレンジして行こうと思いますので、短期間で仕上げられるようにしたいものです。

やはり暴力はいけない

何があったのかは分かりませんが、有名人の行動ですから、非常に注目されているようです。
が、有名人であろうとなかろうと、暴力というのは、極めて悪質な人権侵害ですから、やはり糾弾は免れないでしょう。
こんなニュースです。
世田谷区で行われた中学生のジャズコンサートのさなか、指導者として参加していたジャズトランペット奏者のHさんが、男子生徒1人の髪の毛をつかむなどの行為をしていたことがわかりました。
生徒にけがはなかったということですが、主催した区の教育委員会は不適切な行為として詳しい状況を調べています。
このコンサートは、世田谷区教育委員会が区内に住む中学生に学校では体験できないことをしてもらおうと毎年行っている事業の一環で、世界的ジャズトランペット奏者のHさんが指導者として参加しています。
区教育委員会によりますと、今月20日に区内の劇場で開いたコンサートのさなか、Hさんが、演奏していた中学生およそ40人のうちドラム担当の男子生徒1人の髪の毛をつかむなどの行為を行ったということです。
これまでの調査で、この生徒がソロパートでなかなか演奏をやめなかったため、Hさんが進行に支障を来すと考え行為に及んだということです。
生徒にけがはなかったということですが、区教育委員会は不適切な行為として、現在海外にいるHさんが帰国したあと、直接いきさつを聞くなどして詳しい状況を確認することにしています。

動画も見ましたが、かなり激しくやっている感じでした。
何か、よほどの癇に障ることが起こったんでしょうか?
しかし、中学生に落ち度があったのかもしれませんが、どんな理由があったにせよ、大人が、しかも手を出すのは、勝ち負けと言う表現は適切ではありませんが、先に手を出した大人の負けだと思います。
よしんば、中学生に非があって、Hさんに分があったとしても、Hさんが失うものの方が、ずっと大きいでしょう。
それにしても今日は、いじめや暴力や自殺の話題が多かった。

いじめと自殺

私は幸せなことに、自ら命を絶つことを考えるような状態を経験したことはありません。
しかし、社会に出て、何人かのやや近くにいたことがあります。 
ところで、世の中の多くは、「今日で夏休みが終わって明日から新学期」モードですが、とても重たい問題があるそうです。
あるいじめに関するアンケート調査により、初めていじめにおける「月別の発生件数」が明らかになったそうです。
調査によれば、いじめを受けた者のうち、約3割が「とくにいじめを強く受けた時期」として「9月」を挙げた。
いじめと自殺
一方、9月といえば「9月1日」を頂点として子どもの自殺が最も多い時期である。
子どもの命を考えるうえでは、9月はそのリスクが1年を通じてもっとも高い時期と言える。
いじめや「死にたい」と思う子どもに対し何ができるのか・・・・。
いじめに関するアンケート調査の回答者は小学生4年生〜中学3年生の4836人。
質問項目はいじめの有無や発生時期など。
「いじめを受けた」と答えた者は4836人中573人(11.5%)。
いじめを受けた者のうち、「とくにいじめを強く受けた時期」として「9月」を挙げた者は182人(31.8%)で、1年間のうちでもっとも多かった(複数回答可)。
9月のいじめ増加について、心理カウンセラーは「夏休み明けは学校が始まってどの子にとってもストレスがたまる時期。さらに学校行事の影響で部活動がなくなるなどストレスの発散場もなく、いじめが起きやすい」と指摘する。
いじめと自殺
一方、全国的に2学期初日が重なる「9月1日」は子どもの自殺がもっとも多い日である。
2015年に内閣府が発表した「自殺対策白書」によれば、過去40年間の18歳以下の累計日別自殺者数は、9月1日(131人/年間1位)、9月2日(94人/年間4位)、8月31日(92人/年間5位)と夏休み明け前後に集中している。

・・・何となく分かる気もします。
9月は、「苦月」なんですね。
対策としては、やはり話を聞く耳を、常に周囲が持つことに尽きると思います。
聞いてあげて、色々なアドバイスも必要でしょうが、まずは受け入れてあげること、否定しないことなんでしょう。
どうしても、大人の論理、自分の常識で返してしまいがちですが、そこは我慢・・・ですね。
これって、ある意味で「業の肯定」なのかもしれません。
ということは、落語国のようにすれば良いのでしょう。
なぜならば、落語国には、一部の怪談や人情噺を除いて、基本的に「死」はありませんから。

閉鎖社会の密室

独立行政法人海技教育機構の練習船「青雲丸」の乗組員の実習生の自殺や失踪などが相次いでいることが判明したそうです。
閉鎖社会の密室
ニュース報道は以下のとおり。
船員の養成を事業とする独立行政法人の「海技教育機構」は、練習船に乗っていた実習生1人が自殺したほか、別の2人も自殺を図ったり、行方不明になっていたことを明らかにしました。
海技教育機構によりますと、先月、練習船「青雲丸」に乗っていた海技大学校の20歳の男子実習生が実習を続けるかどうか悩んでいたため、実家に帰省させましたが、先月28日に名古屋市内で自殺しているのが見つかりました。
先月13日にも19歳の男子実習生が香川県坂手港沖で船から海に飛び込んで自殺を図り、近くの海岸で無事に見つかりました。
この実習生は「実習が嫌になった」と話したということです。
先月30日には名古屋港で下船した21歳の男子実習生が家族らに「失踪する」とメールを送った後、行方が分からなくなりました。
1ヶ月が経った今も行方不明だということです。
青雲丸は先月から船員を目指す実習生127人を乗せ、航海士や機関士などの資格取得に必須となる乗船実習を行っていました。

「板子一枚下は地獄」と言われるくらいで、船乗りの仕事は常に危険と隣り合わせ。
だから、厳しい規律があり、それを一人でも守れなければ、全員の命に関わることもある。
自衛隊や消防や警察と同様、海の上でも、通常では考えられないような教育や訓練が行われていることは、想像に難くありません。
しかし、その教育や訓練の必要性は認めつつも、その教育を受ける若者の環境や気質が変わっていることに対して、教える側がもっと敏感にならないといけないと思います。
自分が若い頃に厳しく鍛えられたのを、今度は自分が若者に・・という、世代を超えた仕返しのようなものは通用しません。
だから、その狭間で教育を受けた人たちは、言い方はやや悪いですが、やられた一方で我慢しなければいけません。
特定の目的を持った組織、施設、船だとかは、事実が語られないことが多いので、よくよく周囲が気を配る必要があります。
自殺や失踪は、パワハラやいじめによって惹起したと考えて間違いないと思います。
それを、「今の若者は弱い、俺たちの若い頃は・・」とか「そんなつもりではない。あくまでも指導教育の一環で・・」などは、後になっての言い訳でしかなく、到底通用しないことを肝に銘じたいものです。
もし、今の若い人たちが弱いとかダメだというなら、それは本人たちが悪いのではなく、そうなった環境、その環境を作ったにも拘らず、それに合った教育をして来なかった側の責任だと思います。
一般企業で、若手社員や新卒学生と接していて、痛感しました。
世の中で問題になっている、いじめの問題は、ほとんどこういう形ではないのかと・・。
とにかく、オジサンたちの時代とは全く変わっていることに気がつきましょう。

鷲が千鳥に負けた?

楽天ゴールデンイーグルスの勢いが衰えているようです。
鷲は先頭を鷹と争っていましたが、最近は差がつきつつあります。Re: イヌワシがチドリに負けた?
そんな中で、昨夜、仙台のKoboパーク宮城で行われた対西武で、降雨のため試合が中断中にグラウンドに野鳥の群れが飛来し、プレーが再開できなくなるという珍事がありました。
鳥の群れは午後9時半ごろに飛来し、グラウンドすれすれを旋回。
9時45分ごろに雨が上がり、西武ナインが守備位置に就いても群れは去らず、選手が身をかがめて避けるような状況に。
球場係員が追い掛けたり、笛を鳴らしたり、花火を上げたり、ドローンを飛ばしたりして追い払おうとしたが、効果なし。
最後は球場の照明灯を落として真っ暗にすると、飛来から約30分後に飛び去り、ようやく
ゲームが再開された。
鳥はチドリの仲間とみられる。

鷲は鷹だけでなく千鳥にも敵わなかった・・・。
ただ、燕には勝てるかもしれない・・・。
野球も野鳥には敵わなかった。

金金金・金金銀

世界柔道選手権。
日本は、これまでに終了した男女全階級でメダル獲得!
金金金・金金銀
軽量級ですから、今までも強い階級でしたが、素晴らしい。
昨日などは、日本人同士の決勝戦もあったようです。
井上康生監督になってから、一時の低迷を脱却しつつあるのはまことに結構なことです。
しかし、あまり強すぎると、また日本人に不利なルール改定が行われるかもしれませんから、気をつけないと。
それにしても、我々は、モスクワ五輪ボイコットの時にピークを迎えた世代ですが、どうも指導者としては「?」の人が多い気がします。
モスクワ五輪の後のロスアンゼルス五輪で金メダルを獲った柔道のYさん、期待されながら惨敗したマラソンのSさん。
損な世代というか、何と言いますか・・・。
芸能界では、「新御三家」と「花の中三トリオ」に挟まれ、プロ野球では「江川」と「野茂」に挟まれ、相撲界では「北の湖・千代の富士」と「曙」に挟まれ・・・。

芸の中の「品」

人間国宝の桂米朝師匠の言葉だそうです。
漫才の「夢路いとし・喜味こいし」師匠のことを評して。
いとこいさんの漫才には品がありましたな。
一切お客さんをいらわずに、2人の会話だけで進めて行く。
呼称は常に「君」と「僕」。決して「おまえ」、「どついたろか」といったドぎつい言葉は使いません。
上品の極みや。
今の漫才さんの中に、このスタイルを受け継いでくれる人がおるかしらん。

・・・うんうん、確かにそうでした。
このお二人の漫才は大好きでした。
コテコテの上方にあっても、必要以上に騒いだり、下品な言葉や仕草で下卑たりせず、全く無縁な次元の漫才でした。
・・最近のお笑いは・・、もう「品」の「ひ」の字もない人たちばかり。
さすがに落語は、これほどひどくはありませんが、残念ながら、下品な芸も多いことは確かです。
聴き手を不快にさせない噺、語り、佇まいに気をつけないと。

なぞかけ(8/31)

8月も今日で終わり、夏休みも終わりのところが多いでしょう。
しかし、なぞかけは終わりません。
こういうなぞかけを「三段なぞかけ」と言うそうです。
それでは、行く夏を惜しみつつ・・・。
【有馬の秀吉】
・「有馬温泉]とかけて
・「甲子園アルプススタンドの応援団」と解く
・その心は「太鼓(太閤)のおかげで賑やかでしょう」
【いただき猫】
・「東海道掛川宿」とかけて
・「行列の出来るお蕎麦屋さん」と解く
・その心は「やはり森(もり)より掛川(かけ)いいでしょう」
【一分茶番】
・「素人芝居」とかけて
・「テレビのドキュメンタリー番組」と解く
・その心は「一部(一分)は茶番でしょう」
【一文惜しみ(五貫裁き)】
・「徳力屋万右衛門」とかけて
・「スピード違反で捕まったドライバー」と解く
・その心は「どうぞ五貫べん(ご勘弁)ください」
【井戸の茶碗】
・「腹篭りの仏像」とかけて
・「身体の老廃物を排出させる効能」と解く
・その心は「屑屋(葛湯)のおかげて体内から出ました」
【居残り佐平次】
・「佐平次」とかけて
・「学童保育の児童」と解く
・その心は「どちらも居残りしています」
【芋俵(芋どろ)】
・「俵に入った泥棒」とかけて
・「行方不明になった人の家族」と解く
・その心は「芋どろ(今頃)はどこにいるんでしょう?」
【浮世根問】
・「根掘り葉掘り聞くこと」とかけて
・「広大な宇宙」と解く
・その心は「根問(ねぇ遠い)んじゃない?」
【牛ほめ】
・「家ほめ」とかけて
・「秋葉神社の火ぶせの札」と解く
・その心は「牛場(急場)しのぎでしょう」
【馬のす】
・「馬子の仕事」とかけて
・「消防車の消火活動」と解く
・その心は「どちらも必ずホース(馬)が要ります」
【厩火事】
・「髪結いの亭主」とかけて
・「近頃の若手社員」と解く
・その心は「どちらも厩火事(甘やかし)ちゃあいけません」

2017年8月30日 (水)

あかつき

ゆえあって、私は「あかつき」を応援しています。
金星探査衛星「あかつき」です。
あかつき
宇宙航空研究開発機構は、金星の赤道近くの大気中に、周囲より速いジェット気流のような風が吹いているのを探査機「あかつき」の観測で発見したと発表。
金星では自転よりも速い風「スーパーローテーション」が吹くことが知られていて、今回のジェット気流を詳しく調べることで、謎が多い大気現象を解明する手がかりが得られそう。

・・・何のことか分かりませんが、頑張って欲しい。
金星・・・。
太陽系で太陽に近い方から2番目の惑星。
また、地球に最も近い公転軌道を持つ惑星である。
地球型惑星であり、太陽系内で大きさと平均密度が最も地球に似た惑星であるため、「地球の姉妹惑星」と表現されることがある。
太陽系の惑星の中で最も真円に近い公転軌道を持っている。
地球から見ると、金星は明け方と夕方にのみ観測でき、太陽、月についで明るく見える星であることから、明け方に見えるのが「明けの明星」、夕方に見えるのが「宵の明星」という。

アメリカでもハリケーン

異常気象は世界中で起こっています。
アジアでも、日本には上陸しなくても、台湾や中国に上陸して、大きな被害が出ています。
アメリカでも・・・。
アメリカでもハリケーン
ハリケーン・Harvey(ハービー)の上陸・停滞で、アメリカ南部テキサス州では、未曾有の洪水が発生しているそうです。
気象局は「この嵐は前代未聞で、かつての経験をはるかに上回ることが起きる」ため、住民に対し安全に行動するよう呼びかけています。
州最大都市ヒューストン周辺では、24時間で610ミリの雨が降り、洪水により「壊滅的な被害」が起きていると伝えられています。
8万人が停電の影響を受け、一部では3メートル以上も冠水、これまでに1200名以上が救助されています。
さらに、大雨のほか、約20もの竜巻が発生し、倒木や家屋の損傷も報告されています。
日本の台風もすごいですが、スケールが違います。
ところで、ヒューストンといえば、私には、アメリカ航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターが設置され、先端医療の研究や航空宇宙産業の街だというイメージがあります。
子ども心に、「ロケットを打ち上げるのに”ヒュー・ストン”とはこれいかに?」なんて思ったりして。
そうじゃない。「月までヒューッと飛んで行って、月面にストンと軟着陸するんだ」なんて。
ところで、台風・タイフーン・ハリケーン・サイクロンというのは、いずれも暴風雨の名称ですが、それぞれの定義があるようです。
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【台風】は、熱帯低気圧のうち、太平洋北西部、南シナ海で発生し、最大風速34ノット
以上(日本基準)のものを指します。
【タイフーン】は、熱帯低気圧のうち、太平洋北西部、南シナ海で発生し、最大風速64
ノット以上(世界基準)のものを指します。
【ハリケーン】は、熱帯低気圧のうち、大西洋北部、大西洋南部、太平洋北東部、太平
洋北中部で発生し、最大風速64ノット以上(世界基準)のものを指します。
【サイクロン】は、熱帯低気圧のうち、インド洋北部、インド洋南部、太平洋南部で発
生し、最大風速64ノット以上(世界基準)のものを指します。
「台風」ってのは、ローカルなんですね。

歌丸師匠の牡丹燈籠

病後間もない歌丸師匠、国立演芸場8月中席で、恒例の三遊亭圓朝もの。
14日には81歳の誕生日を迎えたそうです。
今年前半は肺炎などのため入退院を繰り返し、必ずしも体調が万全ではない中、1日おきのトリとなったが、「語り直して牡丹灯籠『お露新三郎 出逢い』」をじっくりと。
「お札はがし」や「栗橋宿」のくだりがよく知られるが、全部を通すと孝助の敵討ちを軸に、因縁が絡み合う複雑なドラマとなっている長編噺。
歌丸が今回語ったのは、その発端となる「本郷刀屋」から、お露と新三郎の出会いまで。
湯島天神の祭礼の日、刀屋で刀を吟味していた飯島平太郎(のち平左衛門)が、酔って供の者に絡んできた黒川孝蔵を斬り殺す。
その平左衛門の娘お露は医者の山本志丈の紹介で萩原新三郎と出会い、互いに一目ぼれする。
歌丸は明瞭で歯切れのよい口跡。
刀屋での騒動は緊迫感があり、お露と新三郎という美男美女の出会いはユーモアを交えて笑わせ、噺の緩急をうまくつける。
お露に「ポッと胸の中に灯がともります」という一言にも情があるのは、語り部として歌丸の真骨頂だろう。
お露のことを思い、悶々とする新三郎と店子の伴蔵が釣りに出かける場面は三味線と鳴り物の下座が入り情緒たっぷり。
櫓でこぐ形もきれいに決まった。
酸素吸入器を付けながらではあるが、観客をぐいぐいと引き込む熱演。
4月の国立では「小間物屋政談」を語りたいという意欲も見せ、これも楽しみである。

・・・私の牡丹燈籠は、お露と新三郎のところだけですが。

シャリなし寿司?

健康志向で、私も含めて糖質を抑えた食事のニーズが高まっていますが、回転寿司チェーンの「くら寿司」がコメを使わない「すし」の販売を始めるそうです。
シャリなし寿司?
コメを使わない「すし」を寿司と呼ぶのかとはいっても思いますが。
この「すし」は、「しゃり」の代わりに大根の酢漬けを細かく刻んで、しゃりのようにしたうえに、マグロなどのネタを乗せて握りずし風にしたり、ネタと一緒にのりで巻いて巻きずしのようにしたりするそうです。
大根の酢漬け?
大根の酢漬けは、しょうゆやゆずこしょうなどで味付けされ、食感もしゃりに近づける工夫をしているということですが・・・。
価格は、この店の通常のすしと同じですが、糖質を60%から80%程度抑えているということです。
興味あり、興味あり。
「しゃりなし」でいいでしょうが、落語は「しゃれなし」では困ります。

落書き・いたずら

国宝の比叡山延暦寺で見つかった(以前からある)落書き。
落書き・いたずら
最近は日本人の意識も高くなって、こういうことは、近くの国々から観光に来る心ない人たちの仕業が多いようですが、ちょっと前までは・・・。
落書き・いたずら
だから偉そうなことを言わず、こういう蛮行をやらない、やらせないようにしないと、日本の宝物が毀損してしまいます。
落書き・いたずら
こういうのを見るたびに、昔、集落にあるお堂の仏像の顔を白い絵の具で塗った近所の中学生のお兄さんがいて、さすがに大人たちから顰蹙を買っていたことを思い出します。
なぞかけやっちゃいました。
「比叡山延暦寺の落書の実態」とかけて
「いざなぎ景気の記録を破って続く好景気」と解く
その心は「再調査(最澄さ、最長さ)」

反捕鯨団体

捕鯨も悩ましい問題です。
調査捕鯨に対する妨害活動を繰り返してきた反捕鯨団体は、日本側の対策によって活動が困難になったなどとして、この冬は南極海での妨害を行わない方針を明らかにしたそうです。
「日本は、われわれの船の動きを衛星を使って監視していて、容易にわれわれを避けることができる。軍事級の技術には太刀打ちできない」として、この冬は南極海での調査捕鯨に対する妨害活動を行わないそうで。
???邪魔する側が、邪魔を邪魔されて邪魔が出来ないので、邪魔をするのをやめる???
でも、「日本の違法な捕鯨活動を停止させるだけの資源と戦略、能力を開拓する必要がある。捕鯨という恥ずべき行為が永遠に廃止されるまでわれわれは活動をやめない」そうです。
色々考え方は否定しませんが、暴力などの実力行使は、やはり許されないと思うのですが・・・。
せいぜい「捕鯨を止めろ?!」と吠えるまででしょう。
相手は"ホエール(whale)"なんだから。

なぞかけ(8/30)

もう8月も終わりますよ。
みんな宿題できていますか?
そんなの関係なく、なぞかけは続きます。
【目黒の秋刀魚】
・「秋刀魚の鮮度」とかけて
・「生きているか死んでいるか」と解く
・その心は「目が黒い(目黒)うちだから生きているでしょう」
【後生鰻】
・「鰻の蒲焼」とかけて
・「互いの相性」と解く
・その心は「胡椒(後生)よりも山椒がよいでしょう」
【枯木屋】
・「枯木屋さん」とかけて
・「デートの待ち合わせに振られた彼女」と解く
・その心は「枯木屋(彼、来や)しません」
【松山鏡】
・「つづらの中身」とかけて
・「山越えの上り坂」と解く
・その心は「つづら折れの道を鏡(屈み)ながら登ります」
【たらちね】
・「垂乳根」とかけて
・「大笑いする」と解く
・その心は「はは(母)はは・・・」
【首屋】
・「珍しい商売」とかけて
・「トリュフとフォアグラ」と解く
・その心は「首屋(キャビア)はチョウザメ(興ざめ)です」
【青菜】
・「植木屋さん菜をおあがりか」とかけて
・「無名選手の大番狂わせ」と解く
・その心は「おかげで菜(名)を上げました」
【欠伸指南】
・「退屈で退屈で・・・」とかけて
・「下手な太鼓」と解く
・その心は「ならねえ(鳴らねえ)や」
【明烏】
・「朝の甘味」とかけて
・「バラバラになったプレハブ住宅」と解く
・その心は「納豆(ナット)が甘すぎました」
【あたま山】
・「種なしのさくらんぼ」とかけて
・「ホウレン草を食べないポパイ(変身しない仮面ライダー)」と解く
・その心は「どちらも、ここから話が進みません」
【穴どろ】
・「穴に隠れた泥棒」とかけて
・「美味い樽酒」と解く
・その心は「碁泥(五臓)六腑に樽酒がしみます」

2017年8月29日 (火)

「第13回お江戸あおば亭」のチラシ案

志ん志OB会会長と相談して、11月25日(土)に開催予定の「第13回お江戸あおば亭」のチラシ案を作りました。
「第13回お江戸あおば亭」のチラシ
既に、プロトタイプを2種類試作していたのですが、どこに保存していたか分からなくなったので。
基本的には、江戸の浮世絵などから探して。
名所江戸百景から、歌川広重の「馬喰町初音の馬場」を使ってみました。
馬喰町は馬の取引きを行った町。
家康が関ヶ原出陣の際、馬揃え(閲兵式)を行った馬場で、由来となった初音稲荷も近くにあった。
広重が描いたのはそれからおよそ250年後。
すでに染物の干場や、子供の遊び場となってしまった様だ。

・・・こんな説明がありました。
今度の「お江戸あおば亭」には、私も含めて9名がエントリーしているそうで、嬉しいことに、まだ卒業したばかりの「海亭ぺんぎん」さんも出演してくれるようです。
・・・ところが、開催日を間違えたのと、会長から、「この絵は春のものなので、秋か冬のものに」とのリクエストがありました。
・・・確かに仰るとおりです。
よって、これはボツ、次回の第14回に回すことにします。

Jアラート

今朝の隣の国の若旦那の蛮行・愚行に。
日本政府が流した情報は6回あったそうです。
Jアラート
北朝鮮からミサイルが発射されてから1時間余りの間に、Jアラート=全国瞬時警報システムで2回、エムネット=緊急情報ネットワークシステムで4回。
これはこれで貴重な情報であることは確かですが、被害や影響がなかったからということもありますが、これを見て、具体的にどうすれば良いのか・・・?
「あ、さよか」ってなものでした。
長野県かどこかでは、ミサイル発射のニュースに反応して、学校を休校にしたところもあったようです。
・・・結果的に、飛行コースとは随分離れた場所だと思いますが。
しかし、決して笑えない部分もありますよ。
飛行コースに近かった青森県出身の社員が、実家に聞いてみたところ、「上からの落下物に備えて、 (頑丈な建物などの)下に隠れるように」との指示があったようですが、田舎には隠れることができるような建物もないので、何もしなかった」と・・・。
そんなものでしょう。
しかし、現実にリスクが大きくなっていることは間違いありません。

朝の上野駅

出張の朝、大きな荷物を肩にかけて、JRからメトロに乗り換え。
朝の上野駅
いつものことではありますが、ふと思ったこと。
まずは、JR上野駅の中央改札を入って右奥の広いスペース。
この奥には、13番線から19番線の特急ホームと新幹線改札口があります。
思うに、「あぁ上野駅」の時代の名残ではないかと。
上野駅と言えば、就職列車と帰省列車。
地方から集団で上京して来た人たちを迎えるためのスペース。
今のようにコンピューターのない頃は、切符や指定席は並んで買うしかないし。
そのために必要だったのかもしれません。
朝の上野駅
中央改札を出てメトロに向かうと「アトレ」。
JR東日本の駅ビル。
店舗は「アトレ (atré) 」。
「アトレ」は、「魅力」を意味するフランス語「attrait」に由来するそうです。
私はてっきり「電車を降りたら、アトレ(後で)来てね」という意味だと思っていました。
朝の上野駅
東京メトロ上野駅は、リニューアルあるの真っ最中ですが、改札口近くは、かなり綺麗になりました。
上野の街のガイドマップのラックには、英語版と中国語しかありませんでした。
こんなことをしている頃、日本の上空をミサイルが横切って、大騒ぎになっていました。

油断?ルール違反?

先日、北海道小樽市の海岸で、遊泳中に行方がわからなくなった札幌市の高校生3人全員が、海の中で沈んでいるのが見つかり死亡が確認されました。
海岸で遊んでいた高校生3人の姿が見えなくなり、警察や海上保安部などが捜索しかいがんからおよそ250メートル離れた波消しブロック付近の海の底で沈んでいたそうです。
3人は、同じクラスの同級生合わせて10人で遊びに来ていて、このうち5人が一緒に泳いで波消しブロックのほうに向かいましたが、2人は岸に引き返し3人が溺れたようです。
生徒たちが遊んでいたのは「銭函海水浴場」から西に200メートルほど離れた遊泳区域ではないところで、当日は波が高く海水浴場も遊泳禁止にしていたということです。
怖いもの知らず。
無謀なことも集団心理が働いてブレーキが利かなくなりましたか・・・。
大変申し訳ありませんが、事故には同情しますが、弁解や同情の余地はありません。
怖いものも教えないといけないと思います。
何でも個人の自由かもしれませんが、ダメなものは絶対にダメなんです。

ミサイルの飛行コース

あぁ、これが「Jアラート」なんですね。
ミサイルの飛行コース
その後の政府から自治体などにメールで連絡するエムネット(=緊急情報ネットワークシステム)によれば、「北朝鮮西岸から北東に向かってミサイルが午前5時58分ごろ発射されたことを確認しました。ミサイルは3つに分離し、3つとも、午前6時12分ごろ、北海道の襟裳岬東方の東、およそ1180キロの太平洋上に落下したものと推定されます。破壊措置の実施はありません。」と。
ミサイルの飛行コース
過去、北朝鮮から発射された飛行体が日本の領空を横切ったのは4回あるそうです。
南のグァムに向けようとしたのに、間違えて東に向けて発射したんでしょうか?

二度目の引退

女子テニスの元世界ランキング4位で46歳の伊達公子さんが、ご自身のブログで2度目の引退を公表したそうです。
「決断」と題して。
「そう遠くない日」と言っていた日がとうとう訪れました。
再チャレンジにピリオドを打つ決断をいたしました。・・・。

最近、年齢に加えて疲れもあったのでしょう。
だって、「バテ気味子(伊達公子)」というぐらいですから。
冗談はともかく、立派なことです。

ミサイル通過!

隣の国の若旦那が、朝っぱらからやっちゃいました。
ミサイル通過!
どうやら日本の領空を横切ってミサイルが通過したようです。
早速、政府からも「国民保護に関する情報」が発表されました。
ミサイル通過!
まぁ、相変わらずけしからん若旦那ですなぁ・・・まったく。
しかし、天邪鬼な私が注目したのは、このミサイルの行方ではなく、この政府発表の文書です。
【発表時間】ではなく、【発表時刻】だと思うのですが・・・。
やはり、公務員の偉い方は、「自国」のことよりも「次官」が大事なんでしょうか?

緊急停止?

乗った電車が、緊急停止信号で駅間で停車。
もうかれこれ10分近くになります。
その間、車内放送では、事実を伝えただけ。
そろそろ、イライラし始めて来た感じ。
あ、そんな気持ちを知っていたかのように、やっと動き出しました。
が、特に説明なし。
あまりうるさいのも何ですが、もう少し何か言ってもバチは当たらないと思うのですが。
通勤時間帯で、約10分も遅れたんですから。
終点の上野に着いた時は、「安全確認を行ったため、10分遅れました」って言ってました。

江戸落語と上方落語の違い

落語を演ったことのある方でも、江戸(東京)落語と上方(大阪)落語の違いをご存じない方がいらっしゃるようです。
この根本的な違いは、同じ落語と言う芸でも、かなり異なるものだと思います。
商人の町として栄えた大阪や悠久の都、京都で生まれた「上方落語」は、長く屋外で演じられた。
要するに、大道芸として発展しました。
そのために、聴く気のない客の足を止めて聴かせる必要があり、見台をたたいたり、ハメモノ(三味線、太鼓などの楽器演奏)入りなどを演じたりと、賑やかで陽気で派手な演出が必要でした。
一方、派手で陽気で賑やかな上方落語に対して、シャレてシンプルなのが江戸落語。
江戸落語は、幕府の御膝元であり、侍が大半を占めた江戸に生まれたもの。
趣味人の楽しみであるお座敷芸として発展したといわれています。
良し悪し、好き嫌いはともかく、上方落語は濃いのが特長、江戸落語は粋でさっぱりしています。
ですから、ボキャブラリーは上方落語の方が多く、江戸落語は省略の美だと言えるでしょう。
ということは、私がやっている江戸落語は、言葉を極力削ぎ落とし、仕草や表情や視線で細やかに演じることが必要です。
だから、演者の中に、場面や感情をしっかりインプットしておかないといけません。
なぞかけやっちゃいました。
「東京と大阪の落語の違い」とかけて
「ロックンローラーのリーゼント頭」と解く
その心は「上方(髪型)がかっちりしています」

なぞかけ(8/29)

今日も今日とて。せっせと・・・。
夏バテか、口内炎が。
【ろくろっ首】
・「ろくろっ首」とかけて
・「懲戒免職を免れた人」と解く
・その心は「何とか首が延びました」
【錦の袈裟】
・「袈裟の褌」とかけて
・「偉い王様(ルイ14世)」と解く
・その心は「朕は(チン輪)は国家(こうか?)」
【つる】
・「首長鳥(鶴)」とかけて
・「老化現象のはじまり」と解く
・その心は「足もつる(鶴)でしょう」
【五百羅漢】
・「羅漢さん」とかけて
・「三本締め」と解く
・その心は「お手を拝借、五百(いお・いよぉ)・・」
【お見立て】
・「吉原のひやかし」とかけて
・「買い物下手」と解く
・その心は「何(誰)お見立て(を見たって)同じに見えます」
【短命】
・「短命」とかけて
・「目と目が合って、手と手が触れる」と解く
・その心は「姓(生)は短命(丹下)名は作善でしょう」
【子ほめ】
・「どう見ても厄そこそこ」とかけて
・「可も不可もない平凡な俳優」と解く
・その心は「どう見ても役そこそこでしょう」でしょう
【饅頭怖い】
・「一個でも饅頭・一枚でも煎餅」とかけて
・「これいかに」と解く
・その心は「二個でも饅頭、二枚でも煎餅というが如し」
【粗忽長屋】
・「そそっかしい熊さん」とかけて
・「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」と解く
・その心は「蛇笏(粗忽)でしょう」
【看板の一】
・「サイコロ博打」とかけて
・「怪我をしないで済んだ」と解く
・その心は「看板ピン(安全ピン)で助かりました」
【王子の狐】
・「狐の穴」とかけて
・「男湯を覗いてびっくり」と解く
・その心は「見えたのは、おじいのケツね(王子の狐)」

2017年8月28日 (月)

二百十日に

二百十日に
台風15号が発生、進路予想図を見ると、二百十日(9月1日)には、かなり東日本に近づく?
亜熱帯化したとは言え、やはり二百十日は侮れません。
また、本格的な台風シーズンになりますね。

柳亭市楽さん

産経新聞の記事、【落語は「笑点」だけにあらず】。
柳亭市楽さんが採り上げられていました。
懐かしい・・・、というのは、10年ぐらい前に落語に戻って来て、市馬師匠、鳳楽師
匠、三三さんなどを追いかけていた時期がありました。
その時には、まだ前座で「市朗」と名乗っていました。
何か飄々としているというか、クールな感じのする前座さんでした。
柳亭市馬の初めての弟子の柳亭市楽の高座は、とても明るい。
高座にあがっただけで、周囲を明るくする落語家だ。
市楽が落語家になった動機は大学生で就職を決めるときに、「昼まで寝ていられる商売はないかな」というので、落語家になることを決めた。
よく落語家が高座でそうした話をしていたからだ。
落語家になることは決めたが、師匠を誰にするかを決めるまでに、1年間かかった。
「気が短いので、けんかをしたらおしまいだ」というので、師匠選びは慎重だった。
基準は「この人、けんかするかしないか」だった。
何度も高座の師匠を見た。
それで決めた。
市馬師匠は市楽が初めての弟子だった。
市楽は入門するまで、着物も着たことがない弟子だった。
落語を初めて聞いたのは、大学2年の秋だった。
テレビ番組「笑点」も知らなかった。
大学の漢詩の授業で、講談を聞いた。
それで講談に興味を持ち、寄席に行って、落語家を見た。
それまで、寄席では、毎日同じ人が出て、同じネタをやるのだと思っていた。
入門してからも、アクセントを市馬師匠に何度も厳しく直された。
普通なら落ち込むほど何度も直された。
市馬師匠は昭和歌謡が好きで有名な師匠だが、市楽は自分でもカラオケ嫌いだ。
音痴でもある。
「お前の音痴は人を明るくしない」と、市馬師匠に言われる。
それからだ、師匠といっしょにいても、カラオケで、次が自分の番になると、寝たふりをするようになった。
かつて、噺を「ふわっと覚えていた」と、市楽はいう。
「受験勉強の要領で覚えていた」と、かつて塾の講師をしていたことも影響したのか。
前座時代は、噺も覚えられずに、その数も少なかった。
しかも、誰に教わった噺なのかも、すぐに分かるようなしゃべりだった。
「いつの間にか、師匠っぽくしゃべっていた」という。
「師匠っぽくない」というのは、褒め言葉だと市楽はという。
ただ明るいだけではなく、寄席でのオールラウンドプレーヤーになりたいという。
寄席にはいろいろな人がいなければいけない。
「金太郎あめでは駄目。寄席は、変なじいさんを見るところであってほしい」
ある師匠に「寄席には、寄席菌が住み着いているので、それを吸いに来い」といわれ、高座の袖で、ずっと聴いて、噺を勉強する。
高座では無理に明るくしているのだという。
「性格的には違う。本さえあれば、誰とも話をせずにいることができる。楽屋でも、最低限の話をするだけで、壁を見ている」と。
どうも、そうらしい。
朝起きて噺を稽古するとちゃんと噺が頭に入る。
あるとき、そのことに気付いて、稽古は朝するようになった。
落語家になった大きな理由の昼まで寝ているということはできなくなった。
「朝、稽古すると頭に入る」と、そのことを大変な発見のように市馬師匠に報告したら、不思議な顔をされた。
「売れたときに、困らないように、今、力を付けておく。次に打順がまわってきたときに、(ヒットかホームランを)打てるように、その支度をしている」といい、市楽は少し厳しい顔をした。

・・・最近は、なかなか聴く機会がありませんが、きっと頑張っていることでしよう。
弟弟子も増えましたから、市馬会長一門の総領弟子として、是非活躍して欲しいと思います。

羽田元首相の訃報

羽田元首相がお亡くなりになったそうです。
享年82歳。
羽田元首相の訃報
もうかなり前から公の場には出て来られなかったので。
それにしても最短の首相在任期間だったはずです。
羽田元首相の訃報
あの女性問題で顰蹙を買って辞めさせられた人よりも短かった・・・。
訃報に接して、「はた」と思い出しました。
親の世代の訃報を耳にすると、自分にも残された時間が僅かだと実感させられます。

仙台に寄席?!

毎日新聞に、夢のような記事が。
仙台に寄席?!
「とにかく笑って…」仙台に常設寄席「花座」開場へ
◆桂歌丸さんが名誉館長 月10日間の興行◆
演芸にもっと広く親しんでもらおうと、仙台市青葉区の中心街に来年4月、常設の寄席「花座」が開場することが決まった。
東京の落語芸術協会(芸協)が月10日間の興行を主催し、桂歌丸会長(81)が名誉館長に就任する予定。
東日本大震災から6年余り。
芸協仙台事務所長、白津守康さん(55)は「皆さんにとにかく笑っていただきたい」と思いを込める。
仙台には、明治から大正にかけて「笑福亭」など複数の寄席があり、にぎわっていたという記録が残る。
花座の予定地は、百貨店「仙台三越」のすぐ近く、飲食店などがひしめく国分町と一番町四丁目買物公園の間にある繁華街の一角。
白津さんの会社が所有する建物を改築する。
客席は40ほどで、情緒ある和風の外観にするという。
イベント会社を経営する白津さんは、震災前の2010年6月から芸協主催で「魅知国(みちのく)仙台寄席」をスタート。
映画館を借り月1回の興行を、震災時も休まず続けてきた。
来月で92回を数えるが、「月1回では見たくても見られない人がいる。文化を根付かせたい」との思いから自前の演芸場開設を模索してきた。
花座では毎月1〜5日と21〜25日の計10日間、落語や色物の公演を開催。
芸協所属の真打ち落語家のほか、東北弁落語の六華亭遊花さん、漫才コンビのストロングスタイルら地元で活躍する芸人も出演する。
寄席以外の日は貸し小屋として運用する予定。
10月から、大阪の寄席「天満天神繁昌亭」の例にならい、小屋の外観を飾るちょうちんの名入れで改築費用を募るという。
白津さんは「東北人は今も懸命に頑張っている。幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せなんです」と期待をかける。

・・・いいなぁ。
本当に良い時代になったんだなぁぁ。
落研も借りることが出来るかもしれません。
仙台に行く楽しみ、仙台に行く大義名分が出来そうです。

アメ車

幼い頃、「外車」というのは、夢のような響きがありました。
「外車=大型+豪華+高性能+高価」でしたから。
::
特に、外観は、ギラギラに派手で、フロントやリアにはウイングのようなものが着いて。
ガソリンをこぼすように消費しながら、柔らかいサスペンションであおるように走る・・・。
::
キャデラックだとか、リンカーンだとか、コルベットだとか、マスタングだとか・・・。
ところが、オイルショック後の日本では、アメ車は"ムダ"の象徴のようなイメージになりました。
でか過ぎる、燃費が悪い、ケバケバしい、故障しやすい、高い
::
・・・そして、アメ車の高級ブランド「クライスラー」が今年中にも日本国内で販売を終了することになりそう・・・?
フィアット・クライスラー・オートモービルズは、クライスラーの日本市場撤退を検討している模様。
今後はスポーツタイプ多目的車の人気ブランド「ジープ」のみ、日本国内で販売することになりそう。
日本国内でアメ車の人気は低く、フォードも2016年に撤退。
かつての米ビッグスリーのうち、ゼネラル・モーターズは販売を続けるようですが、日本市場でアメ車の存在はますます希薄になりそうです。
なぞかけやっちゃいました。
「売れなくなった米国車」とかけて
「子どもに興味を持たせる方法」と解く
その心は「もうアメ車(飴じゃあ)振り向いてもくれません」

新三種の神器

「三種の神器」と言えば、日本神話において、天孫降臨の時に、瓊瓊杵尊が天照大神から授けられたという鏡・玉・剣のこと。
また、神話に登場した神器と同一とされる、あるいはそれになぞらえられる、日本の歴代天皇が継承してきた三種の宝物のこと。 
    新三種の神器 
こんなやんごとなき品物でなく、1950年代後半の神武景気の頃、豊かさやあこがれの象徴として「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が、「三種の神器」と呼ばれました。
さらに、高度成長期となった60年代半ばには、「3C」(カラーテレビ・クーラー・カー〈自家用車〉)がこれに代わりました。
私などは、このあたりがリアルタイムでした。
そして、平成になると、「デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型大型テレビ」のデジタル家電が「新・三種の神器」と呼ばれました。
最近では、「ロボット掃除機・全自動洗濯乾燥機・食器洗い機」が共働き家庭などで「新・三種の神器」と呼ばれているそうです。
生活にゆとりを得たいというニーズを捉え、家事にかける時間を減らせる「時短家電」が人気。
だんだん小さくなり、夢というより実用的な物になりつつあります。
因みに、我が家にあるのは、洗濯機ぐらいでしょうか。
なぞかけやっちゃいました。
「ロボット掃除機・全自動洗濯乾燥機・食器洗機が欲しい」とかけて
「様々な人とのお付き合い」と解く
その心は、「やはり神器(仁義)を欠いてはいけません」

他人の芸

以前にも触れたことがありますが、五代目古今亭志ん生師匠語録で。
他人の芸を見て、 あいつは下手だなと思ったら、 そいつは自分と同じくらい。
同じくらいだなと思ったら、 かなり上。
うまいなあと感じたら、 とてつもなく先へ行っている。

・・・これ、よく分かると同時に恐怖でもあります。

ホンダジェット

スーパーカブが空を飛ぶ!
ホンダジェット
・・・そんなイメージなんですが。
ホンダは、バイクやクルマだけのメーカーではないんですね。
小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の売行きが好調。
2017年上半期(1〜6月)に24機を納入し、小型ジェット機クラスでは、米セスナを抜いて世界一。
燃費の良さなどが評価され、北米や欧州などの経営者や企業の航空部門の需要をつかんでいる。
最大7人乗りで、価格は490万ドル(約5億4000万円)。
エンジンを主翼の上に配置したデザインが特徴。
一度の給油で東京―北京間に相当する約2000キロ・メートルを飛ぶことができる。
米社など、すぐに追い抜くことが出来たでしょう、相手はセスナ(刹那)というぐらいですから。

なぞかけ(8/28)

夏休みも残り少なくなりました。
【蛙茶番】
・「珍しいご趣向」とかけて
・「高すぎて手が出ないバッグ」と解く
・その心は「買わず鞄(蛙茶番)でしょう」
【天狗裁き】
・「夢を見る」とかけて
・「画像の加工修正」と解く
・その心は「ドリーミング(トリミング)でしょう」
【壷算】
・「ややこしい計算」とかけて
・「気難しい人とのお付き合い」と解く
・その心は「どちらも勘定(感情)合わせに苦労します」
【たがや】
・「桶を直す商売」とかけて
・「お百姓さん」と解く
・その心は「たが屋(耕)します」
【三年目】
・「怨嗟を残した幽霊」とかけて
・「路地の中の食堂」と解く
・その心は「うらめしや(裏は飯屋)」
【寿限無】
・「長い名前の始め」とかけて
・「熱い愛の言葉」と解く
・その心は「寿限無寿限無(ジュテーム、オゥ、ジュテーム)」
【初天神】
・「買って貰った凧」とかけて
・「急な坂を必死で上るポンコツ車」と解く
・その心は「どちらも大きな唸りをあげているでしょう」
【宮戸川】
・「お花半七夫婦」とかけて
・「浪速恋しぐれ・二人の大阪」と解く
・その心は「どちらも宮戸(夫婦・都)はるみ(ある身)でしょう」
【夢の酒】
・「昨夜見た夢」とかけて
・「重労働を強いられる工事現場」と解く
・その心は「奴隷も(ドリーム)見ました」
【親子酒】
・「父と子の約束」とかけて
・「手抜きの仕事」と解く
・その心は「親子酒(おやこだけ)に甘いでしょう」
【近日息子】
・「間もなく開店」とかけて
・「顔がそっくりな親子」と解く
・その心は「どちらも近似(近日)でしょう」

2017年8月27日 (日)

今日の富士山?

東京から、東名高速御殿場ICを過ぎると、天気が良ければ、右側に何も障害物のない、ストレートな富士山が見えます。
今日の富士山?
今日は生憎富士山は見えませんでしたが、富士山に向かって右側の山裾に広がる広大な場所が、陸上自衛隊の東富士演習場。
今日の富士山?
陸上自衛隊で最大規模の実弾射撃訓練「富士総合火力演習」が一般公開され、隊員約2400人と戦車・装甲車約80両、ヘリコプターなどが参加したそうです。
今日の富士山?
時あたかも、南西諸島の離島防衛の重要性が高まっていることを受け、水陸両用車(AAV)や戦車並みの火力を有する新型の「機動戦闘車」が初めて参加。
敵に占拠された離島を奪回する訓練も行われ、敵の地上部隊を陸自の情報を基に空自の戦闘機が攻撃する作戦も披露。
弾薬は約36トン(約2億9000万円分)使われ、約2万4000人の一般入場者。
今日の富士山?
違憲合憲などの難しい議論はともかく、今、日本を取り巻く環境は、我々のように平和しか知らない幸せな者たちにとっては、極めて重要です。
隣の国の若旦那は、国民のことよりも、自分のことだけを考えて、貧しい国家財政にも拘わらず、軍事費ばかりには湯水のように金を使っているようです。
日本とて、たった1日の稽古・・・じゃなくて演習に多くの隊員が参加し、3億円近くのお金が使われています。
これが必要経費だと言うなら‼戸手も悲しく、危ういことです。
この時間帯に、東名高速を走っていました。

日本三大怪談

「御三家」、「三筆」、「三蹟」、「三景」、「三傑」、「ベストスリー」などなど・・・。
日本人は、3つを一括りにするのが好きです。
日本三大怪談
怪談は、怖さや怪しさを感じさせる物語の総称で、日本古来のものを限定して呼ぶ場合もありますが、数ある怪談の中で、「日本三大怪談」と呼ばれているものがあります。
日本三大怪談
「東海道四谷怪談」「番町皿屋敷」そして「牡丹燈籠」の三話だと言われます。
お岩さん、お菊さん、お露さんのヒロインが有名です。
日本三大怪談
ここまでは知っている人は多いと思いますが、細かなストーリーまでは知らないでしょう。
「うらめしやぁ~」
「一枚、二枚、三枚・・・」
「から~ん、ころ~ん・・・」    ぐらいはね。

男はつらいよ?

1969(昭和44)年の今日、あの「男はつらいよ」の第一作が公開されたそうです。
男はつらいよ?
これから48作も公開されたんですね。
山田洋次監督は、落語も創作されるほど、落語にも造詣が深く、映画にも落語との親近性のあるシーンもあります。
しかし、私は、寅さんファンではないんです。
なぜなら、寅さんの生き様が好きではないから。
彼がもてはやされるのが、あまり理解出来ませんから。
だから、あまりこのシリーズは観ていません。
でも、日本映画史に残るシリーズであることは認めますが。

大曲の花火

大雨で開催が危ぶまれた大曲の花火大会。
大曲の花火
関係者の大変な尽力で、無事に開催されたそうです。
日本人の力を改めて感じました。

落語DEデート

帰省の車中で聴きました。
  ◇柳家喜多八       「おすわどん」
昨年、惜しまれて66歳の若さで亡くなった喜多八師匠も、この手の番組に登場です。
あまりポピュラーではない噺が得意でした。
この噺も、喜多八師匠らしい・・・。

近くの

何か出て来そうな・・・。
鳥居の陰から。
近くの神社の鳥居と石段。
近くの
この暗い石段を上って境内に行くと・・、本殿の周りに青白い光を放つ物体が浮游していて、奥の方から、白い装束に額に三角巾を締め、青白い顔をした女が、「うらめしや~」。
・・・なんてことあるはずがありません。

落語ブーム・・・?

週刊ポストで、広瀬和生さんの評論です。
落語ブーム・・・?
「落語ブーム、二ツ目なのに客を呼べる演者がいる時代」
落語ブーム、らしい。
去年から今年にかけて、マスコミで落語が取り上げられることが増えたのは事実で、僕自身、様々な雑誌やムックの「落語特集」で原稿を頼まれたり取材されたりして、だいぶ忙しかった。
テレビのバラエティ番組に「落語鑑賞指南役」で出演してジャニーズのアイドルを寄席に案内したこともある。
そうしたマスコミの取り上げ方に影響を受けて、最近落語を聴くようになったという人達は確かにいるだろう。
客席にいて、それを感じることはある。
ただ、それは落語ファン全体のごく一部に過ぎない。
新たなファン層が大量に参入してマーケットが拡大すれば「ブーム」と言ってもいいが、実態は異なる。
2005年、テレビドラマ『タイガー&ドラゴン』などがきっかけでマスコミが「落語ブーム」と騒いだ。
あのときは確かに寄席や落語会の観客動員が飛躍的に伸びた。
20世紀末に低迷した落語という芸能は、あの時期に息を吹き返し、以来ずっと活況は続いている。
なのになぜ去年あたりから再び「落語ブーム」と言われるようになったのか。
今、東京では平日でも毎日20~30、土日だとヘタすれば50を超える落語会が各地で催されている。
毎日数多く落語会があるというのは10年前から続いていることだが、さすがに1日で50を超えるというのは凄い。
だがこれは、落語ファンの総数が大幅に増えたからではない。
最近落語を聴き始めた新規参入ファンがいるのは事実だけれども、1ヶ月あたりの東京近辺のすべての落語会の観客動員数の合計は、10年前と大差ないはずだ。
では何が起きているのか。
「小規模の落語会の数が増えている」のである。
そして、その小規模の会の主役がベテランや中堅ではなく若手、それも二ツ目(真打の下の身分)だったりすることが多い。
昨年、いくつかのテレビ局が「今、若い女性が渋谷で落語を聴いている」という話題を取り上げた。
ここで言う「渋谷で」とは、渋谷区円山町のユーロライブ(178席)というライブスペースで開催される「渋谷らくご」(通称「シブラク」)のこと。
落語初心者の若者でも気軽に足を運べる落語会、という趣旨で2014年にスタートした「シブラク」は、毎月第2金曜から5日間で10公演開催される。
「シブラク」のプログラムは若手、それも二ツ目が中心だ。
予算面からの苦肉の策かもしれないが、これが功を奏した。
ここの客層は従来の落語ファンとは異なり、明らかに最近聴き始めた若者、それも「シブラク」だから来る、という人が多い。
ただし「女性客が多い」というのは近年の落語界では常識であって、驚くのは単に取材者の勉強不足。
ここではむしろ、「二ツ目なのに客が来る」ことに驚くべきだ。
◆2005年以前とは違う・・・若者にもウケる時代到来
二ツ目を聴きに若者が足を運ぶのは「シブラク」だけではない。
新宿末廣亭で毎週土曜の夜9時半から二ツ目が4人出演する「深夜寄席」は、ここ数年「500円で気軽に楽しめる」のが若者にウケて大入り満員の人気興行となっている。
(今年1000円に値上がりした)
今マスコミが注目する「落語ブーム」とは、端的に言えば、この「二ツ目が客を呼ぶ」現象を指す。文字どおり「二ツ目ブーム」という切り口の記事も少なくない。
今は二ツ目が落語だけで食べていける。
昔なら考えられないことだ。
若い女性が落語に目を向けたきっかけとして『昭和元禄落語心中』が挙げられることが多い。
雲田はるこという女性漫画家が2010年から2016年まで女性コミック誌に連載した人気作品で、アニメ化もされた。
確かにこの作品で落語に目覚めた女性もいるだろう。
だがそれは、若者が落語に興味を持つための、多様なきっかけの一つに過ぎない。
「漫画の登場人物に萌えた女性たちが若い落語家を追っかけて『イケメン落語家ブーム』が起こっている」という短絡的な解釈は大間違い。
「むしろ若い男性客のほうが増えている」と指摘する落語家もいる。
この10年で落語は細分化されたエンタメの一ジャンルとして定着した。
決してメジャーではないが、低迷もしていない。
そんな落語を新たに「発見」した若者は、それぞれ「SNSで情報を収集してライブに足を運ぶ」というパターンで、落語を気軽に楽しんでいる。
そうした若者の行動パターンに狙いを絞って成功したのが「シブラク」だ。
なぜ二ツ目の会に若者が足を運ぶのか。
料金的にリーズナブルで敷居が低いし、落語経験値が乏しい若者にとっては同世代の演者こそ親しみやすい、というのもあるだろう。
だが最も重要なのは、「面白い二ツ目がいる」という単純な事実だ。
今、二ツ目の会に足を運んでいるのは、若者だけではない。
むしろ、長年の落語ファンが「面白い二ツ目」を知って熱心に追い掛けたりしている。
ただし、それは「二ツ目ブーム」とは違う。
「二ツ目だから客が来る」のではなく、「二ツ目なのに客を呼べる演者がいる」のである。
僕が、面白い落語家を紹介するコラム『噺家のはなし』を『週刊ポスト』に連載していたのは、2011年1月からの約1年間。
あれから6年で落語界もだいぶ変わった。
その一つが、この「二ツ目が元気」という現象だ。
それを象徴するのが落語芸術協会(芸協)の二ツ目ユニット「成金」。
「シブラク」人気の原動力の一つは、柳亭小痴楽や瀧川鯉八といった「成金」メンバーの出演だった。
もちろん二ツ目が元気なのは芸協だけではない。
落語協会にもトボケた味わいの柳家わさび、女性目線の新作で人気の三遊亭粋歌、アイドル的な春風亭ぴっかり☆等がいるし、立川流では談笑の弟子の立川吉笑と立川笑二、女性ながら男前な立川こはる(談春の弟子)といった「談志の孫弟子世代」の活躍が目立つ。
今、才能ある二ツ目が伸び伸びと活躍できるのは、近年の落語界を取り巻く「自由な空気」があればこそ。
それは、2005年以前にはなかったものだ。

・・・特筆することもないと思いますが、落語が消えて行かなさそうなのは、まことに結構なことだと思います。
あんまり、個別のムーブメントに論じたくないとは思います。
理屈は要らない気がします。

くだらない・・

またまた気象の話題です。
「暑いまち」は、関東では、熊谷、館林あたり。
その他の地方では、多治見、日田・・・?
その、全国有数の「暑いまち」として知られる群馬県館林市が、ネット上で「ズル林」という批判があるそうです。
毎年夏になると「全国最高の○度を記録」といったニュースに名前が挙がる館林市ですが、その数字が怪しいという・・・?
館林市を訪れると、市内のあちこちで「日本一暑いまち」という文字を見かけるそうです。
2007年には40.3度を記録。
これは気象庁が各地点の観測史上1位の値を使って作ったランキングで10番目に高い記録だそうです。
くだらない・・
気象庁は、各地の気温を測るために「アメダス」を設置していますが、館林のアメダスは、素人目に見て「ここに温度計を置いたら、実際より高い数字になっちゃうんじゃないの?」という場所に置いてあるのだそうです。
何でも、測定計器の周囲がアスファルトになっているそうです。
暑いことには間違いないんだから、どうでもいいじゃないですか。
ただし、ルールに則って測定しなくてはいけませんよね。
最近、熊谷がおとなしいですね。

東京かわら版

東京かわら版東京かわら版9月号。
東京かわら版は、落語協会の3人の新真打がメインです。
それから、「ひらい圓蔵亭」の案内とか・・。
もう少し落ち着いたら、もっと落語会や寄席に行く頻度を増やして行こうと思います。
鞄の中に必携ということで。

なぞかけ(8/27)

8月も最終週となりました。
【青菜】
・「鯉のあらい」とかけて
・「熱を出して寝込んでている人」と解く
・その心は「どちらも氷でもって冷やしてます」
【かぼちゃ屋】
・「上を向いて口を開けて立っている与太郎」とかけて
・「大声を出して騒いでいる人」と解く
・その心は「どちらものどちんこに良くないでしょう」
【桃太郎】
・「子どもに昔話をする父親」とかけて
・「非常識な若者たちを叱る人」と解く
・その心は「そんなのすぐに分かる桃太郎(ものだろう)」
【無精床】
・「とても汚い床屋」とかけて
・「明治になって侍がいなくなった」と解く
・その心は「武将どこ(無精床)でしょう」
【野ざらし】
・「鐘がボンと鳴りゃさ」とかけて
・「日曜日のお昼過ぎ」と解く
・その心は「鐘が一つでダメ(合格できません)でした」
【蒟蒻問答】
・「蒟蒻屋の六兵衛さん」とかけて
・「たい焼き、今川焼き、饅頭」と解く
・その心は「餡中(安中)です」
【碁泥】
・「碁の最中に入った泥棒」とかけて
・「恐ろしい怪談」と解く
・その心は「碁泥碁泥(おどろおどろ)しい話に驚きます」
【薬缶】
・「屈強の若武者」とかけて
・「プロ野球のナイター」と解く
・その心は「どちらも薬缶(夜間)に沸騰(奮闘)してます」
【権助提灯】
・「漆黒の闇の中」とかけて
・「被疑者のアリバイ捜査」と解く
・その心は「どちらも証明(照明)がないと困ります」
【紙入れ】
・「兄貴分からもらった財布」とかけて
・「外国人の部屋をノックした」と解く
・その心は「ヘイ、紙入れ(Come in.)でしょう」

2017年8月26日 (土)

ポーリュシカ・ポーレ幾星霜・・・

退屈しのぎに、BS放送のチャンネルをいじっていると、昭和の歌の番組。
ちょうど、仲雅美「ポーリュシカ・ポーレ」。
幾星霜・・・
妹が彼のファンで、最近、また追っかけをしていると聞いているのですが。
この変わりように驚きました。
幾星霜・・・
もう45年近く前ですから・・・。
でも、妹は、こんなになっても、ファンなんですね。
仮に、これが男女逆だったら・・・。
私が好きだったアイドルの今・・・、見たくありません。
あの頃のイメージをそっとしておきたい。

降水連続日数新記録

東京は20日とちょっとでしたが、仙台はとうとう新記録を更新してしまったそうです。
降水連続日数が36日!
降水連続日数新記録
要するに、1ヶ月以上毎日雨が降っていた・・・。
明日は晴れるかもしれないそうですが。
なぞかけやっちゃいました。
「降雨連続日数記録」とかけて
「江利チエミさん」と解く
その心は「雨がやんだら・・・終わり(お別れ)なのね」

高速道路の路肩

徳島県の高速道路上で、エンジントラブルで路肩に停車していたバスが、大型トラックに追突され、死傷者が出る大事故が起こりました。
よく、路肩に停車するのは危険だと言われます。
現に、高速道路などの路肩に停車中の車に後続車が追突する事故は多く起きているようです。
高速道路の路肩
高速道路で事故や故障が発生した場合は、追突事故防止のためにハザードランプに加え、発炎筒や停止表示板での合図が欠かせません。
それから、運転者・同乗者ともガードレールの外など安全な場所への避難が必要で、車内や車の前後での待機は「追突の恐れがある」と注意を促されています。
・・・実は、約30年前に、私も経験したことがあります。
GWの深夜、中央高速河口湖線の下り線を走っていた時に、突然クルマが故障して走れなくなり、路肩に緊急停車しました。
緊急電話でJAFを呼びましたが、GW中とあって、到着にはかなり時間がかかるということでした。
三角の停止板を置いて、ハザードランプを点灯して、車内で待っていました。
途中、パトカーが通りかかりました。
事情を説明すると、「とにかく後続の車に注意しなさい」と言われました。
停止板やハザードランプで安心だと思っていたのですが、高速道路上は暗いので、後続の車は、遠くからこのランプを目指して向かって来るそうです。
今回の事故は、後続のトラックの運転手の不注意だったようですから、さらに危険です。
パトカーのお巡りさんに言われて、突然怖くなったので、車外に出て、暫くガードレールの外にいることにしました。
交通評論家は、疲れなどで運転手がぼんやりしていると、目についたものに無意識にハンドルを切り、吸い寄せられるようにぶつかってしまうケースがあると言いますから。
あの時を思うと、本当に無事で良かったと思います。

素人の高座名

プロの噺家さんでも、横目家助平とか、台所鬼〆(おさん)なんていう不思議な名前があります。
五街道雲助だって・・・、今だから違和感がなくなりましたが。
これは、雲助師匠の功績です。
さて、 最近の落研部員の高座名も、難しいと言うか、キラキラと言うか、なかなか読めない、意味の分からないのが多くなって、オジサンたちはついて行かれません。
別に、年寄り臭く「昔は良かった」などとは言うつもりはありませんが、落研の歴代で比較しても面白い。
まずは、落研初期の代表的なもの。
       ・麻雀亭駄楽  (まーじゃんてい  だらく)
       ・杜の家頓平  (もりのや  とんぺい)
       ・南亭蕪生  (なんてい  ぶしょう)
       ・恋し家古狂  (こいしや  こきょう)
        ・内気家てれ生  (うちきや  てれしょう)
         ・翁家寝坊  (おきなや ねぼう)

この後の世代で、名作だと思われるもの。
       ・花柳亭遊狂  (かりゅうてい  ゆうきょう)
        ・恋せ家乙女  (こいせや  おとめ)
        ・東風亭梅香  (こちてい  ばいこう)
        ・談亭志ん志  (だんてい しんし)
        ・金願亭乱志 (きんがんてい らんし)

私が現役時代に出来た(考えた)名前。
       ・宝亭六方  (ほうてい  ろっぽう)
       ・下町亭楽生  (したまちてい  らくしょう)
       ・金研亭志ん昼  (きんけんてい  しんちゅう)
       ・春高楼花宴  (しゅんこうろう  かえん)
       ・猩々亭酒楽  (しょうじょうてい  しゅらく)

  女子部員の名前もあります。
       ・杜の家愛狂  (もりのや  あいきょう)
       ・杜の家喜狂  (もりのや  ききょう)
       ・杜の家小雪  (もりのや こゆき)
       ・杜の家くるみ  (もりのや  くるみ)

・・まぁ、これが全てではありませんが、こんな感じです。
一方、現役部員の皆さんの高座名を一部ピックアップしました。
       ・走励家眼髏蘇  (はしれや めろす)
       ・乙託乃ぼっちゃん   (おたくの ぼっちゃん)
       ・目留亭鱚  (めるてい  きっす)
       ・藍亭助務図  (あいてい  じょぶず)
       ・好亭ボナパルト  (こうてい ぼなぱると)
       ・緑亭みどり  (ぐりーんてい みどり)
       ・葉楼ぷろ  (はろう ぷろ)

・・・ かなりおとなしいのを選びましたが、漢字を英語読みするパターンなどが目立ちます。 私が、現役部員の高座名で一番気に入っているのは、「広瀬川化石(ひろせがわ  かせき)」さんです。 これも時代の流れです。

噺家さんの名前

今秋に桂三木男さんが、桂三木助を襲名します。
大看板の復活です。
噺家さんの名跡は、やや入り乱れている感があります。
三木男さんは、三代目三木助の孫、四代目の甥ですから、襲名は順当とも言えますが、三木男さんの師匠は当代の金原亭馬生師匠です。
元々、金原亭馬生師匠に入門し、駒春と名乗っていたのを、家系から桂三木男を名乗ったということですから。
本人が、前座の頃は、桂三木助の孫だと言いながら、「名人の家系を微塵も感じさせない芸」と自己紹介していました。
こういうパターンは珍しいかもしれません。
よく分からない部分はありますが、落語協会では、本人が亡くなると、名跡は遺族のものになるようです。
ある意味で分かりやすく思えますが、遺族が噺家さんでない場合が多いので、ややこしいことも多いみたいです。
噺家さんは、あくまでも個人事業者ですから。
相撲の年寄株ほどではないにしても、名跡を売買するなんていうのもあるのかもしれません。
ただし、大看板の名跡は、"業界"全体にも影響しますから、なかなか悩ましい。
よく話題になるのが、"三遊亭圓生"でしょう。
圓窓師匠の師匠の六代目圓生師匠は、四代目三遊亭圓窓→六代目橘家圓蔵→六代目三遊亭圓生と、出世魚のように三遊派の出世名を襲名されました。
義父が五代目圓生でしたから、プリンスだった訳です。
ところが、圓生師匠没後の顛末は・・・。
圓窓師匠の最初の師匠の春風亭柳枝も、八代目が亡くなったのが、圓窓師匠(当時は春風亭枝女吉)が入門直後でしたから、もう60年近く、代襲がありません。
柳枝という名跡は、柳派では小さんよりも大きな名前ですから、これも惜しい気がします。
ご遺族のご意向で・・なんていう噂も聞きます。
もうひとつ残念なのは、橘家が三遊亭から離れていること。
圓窓→橘家圓蔵→圓生が三遊亭の出世パターンなのに。
橘家と言えば、何と言っても名人四代目橘家圓喬です。
圓朝の弟子でも突出していたようで、五代目古今亭志ん生師匠など「本当の名人」と心酔していました。
圓喬の「鰍沢」は絶品だったそうです。
柳家さん喬師匠の名前は、小さんのお弟子さんにも拘わらず、圓喬の一字を取ったものだと聞いています。
ところが、七代目橘家圓蔵は、何故か三遊亭ではない(桂系の)師匠が継いで、そのお弟子さんが先年亡くなったあの圓鏡の八代目圓蔵師匠でした。
世が世であれば、圓窓師匠が橘家圓蔵だったかもしれないのに・・なんて、事情を知らない私などは、素朴に思います。
圓生、志ん生、柳枝・・、襲名が待ち遠しく思います。
そうそう、三遊亭圓朝、談洲楼燕枝という、三遊派、柳派の大看板だって。

大曲花火大会開催決定!

主催者や関係者の皆さんのご苦労に敬服します。
大曲花火大会開催決定!
大雨で桟敷席などが冠水し、今日の開催が危ぶまれていた秋田県大仙市の「全国花火競技大会」(大曲の花火)。
当初の予定通り開催するそうです。
大曲花火大会開催決定!
全国の花火師が技を競う大曲の花火には今年、全国から27業者が参加し、約1万8000発が打ち上げられる予定。
大曲花火大会開催決定!
今年で91回目で、過去10年では毎回70万人程度の観覧客が訪れている。
先月と今回、2度の川の氾濫で大変な状態でしたが、何とか間に合ったようです。
大曲花火大会開催決定!
良かった!
安全で盛会な花火大会になれば良いと思います。

三段なぞかけ集(壱)

三段なぞかけ集(壱)
師匠から、「演目50音順に・・」とのリクエスト。
思いつくままに作っていましたので。
考えます。

落語の発声(喉)

師匠から、まず最初に言われるのは「落語は大きな声を出して」ということです。
落語は話芸ですから、声が聴き手に正確に届いてなんぼです。
落研に入部した時、「お前は、とりあえず声がでかいのだけはいいよ」と先輩から言われました。
・・・別に、訓練したり、鍛えたりしたことはありませんが、どちらかと言えば、声は大きかったかもしれません。
語りの巧拙以前に、やはり声が聞こえる(=話している内容が伝わる)ことがまず大切ですから、声(喉)は大事な武器だということ。
大変生意気なことを言わせていただくと、プロとアマの最大の違いは、語る芸もさることながら、声(喉)だと思います。
科学的なことは分かりませんが、噺家さんが、毎日毎日繰り返して高座で発声している喉は自然に鍛えられ、生まれつきちょっと喉が強い程度のアマとは全く違います。
音圧、音質、音量の全てに、鍛えられた美しさがあります。
アマには到底真似することが出来ません。
技巧的にはいくらかでも近づくことは出来るかもしれませんが、声は一朝一夕、付け焼刃ではどうにもならないんです。
先週お邪魔した、烏山「烏楠」のご主人も、師匠の高座を初めて聴いた時、その声の迫力に驚いたと仰っていました。
今となってしまえば、どうしても取り戻せない時間ですから、絶対に敵わないとは言え、それなりに精一杯大きな声を出して頑張りたいと思います。

なぞかけ(8/26)

おかげさまで、落語っ子連のメンバーで考えたなぞかけが、約600題となり、纏める
と20ページにもなります。
【富士詣り】
・「富士講のリーダー」とかけて
・「久しぶりに友人と会った日」と解く
・その心は「つい先日(先達)です」
【死神】
・「首になった死神」とかけて
・「廃品回収」と解く
・その心は「死神(ちり紙)交換でしょう」
【付き馬】
・「勘定の回収」とかけて
・「人気のマリンスポーツ」と解く
・その心は「付き馬タイミング(スキューバダイビング)でしょう」
【江島屋騒動】
・「古着の花嫁衣裳」とかけて
・「覇を競い合う忍者集団」と解く
・その心は「イカモノ(伊賀者)より高価(甲賀)でしょう」
【愛宕山】
・「早蕨(さわらび)の握りこぶし」とかけて
・「引っ込みがつかない人」と解く
・その心は「振り上げた手が下ろせないでしょう」
【三井の貸し傘】
・「越後屋の商法」とかけて
・「ミスコンテストでグランプリに輝いた女性」と解く
・その心は「知性・容貌とも掛け値なしでしょう」
【夢の酒】
・「夢から醒めた旦那」とかけて
・「タイムトラベラー」と解く
・その心は「もう一度過去に戻りたいでしょう」
【真景累ヶ淵】
・「豊志賀」とかけて
・「尽くした男に振られた女」と解く
・その心は「このお人好しが(豊志賀)・・」
【三十石】
・「三十石船」とかけて
・「鼠穴の竹次郎、芝浜の魚勝・・・」と解く
・その心は「まるで"夢の通い路"でしょう」

2017年8月25日 (金)

7年前も

これは、要町のギター教室のコンサートホールで「浜野矩随」を演ったときのもの。
7年前も
7年前の、第一次落語っ子連の発表会でも、しっかり結界を張っているのがわかります。

プロ野球中継

新幹線で、プロ野球の巨人阪神戦を聴きながらの帰り道。
テレビもラジオも含めて、プロ野球をライブでなんて、何年ぶりでしょう。
しかし、昔のような熱さは全くなく、どちらが勝とうが、何も思わないというのが寂しい。
両チームとも、知らない選手ばかり。
どうやら今夜は巨人の旗色が良さそうです。
トップ争いをしている訳でもないし。
しかし、笑止千万なのは、ラジオの解説者でした。
現役時代は名選手で、名球会にも入っている人ですが、ひどいものです。
この手の番組に解説者は不要ですね。
オリンピックなどでも、解説などそっちのけで、一人で観客になって興奮して騒いでいる人ばかりですし。
せめて、常に冷静に、尋ねられたことだけに答えるぐらいで十分。
中継するアナウンサーも同じです。
昔のNHKのアナウンサーの冷静な中継が良かった。
なぞかけやっちやいました。
「プロ野球中継」とかけて
「試験出題問題の解答」と解く
その心は「終わった後で、偉そうに色々解説しています」

真打昇進襲名披露宴

昨日、今秋の落語協会の真打昇進襲名披露宴が開宴。
真打昇進襲名披露宴
9月下席より3名が真打昇進です。
  ・桂三木男 改メ 五代目 桂三木助
  ・柳亭こみち
  ・古今亭志ん八 改メ 二代目 古今亭志ん五

・・・・おめでとうございます。
真打昇進襲名披露宴
特に、桂三木助が復活ですよ。
先代は、私と同年輩でしたから、また残念なことになっていましたから、感慨深いもの があります。
66
披露興行は、9月下席の鈴本演芸場から。

噺の中の距離感

師匠が稽古で、「ここは"瞬間移動"で」と仰ることがあります。
落語は、一人語りの演芸ですから、時間や空間も一人で操ることが出来ます。
場面転換や時間の経過を表現する際に、上方落語では見台(釈台)に置いた拍子木などを鳴らしますが、江戸落語の場合は、仕草でやることになります。
"瞬間移動"というのは、両手を座布団の両側に軽く置いて、少し身体を前に傾けて、すぐに元の姿勢に戻ります。
師匠はこれを"瞬間移動"と名付けています。
要するにテレポーテーション。
これをやれば、どこにでも行ける訳です。
まぁ、それは良しとして、とは言え、落語のリアリズムも必要ですから、テレポートした場所と場所の位置や距離をしっかり踏まえて演じないといけません。
「天狗裁き」の空を飛翔する天狗、「愛宕山」の谷から飛んで上がって来る幇間の一八みたいなダイナミックなものから、隣の部屋ぐらいのものまで色々です。
舞台設定をする上で、場面間の距離を認識する作業も、噺を作り上げるのに大切だと思います。
kk
例えば、神田に住んでいる職人が、吉原や品川に女郎買いに行く時の距離。
大川を挟んだ浅草と向島や本所との距離。
谷中の三崎坂から根津、不忍池までの距離。
噺の全てに、この距離感の認識は必要だと思います。
もっと細かいことを言えば、例えば、「牛ほめ」で、与太郎の家から伯父さんの家までどれぐらいなのか。
その距離を、噺では"瞬間移動"しますが、どこかで、その距離感を表現する必要もあるかもしれません。
だから、明確に地名が出て来る噺はともかく、そうではない噺も、自分なりに距離感を決めておくことが大切なのかもしれません。
噺を立体的に、奥行きのあるものにするために。

大曲の花火大会

どこぞの海水浴場で「今年は夏がなかった」という自虐的なコメントがありました。
先週のゲリラ豪雨では、多摩川の花火大会が大変なことになったり、全国各地で大雨の被害が広がっています。
大曲の花火大会
東北地方も、昨夜からの大雨で、川が氾濫したりで、大災害になりそうです。
そんな中で、明日、秋田県大仙市の雄物川の河川敷で行われる「大曲の花火」の会場も、この大雨で桟敷席が水につかったほか、仮設のトイレも横倒しになりました。
「大曲の花火」・・・全国花火競技大会は大仙市大曲の雄物川の河川敷を会場に全国各地の花火師が美しさや独創性を競う大会で、例年70万人余りが訪れます。
実行委員会では、水が引き次第、桟敷席の清掃や消毒などの復旧作業を行う予定だそうですが、大会を開催するかどうかは、明日の朝に最終的に判断するそうです。
・・・大会に出場する地元の花火会社によれば、会場には、幅900メートルにわたって打ち上げられる花火の配線などが設置されていましたが、水没してしまったということです。
また、演出のために配置したケーブルが7割ほどしか回収できていないそうで、残りは水位が下がってから回収し、本番に向けて機材のチェックを行うとのことで、いずれにしても大変なことです。
火と電気を使いますから、非常に危険ですよね。
なぞかけやっちゃいました。
「花火大会」とかけて
「どこに向かうかわからない迷走台風」と解く
その心は「あっちへ大曲(お曲がり)!」

落語の上下(かみしも)

舞台と高座の後は、上下(かみしも)の話。
一人で複数の人物を表現するのに、右を向いたり左を向いたりして台詞を喋ったり仕草をしたりしますが、これを「上下をつける」「上下を切る」「上下をふる」などと言います。
お客さまの頭の中に像を作ってもらわないといけませんから、これがしっかりできないと、誰が喋っているのか、何がどうなっているのかがわからなくなってしまいます。
客席から向かって右方が上手(かみて)、左方が下手(しもて)。
これは芝居の舞台と同じで、花道がある方が下手、座敷のある方が上手になります。
Fw:電子メールで送信: %E3%81%84%E3<br />
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このルールが理解できていれば、基本的に上下は難しいものではありません。
顔を下手に向ければ上位の人、上手へ向ければ下位の人物ということになる訳です。
この"上下関係"は、階級差、年齢順、性別、裕福度、場面の位置関係などで決まりますが、これに仕草がつけば、それぞれの人物描写が出来るということです。
時々、上位の人は必ず上手だと思い込んでいる人がいますが、そんなことはありません。
例えば、長屋に、住人より上位の者が訪問してきた場合(八五郎の家に大家さんがやって来る場面)では、はじめは大家さんが下手から来意を告げ、上手にいる下位の者が 「どうぞ」と促して、顔を下手から上手にまわし「よくいらっしゃいました」と言い、下手へ向き直って訪問者がしゃべり、これで訪問者が上座に座ったことになります。
この立体感が表現できれば、あとは応用ということです。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/10/post-7428.html
師匠に稽古をつけていただく場合、正面の壁に「上手」「地語り」「下手」の紙を貼ります。

だいたい、30度ぐらいの角度で上下を振る感じです。
ところが、多くの方は、その角度が大き過ぎるようです。
落語は、"リアリズム"と"リアリズムのウソ"が同居しています。
例えば、真後ろを向く仕草は、ほぼ真横あたりで表現しますから、上下の角度は360度ではなくて、せいぜい150~180度までということでしょう。
リアリズムのウソというのは、テレビや舞台のホームドラマの食事のシーンが典型的かもしれません。
卓袱台(古い)の正面には、人は座りません。
見る側にお尻を向けることはしません。
それと同じように、座って演るゆえの制約がありますから。
上下の角度を小さめにして、仕草や目の動きで表現することにより、大勢の登場人物を表現することが出来ます。
三次元、3Dの演出が出来るということです。
落語は、テレビ放送に向かないと言われます。
というのは、基本的には、一方向(正面)の固定カメラだけでないと混乱するからです。
となると、映像は単調になりますから。
時々、カメラを客席の両脇と正面に置いて、演者が上下をつけるたびにカメラを切り替える撮り方をしていますが、あれでは折角の上下の味が消えてしまうどころか、訳がわからなくなってしまいます。

高座についての裏話

高座を設営するのに苦労します。
舞台・ステージがある会場でも、客席との高さ(角度)によっては、舞台の上にさらに台を置いて・・ということもあります。
会場設営
会議室や研修室のような場所の場合は、机を並べて固定して、その上に毛氈をかけて作りますが、高座に上がるのに苦労します。
会場設営
「一座高うございますが・・」と言いながら、結界を張って、こちら側は無礼講ということになります。
それでも、気を遣うこともあったそうです。
昭和48年3月に、皇后陛下古希の祝賀の余興として、六代目三遊亭圓生師匠が御前口演をされたことがあります。
天皇陛下が神だと教育された明治生まれの圓生師匠にとっては、最高の名誉でもあり緊張の絶頂でもあったことと思います。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2011/08/post-eac1.html
その時、最初は高座が両陛下より低い高さだったそうです。
圓生師匠、恐る恐る宮内庁の役人に「落語の演技は動作を含め全体が芸になっておりますので、もしお許しを頂けるならば、陛下より一段高く高座を上げて頂けませんか」と注文を出したそうです。
陛下にお伺いをたてたところ、「そういう事であれば一向に差支えない」と仰せられ、一段高くすることができたそうです。
圓窓師匠も、高座を設営する時は、基本的には膝から上が見えるようにと仰います。
従って、場所によってはかなり高くなって、天井に頭がぶつかるほどの場所もあります。
裏を返せば、落語は小道具や大道具がありませんから、膝(腰)から上だけで全てを表現している訳で、それをしっかり見ていただかないと、ということです。
秘密兵器?
高いところに上がるのに、「お江戸あおば亭」では、談亭志ん志会長手作りの秘密兵器があります。

能舞台と高座

能の話題が出ましたので、ついでに。
これも、ある噺家さんから伺った話です。
落語(芝居)と能の関係。
能舞台と高座
最近は、能楽堂で落語会をやることも多いようです。
あるいは、能狂言と落語のコラボレーションとか。
確かに、狂言とはかなりの親近性があるのかもしれません。
ただし、落語をやる時は、舞台の左前にある「角(目付)柱」が邪魔になるそうです。
しかし、面を着けて演じられる能狂言では、この「角(目付)柱」はなくてはならないものです。
能舞台と高座
それはともかく、正面から見て、舞台から左側に伸びるのが「橋掛かり」、歌舞伎の花道みたいな。
能は幽玄の世界を描いていますから、登場人物は幽霊です。
幽霊が昔(生前)のことを語って、いずれ消えて行く。
どこに消えるのかと言えば、勿論"あの世"ということになります。
あの世から来て、またあの世に去って行く。
"揚幕"を揚げて、"橋掛かり"を通って、そして舞台に出て来る・・。
ということは、"揚幕"の向こうの"鏡の間"、さらに向こうは"西方浄土"ということになります。
西方浄土とは、阿弥陀如来を教主とする、人間界から西方に十万億の仏土を隔てた所にあるという極楽浄土。
・・・ということは、舞台の下手は"西"になる訳です。
従って、我々は、大相撲の向こう正面側から観ているということになります。
「牡丹燈籠」で、お露と新三郎があの世に行く場面では、下手(斜め前)ではなくて、真横を向くぐらいにと心がけてやってみました。
十万億土の距離感は、行ったことがないので想像でしたが。

結界(を張る)

師匠がよく仰るように、落語というのは仏教とは切っても切れない縁があります。
僧侶が法話をする場所を「高座」、扇子を「風」と言うそうです。
落語では、手ぬぐいのことを「曼荼羅」、扇子を「風」と言います。
お寺やお坊さん、あるいは仏を扱った噺も多くあります。
従って、いくらかは仏教の知識が必要になることもあります。

これは、私もある噺家さんから教えていただいたことですが、高座に上がり座布団に座ってお辞儀をする時、座布団の正面に扇子を置く噺家さんが大勢います。
そして、お辞儀が終わって頭を上げたのと同時に、扇子も座布団の脇に置きます。
これは、「結界(を張る)」ということだそうです。
「結界」という言葉を調べてみると、やはり仏教に関わりがあるようです。
①仏道修行に障害のないように、一定地域を聖域として定めること。
 寺院などの領域を定めること。
②密教で、一定の修法の場所を限って印を結び、真言を唱えて護り浄めること。
③・寺院の内陣と外陣との境の柵。
  ・外陣中に僧俗の席を分かつために設けた柵。
④帳場格子。
⑤茶道具の一。
 風炉先屏風の代用品。
 道具畳の向こうに客畳のある広間などで、その仕切りに置くもの。
・・・茶道にも「結界」があるようです。

この扇子の意味は、高座と客席を分けることだそうです。
       ll
もう少し深く探ると、「能」にも行き着くようです。
能は約600年の歴史を持ち、舞踏・劇・音楽・詩などの諸要素が交じりあった現存世界最古の舞台芸術です。
主人公のほとんどが"幽霊"で、すでに完結した人生を物語る、それが中心になっている不思議な演劇です。
幽霊というと怖い内容のように思われるかもしれませんが、そうではなく時代や国によっても変わることない人間の本質や情念を描いています。
能舞台を思い出すと、正面から見て本舞台の手前に「階(きざはし)」があり、その手前には「白州」があります。
手前はまさに現世で、舞台は幽玄の世界。
舞台は「結界」なんでしょう。
観能する人も、芝居を観る人も、落語を聴く人も、客席にいる位の高い人よりも、舞台や高座にいる演者の方が座が高い。
普通なら、こんな無礼なことはありません。
そこで、「白州(階)から向こう、舞台の上は、現実の世界ではありません。虚構の世界ですから、高い場所にいるのをお許しください。」
「劇中の無礼や下品な部分も、この世のものではないということでお許しください。」

・・・これが「結界(を張る)」ということになる訳です。

扇子が、現世と幽玄の世界との仕切りになっている訳です。
こうして、結界を作った後は、無礼講で色々な噺が出来るということになります。
高座に羽織を着て上がるのは、結界を張るまでは、儀式としての厳かさが必要ですから、正装をする。
結界が出来たら、羽織は脱いでも構わないことになります。
私は、高座に上がってお辞儀をするまでは、厳粛な緊張感があり、とても好きな瞬間です。
噺家さんで、これを丁寧にやるのは、例えば、林家正蔵さん、隅田川馬石さんあたりが思い浮かびます。
春風亭昇太さんとは対極の景色です。

スーパー熱帯夜?

言葉というのは際限がありません。
以前は、「真夏日」とか「熱帯夜」と言えば、もうこれ以上の暑さはないものだと思っていたのですが。
それが、「猛暑日」とか「酷暑」とか言う言葉が出て来て、真夏日なんて涼しく感じるようにに
りました(?)。
スーパー熱帯夜?
さて、今度は「スーパー熱帯夜」という・・・、頭に英語がつきました。
福岡市では昨夜から今朝6時にかけての最低気温が、30度ちょうどだったそうです。
夜の最低気温が25度以上なら「熱帯夜」ですが、30度以上なら「スーパー熱帯夜」?
寝苦しさのなか迎えた朝の気温から、そのまま日中の予想最高気温は35度。
温度の話は別にして、これ以上暑くなったら何て言うんでしょう。
私には、その方が興味があります。
「スーパー」よりも凄いことば・・、「超」「ウルトラ」?
それとも「高温」「灼熱」「炎熱」?
「火焔夜」なんていいかもしれません・・なんて考えているそばから、汗がだくだく・・・。

なぞかけ(8/25)

今回も、珍しい噺が含まれています。
【代書屋】
・「個人情報」とかけて
・「童謡」と解く
・その心は「♪代書(内緒)の話はあのねのね♪」
【位牌屋】
・「位牌屋」とかけて
・「知らない場所へ行くのにカーナビをセットした」と解く
・その心は「位牌(委細)承知しています」
【豊竹屋】
・「義太夫好き」とかけて
・「奇行・蛮行を繰返す人」と解く
・その心は「浄瑠璃(常軌)を逸しているでしょう」
【臆病源兵衛】
・「不忍池」とかけて
・「ここは地獄極楽どちらでしょう」と解く
・その心は「蓮の花が咲いているから極楽の蓮(はず)」
【寄合酒】
・「町内の若い者」とかけて
・「協調性のない人」と解く
・その心は「いつも寄合避け(酒)るでしょう」
【福禄寿】
・「福徳屋萬右衛門さん」とかけて
・「還暦を迎えた人」と解く
・その心は「福禄寿(福六十)でしょう」
【怪談乳房榎】
・「磯貝浪江」とかけて
・「迷子になった男の子」と解く
・その心は「人の道に真与太郎(迷ったろう)」
【心眼】
・「座頭の梅喜」とかけて
・「なんでも鑑定団」と解く
・その心は「どちらも心眼(真贋)が大切です」
【菜刀息子】
・「包丁の誂え間違い」とかけて
・「悪事のもみ消し工作」と解く
・「菜刀(なかった)ことにしましょう」
【水神】
・「烏の化身のおこう」とかけて
・「博多の名物」と解く
・その心は「烏めんたいこう(辛子明太子)でしょう」

2017年8月24日 (木)

国税庁長官

現国税庁長官は、究極の「ヘッドアップサラリーマン」を、臆面もなく国民の前で演じて出世された方です。
議員や最高裁判事や首長のように、選挙や審査によって任免されはしませんが、国の主要な組織のトップたる者、尊敬されないまでも、主権者である国民が納得できる人でないとまずいでしょう。
この方は、彼が奉仕すべき国民を選ばずに、自身の保身と出世のために別の選択をした人です。
「森友学園」への国有地売却問題を追及している市民団体が、財務省と国税庁に対して、国税庁長官の罷免と辞任を求める署名1万706筆を提出したそうです。
長官が財務省理財局長時代、国会答弁で売却をめぐる事実確認や記録提出を拒んだことを批判しています。
長官は、前職時に国会で、「確認することを控えさせていただく」とか、「短期間で自動的に消去されて復元できないようなシステムになってございます」と答弁し、森友疑惑の真相解明に協力せず、ウソの答弁までしていると言われています。
これだけなら、エキセントリックになっている人たちの行動だと取られるかもしれませんが、洒落にならないことに、罷免要求運動には、現役の税務署職員まで署名しているそうですから、この方は、国税庁内でも全く歓迎されていないんでしょう?
前職時代も問題ですが、長官に就任してからの対応がさらに問題だということです。
国税庁長官になってからも、記者会見すらせず、納税者(国民)に向き合おうとしないのですから。
こんな方がトップにいる限り、納税者の協力、理解が得られる訳がありません。
「私たちの仕事に長官が障害になっている・・・」、税務署の現場では長官への不満が強まっているそうです。
「徴税業務がスムーズにいかないのです。税務署は7月に人事異動があるため、異動後、本格的に税務調査が始まるのは9月からだそうです。
「このままでは、9月以降、税務署員が納税者から不満をぶつけられるのは確実。一日も早く辞めてもらわないと現場は大混乱になります」と話す税務署関係者もいるそうです。
長官の記者会見拒否の理由は、「諸般の事情?」でした。
では、納税者が税務調査で「諸般の事情で」と言って許される?
税金は誰しも敏感ですから、日常の生活実感に根ざした大きな怒りとなって広がって行くのかもしれません。
落語国のお上なら、ルールや決まりはどうあれ、この了見は到底許されませんから、即刻解任されるでしょう。
もしかすると、トランプさんだって・・・。
なぞかけやっちゃいました。
「出世のために国民に向き合おうとしない国税庁長官」とかけて
「超人気アイドルが登場して騒然としているコンサート会場」と解く
その心は「佐川(騒が)ないでください!」

鳥人間コンテスト

この番組、割に興味があるんです。
・・・というのは、数少ない母校の名前が出て来るから。 昨日、放映されました。 残念ながら、母校のチームは、健闘したものの、大記録が出て、 優勝することは出来ませんでした。
鳥人間コンテスト
昨日放送された特番「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテス ト2017」の 「人力プロペラ機ディスタンス部門」に2年連続2度目の出場を果たした「BIRDMAN HOUSE 伊賀」 が、競技ルール上可能な40キロメートル飛行に番組史上初めて成功。
  ☆ベストスリーの結果☆
  第1位  BIRDMAN HOUSE 伊賀  → 40km制覇!
  第2位  ROKKO WORKS        → 30221.54m
  第3位   東北大学 Windnauts        → 22657.79m
猛暑の下、1時間38分もの間、ペダルをこぎ、彦根松原水泳場のプラットホームへの 折り返し飛行を実現させた。
これまでの最長記録は「東北大学Windnauts」が2008年にマークした36キロ。
2010年にルールが改定され、プラットホームから直線20キロにUターンポイント を設置し、最大往復40キロ の記録達成が可能になっていた。

要するに、ボウリングで言えばパーフェクトが出たということです。
この番組に限らず、こういうチャレンジ系の番組で、これに青春や人生を賭けている人 が大勢紹介されます。
競技として確立されている訳ではありませんから、メジャーではないのに、彼らは、名誉以外にも何かを求めているのでしょう。
でも、学生たちのグループが、こういうものにチャレンジする姿を見るのは、とても良 いものだと思います。
オジサンも落語頑張ってますよ。

書店がない・・・?

書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えているという新聞の記事。
香川県を除く全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、全国の自治体・行政区(1896)の2割強を占めるそうです。
ゼロの地域が多いのは、は北海道(58)、長野(41)、福島(28)、沖縄(20)、奈良(19)、熊本(18)の順。
ほとんどは町村だそうですが、北海道赤平市、同歌志内市、茨城県つくばみらい市、徳島県三好市、熊本県合志市、宮崎県串間市、鹿児島県垂水市など7市や、堺市美原区、広島市の東・安芸両区の3行政区もゼロだそうで。
別の統計でも、「書店ゼロ自治体」は4年前より1割増・・。
全国の書店数は1万2526店で、2000年の2万1654店から4割強も減少。
人口減や活字離れがあるほか、書店売上の6〜7割を占める雑誌の市場規模は10年前の6割に縮小。
紙の本の市場の1割を握るアマゾンなど、ネット書店にも押される。
ただし、過去10年で299坪以下の中小書店は減少したものの、300坪以上の大型店は68店から1166店に増加し、書店の大型化が進んでいる・・・。
確かに、本屋さんが減っている実感はあります。
しかし、自分を振り返っても、若い頃は、駅や街の本屋さんに毎日のように立ち寄っていた気がします。
好きな車の雑誌や文庫や新書の小説、ビジネス書など。
勿論、数は少ないものの、落語本も探しました。
ところが、最近は、スマホを見る、本はAMAZONに注文する・・・。
街の書店は、子どもが絵本や児童文学を通じて活字文化の魅力に接する場であり、ネットが苦手な人の情報格差を埋める機能もあるはずですが・・・。
ところで、田舎の我が町にあった本屋さん、まだあるかな・・?

大横綱の孫

昔からよく言われることばに「名人に二代なし」・・。
落語界でもよく言われる言葉で、唯一の例外は、五代目古今亭志ん生と十代目金原亭馬生・二代目古今亭志ん朝の親子だけだと。
近々、五代目桂三木助が誕生しますが、祖父・叔父と続いて親族三代ということになります。
また、十代目馬生師匠のお孫さんが前座で頑張っているそうです。
さて、話は角界のことになりますが、あの大相撲の横綱「大鵬」の高校3年生のお孫さんが、角界入りするそうです。
入門するのは、大鵬関が引退して一代年寄となって興した「大鵬部屋」の流れをくむ「大嶽部屋」。
「巨人・大鵬・卵焼き」世代の私には、感慨深いものがありますが、逆にとても心配にもなります。
おじいちゃんがあまりにも偉大すぎるから。
余程の思いで決心したんでしょうから、やはり強いお相撲さんになって欲しいと思います。
・・・それにしても、時の流れを感じます。
思えば遠くへ来たものだと。

駿州片倉茶園ノ不二

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 駿州片倉茶園ノ不二」。
この画の場所がはっきりしていないんだそうです。
ll
彼方まで続く大規模な茶園で、忙しく立ち働く様子。
女たちは茶摘をし、男たちは茶葉を籠に詰め込み、その籠を馬で作業場に運び、右手の建物に集められている。
背後の富士には雪が多く残っているところから、春の新しい茶摘みの様子でしょう。
「これは富士市から見た風景だ」という可能性を探る市民プロジェクトがスタートするそうです。
「富士市に残る北斎の足跡を辿る会」という名称。
地元史跡研究グループの「富士市中野の法蔵寺から見た風景ではないか」という説を明らかにしようという。
「駿州片倉茶園ノ不二」は、小高い丘のような場所から富士山を望み、眼下に茶畑や沢が広がる光景が描かれています。
富士市中野には「片倉町」の地名があり、周辺に「伝法沢」が流れるなど共通点も多いようです。
専門家は、「当時は実際に風景を見ながら絵を描くという手法は通例ではなかった」と 。
一方で「片倉町の地名から、富士市からの風景を描いたのではないかという説は専門家の間でもある」そうです。
・・・こういうのって、とても楽しいと思いますね。
葛飾北斎が生きた時期(1760~1849年)は、富士山の宝永の大噴火(1707年)の後ですから、宝永山が描かれても良いと思うのですが、やはり左右対称に裾を広げる姿の方が、見栄えがしたんでしょうか?
他の浮世絵でも、宝永山が描かれているものは少ないような・・。

あるべき姿

以前から、「ふるさと納税」の度を越えた返礼品競争に疑問を持つ一人です。
ゼロサムの世界ですから、返礼品のコスト分だけ、トータルで使える税金が少なくなるということ。
勿論、ある程度は地域振興のコスト、宣伝費だと割り切ることもありかもしれません。
京都府長岡京市が、今月から、ふるさと納税の寄付について自然保護、にぎわい創出、小学生の学力向上の3事業を掲げ、寄付者が支援したいと思う事業に「納税」してもらう方式に改めたということで、 返礼品を贈るのもやめるということです。
「豪華な返礼品で寄付を募るのではなく、寄付によって地域を支援してもらうという制度の原点に立ち返る」としている。
大賛成です。
株主優待もそうですが、チキンレースみたいなことはやめて、やはり原点に戻ることが必要だと思います。

なぞかけ(8/24)

今回は、比較的珍しい噺が登場します。
【睨み返し】
・「借金の言い訳」とかけて
・「極度の緊張、絶体絶命」と解く
・その心は「開き直りが有効です」
【救いの腕】
・「助けてくれた男の人」とかけて
・「安来節の名人」と解く
・その心は「すくいの腕の見せ所です」
【蛇含草/蕎麦清】
・「人が融ける草」とかけて
・「敏腕のプロデューサー」と解く
・その心は「すぐに消化(ショー化)します」
【茄子娘】
・「茄子(の精)の子」とかけて
・「やりたい放題、勝手し放題」と解く
・その心は「なすがまま(茄子がママ)でしょう」
【雪とん】
・「初な若旦那に惚れられた娘」とかけて
・「高速道路の逆走」と解く
・その心は「思い込みと勘違いで大変なことになります」
【御慶】
・「富くじ」とかけて
・「信じられない出来事」と解く
・その心は「御慶(ギョヘェー)!」
【富久】
・「酒を絶対に止める堅い約束」とかけて
・「火事で焼け出されて怒り心頭の男」と解く
・その心は「近火逆上(金科玉条)でしょう」
【紺屋高尾/幾代餅】
・「一途な恋わずらい」とかけて
・「幽霊(うらめしやぁ)」と解く
・その心は「高尾(高を)くくっていても紺屋(今夜)そっちへ
  幾代(行くよ)」
【菊江の仏壇(白ざつま)】
・「若旦那」とかけて
・「止まない女道楽」と解く
・その心は「親の説教も菊江(聞こえ)ません」
【猿後家】
・「猿に似た後家さん」とかけて
・「愛情深い女」と解く
・その心は「醜女に慣れて深情けに傾くでしょう」

2017年8月23日 (水)

「不孝者」考

「不孝者」という噺があります。
あまり演じられることは多くありませんが、なかなか面白い噺だと思います。
倅(若旦那)と一緒に出かけた権助が一人で帰って来た。
「若旦那と日本橋の山城屋さんに行きましたが、謡いの会があるからそれを聞いたら帰るので、遅くなる。それで私だけ先に帰ってきた。後でお迎えに行きます」
「顔に”お金をもらって嘘を吐いています”と書いてある。「場所は柳橋じゃないのか?そうか、橋を渡った先の”住吉”か」
権助と着物を交換して頬被りをし、柳橋の住吉にやって来た。
迎えに来たと告げたが、もっと遊びたい若旦那に下の部屋に入れられ、待たされることになる。
女中が若旦那の差入れだとお銚子と肴を持ってきた。
「バカ野郎。親をこんな部屋に通して。この酒だって若旦那からだと言うが、回り回って私の懐から出るんだ。私を見て驚いた顔を見るのが楽しみだ」
2階の部屋では新内が始まって、倅の唄う声が聞こえてくる。
「ん、うまいじゃないか。あれくらい唄える歳になったのか、でも芸者に習った唄は駄目だ。ちゃんと師匠と差し向かいでないと」
「八ちゃん居ますか。あ、ゴメンなさい。酔って部屋を間違えて・・」
突然芸者が部屋に入りかけてきた。
「チョット待ちなさい。お前”琴弥”ではないか?」
「・・・まぁ〜、旦那じゃありませんか。どうしたんですその格好は」
「これには訳があって・・・、ま、襖を閉めてこちらにお入り。嬉しいね、ここでお前に会えて・・・。綺麗になったね」
「いやですよ。私はお婆ちゃんです」
「お前がお婆ちゃんなら、ここの芸者はみんなお婆ちゃんだ。それより青臭さが取れて、大人の魅力がいっぱいだ。ところで、今は旦那がいるんだろ?」
「いえ、私は一人ですよ」
「それは芸者の決まり文句。いいんだよ、ここは二人だけだから」
「怒りますよ。私を捨てたのは旦那ですよ」
「捨てませんよ。分かれたのは本当だが・・・。ま、聞いておくれ。あの当時は請け判を押してしまったせいで、店が危なく人手に渡る所だった。間に入ってくれた人が、こんなときに女を囲っていたのでは周りがほっておかない。それで手切れ金を持たせたが、本当は私が持って来たかった。それでは心がぐらついてしまうので番頭に持たせた。そのお陰で店も立ち直ったが、その心労でどっと床についてしまった。幸いに、元気を取り戻し、お前に会いたいと思ったが、逢って新しい旦那を見せつけられたら辛いから、きっぱりとお前の事は諦めた。それ以来遊びも止めて、女っ気は何も無い。でも、どうしてお前ほどの女に旦那がいないんだい?」
「本当は若い旦那が付いたんですが、とんでもない人で、すぐに別れてその後は恐くて旦那を持つ気にもなれなかったのですが、女ですね〜、寂しい夜もあるでしょ、悲しいことや辛いことを聞いてくれる人が欲しいのは本当なんです」
「そうか、本当に一人なんだ。今は、お前を世話するぐらいの力はある。色気抜きで、お前の相談相手になってやりたいが・・・」
「嬉しい。旦那、今度いつ逢ってくれます?」
「明日は都合が悪いが、明後日にしよう。分かった、そこに行くよ」
「旦那、本当に約束ですよ」
しなだれかかる女の化粧の匂い、島田が傾き、肩に掛かる旦那の手に力が入る・・。
「お伴さ〜ん、若旦那がお帰りですよ」
「・・この、親不孝者めが」。

「不孝者」考
・・・この噺は、若旦那の道楽がきっかけで、お父っつぁんが昔寵愛していた芸者と再会し、男と女のやり取りが続きます。
そして、最後は、元通りの仲に収まり、いよいよ濡れ場となるところに、無粋な声がかかる。
お父っつぁんが、「不孝者め」と発する。
・・・この噺、本当に男の身勝手な了見が横溢している噺で、「こうなるといいなぁ」という助平根性が隠れている噺です。
師匠は、「この噺は官能的だから」と仰っていました。
私が、「千早亭落語会」で演って、「この、不孝者めが」とオチを言って高座を下りて楽屋に戻って来た時、師匠から、「不孝者めが」は、倅(若旦那)に一方的に「せっかく良い所だったのに、邪魔をして」 という、怒りの感情だけではダメ、親父が自分に向かっても自嘲的に言っている面があるはずだから、その含みを持たせて語らせないといけないんだよ。
「しまった!そうだった!」と思っても後の祭りでした。
そして、その後の「南行徳落語会」では、その思いを込めてオチを語りました。
この噺の背景(含み)は、親父と倅(親子)というのは、所詮は同じ"生き物"だということです。
今では、常識的なことを言ってはいるが、そういう親父だって若い頃は道楽三昧をして、親に心配をかけていた。
(悪しき?)歴史は繰返されている訳です。
だから、いくら堅さを装っていても、親父も倅の了見がよく分かる。
だから、2階でドンチャン騒ぎをしている倅に、「歌は芸者ではなくて、師匠からしっかり習わなくては」なんて言っている。
親父と倅と言うのは、普段は水と油のようなところがありますが、親父からすると、自分のコピーで、それが可愛くて仕方がないもの。
口では厳しいことを言っていても、底流に流れているものは同じ。
私も、普段は口をきくことも多くありませんが、いくつになっても、愚息のことが可愛くて仕方がありません。
勿論、そんなことは、本人には言ってはいません。
だから、この噺は、官能や恋愛がテーマになった噺ではなく、男の性をそのまま表現した噺です。
・・・「この芸者の純愛を描きたい」と、この噺にチャレンジする女性がいるそうです。
チャレンジするのは自由ですが、ここに出て来る琴弥という芸者は、女性側の純愛が語れるキャラクターではないということを、しっかりと理解していただきたいものです。
なぜなら、彼女は、男が男の立場で都合よく作った女性だから。
こんな女性がいてくれたらと、男が勝手に作り上げた理想像。
私がよく言う、女性が出て来るからと言って、そのまま女性が出来る訳ではないという理由がここにあります。
そもそも、身勝手にも自分を捨てた男に、女性は、しかも芸者は、商売上の打算があるならともかく、絶対にこんな反応をしない。
たとえ好きであったとしても、一旦見切った(見切られた)人のところには、絶対に戻ることはないのが女性でしょう。
男は、いつまでも後を引き摺りますが。
だから、そのままの形では女性にやっていただきたくない。
もし女性が、時勢の了見で考えたら、全く別の噺になるはずです。
それを作らないと、女性が落語をやるのは難しいのでは・・・?

笑福亭仁鶴師匠

「なんばグランド花月」の本公演に出演予定だった笑福亭仁鶴師匠が休演されているようです。
所属事務所によると、ご本人から「体調不良のため休演したい」 との申し出があったということです。
最近、奥様がお亡くなりになったり・・・、ご高齢でもあり、心配です。

号外

レスリングのグレコローマンで、日本人として34年ぶりに優勝した選手。
山梨県の韮崎工業高校のご出身だそうです。
号外
この快挙に地元では、号外が出たそうです。
まことにおめでたいことです。
韮崎といえば、ちょっと前に、ノーベル医学賞を受賞された大村先生もご出身でした。

処暑

大阪は暑い
涼しさに慣れきっていた体には一層きつい暑さです。
処暑
が、時の流れは止まらず、今日から二十四節気の「処暑」。
既に暑さも治まって、爽涼の時をいち早く告げる花が咲き、夕暮れともなれば鳴き出す虫の声が耳にすがしい頃。
残暑が幾度ぶり返すとも、過ぎゆく夏を少し寂しく惜しむ時節。

・・・なんて、微塵も感じられない、今日の暑さよ・・。
暑さが止むという意味から処暑といい、暑さが落ち着き休まるという意味。
暦便覧でも「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり」と記されています。
ところが今年は例外中の例外。
立秋のころから雨が多く、気温が低い地域も多かった。
それなのに、処暑である今日から猛暑がぶり返すという・・。
しかし、酷暑の日々も、あともう少しの辛抱。
昼間の蝉の声に夕暮れ後の秋の虫たちの声、一日中虫たちが騒々しいまでに歌を競い合う。
庭先でやさしく枝を揺らす萩も盛りを迎え、涼しい季節の到来を告げている。
今時分はまた、暴風雨にも見舞われやすい野分の季節。

天候の急変や雷雨には注意が必要です。
・・・大阪は、本当に暑い

「大人の落語」インタビュー

柳家さん喬師匠の著書「大人の落語」。
大変楽しく読ませていただきました。
納得したり、唸ったり、でもちょっと違っていたり・・・。  
 「大人の落語」のインタビュー記事
そんなさん喬師匠を紹介する記事。
古典落語を紹介しながら、男女の感情の機微をつづった書だ。
泥棒をも手玉に取る女性の魅力と強さ、翻弄される男たちの愚かしさや切なさ。
そして、許されぬ恋を貫く男女の純粋さ??。
人情噺の妙手。
特に女性を演じるときの繊細で優しい雰囲気はこの人ならでは。
本書を読むと、文体にも、それが表れている。
著者が、演じる人物たちに温かく優しい気持ちを抱き、寄り添っていることが伝わってくるのだ。
名作「芝浜」。
大金の入った財布を拾い、飲んで暮らせるとうかれる亭主。
翌朝、おかみさんは「財布を拾ったのは夢」とだます。
おかげで亭主は仕事に精を出して、成功する有名な人情噺。
高座を収録した付属のDVDを聞くと、おかみさんの亭主に寄せる情愛が聞く人をも包み込む。
「ぼくの中では主人公はおかみさん。おかみさんの目線で話している」と語る。
彼女がふと漏らす「わたし大みそかって嫌い」という言葉で、借金取りが押しかける年の瀬への恐怖感を表し、貧しさに耐えてきた人生を描き出す。
芝浜のおかみさんを含め、市井の人たちを生き生きと演じる。その秘訣は……。
師匠の五代目柳家小さんから学んだ「人に対して互角に向き合うことの大事さ」が背景にあるようだ。
家族にも、寄席に来るお客さんにも、自らを上にして尊大になってはいけない。
また過剰に自らを卑下することもなく、誠実に向き合う。
そんな教えだ。
デジタル技術が進んだ100年後の落語について尋ねると、「立体画像がしゃべるのを聞くのが普通で、生身の人間の高座は珍しくなるかも」と笑う。
でも、大事なのは時代を超えて生きる「落語のだしの味」で、それを伝えていきたいとの思いは強い。
芸歴50年を迎えた今も年800回以上、高座に上がる。
落語とは何かと問うと、「涙」と答えた。
笑いすぎてこぼす涙があれば、人情噺を聞いて落ちる涙もあるから。
でも、照れくさくなったのか、「いえやっぱり、(落語家にとっては)生活の糧ですね」と言い直し、笑いを誘った。

・・・さん喬師匠らしい・・・気がします。

日本列島炎上?

今日から大阪へ3日間の出張です。
日本列島炎上?
ところが、今日は朝から汗が吹き出るような蒸し暑さ。
日中は関東から西は広く猛烈な暑さとなるそうです。
日本列島が真っ赤です。
日本列島炎上?
そして、午後は局地的な激しい雨や雷雨に注意が必要だという・・・(*_*)

オドラク

若手住吉踊りの会がお江戸日本橋亭で「オドラク」。
オドラク
面白そうですね。

与太郎のキャラ

落語国の人気者の与太郎さん。
私の持ちネタでは、「猫怪談」と「佃祭」に登場します。
   与太郎のキャラ
この与太郎のキャラ付けというか、口調はとても難しい。
「佃祭」では、最後の部分にちょっと出るだけですから、あまり苦労はしませんでした。
「猫怪談」では、まさに主人公なんですが、愚かしいとは言え、親孝行な与太郎ですから、それほど難しくはなかった気がします。
ところが、先日の「牛ほめ」では「猫怪談」の与太郎に近い感じでやってみたのですが、師匠からアドバイスがありました。
松竹新喜劇の藤山寛美さんのように、極端に鼻にかけて愚かしくやるのは、時勢柄悩ましいから、もっとシンプルにと。
確かにそんなに極端にやった訳ではありませんが、「牛ほめ」は、おうむ返しの台詞も多く、鼻につくかもしれません。
「先代の柳家小さん師匠の与太郎が、ほとんど他の登場人物と変わらない口調なんだが、それがとても良かった」と師匠。
なるほど、確かに、色々な人に聴いていただくのに、何か蔑むように受け取られたら元も子もありません。
「猫怪談」の与太郎よりも少しライトな与太郎にしてみよう。
みんなから愛されるキャラにしないといけません。
お父っつぁんも佐兵衛伯父さんも、そんな与太郎が可愛くて仕方がないんですから。

落語の「視線」

私は、どうも「目線」という言葉に抵抗があります。
「視線」というのが正しいと思うのです。
調べてみると、やはり色々あるようです。
「目線」という語は、元々、映画・演劇の世界で演技者が目を向ける方向のことを指す言葉。
小学館の日本国語大辞典には戸板康二さんの著書「楽屋のことば」の一節が引用されている。
それには「役者が演技中に、月を見あげたり、山を眺めたりする時の、目のつけどころを『目線』という。視線とはいわない」とある。
同辞典はその記述のあと「②転じて、一般に視線をいう」とあり、現在の使用状況の実態としては「視線」とほぼ同じ意味。

言葉は使われる頻度が多くなると、背景などがどうあれ、認知される傾向にあります。
映画や演劇で使われていたとすれば、落語でも「めせん」?
それは嫌ですね。
落研では、高座に上がる時は、全員メガネを外しました。
緊張するから、メガネを外して客席が見えないようにする訳ではありません。 (そういう人もいたかもしれませんが。)
落語は、座って演じる芸能です。
しかも、小道具は、扇子と手拭いしか使いません。
それで、宇宙からミクロの世界まで演じる演芸です。
従って、頭、顔、肩、腕、手、表情、顔色、そして視線で全てを表現する訳です。
メガネを外す理由がここにあります。

まず、江戸時代が舞台になっている噺は、そもそもメガネはありえないでしょう。
それから、これが最も大事なのですが、落語にとって、この「視線」が重要なんです。
例えば、「嬉しい」って笑って言っても、視線が下を向いていたら、100%嬉しくない感情になる訳です。
そういう機微を表現する、最大の武器なんです。
ところが、メガネをかけると、レンズを通して視線が見えづらくなるだけではなく、場所によって、高座の照明の関係で、ライトがレンズに反射して全く見えなくなる場合もあります。
ですから、必ずメガネを外して、視線で演技をすることが大切。
極端に言えば、言葉は発しなくても、「目は口ほどに物を言う」。
何度も言うように、落語は聴き手の頭の中に、聴き手自ら映像を作ってもらわないといけないのですから、
聴き手が、どのように見えるかが、重要になる訳です。

以前、千公さんが「ぞろぞろ」を、百梅さんが「夕立屋」の稽古をしていた時、私は、家の中から外の天気を窺う視線を工夫するようにアドバイスしたことがあります。
当然、空を見上げますから、顔を上げて上目遣いにしますが。
私は、この場合の視線を線で示すと、「」ではなく「」となるはずだから、「」の視線を演じるようにと。
」なら、視線は天井や軒下にぶつかり、空模様は見えない。
落語の「視線」
天井や軒を透かして見る視線(仕草)が必要になるんです。
視線は、基本的には直線ですから、「」の視線を具体的にどう工夫して演じるかは、実際に軒下から空を見上げて、天気を確かめてみれば良いと。
それから、先日の稽古で、千公さんが「目黒の秋刀魚」の稽古をした時、オチの直前の殿様の台詞で、「この秋刀魚、何処より仕入れた?」と家臣に尋ねる場面。
ここは、ずっと下手の家臣を向いて語るのではなく、目だけで良いから、不味い秋刀魚を一瞥してから台詞を言えば、物凄くリアルで立体的な表現になるとアドバイスしました。
この視線も自然に演ずることが出来れば、素晴らしいと思います。

なぞかけ(8/23)

【宗論】
・「禅問答」とかけて
・「中華料理店同士の競争」と解く
・その心は「宗論法(小籠包)の闘いです」
【青菜】
・「青菜」とかけて
・「津軽海峡冬景色」と解く
・そのま心は「♪上野発の夜行列車降りた時から青菜り(青森)駅は雪の中♪」
【夏泥】
・「煙草入れ」とかけて
・「安倍内閣の支持率」と解く
・その心は「最近ヤニ(やけに)下がってます」
【蒟蒻問答】
・「蒟蒻屋の六兵衛さん」とかけて
・「過激派グループ」と解く
・その心は「大僧正(大騒擾)になるでしょう」
【宮戸川】
・「家から締め出し」とかけて
・「泡と割」と解く
・その心は「みんな食べずに"食う"ものでしょう」
【花見の仇討ち】
・「勝負は五分五分」とかけて
・「白熱の議論」と解く
・その心は「互いのイーブン(言い分)をぶつけ合います」
【お見立て】
・「花魁に会いたい杢兵衛大尽」とかけて
・「源頼朝と義経の兄弟初対面」と解く
・その心は「どちらも喜瀬川(黄瀬川)が縁でしょう」
【文七元結】
・「佐野槌に行ったお久」とかけて
・「一寸法師」と解く
・その心は「小槌(小槌柄の財布)に助けられました」
【うどんや/替わり目】
・「うどん屋」とかけて
・「今夜はかすり声ではなく大きな声で呼ばれた」と解く
・その心は「そろそろ銚子の替わり目でしょう」
【犬の目】
・「犬の目玉を入れられた男」とかけて
・「世間体」と解く
・その心は「細かなこと(もの)も気になります」

紀伊國屋寄席

9月の「紀伊國屋寄席」に、桂歌丸師匠が出演。
「ねずみ」がネタ出しされています。
紀伊國屋寄席
聴きに行きたいとは思います。
でも、歌丸師匠一人では・・・。

2017年8月22日 (火)

これもねぇ・・・

またまた遊戯施設でのトラブル。
これもねぇ・・・
鹿児島市のJRの駅に併設された商業施設で、係員が観覧車のゴンドラの鍵をかけ忘れ、利用客がドアを内側から手で引きながら1周するトラブル。
JR鹿児島中央駅に併設された商業施設、アミュプラザ鹿児島の屋上にある観覧車で、利用客の男子中学生2人と20歳の女性1人がゴンドラに乗った際、係員が外から扉を閉めて鍵をかけるのを忘れました。
このため、利用客がドアが開かないよう内側から手で引きながら、ゴンドラはおよそ15分間かけて1周。
利用客3人にけがはありませんでした。
観覧車は商業施設の屋上にあり、最も高いところでは地上から90メートルの高さ。

・・・そもそも、自動的に閉まるように出来ないのでしょうか?
確かに、観覧車は、スピードはゆっくりながら、停止しないで動き続けていますから。
ずっと中で扉を引きながら1周って、これは怖いでしょう。
「観覧車」じゃなくて「混乱車」でした。

柳家小三治師匠語録

◆お客が第一なんだよ。
 楽屋で偉い人踏んづけるとか、そんなことはどうでもいいんだ。
 お客のためにやってんだ。
 何があっても、高座に間違いがあっちゃいけない。

・・・そうそう、どこぞの世界のように、本質を忘れ、向くべき方向を失い、上に忖度するようになってはいけません。
◆人を笑わせることが大したこっちゃねぇってことに気づくんだな。
・・・これは、我々のような凡人には分からないところでしょう。
「たかが、されど・・?」と理解しておきましょう。

◆師匠の言うことならなんでも正しいと思うっていうのは、
 “君”っていうアイデンティティがないってことです。
 たとえ師匠でも、やってることが全部正しいとは思えない
 はずなんです。
 そんな(師匠に対して批判的な考えを抱いてしまう)人間的
 なものの葛藤というか、そういうところから稽古をして欲しい。

・・・これも難しいところがあります。
サラリーマンの世界でも、組織のトップに対して、どう対処していくのか。
ただし、噺家さんの世界は、自分のアイデンティティそのもので勝負しなくてはいけない。
ある意味で、コンテンツは一つしかない訳ですから。
立川談志師匠などは、そういう反骨の塊だった気がします。
これも、本人の強い意思と実力がなければ・・。

◆ボクは、師匠小さんはほったらかしで何も教えてくれない、
 と愚痴を言っている訳ではない。
 その逆で、よくほったらかしにしてくださいました、という
 気持ちでいっぱいだ。

・・・噺家さんにとって師匠というのは、親か、ある面ではそれ以上の存在のようです。
親(師匠)のあり方という、永遠の課題ではありますが。
子(弟子)の才能を見出し、子(弟子)を信じて見守るということなんでしょうか。
決して、無視している訳でも、放任している訳でもない。
大きな視野から俯瞰してくれているものなのでしょう。
それを理解する子(弟子)こそ、名人上手になるということかな。

「目黒の秋刀魚」考

先日の稽古会で千公さんがやった「目黒の秋刀魚」。
師匠と色々な話になりました。
目黒と殿様と秋刀魚との関係です。
色々と考えてみました。
「目黒」というのは勿論地名のことですが、取り敢えず今の「目黒」と考えて良いと思います。
江戸時代と現在との違いも理解しておかなくてはいけません。
そもそも、昔の江戸は、今の東京に比べて、物凄く狭かった。
例えば、「品川」「新宿」「板橋」「千住」といえば、現在でも鉄道のターミナルになっている場所ですが、これらは「江戸の四宿」と言われ、東海道・甲州街道・中山道・奥州(日光)街道の最初の宿場だった場所です。
従って、既にここは江戸ではなかったということです。
「本郷も かねやすまでが 江戸のうち」という言葉が有名ですが、例えば中山道ならば、現在の本郷三丁目の交差点にある「かねやす」という店を過ぎると、もう江戸ではなかったということです。
要するに、今の東大のある場所は、江戸ではなかった。
ついでに、早稲田大の「都の西北」からも分かるように、高田馬場も、都(江戸)から外れた西北方向にあったということ。
目黒を考えると、東海道は芝から高輪までが江戸でしたから、江戸の外だった訳です。
従って、お殿様が目黒に行くというのは、さすがに「ぶらり途中下車の旅」という訳にはいかず、遠足みたいなものだったのでしょう。
それでは、何故目黒に行ったのか・・・・。
噺の中では、目黒へは、「遠乗り」あるいは「鷹狩り」に行く設定になっています。
いずれにしても、そこそこ遠い場所ではあったはずです。
さて、(ここからはWIKIを参考に)「目黒」は、恐らく今よりずっと広域を指していたようです。
江戸時代、将軍は広大な鷹狩場を複数持ち、単に「御場(ごじょう)」とも呼ばれ、 その中の一つが「目黒筋」だった(旧称:品川)。
「目黒の秋刀魚」考
文化2(1805)年の、「目黒筋御場絵図」というものによれば、「目黒筋御場」の範囲には馬込(現在の大田区西馬込など)・世田谷(現在の世田谷区ほぼ全域および狛江市)・麻布・品川・駒場といった非常に広い範囲が含まれていたようです。
なお、江戸期に目黒筋鷹狩場の番人の屋敷であった場所は、現在「鷹番」という地名が残っています。
殿様が、遊びに行くのに、「鷹狩り」が大義名分になり、目黒方面には駒を進めやすかったであろうことは、想像に難くありません。
では、殿様(赤井御門守)は、どの辺りで秋刀魚を食したか。
噺の中には出て来ませんが、噺の成り立ちの背景を想像する上で考えられるのは、鷹狩場近辺には、徳川幕府の庇護の下にあって繁栄した「目黒不動」があり、多くの場合、鷹狩から目黒不動参詣のあと近辺の茶屋で休息したと思われます。
この茶屋は彦四郎という名の百姓が開いたとされていて、将軍家光が彦四郎の人柄を愛し、「爺、爺」と呼びかけたことから、「爺々が茶屋」と呼ばれ、歌川広重の「名所江戸百選」にも題材とされているそうです。
・・ということであれば、諸説はあるかもしれませんが、概ね目黒川を越えたあたりということで、良いのかもしれません。
それでは、目黒の在の人が焼いていた秋刀魚は、どこで手に入れたものなのでしょうか。
噺の中にそれを特定する根拠は何もありませんが、愛好者の間では以下の諸説があるそうです。
「芝浜の魚市場(ざこば)」か「別の魚市場」か「目黒川」か・・・。
芝浜の魚市場は現在の港区にあり、そこで秋刀魚を買って徒歩で茶屋まで運ばれたという説。
江戸時代には目黒は里芋の産地で行商が盛んに行われていて、「目黒の里芋」の大需要地が、東海道品川宿と、当時大きな魚市場があった芝だった。
目黒を朝早く出て里芋を売り、その代金で「芝の秋刀魚」を買い、昼過ぎに歩いて目黒に帰るのが行商人のパターンだった。
これとは別に、目黒は新鮮な秋刀魚が手に入り易い場所だったという説もあるそうです。
目黒は目黒川河口(現在の天王洲あたりとなる)の雑魚場から揚がった新鮮な近海魚が入手できた場所だからということ。
しかしこの雑魚場の位置が明確でない(芝浜の雑魚場と同じかもしれない?)ようなので?
それから、目黒川に遡上した秋刀魚を農民が捕獲したという説。
現在でも目黒川河口はボラ・スズキ・ハゼ等の食用になる魚が生息しており、1980年代前半に東京湾で大量に秋刀魚が発生したことがあり、その秋刀魚が江戸川などの川に流入して遡上したこともあったので。
輸送が不便だった当時は、現場ですぐ淡塩をあて、九十九里浜で獲れた秋刀魚は、速度の遅い和船で一昼夜かけて日本橋の魚河岸に運んだようです。
従って、この秋刀魚は魚味が定まっていて、なんら手を加えなくてもよかった。
目黒近辺は里芋の産地であり、この里芋と塩漬け秋刀魚を日本橋で物々交換していたとの説もあるようです。
・・・色々と考えるに、やはりお殿様が目黒に出かけて秋刀魚に出会う必然性はあったのかもしれません。
だから、「板橋の秋刀魚」や「千住の秋刀魚」ではないのでしょう。
・・・こういうことを知って、この噺をやれば、直接の台詞や所作には表れないかもしれませんが、高座に立体感や深みが出ます。
落語の舞台設定にあたっては、この「距離感」が重要です。
千公さんには、お殿様が秋刀魚をしゃぶるシーンにばかり力を入れずに、こんな情景をイメージして、大きく描いて欲しいです。
今度の「edu落語会」で。

また・・・

6月に、静岡県沖で、米イージス駆逐艦「フィッツジェラルド」とコンテナ船が衝突し、米兵7人が死亡した事故がありました。
情けないことに、貨物船はびくともせずに、駆逐艦がボロボロになり、「大丈夫?」と失笑を買った事故です。
米海軍の作戦副部長は、この艦の艦長と副長、部隊最先任上級兵曹長の3人を解任しました。
事故当時の状況について、フィッツジェラルドが通常任務を終えて帰港する際、周辺の海域が混雑してきたにもかかわらず、艦橋の乗組員らが「いずれかの時点で状況認識ができなくなった」と指摘。
その後、貨物船の存在に気付いたときには「回避行動を取る余裕もなく衝突した」と説明。事故原因は明言しなかったが、「落ち度はわが方にあった」と指摘。

・・・要するに、駆逐艦の完敗だった訳です。
米軍の威信は大きく毀損した事故でした。
また・・・
その処分が下った直後の昨日、また米ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が、シンガポールの東方沖でタンカーと衝突する事故が発生。
落語の「視線」
この事故で、船員5人が負傷、10人が行方不明。
この艦は、シンガポールの港に向かう途中にタンカーと衝突し、左舷後部を損傷。
駆逐艦と衝突したのはリベリア籍のタンカーだそうです。
また・・・
アジアの海域で米海軍駆逐艦が関わる事故が起きるのはここ2ヶ月余りで2度目。
海軍は、安全性を確認するため調査を行うとともに、艦隊の運用を一時停止すると発表しました。
2度目の事故が起きる訳で、場所が「またか(マラッカ)海峡」。
でも、6月の事故と違い、駆逐艦は自力で航行可能。
名前が、「僕、負けないんだ(マケイン)」と言いますから。
・・・ますます不安ですねぇ。

皆既日食

見事な「金環食」ですね。
皆既日食
日本時間22日午前2時過ぎから、アメリカで「皆既日食」が観測されたそうです。
西海岸から東海岸まで横断するのが特徴で、99年ぶりとなる天文ショーに全米が沸いたということです。
ワイオミング州ジャクソンには世界中から観測する人たちが集まり、皆既日食の直前には、月の影に隠れた太陽が指輪のように光る「ダイヤモンドリング」が姿を見せた。
この場所では皆既日食は約2分15秒続いたが、昼間にもかかわらず、辺り一面が暗闇に包まれた。
皆既日食がアメリカの西から東へ大陸を横断するのは99年ぶりのこと。
日本でも8年前の2009年に皆既日食が観測されているが、次回見られるのは2035年になる。

・・・あと18年後ですね・・・生きているだろうか・・?

粋な?

失礼ながら、この写真を見た時、その筋の酔客が旅客機のスタッフからマイクを奪い取って騒いでいるのではと思いました。
大変申し訳ありません。m(_ _)m
粋な?
これは、松山千春さんが、ご自身が搭乗した全日空機の出発が1時間以上も遅れていた間に、機内で代表曲「大空と大地の中で」を熱唱する大サービスを行っている映像だそうです。
札幌(新千歳)発大阪(伊丹)行き全日空1142便。
午前11時55分出発予定でしたが、帰省ラッシュによる保安検査場が混雑した影響で、午後1時3分まで出発が遅れたそうです。
0時50分頃、機内のイライラムードを感じたのか、松山さんは客室乗務員に「機内が和むように、歌いますよ」と申し出て、機内アナウンス用の受話器型マイクを手に取ると、空へのフライトに合わせて「大空と大地の中で」を披露したということ。
さらに乗客に、「お疲れさまです。お怒りだと思いますが、地上係員も頑張っています。もう少し辛抱しましょう」と呼びかけ、“千春節”全開の即興トークを披露。
コワモテで知られる大御所のサプライズに、機内のムードは一変。
拍手と歓声で沸いたそうです。
機内の保安上、通常は搭乗客の勝手な行動は許されませんが、今回は客室乗務員が申し出を機長に報告し、機長が特別に許可したことから実現したものだそうです。

どちらも粋じゃないですか。
前例はないそうです。
ただし、芸能人が、これを安易に模倣して、売名のために使わないようにして欲しいものです。
乗客も、それこそ悪乗りさせてはいけません。

なぞかけ(8/22)

【居酒屋】
・「ご酒替わり一丁」とかけて
・「カラオケのデュエット」と解く
・その心は「♪もしも嫌いでなかったら何か一杯飲んでくれ♪」
【小言念仏】
・「念仏」とかけて
・「銭勘定」と解く
・その心は「何万だ(なんまんだぶ)」
【紙屑屋】
・「紙屑屋」とかけて
・「湯屋番」と解く
・その心は、「始めから湯屋で働くまでストーリーが同じです」
【いかけ屋】
・「いかけ屋」とかけて
・「話の腰を折られた人」と解く
・その心は「まだ、いかけ屋(言い掛けや)」
【二十四孝】
・「偉い人の教え」とかけて
・「小豆島の大石先生」と解く
・その心は「二十四孝(二十四)の瞳でしょう」
【親子酒】
・「親子酒」とかけて
・「歌の題名にならない」と解く
・その心は「夫婦酒、二人酒、夢追い酒・・はありますが」
【猫怪談】
・「谷中」とかけて
・「親孝行」と解く
・その心は「いやなかなか(い谷中なか)出来ないことです」
【浮世床】
・「寝ぼけた半ちゃん」とかけて
・「道に迷ってしまった人」と解く
・その心は「浮世床(うちはどこ)?」
【黄金の大黒】
・「黄金の大黒様」とかけて
・「オリンピックのメダル獲得の多い国」と解く
・その心は「金の大国(大黒)と呼ばれるでしょう」
【へっつい幽霊】
・「博打好きの幽霊」とかけて
・「無駄遣い」と解く
・その心は「お金がへっつい(減っちゃい)ます」

柳家小三治師匠の記事

スポーツ報知の記事のようです。
柳家小三治師匠が、佐久市で開催された落語会に出演し、今月中に予定している頸椎手術前最後の高座に臨んだというもの。
弟子の柳家三三さんとの親子会に上がった小三治師匠は、代名詞の長いマクラと十八番の演目「小言念仏」を約40分間にわたって披露。
情感あふれる語り口で健在ぶりを示した。
終了後、報道陣の取材に対し、今月上旬に一部で「アルツハイマーの疑い」と報じられたことについて自ら言及した。
「アルツハイマーだと医者に言われたとはひと言も言ってない。間違わないで。医者に迷惑がかかりますから」と、やや怒気を含んだ声で完全否定。
物覚えが悪くなったため自らの判断で検査は受けたものの、アルツハイマーとは診断されなかったと説明した。
持病のリウマチと蓄積疲労の影響のせいか不調を感じている頸椎は、首の向きを左右に変えて人物描写を転換する落語家にとって重要な部位。
現在の状態について「元気いっぱいだよ。いつもより元気だよ」と笑顔。
全国のファンに向けて「今日の高座を聞いてもらえれば分かるんですけど、支離滅裂なところもあるけど昔からずっと支離滅裂なんです。健全な支離滅裂なので大丈夫です。
(手術は)大惨事じゃない。小三治です」と国宝級ギャグでメッセージを送った。
バイクが趣味の洒落者らしく、出演後のファッションはパナマハットに薄緑のメガネ、藍染めの上着に帆布製バッグを提げたスタイル。
今月に入ってガラケーを卒業し、iPhoneに機種変更。
現代感覚を常に大切にしている。
今月中に入院し、手術を受けた後で療養に入る。
経過を見たうえで来月上旬に退院し、岐阜県多治見市で行われる親子会での高座復帰を
目指す予定。
・・・ということです。

2017年8月21日 (月)

貴方は一体・・?

深夜の電車で見かけた男性。
髪の毛は濃い紫で、耳には金属の飾り。
貴方は一体・・?
大変余計な心配ではありますが、この人、どんな仕事をしているのでしょう?
服装や髪型は、昔に比べたらかなり自由にはなりました。
本人の自由だ、なんてのたまう人も多くなりましたが、少なくとも接客や営業は難しいと思うのです。
また、普段は良くても、他の世界の人たちと会う場合もこれ?
何か違う気がするのは、やはり私が古いんでしょうか?
それとも、今までいた世界と違い過ぎるのでしょうか?

天使ふたり

娘夫婦の子たち。
3歳5ヶ月と5ヶ月の兄弟。
おでこを「ごっつんこ」しているところ。
下の子が、とてもしっかりして来ました。
天使ふたり
お兄ちゃんは、勿論、弟を可愛がってくれている様子。
そもそも、この「ごっつんこ」は、私がお兄ちゃんにしてやってあげて、いつも「じいじ、ごっつんこ」って言って喜んでいたものですから、私の直伝をやっているんです。
天使ふたり
それから、お兄ちゃんは、今度はボーリングデビューしたようです。
天使ふたり
颯爽と投げて・・・見事なガーターデビューだった模様。

前座噺から次へ・・

落語っ子連の話をしたいと思います。
構成は、大学落研出身者が、越児さん、新参さんと私の3名。
高校時代に落語をやった経験があるのが窓口さん。
落語経験のなかった学校の先生が、千公さんと夢学さん。
落語経験がなかった若手の百梅さん。
落語経験は、千公さんと百梅さんが4〜5年ぐらい。
夢学さんが2年ぐらいでしょうか。
オジサンたち4人のうち、越児さん、窓口さん、私は、人情噺あるいは長講をやります。
新参さんは、肩の力を抜いて、滑稽噺志向。
千公さんと百梅さんは、「いつかは人情噺」と言っている。
記念写真
最近、私が何となく提案しているのは、千公さんと百梅さんには、すぐに人情噺とまでは言いませんが、ストーリー性のある噺をやってもらいたいということです。
基本的に前座噺にチャレンジして来て、基本はそれなりに出来ていると思いますから、次のステップに行って欲しい。
だから、次回か、その次あたりは、お二人にトリを取ってもらいたいと思っています。
千早亭などでは、出演順をあみだくじで決めていますが、我々は以前から、演目を見て、発表会ではなく、落語会として番組を決めています。
bb
それは、稽古の成果の発表だけでなく、ひとつの会として、それぞれの香盤(位置・出番)に求められるものを意識して高座に上がって欲しいからです。
開口一番も、仲入り前も、食いつきも、膝も、勿論トリも、会全体の流れの中で、それぞれミッションがありますから。
その最初のトライアル第一弾として、6月の「南行徳落語会」では、百梅さんに「夕立屋」でトリを取ってもらいました。
勿論、くじで決めた香盤ではありません。
南行徳寄席のプログラム
トリというのは、その芝居の代表ということですから、責任のある位置であることは間違いありません。
「今日の落語会は良かった(悪かった)」の評価は、トリへの評価だと言っても過言ではないかもしれません。
百梅さん、緊張していましたが、堂々と立派に勤めてくれました。
また、この緊張の経験が、ご本人にとっても大きな自信、プラスになったと思います。
くじで決めたトリではありませんから。
南行徳寄席グラフィティ
百梅さんの持ちネタは概ね以下のとおりのはずです。
「狸の札」「転失気」「桃太郎」「出来心」「権助提灯」「替わり目」「猫の茶碗」「夕立屋」「火焔太鼓」・・・。
千公さんの持ちネタは・・・。
「十徳」「ぞろぞろ」「寿限無」「饅頭こわい」「やかん」「松曳き」「時そば」「三方一両損」「目黒の秋刀魚」・・・。
それぞれの噺では、個別の課題はあるかもしれませんが、ご本人たちが気がつかない部分で、しっかりと血や肉や骨格になっていることは間違いありません。
十分に力は蓄えられて来たと思います。
傍らでずっと拝見していて、私がそう確信しています。
ですから、「芝浜」「子別れ」とまで行かないまでも、是非とも自信をもって、次のステップにチャレンジしてもらいたいと思います。
師匠にも相談して行きたいと思います。
だから、オジサンたちには少し自重してもらわないと・・。
そんなこともあって、私も「牛ほめ」「天災」「小言念仏」「試し酒」「長短」「親子酒」あたりを考えています。

前座噺のこと

昨日の稽古で「牛ほめ」をやりました。
この噺は、所謂「前座噺」というジャンルの噺です。
最近、私自身、私が所属している連もそうですが、他の連の発表会にお邪魔するようになって痛感することは、落語を落語としてしっかりやるには、誰が何と言っても前座噺から入って行くことが不可欠だということです。
落研に入部して、1年生の時は、自分で噺を決めることは出来ませんでした。
先輩から、「お前は○○という噺、おまえは△△をやれ」と指示されました。勿論、前座噺です。
ここで、「私は"廓噺"や"人情噺"がやりたい」なんて言ったら、「10年早い、一昨日来い!」なんて罵倒されたものです。
現に、私の同期は私を含めて5人でしたが、「浮世床」「転失気」「桃太郎」「孝行糖」そして「あたま山」でした。
私の1年下の後輩たちも、「たぬき」「子ほめ」「牛ほめ」「雑俳」「元犬」「道灌」「だくだく」「やかん」・・・。
最初は生意気を言っていても、高座経験を積み、落語の知識がだんだん増えて来ると、最初の先輩の言葉が的を得ていたことを痛感します。
どの世界にも、基礎や基本、準備(見習い)期間というものはある。
スキーもゴルフも、最初からゲレンデやコースには出られません。
落語にも、当然、基本を覚えて鍛える時期が必ず必要です。
勿論、スポーツのように厳しいものではありませんが。
それから、歴史や背景など、それぞれのベースとなる教養やマナーも不可欠です。
では、落語を語るに当たって、なぜ「前座噺」が必要なのか。
前座噺は、落語を演じる上での基本的な発声や仕草などを身につける教材であること。
それから、実は、これが重要だと思うのですが、一般教養(薀蓄)を学ぶ教科書であること。
前座噺の多くで共通しているのは、歴史や文学や芸術、礼儀やマナーに関することが出て来ること。
例えば、「道灌」では、太田道灌のこと、「七重八重・・・」の短歌。
「子ほめ」では、「栴檀は双葉より芳しく・・・」のことわざ。
「たらちね」でも、「自らことの姓名は・・・・、恐惶謹言」の口上。
「牛ほめ」では、「檜造り、備後の五分縁、天角、地眼・・・」の知識。
落語国で出会う知識や情報がたくさん詰まっています。
ところが、社会人のグループでは、単なる好き嫌いで演目を選ぶ人が横行します。
勿論、それはそれで否定をすることではありません。
落語を楽しむ方法は、それぞれ自由ですから。
しかし、噺の大きさや背景も知らずに、やれ「紺屋高尾」だの「お見立て」だの「厩火事」だのをやろうとする人には、何とも言えない気持ちを禁じえません。
しかも、女性が・・。
落語上達のためには、演目には、自ずと順番があると思うのです。
三流亭流三三流亭流三
昨日「牛ほめ」を演読しました。
師匠からは、遠慮のないコメントが飛んで来ます。
・・・でも、演っていて感じる楽しさは、大きな噺、人情噺にはないものがある。
交流稽古で参加して、この稽古を聴いてくれた真仮名さんからメールがあり、「牛ほめの与太郎はもちろんですが、お父っつぁんと伯父さんが素敵でした。与太郎への愛情を感じました」とコメントしてくれました。
とても嬉しい。
この噺は、伯父も父親も、愚かしい与太郎が可愛くて仕方がないところが基本になっている噺だから。
やはり、前座噺をしっかりやらなくてはいけないと痛感します。
一昨日の「牡丹燈籠」も、こういう基本を教えてくれる噺の経験や知識の上で出来上がっていると思っています。
稽古とは 一より習い十を知り 十よりかへる もとのその一
これは、千利休の有名な言葉です。
茶道に関わる言葉ですが、私は落語をやっていて知りました。

どんな世界であれ、達人と呼ばれる人は日々の修練を怠らない。
繰り返し行ない身についたものは、やがて無意識にできるようになるが、真の達人は、何かが身につく度に新たな学びを発見する。
そうやって1を10にしたあとは、再び1から学びが始まる。
稽古や学びにこれでいいという終わりはない。
練習を重ねれば重ねるほど、学べば学ぶほど自分の無知や未熟さを思い知らされる。

暫く、「前座噺」の稽古をしてみようか。

仙台も雨、雨・・・

東京が21日連続降雨を観測したと驚いていましたが、仙台はさらにその上でした。
仙台も雨、雨・・・
北日本の太平洋側などでも、先月下旬頃からぐずついた天気となる日が多くなっていて、仙台市では今日で31日連続で雨が降り、夏の時期としては昭和63年の記録と並んで、観測史上2番目に長い記録となっているそうです。
先月22日以降31日連続ということです。
これは6月から9月までの夏の時期としては、83年前の昭和9年に記録した35日連続に次ぐ長さだそうで、29年前の昭和63年の記録に並んで観測史上2番目に長い記録。
仙台で暮らした約7年間で、雨降りではなかったと思いますが、確かに毎日陽が照らずに肌寒い日がつづいたこともありました。
もう少し昔だったら、「冷害」になっていたことでしょう。
涼しくていい・・というのも限度があります。
暑い時はそれにりに暑く、寒いときはそれなりに寒くならないと、四季のある日本のこと、極端は洒落になりません。

残暑?

週末のゲリラ豪雨には驚きました。
関東地方は8月に入ってからずっと、梅雨のようなグズグズした天気が続き、東京は昨日も雨を観測。
これで8月1日から20日連続の雨となったそうです。
8月に連続して雨になるのは、1977年の22日連続の雨以来、40年ぶり。
また、気温も北東からの涼しい風が入り平年より低く、20日間の平均気温は、東京をはじめ関東の各地で平年より低く、夏らしくない状態が続いています。
残暑?
天気はともかく、死ぬほどの暑さではなくて、ホッとしている面もあります。
この先は、水曜日あたりから、太平洋高気圧がようやく関東にも張り出す予想。
風も涼しい北東風から南西風に変わり、東京の最高気温は33度。
内陸では35度近くまで上がり、猛暑日になるかも。
その先も、来週末にかけて、東京は真夏日が続く見込み。
しかも、夜も気温の下がり方は鈍く、東京は熱帯夜が続く。
23日は、二十四節気の「処暑」で、ようやく暑さが収まる頃という意味ですが、今年は暦とは裏腹に処暑から残暑が厳しくなりそうだということです。
いったん、涼しさを味わった体には、ぶり返す暑さが体にこたえそうです。

・・・やはり、このままでは行かないか・・・。
今週の後半は大阪ですから、大阪が涼しければ・・な訳ないか。

今度はUSJ?

昨日の夕方、大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のジェットコースターが緊急停止し、利用客30人ほどが体全体を下に向けた状態で最大で30分ほど取り残されるトラブルがあったそうです。
今度はUSJ?
このアトラクションは、空を飛んでいるようにうつぶせの体勢で乗るジェットコースターで、降り場付近の立ち入り禁止エリアに、子どもが立ち入っていることに係員が気がつき、安全のため停止させたということです。
30人ほどの利用客が体全体を下に向けた状態で取り残され、係員が1人ずつ誘導して30分ほどかけて全員を降ろしたそうです。
・・・こういう場所ですからなおさら、親がしっかりと子どもを見ていないと。
親もはしゃいでいたのかもしれません。
それにしても、ここのところ、遊園地やテーマパークで、ジェットコースターのようなアトラクションが止まったり、事故を起こしたりが頻繁している気がします。
そういえば、会社の若手社員の一家が、まさに昨日あたりUSJに行っていたはずですが、大丈夫だったでしょうか?

なぞかけ(8/21)

新しい朝が来た、希望の朝だ・・・、ラジオ体操ではありませんが、なぞかけがルーティンになって来ました。
【たがや】
・「馬上の侍」とかけて
・「最高の条件提示」と解く
・その心は「話がたがや(違や)しませんか?」
【初天神】
・「恒例の神事」とかけて
・「最高の条件(うまそうな話)」と解く
・そのに心は「あれは全部うそ替え(嘘かい)?」
【平林】
・「平林さん」とかけて
・「ヨーロッパの大都市」と解く
・その心は「平林(ベルリン)でしょう」
【権助提灯】
・「点けっ放しの提灯(明るい所で消さない)」とかけて
・「お妾さんを囲う人」と解く
・その心は「どちらもものの無駄でしょう」
【三方一両損】
・「3文入った財布を拾った」とかけて
・「大岡越前守の名裁き」と解く
・その心は「今度は三方一文損にしましょう」
【人情八百屋】
・「鳶と八百屋の子ども争奪のかけひき」とかけて
・「ことわざが当たらない」と解く
・その心は「鳶が鷹、瓜の蔓に茄子が反対の結果になりました」
【つる】
・「鶴が狐にもらった皿のスープ」とかけて
・「鶴が狐にあげた壷に入った肉」と解く
・その心は「他人を傷つけた者は、いつか自分も同じように傷つけられるでしょう」
【宿屋の富】
・「一番富に当たった旅人」とかけて
・「ホテルのベッドのフットスロー」と解く
・その心は「布団(ベッド)に土足で寝ても構わないでしょう」
r 【藪入り】
・「熊さんと亀ちゃん親子」とかけて
・「青春18きっぷ」と解く
・その心は「一日で日本一周は到底無理でしょう」
【粗忽の使者】
・「地武太治部右衛門」とかけて
・「体操の白井健三選手」と解く
・その心は「どちらもひねりが欠かせません」

2017年8月20日 (日)

三流亭流三

本当は、「試し酒」か「小言念仏」をやろうと思っていました。
三流亭流三
が、師匠から、お願いしていた高座本の中に「牛ほめ」があったので、ぶっつけの初読み稽古にしていただきました。
「牛ほめ」は、学生時代にはやりたい噺のひとつでした。
三流亭流三
与太郎の語り口調について、師匠からアドバイスいただきました。
とても新鮮でした。
改めて、前座噺の大切さを感じました。

三流亭百梅さん

百梅さんは「薬缶」。
三流亭百梅さん
とても良い表情をしています。
三流亭百梅さん
まだ読み稽古の段階ですが、やはり講釈の部分が課題です。
やはり、まずはしっかりと覚えないといけません。
三流亭百梅さん
師匠からもがもう少し間を詰めるようアドバイスがありました。
この噺害持ちネタにある千公さんからもアドバイス。
稽古の後、師匠から「嫁さんはまだ?」と尋ねられていました。
「(彼女は)いません」言ってましたが・・・。

三流亭千公さん

千公さんは、来週27日の深沢亭の「edu落語会」に出演予定です。
三流亭千公さん
教師と児童の落語会です。
「目黒の秋刀魚」も何度も高座でかけているので、基本的には心配ありませんが、侍は板については来ましたが、江戸っ子の台詞は、まだ課題でしょう。
三流亭千公さん
ご本人も色々考えているようです。
ちょっとした目配せや仕草で、さらに場面が立体的になるとアドバイスしました。

有難亭真仮名さん

真仮名さん、久しぶりの交流稽古参加。
来月の「牛久味わい亭」でネタ出ししている「蚊いくさ」。
私もほとんど生で聴いたことがない、珍しい噺です。
有難亭真仮名さん
真仮名さんの稽古で、いつも感心するのは、「大きな声ではっきりと」という、師匠のご指導を愚直にやっているところ。
時にそれが、女性がド迫力になりますが、とにかく好感が持てるんです。
図らずも(ごめんなさい)、昨年結婚して、素敵な旦那さんをゲットして、落ち着き、自信、深みが出つつある気がします。
有難亭真仮名さん
ほとんど気になるほどではありませんが、やや顔が上向き見当なので、心持ち顎を引いた方が良いと思いました。
後は、マクラなどの地語りの語り方でしょう。
来月の「牛久味わい亭」で共演するのが楽しみです。

落語っ子連稽古グラフィティ

いつもの和室とは別の研修室での稽古でした。
◆真仮名さん「蚊いくさ」
落語っ子連稽古グラフィティ
◆千公さん「目黒の秋刀魚」
落語っ子連稽古グラフィティ
◆百梅さん「薬缶」
落語っ子連稽古グラフィティ
◆流三「牛ほめ」
落語っ子連稽古グラフィティ
◆心童さん「幾代餅」
落語っ子連稽古グラフィティ
・・・私は寝不足でしたが、皆さん熱演の稽古でした。

落語っ子連稽古会

朝帰り?じゃなくて午前様かな?で、完全に睡眠不足。
落語っ子連稽古会
今日は、有難亭真仮名さんが交流稽古で参加してくれました。
終わり頃に、紅巣亭心童さんが熊本から到着。
落語っ子連稽古会
  ◇有難亭真仮名   「蚊いくさ」
  ◇三流亭千公    「目黒の秋刀魚」
  ◇三流亭百梅    「薬缶」
  ◇三流亭流三    「牛ほめ」
  ◇紅巣亭心童    「幾代餅」
落語っ子連稽古会
私は、師匠にお願いしていて、受け取ったばかりの高座本の中から「牛ほめ」の初読みにチャレンジしました。
初心に帰るべく、やってみました。
こういうのも楽しいものです。
落語っ子連稽古会
熊本からの心童さんの稽古を聴くのも、久しぶり。
先生(心童さんはお医者さん)、とうとう「幾代餅」です。
落語っ子連稽古会
時間に余裕があったので、もう一席と思いましたが、百梅さんの嫁取り?や真仮名さんの話題で、大変楽しい稽古会でした。

門前仲町へ

情けない話、お尻と腿が軽い筋肉痛です。
声も枯れてて、腰も張っている。
それから、眠い。
昨日の楽しさの跡が残っています。
門前仲町へ
いつものように、門前仲町で、深川不動と富岡八幡に、昨日のお礼参り。
さて、今日の稽古は、何を聴いていただこうか・・?
高座本を何冊か持って来ましたが。

雷鳴と落雷と雹

昨日のゲリラ豪雨はすごかったですね。
雷鳴と落雷と雹
落語会の会場でも、窓越しに物凄い飴と雹と雷光と雷鳴。
雷鳴と落雷と雹
多摩川の花火大会も出来ず、落雷で病院に運ばれた人もいたようです。
雷鳴と落雷と雹
落雷の回数も半端ではなく物凄かったそうです。

落語DEデート

寝不足です。
でも、稽古があるので、支度をしながら。
  ◇五代目桂文枝   「花色木綿」
上方落語で花色木綿なんて珍しい気がします。
しかも、先代の文枝師匠ですから。
いい声ですよね。
「花色木綿」もやりたくなりました。

最終電車で

日暮里駅で最終電車に。
もう1時を過ぎていました。
それなのに、かなりの乗客、しかも若い女性が多いようです。
最終電車で
日本は、本当に平和なんですね。
最終電車に乗るなんて、何年ぶりでしょう。
最終電車で
終点の松戸駅に着くと、こんな人たちもいて。
最終電車で
新京成線は既にクローズしていました。
長い一日でしたが、とても楽しかった。

最終電車に・・・?

落語会の後、残ってくださったお客さまと打ち上げ。
この店のご主人のファンばかり。
ワインをいただきながら、時間を忘れて楽しい宴が続きました。
気がつくと、もう11時半を過ぎていました。
最終電車なのに
ご主人にお礼を言って、失礼しましたが、どうやら、このまま行くと、日暮里で松戸行きの最終電車に間に合いそうです。
新宿駅は0時半、でもまだこんなに人、人、人・・・。
最終電車なのに
日暮里駅にも大勢人がいます。
松戸行きの最終電車。
最終電車なのに
こんなに遅く帰るのは、何年ぶり?







なぞかけ(8/20)

8月も残すところ10日あまり・・・。
熱い夏の恋も、終わりに近づく頃でしょう。
【牡丹燈籠】
・「芍薬と牡丹」とかけて
・「スクワット」と解く
・その心は「立ったり座ったりするでしょう」
【萩褒め】
・「萩を詠んだ和歌」とかけて
・「儚い男女の仲」と解く
・その心は「萩褒め(かりそめの)恋でしょう」
【おはぎ大好き】
・「おはぎとぼた餅」とかけて
・「物事を決められない人」と解く
・その心は「どちらが美味いか迷っているでしょう」
【花色木綿)】
・「こそ泥」とかけて
・「重大な国際紛争」と解く
・その心は「コソ泥(コソボ)ドロドロです」
【松曳き】
・「植木職人」とかけて
・「大論争の終結」と解く
・その心は「ここいらで松曳き(幕引き)にしましょう」
【大工調べ】
・「大岡越前守」とかけて
・「歓びの合唱の指揮者」と解く
・その心は「大工(第九)の調べが不可欠です」
【転失気】
・「お寺の和尚さん」とかけて
・「ノーベル賞受賞者」と解く
・その心は「さすがに転失気(見識)が高いでしょう」
【鬼の涙】
・「落語を聴いた鬼」とかけて
・「2018年日本はどうなる」と解く
・その心は「鬼が笑います」
【明烏】
・「潔癖症の若旦那」とかけて
・「不倫現場に踏み込んだ女房」と解く
・その心は「あぁ汚らわしい(明烏)!」
【平林】
・「平林さん」とかけて
・「アメリカとロシアの国境」と解く
・その心は「ベーリング(平林)海峡でしょう」

2017年8月19日 (土)

烏山へ

久しぶりに千歳烏山へ。
天気が心配ですが、まだ晴れています。
烏山へ
会場は、駅から歩いてすぐの店。
烏山へ
さぁ、どんな出会いがありますか。

富士登山の灯り

こんな写真見たくない。
決して綺麗だとも、良いとも思わない。
富士登山の灯り
富士山の混雑が、下界から見えるのが、どうして美しいのでしょう?
夏の夜、富士市内を車で走っていると、富士山に登る人たちの灯りが列になって見えることがあります
何か複雑な気持ちになります。
夜は、富士山は、その影が黒く見えるものなんです。

「謝楽祭」の扇子と手拭い

「謝楽祭」の扇子と手拭い
「謝楽祭」の扇子と手拭い
今年の落語協会の「謝楽祭」の扇子と手拭いのデザインが発表されました。

イメージチェンジ

午前中、6冊の高座本を並べてみました。
このうちから、半分ぐらいはネタにしようと。
イメージチェンジ
イメージチェンジ
大和武蔵の大戦艦だけでなく、駆逐艦や潜水艦も持たないと。
「道灌」と「小言念仏」と「孝行糖」を音読してみました。
やれるかな?

悩ましい・・・

お盆が終わりました。
私もそうですが、お盆グッズも、多くが"本物"を使わなくなりました。
花、花立、蝋燭、野菜の馬、お供え・・・。
勿論、本物が使える方が良いのでしょうが、色々事情もあって、割り切る部分もあります。
こんな記事を見つけました。
山梨県笛吹市で行われた「甲斐いちのみや大文字焼き」で、火ではなくLED照明で「大」の文字を点灯させたことがネットで話題になっている。
時代の流れだと受け入れる声や批判的な指摘など、様々な意見が上がっている。
「甲斐いちのみや大文字焼き」は、江戸時代に行われていた精霊を送るお盆の祭りを、約150年ぶりに復活させたものだ。
1988年から行われており、今回の2017年8月16日の開催で30回目となる。
笛吹市観光商工課の担当者によると、「大」の文字の点灯は毎年8月13日から16日まで行われている。従来、「大」の文字については、8月13日から15日まで白熱電球で点灯させ、16日のみ松明(たいまつ)を用いて火で明かりをつけていた。
しかし、松明を設置する際などに山の斜面に安定した足場を取れず危険だという意見があったことや、コストへの配慮から、2017年から全日程でLED照明で点灯させることになった。
今回、44個の大型LED照明を用いて点灯させたとのことで、2018年以降も火を用いる予定はないという。
この件に対し、2ちゃんねるでは、
「CO2も出ないし、時代にあった試みなのかも。」と、受け入れる声もある一方で、
「火じゃないじゃんw」
「誰が見にいくんだ、そんなもん」
「送り火をともす意味を履き違えてんじゃね? やめてしまえ」
と、批判的な声もあった。
背景に高齢化も。
また、「そのうち花火もLEDかな」
「もうバーチャル配信でいいじゃんw」
といった声も寄せられていた。
・・・どこまで許容できるかですね。
寄席だって、提灯は電化されています。
我々は、出囃子はCDを使います。
元々の意味、趣旨は大切にすべきでしょう。
外見さえ繕えば良いものもあるでしょう。
時代に合わせる必要もあるでしょう。
伝統か合理性か。
信心か観光か。

なぞかけやっちゃいました。
「お盆の伝統行事」とかけて
「大統領の側近が続々辞めている」と解く
その心は「そりゃぁ、大文字(大問題)でしょう。」

間違えた・・(;_;)/~~~

人間というのは、間違いは気がつかないでいた方が、精神衛生上良いようです。
間違えた・・(;_;)/~~~
昨日の東京落語会。
開演からずっと聴くことが出来ましたが。
私の席の、通路を挟んで斜め前には、いつも和服の女性が座っています。
中入りまではまったく気にならなかったのですが、中入りになって、違和感に気づきました。
この女性の見える角度が、いつもと違うんです。
「あれ?もっと前の席じゃなかったか?」
まだ、席替えのタイミングではないし。
前の席の表示を見て納得。
私が間違えて、1列前の席に座っていたんです(*_*)
「でも、待てよ。会場に来た時、後ろの席には誰か座っていたぞ。だから、ここが自分の席だと思い込んで座ったんだ!」
その座ってたオッサンは、別の席に移っていて、空いています。
偶然、私が座った前の席の人が来なかったんですね。
でも、今さら席を動きたくないので、そのまま座っていましたが、そんなことはないと思いつつも、「そこは私の席なんですが・・」と言われるんじゃないかと、ずっとヒヤヒヤしていました。
やはり来ませんでしたが。
なぞかけやっちゃいました。
「劇場の座席を間違えた」とかけて
「異常気象のために環境が変わる」と解く
その心は「シート合っとらんど(ヒートアイランド)現象でしょう」

鼠小僧の命日

今日は鼠小僧の命日だそうです。
天保3年8月19日(1832年9月13日)、鼠小僧次郎吉が処刑されました。
盗賊ながら、芝居などでは盗んだ金を貧しい人々に配る義賊として描かれます。
黒装束にほっかむり姿で、闇夜に乗じて金持ちや大名の屋敷に忍び込み、大金を盗んでは、町の貧しい長屋に小判をそっと置いて去っていったという、ご存じ、義賊・鼠小僧。
芝居や時代劇でもおなじみの人気キャラクターですが、実像は違っているようです。
寛政9(1797)年、次郎吉は芝居小屋の木戸番・貞次郎(定七とも)の長男として元吉原に生まれました。
最初、建具職人・星十兵衛に弟子入りしますが、16歳で家に戻り、続いて町方鳶(とび)人足となりますが、酒や女、博打を好むようになって身を持ち崩し、25歳の時に父親から勘当されています。
結局、博打をやめることができず、盗人稼業に手を染めることになりました。
27歳の文政6(1823)年以降、武家屋敷に忍び込むこと28ヶ所、回数にして32回、盗んだ金は751両1分、銭7貫600文であったといいます。
文政8年に土浦藩主・土屋相模守の屋敷に忍び込んだところを捕らえられますが、南町奉行所の尋問で初めての盗みであると言い抜け、罪人の入れ墨を入れられて、中追放の罪で済みました。
その後、一時期、上方に身を隠しますが、ほどなく江戸に舞い戻り、盗人稼業を再開します。
そして7年にわたって武家屋敷71ヶ所、回数にして90回、盗んだ金は2334両2分、銭3貫372文、銀4匁3分と前の時期を大きく上回る「おつとめ」をしてのけます。
その手口はといえば、塀を乗り越え、あるいは通用門から堂々と紛れ込み、主に奥向きに潜入して、錠前をこじ開けたり、土蔵の戸を鋸で切って、盗み出しました。
奥向きに忍び込まれることは武家とすれば恥なので、被害にあっても口をつぐむ場合がほとんどで、そのために次郎吉の足がつきにくかったのでしょう。
この辺は、なかなか計算していたようです。
しかし、盗み出した金を次郎吉が貧しい人々に施した形跡はなく、贅沢と博打に使ってしまいました。
天保3(1832)年5月、日本橋浜町の小幡藩主・松平宮内少輔の屋敷に忍び入って捕らえられ、北町奉行所で詮議の上、3ヶ月後に市中引き回しの上、獄門にかけられました。
享年36。
もっとも、鼠小僧が義賊であるという話は、後世のものではなく、実は彼が盗人当時から世間では流れていたようです。
おそらくはたった一人で武家屋敷に潜入し、まんまと大金をせしめる鼠小僧に、庶民が一種の痛快感を覚えたからなのでしょう。
そんな男が義賊であれば、庶民はなおさら肩入れしたくなるというもので、いつか話に尾鰭がついたようです。
彼の墓石は本所回向院に建てられましたが、その後、墓石を削って所持していると賭け事に勝つという俗信が生まれ、墓石はたちまち小さくなってしまいました。
現在は本物の墓石の前に、削るための別の石が置かれており、その人気(?)が今も続いていることが窺えます。

・・・やはり、人の物を盗ってはいけませんよね。

鎮魂の五百羅漢像

五百羅漢に関する記事がありました。
鎮魂の五百羅漢像
東日本大震災の犠牲者を慰めようと岩手県陸前高田市の名刹「普門寺」で制作してきた石仏の五百羅漢が500体に到達し、開眼法要が営まれたそうです。
遺族や被災地を支援する人々が2013年以降、毎年夏に寺を訪れては石に一彫り一彫り、それぞれの思いを刻んできた。
五百羅漢の制作は、被災者の心を癒やしたいと、芸術家やアートセラピスト、僧侶でつくる「未来への記憶プロジェクト」が企画。
彫刻家らが講師となり、全国から集まった人たちが高さ30~40センチの石にのみを打ち込んできた。

鎮魂の五百羅漢像
・・・この中に、慈忍尊尊者がいて、「悲しいことも、みんなで暖め合って生きて行こう」と言っていることでしょう。

なぞかけ(8/19)

最近は、落語っ子連のメンバーからも、多く投稿されています。
【鰍沢】
・「身延詣り」とかけて
・「某国のクーデター計画」と解く
・その心は「とても久遠(不穏)でしょう」
【試し酒】
・「酒の量」とかけて
・「たっての願い」と解く
・その心は「五升(後生)だから」
【五百羅漢】
・「羅漢さん」とかけて
・「視力検査」と解く
・その心は「裸眼(羅漢)で調べます」
【一人酒盛】
・「茶碗に注いでこんもり盛り上がった酒の表面」とかけて
・「奢れる平家は久しからず」と解く
・その心は「表面が"平清盛"じゃあいけません」
【釜泥】
・「釜を盗んだ泥棒」とかけて
・「道に迷ったのに気がついた人」と解く
・その心は「そう釜泥(そうか、戻ろう)」
【長屋の花見】
・「たまりにたまった店賃」とかけて
・「村の言い伝え」と解く
・その心は「親父の代にあった(払った)らしい・・・」
【五人回し】
・「騒がしい客」とかけて
・「お雛さま」と解く
・その心は「五人回し(五人囃子)の笛太鼓」
【明烏】
・「若旦那」とかけて
・「たらふく餌を食べて満腹で寝た熊」と解く
・その心は「大変結構な”おこもり”で・・・」
【狸の札】
・「札に化けた狸」とかけて
・「ゲリラとの市街戦」と解く
・その心は「十円札(銃殺)されてしまいます」
【狸の札】
・「狸が化けた十円札」とかけて
・「台風が来たお祭り会場」と解く
・その心は「みんなたたんでしまいます」
【らくだ】
・「らくだ」とかけて
・「惚れて惚れて惚れぬいた女」と解く
・その心は「あキャメル(諦める)ことが出来ません」
【薬缶】
・「薬缶」とかけて
・「三遊亭圓生師匠」と解く
・その心は「"あかん(やかん)たれ"に出ています」

2017年8月18日 (金)

東京落語会

開口一番の前座さんから聴くことが出来ました。
東京落語会
  ◇春雨や晴太           「道灌」
  ◇三笑亭可風           「置き泥」
  ◇三遊亭萬橘           「寄合酒」
  ◇桂幸丸                      「吉田茂伝」
  ◇林家正雀        「牡丹燈籠・お札はがし」
    ◇柳家喬太郎           「ハンバーグができるまで」
  ◇柳家小さん           「千両みかん」
晴太さんは、前座らしからぬ、何ともダラダラした感じで登場しました。
高座返しも節度がない感じがしました。
可風さんも、声量がないのか、意図的に抑えているのか・・・。
萬橘さんは、相変わらずの荒くて不遜な高座。
やっと幸丸師匠で落ち着きました。
でも、これって落語ですか?
正雀師匠は、明日演る噺と重なるので、楽しみにしていましたが、あまり参考になる所はありませんでした。
中入り後の喬太郎さん、頭髪が真っ白になりました。
普通の噺が聴きたい。
小さん師匠、丁寧にやっていらっしゃいました。
前の席の二人のオバタリアンが、お喋りしたり、声を出して相づちを打ったり、隣のオヤジは貧乏揺すり、後ろの夫婦らしい初老のカップルは、落語を知らないと見えて、とんちんかんな会話をするし。
おい、ジイサン、バアサン、もっと行儀よくしろよ!

久しぶりの青空

曇り空の合間から、久しぶりに青空も見えました。
久しぶりの青空
東京落語会の会場、ニッショーホール前で見上げる空。

軍備拡張?

隣の国の若旦那のおかげで、ミサイル防衛態勢強化のため、米国が開発した陸上型イージスシステム「イージスアショア」を導入するそうです。
イージスアショアというのは、弾道ミサイル迎撃が可能なイージス艦と同等の能力を持つ陸上配備型施設だそうで、導入されれば、日本のミサイル防衛能力が大幅に向上するそうです。
小野寺防衛大臣と、マティス国防長官の間では、こんな会話が交わされたかもしれません。
勿論、あくまでも私の想像ですが。
小:マティス国防長官。米国の陸上型イージスシステムを導入
   してイージス(いいです)か?
マ:勿論イージス(いいです)よ。
     日本の防衛力が核弾頭(格段と)向上しますよ。
小:日本としても、イージス(意地です)。
すぐに配備できますか?
マ:はい、もうとってもイージース(イージーです/簡 単です)。
小:どれぐらいマティス(待てば)いいですか?
マ:アショア(明日は)可能でしょう。
     アショア(明日)までマティス(待てる)?
小:はい、マティス(待ちます)!

・・・冗談はともかく、世の中全体が、若旦那一人に翻弄されて、何か変な方向に行っているような。

神戸新開地喜楽館

来年夏に神戸にオープンする予定の上方落語の定席の名称が「神戸新開地喜楽館」と決まったそうです。
「天満天神繁昌亭」に続く定席で、おめでたいことです。
客席は約200席ということですから、落語にはぴったり。
昼が定席、夜は貸席になるそうです。
東京て、これぐらいのサイズの定席が作れませんかねぇ。
一般企業が席亭になっている、「お江戸日本橋亭」「上野広小路亭」「お江戸両国亭」もありますが、もう少し大きめで、もう少し使い勝手(観客として)の良い小屋があればなぁと。
なぞかけやっちゃいました。
「神戸新開地喜楽館がオープン」とかけて
「囲碁将棋の対戦」と解く
その心は「定席(定石)で勝負でしょう」

長雨の影響

ここのところの長雨でアイスメーカー各社が苦戦して、まさに試練の夏となっているそうです。
    長雨の影響
「ガリガリ君」を生産する赤城乳業は7月下旬〜8月中旬の販売が例年より10%強減り、減産体制に入った。
担当者は「当初は猛暑を見込んでいたのに……ボロボロです」と頭を抱える。
「雪見だいふく」や「爽」などを手がけるロッテも8月前半の販売が例年比10%減。
森永乳業も売れ筋の「ピノ」「パルム」など以外は苦戦中で「8月の天候不順は痛い」と渋面だ。
「エッセルスーパーカップ」の明治も「雨より低気温の影響で全体的に動きが悪い」という。

各地の海水浴場や観光地、ビアガーデンなども、大変な様子。
この天気では、さすがのガリガリ君も苦戦でしょう。
なぞかけやっちゃいました。
「長雨で景気の悪い会社」とかけて
「悩ましい問題の決断」と解く
「いずれにしても氷菓(評価)が分かれます」

Jアラート?

「Jアラート」って知ってますか?
最近、名前を聞くことが多くなりました。
これも、お隣の国の若旦那のおかげです。
Jアラート?
大災害や武力攻撃などの危険情報を全国民へ短時間で伝える警報システム。
「Japan」の頭文字Jと、警報を意味する「alert」を結び付けた造語で、正式名称は「全国瞬時警報システム」。
地震、津波、噴火、竜巻、土砂崩れなどの大災害情報のほか、弾道ミサイル発射、大規模テロ、航空攻撃、ゲリラ・特殊部隊攻撃など国民の生命・財産に危害を及ぼしかねない危険情報を国民に知らせ、早期の避難や予防措置などによって被害の軽減を図る。
弾道ミサイル情報などは内閣官房、地震・津波情報などは気象庁から総務省消防庁に送られ、内閣官房または消防庁が人工衛星を介して全国の自治体へ情報を送り、各自治体は防災行政無線による音声や警報音(サイレンなど)、E メール、ケーブルテレビ(CATV)、コミュニティFM放送などで住民に伝える仕組み。

・・・仕組みのようなものは分かりました。
で、どうすれば良いのでしょう?
どのように使えば良いのでしょう。
これ、個人は勿論として、会社でも理解させておかないといけない気がします。
最近の、線状降水帯だとか、台風だとか、竜巻だとか、地震だとかのために。
なぞかけをやっちゃいました。
「Jアラート」とかけて
「国民に対して瞬時に様々な危険情報を伝える技術」と解く
その心は、「最近"核弾頭"(格段と)進歩したでしょう」

何やってんの?

世の中が、何となくキナ臭くなっていて、ミサイルだとか核弾頭だとか戦闘・・・なんていう、平和な時には使わないような言葉が、テレビや新聞などで行き交っています。
何やってんの?
綺麗ごとばかりも言っていられなくなるような時に、自衛隊のヘリコプターが基地で横転したり、演習場で事故を起こしたりしています。
何やってんの?
闘う前からこけているようで、とても心配になります。
大丈夫?
いつぞやの張子の虎のような米国軍の軍艦もありました。
隣の国の若旦那に舐められますよ。
なぞかけやっちゃいました。
「ヘリコプターの事故」とかけて
「愛の告白に気がつかない鈍感な男」と解く
その心は「あぁ、もう、自衛隊なぁ(じれったいなぁ)・・」

今日は東京落語会

今日は東京落語会です。
今日は東京落語会
今日も開演から聴くことが出来そうです。

落語っ子連のなぞかけ集

師匠から、我々落語っ子連に出された宿題。
「落語の演目からお題を取って、なぞかけを作ってみよう」。
・・・ということで、メンバーでなぞかけ作りを始めました。
落語っ子連のなぞかけ集(表紙と裏表紙)
師匠が、見てくださって、佳作はそれぞれの演目の高座本に掲載してくださるということで、一生懸命に頭をひねっています。
師匠の高座本シリーズの中に「三段謎掛け集」があり、我々の初期の作品と師匠の作品が掲載されています。
その、前段階の、我々の作品を掲載した「三段なぞかけ集」を纏めてみました。
とりあえず、本日現在で、766題を掲載した第1巻目ということになります。
せっかくなので、表紙をつけて、"らしく"してみました。
なお、第1巻目に掲載している私の作品は、以前から毎日10題程度ご紹介しているとおりです。
今のところ9月10日まで、毎日紹介して行く予定です。
越児さんが仰っていました。
「さあ、懲りずにやります。
なぞかけをするようになってから、少し頭が良くなった気がしますが…??」

神鹿も・・・

昔から、江戸・京都・大坂・奈良の名物を読んだ歌なんといぅのがあります。
「武士、鰹、大名小路、生鰯、茶店、紫、火消、錦絵」
「水、壬生菜、女、羽二重、御簾屋針、寺に、織屋に、人形、焼物」
「橋に船、お城、芝居に、米相場、総嫁、揚屋に、石屋、植木屋」
「大仏に、鹿の巻筆、霰酒、春日灯篭、町の早起き」

「鹿政談」のマクラで必ずと言っていいほど語られます。
奈良の鹿は、神様の使い、神鹿です。
神鹿も・・・
奈良公園など奈良市内に生息する鹿は、「奈良のシカ」として昭和32年に国の天然記念物に指定され保護されてきましたが、数が増え過ぎて、郊外では農作物の被害が深刻になっています。
このため、奈良県は国の許可を得たうえで、先月から奈良市郊外の6か所に罠を仕掛けて鹿の捕獲を始めていました。
罠の1か所に鹿1頭が入っているのを、猟友会 のメンバーが見つけ捕獲したそうです。
「奈良のシカ」が捕獲されたのは、国の天然記念物に指定されて以来初めてで、奈良県は今年度、120頭を上限に捕獲する計画だそうです。
しかし、「奈良のシカ」の捕獲をめぐっては、例によって、自然保護団体から畑への侵入を防ぐ柵などで対応すべきだと反対する意見も出されているそうです。
奈良、三条横町の豆腐屋の六兵衛さん。
今朝も暗いうちから起きまして、臼を挽きまして、絞った絞りかすのキラズ(おから)の桶を表へ出して、二番目の臼をゴ~ロ ゴ~ロと挽ぃてると、ドサッと音がした。
六兵衛さんがヒョッィと見てみると、キラズの桶をひっくり返して、犬がムシャムシャ食べている。
朝っぱらから商売物を食われるのはゲンが悪い。
「シイッ! コラッ!」と追い払おうとしたが動かないので、傍らにあった薪をつかんで投げつけると、ドサッと倒れたっきりジッとして動かなくなった。
「え?あんなことぐらいで」と出て見ると、犬ではなく鹿だった。
ビックリして介抱したが、もう息が止まってしまっている。
「嬶ぁ、えらいことした」
「何がいな?」
「鹿を殺してしもたがな」
「何やてあんた、奈良に住んでて鹿を殺すやなんて・・・」
「犬じゃと思たんや、鹿とは思わなんだじゃが、息が止まってる。どぉしょ~?」。
律義な夫婦で、まだ寝ている人の家の前へ持って行って知らん顔なんてことはしない。
二人揃ってオドオドしながら、「どぉしょ~、どぉしょ~」と言ってるうちに、朝の早い奈良の町、一軒二軒と起き出した。
さぁ、「豆腐屋の表で鹿が死んでる」、町中大騒ぎ。

・・・世が世であれば、大変なことになっていた訳です。
しかし、奈良だけではなく、全国各地で、鹿などの動物の被害が続出しています。
新東名高速道路でも、「鹿出没注意」の標識が立てられています。
動物保護団体という方々も色々仰いますが、やはり、ある程度の対策は必要だと思います。
やはりこれは、キラズに帰しましょう。

柳家小三治師匠語録

名人上手の域に達している人の言葉と言うのは、ある部分常識を超えたところもありますが、凡人は、それを凡人なりに理解して、参考にさせてもらうということでしょう。
◆私にとっては寄席に来るお客さん1人1人が私の審査員で、
 皆さんが喜んでくださることがいちばんうれしいことです。

審査員・・・か。
「仙台だと、寄席もないから、普段落語を聴く機会も少ないだろうが、仕草なんかはどうやって覚えるんだい?」
「全日本学生落語名人位決定戦」の時、審査員だった五代目柳家小さん師匠に尋ねられたのを思い出します。
そう、落語は、聴いてくださる方の頭の中に、どんな像が作られるかということですから、お客さま次第ということになるのでしょう。
◆落語にとって笑わせるってのはおまけ。
◆無理矢理笑わせるような落語をしなくても、人の暮らしが
 面白いんだからそのまま話せばいい。

「そもそも落語は、練りに練られているんだから、普通にやればお客さまは笑ってくださる。それを変に変えてしまうからつまらなくなるんだ」なんて、よく言われます。
他の人の稽古を聴いていて、そう思うことがしばしばあります。
・・・ところで、五代目古今亭志ん生師匠が、息子さんの志ん朝師匠から尋ねられた語録に、こんなのがあるそうです。
◆「お父ちゃん、落語を面白くするにはどうしたらいいんだい?」
  「そりゃおまえ、面白くしないことだ」

こうなるともう禅問答みたいです。
これを聞いて、恐らく志ん朝師匠の頭の中には、ピンと閃くものがあったのではと思います。
親子二代の名人ですから。
それから、この親子で忘れてはいけないのは、先代の金原亭馬生師匠です。
◆なんでもいいんだよ。でも、どうでもいいんじゃないよ。
・・・って、馬生師匠らしい、肩に力の入らない、でもとても含みのある言葉です。

なぞかけ(8/18)

日によって、ダジャレの傾向が似てきます。
【禁酒番屋】
・「水かすてら」とかけて
・「徳利の中身が酒ではなくがっかり」と解く
・その心は「なんだ、水かすてら(水か、捨てろ)・・」
【堪忍袋】
・「堪忍袋」とかけて
・「トカゲ」と解く
・その心は「どちらも緒(尾)が切れると大変です」
【片棒】
・「名脇役」とかけて
・「おそ松くん」と解く
・その心は「片棒(ハタ坊)だジョー!」
【鼓ヶ滝】
・「和歌三神」とかけて
・「弱火で煮込む料理」と解く
・その心は「沸かさん(和歌三)でじ(神)っくり作ります」
【寝床】
・「下手の横好き」とかけて
・「ビッグマウス」と解く
・その心は「どちらも他人の迷惑顧みずで困ります」
【千早振る・お菊の皿】
・「乞食になって竜田川と出会う千早太夫」とかけて
・「番町のお菊さん」と解く
・その心は「どちらも井戸に飛び込むとは・・・」
【道灌】
・「太田道灌公」とかけて
・「雷さま」と解く
・その心は「どちらも虎の皮の穿き物姿でしょう」
【酢豆腐】
・「腐った豆腐」とかけて
・「香水・厚化粧の女」と解く
・その心は「目ピリ・鼻ツンでしょう」
【厩火事】
・「髪結いの亭主」とかけて
・「土木作業員」と解く
・その心は「モロコシ(モッコ)担いで麹町(工事待ち)してます」
【厩火事】
・「中国の孔子さま」とかけて
・「ウルトラセブン」と解く
・その心は「モロコシ(モロボシ)・ダンが変身します」

2017年8月17日 (木)

何だろう?

松戸駅東口のペデストリアンデッキ。
立ち止まり、スマホに見入っている人が大勢います。
何だろう?
この景色は、去年はよく見かけました。
また、何かイベントでもインストールされたのでしょうか?
何だろう?
もう半年以上やっていません。
ポケモンGO。
やり方忘れました。

四派花形若手寄席囃子

今活躍中の若手の噺家さんたちの出囃子を収録したCD(32曲)が発売されるそうです。
まだ出囃子として化がほとんどされていない楽曲だとか。
まぁ、若手中心の曲ということですからそうでしょう。
四派花形若手寄席囃子
演奏は、落語協会・落語芸術協会・立川流・五代目円楽一門会から選ばれた人たちだそうで。
収録されている芸人さんは以下のとおり。(収録曲順)
 古今亭菊之丞・立川志らく・三遊亭萬橘・三遊亭白鳥・
 三遊亭遊雀・林家木久蔵・古今亭文菊・立川左談次・
 春風亭ぴっかり・三遊亭愛楽・立川生志・三遊亭天どん・
 三遊亭小円歌(立花家橘之助)・立川談慶・立川談修・
 三遊亭兼好・林家たけ平・三遊亭朝橘・ロケット団・
 瀧川鯉斗・林家ひろ木・春風亭昇々・立川志ら乃・
 
林家あずみ・桂宮治・鈴々舎馬るこ・三遊亭楽大・
 柳家小太郎・三遊亭わん丈・瀧川鯉八・春風亭正太郎・
 春風亭柳若・ナイツ・入船亭小辰

・・・あ、林家あずみさんの出囃子もあるんですね。

顔が似ている?

よく、「有名人の誰それに似ている」なんていうのが話のタネになります。
例えば、「貴方は郷ひろみに似ています」なんて言われたら嬉しいでしょうが、絶対にそんな訳はありません。
(例えが古くてすみません。福山雅治ぐらいの方が良いかな?)
顔が似ている?
学生時代のことですが、髪も長髪だったこともあって、何と「殿様キングスの宮路オサム」さんに似ていると言われたことがあり、複雑な?思いをしたことがあります。
(宮路さんすみません)
先日、懐メロ映像を見る機会があり、偶然見つけました。
・・・当時は、自分としては絶対に似ていないと思っていましたが、今になって見ると・・、何となく雰囲気は・・・。
そうそう、社会人になって、かなり太ってからは、「ラサール石井」さんとも言われました。

柳家小三治師匠語録

◆時々、笑わせてしまうことがあるんですよ。
 その時は悔やみますね。
 笑わせるのは落語の本意ではない。 
 今日の自分を踏み越えてその上に行くには、笑わせるより、
 笑っていただく。
 私の舞台の上の世界に誘うっていうのがいい。  

・・・この境地は、私ごときには分かりません。
笑わせるのと、笑ってもらうのと・・、どうすれば良いんだろう。

百年目?

「あぁぁ、これで"百年目"だと思いました」・・・というのは、「百年目」のオチ。
世の中には、古ければ古いほど良い年代物なんていうのがありますが、これも立派な百年物という訳で。
百年目?
話題は南極。南極で、フルーツケーキが見つかったというもの。
これは、20世紀初頭に活躍した英国の探検家ロバート・スコット率いる隊の一部が、科学調査を行った1911年に残したものとみられ、見た目と匂いからは食べることができそうだという。
百年目?
ケーキが見つかったのは、スコット隊の一部が立ち寄ったとされるアデア岬にある南極最古の小屋。
2016年5月から小屋内の物品の保存・補修作業が行われた際に、1500点の道具や服などと共に、ケーキを見つけたという。

百年目?
ケーキは、英国の製菓会社「ハントリー&パーマー」製。
金属製の容器は劣化していたものの、寒冷な気候の影響などで、中のケーキは非常に良い状態で保存されていた。

百年目?
スコット隊が調査の際に、このケーキを持参した記録も残っているという。
これって、かつて南極点に誰が最初に到達するかという競争が行われていた頃のこと。
アムンゼンとか、日本の白瀬中尉とか、歴史の時間に習いました。
そんな時代のケーキ・・・?
よく、江戸時代の梅干なんていうのもありますが、正直なところ、食べたいとは思いません。
やはり、歴史的な資料として残しておくべきでしょう。
それにしても、南極ですから、冷凍状態で保存されていたということですね。
冷凍すれば、長時間保存できる。
血液なども冷凍保存している時代です。
いっそのこと、人間を丸ごと冷凍保存してしまえば。
私も、30世紀の「スーパージェッター」に会えるかもしれません。
・・・ん?
落語にもなるかもしれない。
ケーキを冷凍する、血液を冷凍する・・・人間も。
オチは「あぁ、いい功徳をした」という、「後生鰻」と同じにする。

なぞかけ(8/17)

お盆も過ぎて、世の中は夏休み後半です。
【不動坊】
・「不動坊火焔」とかけて
・「美味しい出汁」と解く
・その心は「不動坊(フォン・ド・ボー)でしょう」
【長短】
・「長いのがいいか、短いのがいいか」とかけて
・「好きな焼肉」と解く
・その心は「腸かタン(長か短)かで迷います」
【干物箱】
・「干物を入れた箱」とかけて
・「婚礼の長持ち」と解く
・その心は「姫の(干物)箱が揃ってます」
【たらちね】
・「思い立ったが吉日」とかけて
・「新しい企画(趣向)」と解く
・その心は「たらちね(直ちに)やりましょう!」
【替わり目】
・「お銚子」とかけて
・「大臣スキャンダルが続く政局」と解く
・その心は「そろそろ代わり(替わり)目でしょう」
【笠碁】
・「ヘボ碁の約束ごと」とかけて
・「行司の軍配」と解く
・その心は「待ったなし!」
【子ほめ】
・「もう歳はいっぱい」とかけて
・「効果的なダイエット」と解く
・その心は「どう見ても八分目でしょう」
【百川】
・「四神剣」とかけて
・「セクハラ・パワハラ・マタハラ・アカハラ」と解く
・その心は「私人権(四神剣)は尊重しないといけません」
【佃祭】
・「佃島の住人」とかけて
・「デパートのお中元商品」と解く
・その心は「佃煮摂津(佃煮セット)が好評です」
【十徳】
・「十徳とは」とかけて
・「バイクツーリングのこと」と解く
・その心は「遠乗り(十徳・とうのり)でしょう」
【芋俵】
・「おなら」とかけて
・「韓国に行ったディズニーキャラクター」
・その心は「釜山(プサン)のぷーさんです」

2017年8月16日 (水)

何これ?

熱戦が続いていると思われる甲子園。
昨日は雨天順延でしたが。
何これ?
かなり実力は均衡して来たとはいえ、強豪県、強豪校はあるもので、組合せの妙というか、運不運もあります。
これ、明日のカード。
個別の戦力や選手は知りませんが、学校の名前だけ見たら、どのカードもベスト8の対戦みたいです。
こういうこともあるんですね。
とにかく、個人的には「仙台育英頑張れ」ですね。
ただ、かつて宮城県民だったから・・だけなんですが。

ゾウガメ発見!

取り敢えずほっとしたニュース。
ゾウガメ発見!
岡山県の動物園で今月1日から行方不明になっていた大型陸ガメのアルダブラゾウガメが、近くの林の中で見つかりました。
有力な手がかりがなく、発見者に50万円の懸賞金を払うことを発表するなどして行方を捜していました。
見つかったのは入園口から直線距離で約50メートル離れた林の中。
岡山市から探しに来ていた家族が「見つけた」と伝えに来たそうです。
しかし、良かった、良かったと、手放しでは喜べない面もあります。
この動物園は、動物に直接触れることが出来るのが売り物だそうで、開園中は、檻から出ている動物も多いようです。
ですから、動物が逃げ出さないように厳重にチェックしないといけないのに、カメだからとの油断があったようです。
これが、猛獣だったり、毒獣だったり、害獣だったり、既存の生態系に影響を与える生物だったら、個体の命が云々以上に、大変なことになったと思います。
ところでこのカメ、「アブー」って名前だそうです。
動物園が嫌になったんじゃありませんか?
名前が「アブー(アデュー)」だから、「さようなら」って。
それにしても、発見した家族は、ラッキーでしたね。
趣味と実益を兼ねて、良い夏休みになったことでしょう。

火祭りの様子

ニュース配信された映像の一部です。
火祭りの様子
雨降りで、残念でした。
火祭りの様子
これが「百八たい」です。
火祭りの様子
山梨県では、「吉田の火祭り」と並ぶ奇祭だと言われます。

若者のパソコン離れ?

オジサンなんて、やっとパソコンにお近づきになりつつあるのに、若者たちは遠ざかっ ていく?
某社の今年の新入社員。
配属直後に、翌日の会議で使う資料を作るように指示したところ、左手でスマホを持ち 、フリック入力でパパッと調べものをしながら、右手でノートにメモ。
次に、そのメモした内容をパソコンに打 ち込み始めましたが、タイピングがめちゃくちゃ遅い。
キーを1つ1つ確認しながら、ゆっくり入力。
(それならオジサンとおんなじだ。)
“ブライ ンドタッチ”ができないそうです。
調べものの検索も スマホの方が慣れてるからと、パソコンを使わないという・・・。
ある調査によれば、今年の3月に卒業した大学生 の97.4%がスマホを持っていると答えているそうです。
一方、自分専用のパソコン所有率は71%とガクンと下がります。
大学側も本格的な卒論を書かせたりするところが少なくなって来て、レポート程度ならスマホや大学のPCルームで事足ります。
彼らはスマホで何でもできると思っていて、パソコンは高価だからいらないという考えの学生が多いようです。

このような若者のパソコン離れの理由につ いてー、こんな指摘もあるそうです。
彼らは初めての携帯がスマホという世代。
だからパソコンの電源を入れることなく、ネット世界と繋がってきたため、パソコン自体が苦手。
だから若者にとっては、パソコンのキーボー ド入力より、スマホのフリック入力の方が断然速い。

生まれて物心ついたらそこにスマホがあった。
それなら、スマホしか使わなくても不思議ではないのでしょう。
テレビのチャンネルや電話のダイヤルは、回すものだったことを知らないのと同じ、いやそれ以上でしょう・・・。
そのうちに、喋った(聞いた)言葉がそのまま文書になったりするんでしょう。
それでいいのか?

盆送り

実家の盆送り。
妹夫婦にお願いしました。
盆送り
雨の中、ご先祖がまた西方へ旅立ちました。

行儀

柳家小袁治師匠が、ご自身のブログで怒りのコメント。
仕事の移動とかさまざまのことで電車を利用しているが、近頃、目につくのは行儀の悪い奴らが多いことだ。
子供のころに親は教えなかったのかね?
満員電車にリュックサックを背負っている奴は張り倒したくなる。
シートに座って股を開いたり、足を無意識に組む連中を見るとむかっ腹が立つ、本当に無意識なんだよ。
行儀が悪いことに気が付かないのかな?
これも親が悪いのか?
それとも日本国家の責任か?
教育が悪いからあのようなおバカさんが出来てしまうのかねぇ‥。

・・・よく言ってくださいました。
こういう人は、礼儀(マナー)もさることながら、遠慮や謙譲という感覚はないのでしょう。
それから、視野が狭いのか、周囲が全く見えていないんですね。
これは、老若男女に須らく存在します。
場合によったら、高齢者の方が酷い場合もありますよ。
電車内で迷惑なことをちょっと列挙してみました。
◆二人分の席に一人で座る
◆足をこれでもかと言わんばかりに広げて座る
◆混んでいるのに足を前に放り出して座る
◆乗り降りしたい人がいるのにドア付近から絶対どかない
◆満員なのにドアによりかかって内側向いて立っている
◆スマホいじりで肘が隣の人にぶつかってるのに気にしない
◆降りる人が先なのにイノシシのごとく突進して入りこんでくる
◆座った席の隣に自分の荷物置く
◆いびきかきながら寝る
◆寝て隣の人に完全に体預ける、しかも何回も ・・・・・・。

まだまだありますよ。
暴力的になる人も、威嚇する人も・・・。

柳家小三治師匠語録

◆今日の自分を明日追い越そう。
 明日の自分を明後日追い越そう。
 そういう気持ちで必死なんですよ。

小三治師匠の領域でも、毎日そういうことが起こっている。
やはり、芸(だけではないと思いますが)には終わりがない。
◆仕事に慣れてはいけない。
 初めて話すと思え。

これも初心忘れるべからずということですね。
「仕事」を「噺」に置き換えると、噺を覚えずに、会話は初めて台詞にするつもりでやれ、とも取れる気がします。
◆芸って奴は何かの節度を持つことではないだろうか。
例えば、落語という芸能の範疇、何事にも必要な品格。
落語に何かを入れたり、コラボをしたり、新しいやり方で語るのも、落語という芸能の全体像を理解して、少なくとも落語から完全に飛び出しては落語になりません。
それは落語ではない。
そして、何と言っても「品格」です。
一人一人違うかもしれませんが、どこかに、これ以上行ってはいけない部分はあると思います。
◆人を理解して、それぞれの立場を一応は納得してあげられる努力をすることが何よりの 勉強だと僕は思っている。
人の道・・・ということですね。
人は、絶対に一人では生きて行くことが出来ませんから。

人の迷惑顧みず!

昨夜、乗客同士のトラブルから、山手線が一時「停電」してしまったそうです。
人の迷惑顧みず!
JR西日暮里駅のホームで、男性の乗客同士が口論から傘で頭を突くなどのトラブルになり、このうち1人が線路内に立ち入ったため、運転を見合わせました。
非常停止ボタンが押され電車が止まりましたが、そのまま運転を再開した場合、架線が切れるおそれがあったことから、電気を止める措置を取ったということです。
山手線や京浜東北線は10分あまり運転を見合わせました。
・・・お盆で、それほど混雑していなかっただろうに、どうせ酔っ払い同士でしょう。
とにかく。、迷惑千万な話です。
確かに、どうして、こういう場所では、人はギスギスするんでしょう。
時々、睨まれたり、押されたり、酷い時には罵倒されたりすることがあります。
私も、「この野郎」と思ってしまうこともあります。
こういう時は、あの心学の「紅羅坊名丸先生」の教えに従うべきなんでしょう。
堪忍の成る堪忍は誰もする。
ならぬ堪忍、するが堪忍、気に入らぬ風もあろうに柳かな。
堪忍の袋を常に首へかけ、破れたら縫え、破れたら縫え。

曽谷公民館から

市川市の曽谷公民館から、正式に「曽谷寄席」の依頼状をいただきました。
鬼も笑う、来年2月3日(土)1時半〜4時です。
裏を返すことが出来て、「第二回曽谷寄席」です。
一応7名出演でご承諾いただいていますので、時間が2時間30分ですから、単純に平均して一人約21分。
先方からは、節分に因んだ噺をリクエストされています。
越児さんの「鬼の涙」のトリ、夢学さんの「桃太郎」をお願いしたいと思います。
また、時期が近いという点では「初天神」も良いと思います。
あとは、一人15〜18分程度を目安で演目を決めようと思います。

9月の学士会落語会例会

学士会らくご会の9月の例会の案内をいただきました。
今回は、春風亭一朝師匠がゲストです。
  9月16日(土)14:00 開演  学士会館202号室
    ◆講 演    中村 宣夫 「CGで見る江戸」
    ◆落 語    春風亭一朝 「三方一両損」
        中 入 り
    ◆落 語    春風亭一朝 「唐茄子屋政談」  
    ◆トーク    一朝師匠に江戸言葉や仕草など
予定に入れておきました。

蚊取り線香もアプリ?

夏は蚊取り線香が欠かせません。
しかし、ここはデジタル時代。
スマホで蚊を撃退する方法もあるそうで。
要するに、超音波で蚊を寄せつけない「携帯虫除けけ。
虫よけで定番の“超音波”を使ったアプリが「携帯虫除け」。
人間には聞こえない2万ヘルツの音が出て、蚊などの厄介な虫を遠ざけられる。
使い方は、アプリを起動して画面をタップするだけ。
一度起動しておけば、画面が暗くなっている状態でも虫よけ効果が持続する。
しかし、オンにしてもオフにしても何も聞こえないので、効果を確かめるには実際に虫がいるところで使ってみるしかないでしょうが、そこで蚊に刺されたら・・・。
さらに、6種類の生き物を撃退できる「超音波バリア」というのもあるようです。
蚊だけではなく、6種類の生き物に効果がある“かもしれない”と公式にうたわれているアプリだそうです。
犬なら18KHz、猫は19KHzなど、その生き物の可聴域に合わせた音波が登録されていて、アプリ上のアイコンをタップすると指定した音がスピーカーから鳴るというもの。
6種類の中にはなんと人間も含まれていて、若者を遠ざけるための音波(15KHz)が登録されているそうです。
・・・ということは、年齢はともかく、この音が聞こえるこえる人は若い、若くても聞こえない人は若くないということ?
まぁ、何とも殺伐とした世の中になって来ましたよ。

Webニュースで

NHKWebニュースで、「南部の火祭り」が配信されました。
      南部の火まつり
江戸時代から続く山梨県南部町の夏の伝統行事、「南部の火祭り」が15日夜行われ、雨の中、大勢の人たちが川が炎で赤く染まる幻想的な風景を見守りました。
江戸時代の中頃に始まったとされる「南部の火祭り」は、盆の送り火と水難事故で亡くなった人を供養するための儀式として山梨県南部町で受け継がれてきました。
富士川の河川敷には、亡くなった人を供養する「そとうば」を積み上げた巨大なたいまつが用意され、僧侶たちの読経が響く中、次々と火がつけられました。
そして川の両岸およそ2キロにわたって108のたいまつに火がともされると、燃え上がった炎で富士川が赤く染まりました。
たいまつの炎は108の煩悩を焼き尽くすとされ、雨の中、大勢の人たちが川が炎で赤く染まる幻想的な風景を見守りました。

・・・やはり、雨模様だったんですね。
お盆も今日までです。

住吉踊り

浅草演芸ホールの住吉踊り。
住吉踊り
佳境なんでしょうね。

なぞかけ(8/16)

大サービスをしてお盆を送りたいと思います。
これで、おもな演目の50音順が一回りしましたので、別のテーマで考えて行きたいと思います。
【桃太郎】
・「鬼退治」とかけて
・「行方不明者の捜索」と解く
・その心は「応答(黄桃)が頼りです」
【やかん】
・「矢が当ってカーン」とかけて
・「鉄道レールの保線工事」と解く
・その心は「きっと薬缶(夜間)でしょう」
【厄払い】
・「縁起担ぎ」とかけて
・「田舎への転入手続き」と解く
・その心は「町厄払い(役場へ)行くでしょう」
【弥次郎】
・「北海道の生卵」とかけて
・「料理のレシピ」と解く
・その心は「よく茹でると美味しいでしょう」
【宿屋の仇討ち】
・「宿屋の仇討ちの演目」とかけて
・「高校野球の開会式」と解く
・その心は「行進待ち(甲子待[こうしんまち])です」
【宿屋の富】
・「富の抽選をする場所」とかけて
・「変わった物事に興味を抱く人」と解く
・その心は「好事家(高津か)・・」
【柳田格之進】
・「万屋源兵衛と番頭」とかけて
・「今日から規制緩和される法律」と解く
・その心は「囲碁(以後)許されるでしょう」
【薮入り】
・「筍」とかけて
・「なりたての医者」と解く
・その心は「どちらも間もなく藪になるでしょう」
【山﨑屋】
・「道楽息子の徳の実家」とかけて
・「パンが美味しい店」と解く
・その心は「ヤマザキでしょう・・」
【雷月日】
・「置いてけぼりされた雷様」とかけて
・「つい最近だと思っていたできごと」と解く
・その心は「月日の発つ(経つ)のは早いでしょう」
【夢金】
・「強欲な男」とかけて
・「JOC(日本オリンピック協会)」と解く
・その心は「金(金・きん)欲しいよぅ〜」
【夢の酒】
・「酒好き」とかけて
・「待ち合わせ場所が分からない人」と解く
・その心は「冷(here/ここ)にしとけばよかった」
【湯屋番】
・「湯屋に奉公した若旦那」とかけて
・「当選確実が出た候補者」と解く
・その心は「番台(万歳)がつきものです」
【揺れるとき】
・「三遊亭圓朝の前座名」とかけて
・「インフルエンザの熱が下がり始めた時」と解く
・その心は「峠を小圓太(越えた)でしょう」
【ろくろっ首】
・「与太郎のお嫁さん」とかけて
・「待ちくたびれた人」と解く
・その心は「首を長くしています」
【藁人形】
・「激しい怨嗟」とかけて
・「性能の悪い車」と解く
・その心は「呪い(のろい)でしょう」

教師と児童の落語会

師匠は、落語を広めるにあたり、サッカーや野球と同様に、子どもたちをターゲットにされたのですが、そこで、教える立場の先生方が落語を全く知らないので、子どもたちに正しく教えられない実態を目の当たりにされて、「落語の授業」を思い立ったそうです。
         三遊亭圓窓師匠
さらに、師匠の「ぞろぞろ」などを、小学校4年生の教科書に掲載する出版社もあって、今も精力的に先生や子どもたちに、落語の伝道活動をされています。
他の噺家さんも「学校寄席」と称して、出前落語をやっていますが、これらの多くは、体育館やホールに大勢を集めて、場合によっては、体育座りで聴かせているようですが、師匠は「それではダメだ」と、当然、人数は多くありませんが、教室で授業の形態でやっていらっしゃいます。
また、我々と同様に、素人の落語連にも小中学生がいて、師匠から直接稽古していただいて、「人生が変わった」と宣言した小学一年生の怪童もいるそうです。
さて、その師匠の稽古連の中から、教師と児童・生徒を集めて合同の発表会を行うことになったそうで、案内メールが届きました。
名づけて「edu(エデュ)落語会」。
"教育(education)"と"江戸"をイメージした名前だそうです。
【edu落語会】
  日時  8月27日(日) 13時30分
  場所  世田谷区立深沢小学校 1F視聴覚室
          (東急田園都市線桜新町から徒歩13分)
   ◆教師たち◆
   落語っ子連    三流亭 千公(せんこう)
   下げっ子連    大塚亭 八師(やつし)
   笑いっ子連    N文亭 花童(かどう)
   噺っ子連      有難亭 蝶九(ちょーく)
   聞かせっこ連   深沢亭 先陣(せんじん)
   ◆子どもたち◆ 
   羽織っ子連    要亭 小藁(こわら)
   聞かせっこ連   深沢亭 アーヤ
              深沢亭 ミーナ
                          深沢亭 竹馬(ちくば)
                          深沢亭 ネンネ
                          深沢亭 九里(キュウリ)
      ◆指導出演        三遊亭圓窓師匠

・・・我が落語っ子連からも、エース千公さんが参加。
高座名だって、そのまま千公(先公)なんだから、さぞや立派にやってくださるでしょう。
今度の稽古会では、"オーディション"をしようかと思います。
深沢亭の皆さんは、本当にパワフルな活動をしています。
落語っ子連にも、交流稽古に来てくれた子もいます。
私の「牡丹燈籠」の読み稽古を気に入ってくれた子は、今は仙台にいるそうで、驚いたことに、我が落研の大先輩「桂友楽」師匠の指導を受けているという噂を聞きました。
先月の、師匠の喜寿の祝賀会でも、元気よく小噺を披露してくれた子どもたちです。
是非とも参加したいのですが、当日は、帰省しなくてはならず、お邪魔することは出来ません。
きっと大盛会になることだと思います。

2017年8月15日 (火)

日本の夏

日本の夏
日本の夏
やはり夏は浴衣姿がいいですね。
振り向かないでと祈りつつ。

落語っ子連「三段なぞかけ集」

師匠のご指南で、落語っ子連のメンバーの皆さんと作っているなぞかけ。
ただいま現在、約【680題】になりました。
勿論、これからもどんどん増やして行って、師匠に見ていただき、佳作は師匠の高座本に載せていただくことになっています。
落語っ子連「三段なぞかけ集」
纏めた分を、ちょっと表紙などを付けてみました。
これ、かなりの頭の体操にもなりますし、落語の勉強になりますよ。
これは、私の落語徘徊の「演る」・「聴く」・「書く(読む)」の中でも、「書く」という大切な部分、財産になりそうです。

「お江戸あおば亭」の演目

11月25日の「お江戸あおば亭」の演目が決まりません。
「お江戸あおば亭」の演目
既にネタ出しされている「付き馬」や「御神酒徳利」も意識しておかないといけません。
それぞれ、蕪生師匠と寝蔵師匠ですから、今回の落語会のコアのネタということになります。
そこで勝手ながら、「御神酒徳利」をトリ、「付き馬」を中入り前として、私の演目を考えてみようと思います。
お店噺・旅噺・吉原の噺は避けないといけません。
勿論、他のメンバーがどんなネタ出しをするか分かりませんから、場合によってはついてしまうこともありますが・・・。
長講が入るので、私は少しコンパクトにする必要もあります。
思いつくままに、演目を挙げてみると・・・。
「あたま山」・「阿武松」・「佐々木政談」・「親子酒」・「高座の徳利」
「小言幸兵衛」・「里帰り」・「素人鰻」・「試し酒」・「長短」・「包丁」
「もう半分」・「百川」・・・。
私の課題として、一度人情噺から離れるということも必要だと考えていますから、色々考えたいと思います。
とりあえず、「親子酒」・「小言幸兵衛」・「里帰り」・「試し酒」・「長短」あたりは、有力かもしれません。

休日ダイヤ?

休日ダイヤ?
お盆というのは、世の中全ての人の行事ではありませんから、今日も鉄道は休日ダイヤではありません。
が、ガラガラ・・・。
朝は雨も降っていて、これで15日連続で降雨が観測されたことになります。
やはり、休みにしなくて良かった気がします。

柳家小三治師匠語録

◆落語への共感は、今、戦って、生き抜いていればいるほど強く感じるのだ。
小三治師匠のキャラは、のんびり飄々とした感じですが、やはり道を究めた上手ですから、底には熱いものが流れているんですね。
"戦う"とか、"生き抜く"とか、"強く"とか、普段の高座では使わないイメージのフレーズが新鮮です。
でも、落語に対する愛情を感じて、共感できますよ。
◆ありがとうと心の中で思うだけで、必ずその心が相手に伝わる。
最近のテレビで、アスリートたちの「応援してくれた方々への感謝」というようなフレーズを聞くことが多くなりました。
スポンサー的な色合いもありますから、言わなくてはいけないという面もあるでしょうが、日本人の美徳と言うのは、これですよ。
◆いっぱい転んで、いっぱい立ち上がればいい。
これですよ。
絶対に私には出来ないこと。
転ぶことが怖いから、なにも出来ない。
不幸にして転んでしまったら、もう立ち上がることが出来ない
「七転八起」ということですね。
この歳になって転んだら、本当に立ち上がれないかもしれませんが、それくらい強くなくてはいけないということでしょうか。
◆映画を観ても“芸”、芝居を観ても“芸”…、全部自分にフィードバックです!
全部自分にフィードバック・・というのは、勿論そうなんですが。
私には、映画も芝居も・・・も、あまり観ていないし、観る機会も少なかったから、とても浅いものしかありません。
芸の肥やしにという観点でも、特に芝居などは観たほうがよいのでしょう。

積乱雲発生の予測

最近は、天気予報の精度が上って来て、かなりのピンポイントで正確な予測が出来るよ うになっています。
「天気予報は当たらない」なんて言われた頃からすると隔世の感があります。
ところが、台風や前線などの予報は正確ですが、最近流行の?局地的な風雨(ゲリラ風雨)は、ゲリラと言われる ぐらいですから突然のことですが、なかなか予測するのが難しいようです。
要するに、大雨を降らせる原因の一つである積乱雲がいつどこで発生するかを正確に予測することは、現在の予報技術では難しいそうなんです。
気象庁は、「九州北部でこれだけの雨が降ると、的確に予想できていなかった・・・」と。
多数の犠牲者が出た7月の九州北部豪雨でも、大雨の原因となった線状降水帯の発生が予測できませんでした。
今回の豪雨を降らせた線状降水帯は、連続発生した積乱雲が連なって形成されるものだそうです。 積乱雲は強い上昇気流で発生し、高さ十数キロにもなって雷を伴った大雨を降らせ、3 0分から1時間程度で消滅。
上空に冷たい空気、地上には暖かく湿った空気の層がある大気の状態が不安定なときに発生し、発達しやすい。
ただ、不安定な地域の中でも、いつどこで積乱雲が発生するかは風向きや地形の細かな条件に左右されるため、事前に予想するのは困難だそうです。
地震警報と同じで、直前に情報が出されてからの対応になりますが、当面の間は、この季節は、いつでも心の準備が 必要だということですね。
それでも、「宮戸川」のお花さんと半七の2人も、突然の落雷で結ばれたようなものですから。
程度問題ではありますが・・・。
しかし、この噺で、昔からずっと一点だけとても不思議なのは、夜中に突然のにわか雨が降って、雷鳴が轟くなんていうことが、霊岸島あたりで頻繁にあったのかなぁぁ・・・ということ。
これがなかったら、2人は結ばれなかったかも・・・。
野暮を言っちゃあいけませんか・・・。

南部の火祭り

今日8月15日は、故郷の「南部の火祭り」です。
      南部の火まつり
お盆の行事で、雄壮な松明や花火など、一夜だけ山峡の町が賑やかになります。
天気があまり良くないようですが。
「南部の火祭り」は、盆の送り火と川供養の奇祭であると同時に、稲を病害虫から守るための虫送りの意味も込められていると言われています。
オープニングを飾る「投松明(なげたいまつ)」。
「大松明(おおたいまつ)」の炎が仏様の道明かりとなり「燈籠流し」が厳かに行われます。
クライマックスは、一斉に点火される「百八たい(ひゃくはったい)」が富士川の両岸で燃え上がります。

なぞかけ(8/15)

終戦から72年。
絶対に戦争をしてはいけません。
少し、多めに作ってみました。
【松山鏡】
・「鏡のない国」とかけて
・「威張っている人」と解く
・その心は「鏡なく(屈まず)いつも胸を張っています」
【豆屋】
・「量り売り」とかけて
・「いたれりつくせりの人」と解く
・その心は「とてもマメ(豆)屋です」
【饅頭こわい】
・「本当に怖いもの」とかけて
・「春風亭昇太さん」と解く
・その心は「とにかくひたすらは嫁がこわいでしょう」
【万病円】
・「万病」とかけて
・「女性の大富豪」と解く
・その心は「腸満(兆・万)を持っています」
【木乃伊取り】
・「なかなか帰って来ない人」とかけて
・「高速道路の交通ルール」と解く
・その心は「一方通行でしょう」
【水屋の富】
・「富が当った金」とかけて
・「紫式部」と解く
・その心は「めぐりあいて見しや(水屋)それとも分かぬまに雲がくれにしよはのつきかな(余のつき)」
【味噌豆】
・「隠れて味噌豆を食す」とかけて
・「拘りすぎて失敗する人」と解く
・その心は「個室(固執)してはいけません」
【目薬】
・「女しりにつけべし」とかけて
・「借りた品物を返した人のメモ」と解く
・その心は「七に置いたよ(七:七夕のたな)」
【目黒の秋刀魚】
・「親類のお屋敷で出された秋刀魚」とかけて
・「厚化粧の女」と解く
・その心は「どちらも原型を留めていません」
【もう半分】
・「あと少し飲みたい気持ち」とかけて
・「6月(12時・中入り)」と解く
・そのに心は「もう半分です」
【もぐら泥】
・「もぐら」とかけて
・「都会に出たが上手く行かなかった人」と解く
・その心は「元にもぐら泥(戻ろう)」
【元犬】
・「色の白い男」とかけて
・「お稲荷さんへお参りして満願の日」と解く
・その心は「真っ白な犬になってしまうでしょう」
【百川】
・「繁昌している料亭」とかけて
・「不良議員たち」と解く
・その心は「世間の非難も百川(ものかは)・・・」

2017年8月14日 (月)

このまま涼しい方が・・

このまま涼しい方が・・
蒸し暑さはあるとは言え、ここのところ、猛暑日にならず、比較的過ごしやすい気がします・
関東地方では天候不順となっています。
東京都心では8月に入ってから14日連続で降水を観測。
8月に14日以上連続で雨が続くのは、1977年以来、40年ぶりだそうです。
例年、一年で一番暑さの厳しい頃で、連日真夏日となるような時期ですが、暑さも控えめ。
農作物などに影響がなければ、まことに結構だとも思います。
関東地方ではこのぐずついた天気はまだ続くようです。
この先もオホーツク海高気圧から湿った空気の流れ込みやすい状況が続き、20日頃までは雲が多く、所々で雨が降る。
強い日差しは雲に遮られ、暑さも控えめ。
東京都心の最高気温は30度に届かない見込み。
今週はしのぎやすそうですが、来週になると、太平洋高気圧が少し勢力を取り戻しそうで、関東でも晴れ間が戻り、残暑も厳しくなるで見込み。
そりゃぁ、このまま秋ということはないでしょう。

恐らく

恐らく
長いサラリーマン生活の中で、8月14日に会社に行ったのは初めてかもしれません。
分かったことは、世の中の多くの人が休む時には、特に用事がなければ出勤すべし。
この歳になって気づいても、もう手遅れかもしれません。
でも、そう思う。
見ず知らずの人たちが、例えば高速道路に集まって、わざわざ混雑させて疲れきるなんて、馬鹿馬鹿しくもある気がします。
電車も比較的空いていて、早めに帰って、がぶ飲み系カフェでアメリカンコーヒーを飲みながら、なぞかけを考える。
実に充実感に乏しいひとときではありませんか。
残された時間、こんなことをしていて良いのか?

お盆で故郷へ

お盆で故郷へ
昨日、東名高速富士ICを出て、吉原方面に向かってすぐのパチンコ店の様子。
「お帰りなさい故郷」って。
思い立てばいつでも帰って来ることが出来るようになっても、お盆はお盆なんでしょう。

柳家小三治師匠語録

◆「芸には人間性がそのまま出る。
芸の勝負はつまるところ人間性の勝負だと思う。」

これは、この歳になって実感します。
若い頃、落語は人情だとか、人の気持ちの機微を表わすとか言われても、やはり笑いのテクニックみたいなものを求めていた気がします。
ところが、ここに来て、師匠から「落語を活字で覚えるな」と言われてからは特に、そう思うようになりました。
◆「親が子に、師匠が弟子に出来るのはその生き様を赤裸々に見せるだけしかない。」
子育てをして実感します。
言葉や態度を直接子どもに向けるのではなく、自分の姿を黙って見せることだと思います。
子どもも馬鹿でない限り、それこそ自分の人生なんですから、理解できるはず。
そして、それをベースに自分なりの生き様を作って行く。
親は黙っていることだと思いました。
◆「知らないうちにその世界に入っているような空間が生まれたら素晴らしい。
ふっと気がついてみると、景色が見えて、登場人物を演じている噺家は消えているんです。」

語りの中で演者が消えるという究極の境地(ユートピア)が必ずあるはずです。
お客さんにそう感じてもらえたら・・・・。
◆「世の中で、物事を否定することが一番簡単。」
要するに評論家にならないこと。
問題を語らずに課題を語る。
限界を語らずに可能性を語る。
ビジネスの世界でもよく言われました。
だから、例えば、女性が落語を演ることの可否は、私は、演るなら男の了見のコピーではダメだと思っているのです。
◆「いくら人から言われても自分が気がつかないうちはどうにもなりませんが、自分でこうと気がついた日にゃこんな強いこたァない。」
その通りだと思います。
女性が、女性の落語を作り上げられた時、きっとこんな感じになるのでしょう。
◆「ここはこうやるんだよと親切に教えてくれれば、なんとかそのようにできるかもしれないが、それ以上のものはできなくなってしまわないだろうか。」
禅問答のようではありますが、確かにそういうことはあります。
ファジーだから、可能性は無限大なんでしょう。
「型を作る」必要と、「型にはめる」弊害は、常に同居しているんだと思うのです。

世代交代

世界陸上も終わりました。
ほとんどテレビ観戦をしなかったのは、残念ながら、日本選手が今一歩だったのと、番組の進行役がマンネリで詰まらないから。
メダルどころか、入賞者もなく、いつぞやのオリンピックの柔道みたいになるのかな、やはり日本人には、基本的に道具を使わない競技は体力的に限界があるのかなと、諦めていました。
男子100×4リレーでやっと銅メダルが獲得できてホッとしました。
nn
このレースでは、今までこの種目に君臨していたボルト選手が、最終レースを棄権してしまい、世代交代を目の当たりにしました。
nn
これで終わりかと思っていたところに、50キロ競歩という、大変失礼ながら、今まではかなりマイナーだった競技で、2・3位のメダルと5位入賞という快挙に驚きました。
「頑張って歩きます」っていうのが、面白いですね。
「厳しい練習に耐えて歩きました」なんてね。
国際大会で、日本選手がこういう景色を見せてくれることはほとんどないので、本当に素晴らしいと思いました。

梅朝かわら版20号

それにしても、物凄いものだと思います。
好文亭梅朝さん
牛久亭の好文亭梅朝さんから、「梅朝かわら版」と題したメールが届きました。
その内容の物凄いことったら。
今号は、9月の梅朝さんの落語活動の予告なんですが。
① 「第19回 梅朝基礎落語」
  場所: 美浦村文化財センター  入場無料
  日時: 9月3日(日) 午後1時半〜3時
② 「第12回 城藤寄席」
  場所: 土浦 城藤喫茶 入場無料(ドリンク500円)
  日時: 9月10日(日) 午後4時〜5時半  予約要
③「牛久亭発表会」
  場所: 牛久総合福祉センター 会議室  入場無料
  日時: 9月16日(土) 午後2時  
④「第18回 牛久味わい亭」
  場所: 牛久市中央生涯学習センター  入場無料
  日時: 9月18日(月) 午後2時  
⑤「第2回 梅朝たつのこ寄席」
  日時: 9月24日(日) 午後2時
  場所: 市民交流プラザ(竜ヶ崎市) 料金:300円

この5回で、梅朝さんは、「野ざらし」・「船徳」・「お菊の皿」・「王子の狐」・「幇間腹」・「死神」・「抜け雀」と7席のべ8席をお演りになるそうです。
きっと、寝蔵師匠も、地元新潟で、こんなふうな活動をされていらっしゃるんでしょう。
まだまだ、私は甘い・・・。

お江戸あおば亭の出演予定者

落研OB会の談亭志ん志会長より、11月25日(土)開催予定の「第13回お江戸あおば亭」への出演エントリーの確認メールをいただきました。
これからの高座予定
そうだ。
そもそも、出演するつもりでいるので、エントリーしたと思い込んでいました。
すぐに、「出演希望」の返信。
ただし、演目と時間は未定ということで。
現在のエントリー状況は、エントリー順に、愛し亭朝大師匠、恋し家古狂師匠、談亭志ん志師匠、海亭ぺんぎんさん、南亭蕪生師匠、喰亭寝蔵師匠、そして金願亭乱志。
引退をほのめかされていた朝大師匠の復活と、ここのところご無沙汰だった古狂師匠の復帰、それから何と言っても、卒業したばかりのぺんぎんさんのデビューと、大変楽しみになって来ました。
蕪生師匠は「付き馬」、寝蔵師匠は「御神酒徳利」だそうです。
ここのところ、持ちネタの再演でお茶を濁している感のある私としては、ちょっと奮い立たせて新しい噺にチャレンジしようと思います。
でも、あまり長い噺は、今回は遠慮しないといけないかも。

2017年8月13日 (日)

なぞかけ(8/14)

お盆になりました。
【四段目・淀五郎】
・「塩谷判官」とかけて
・「遅れていた電車がやっと到着した時」と解く
・その心は「待ちかねたぁ・・・」
【六尺棒】
・「親子喧嘩」とかけて
・「野球の試合」と解く
・その心は「攻守逆転(交代)するでしょう」
【風呂敷】
・「風呂敷」とかけて
・「水虫」と解く                            
・その心は「風呂場の敷物で移ります」
【紫檀楼古木(古木の羽織)】
・「難しい短歌」とかけて
・「スキャンダルのスクープ」と解く
・その心は「古木(古傷)どこで紫檀楼(知ったんだろう)?」
【風呂敷】
・「風呂敷」とかけて
・「水虫」とと
・その心は「風呂場の敷物で移ります」
【文七元結】
・「お久が作った50両」とかけて
・「双六ゲーム」と解く
・その心は「必ず元に戻るでしょう」
【ほうじの茶】
・「熱いお茶で火傷した」とかけて
・「幸せの絶頂の時の突然の不幸」と解く
・その心は「焙じ(好事)魔多し」
【包丁】
・「寅」とかけて
・「明智光秀」と解く
・その心は「返し包丁(寝返り)したでしょう」
【星野屋】
・「身投げのふり」とかけて
・「スカスカのスイカ」と解く
・その心は「身なげ(実がなさそうで)で空っぽでしょう」
【本膳】
・「マナー(作法)」とかけて
・「日本海軍最強の戦闘機」と解く
・その心は「礼式(零式・ゼロ戦)でしょう」

天祖亭忍緋さん

忍緋さんというよりも、深沢亭深女さんのイメージが強いのですが、とにかく、そのバイタリティーには驚きます。
天祖亭忍緋さん
大学で勉強したり、読みきかせをやったり、三味線や踊りも、そして勿論、落語も。
マルチな才女なんですね。
これまた尊敬に値します。
とても真似の出来ないことです。
「粗忽風呂(堀ノ内の風呂屋の部分)」の読み稽古で、師匠から「粗忽物が合うねぇ」と褒められました。
まぁ、せわしない稽古でした。

天祖亭佐々んさん

ちょっとはにかんだようなキャラが、佐々んさんの魅力です。
天祖亭佐々んさん
声も大きくてとても聴きやすい。
昨年の発表会で聴かせていただいた「たらちね」よりも、この「強情灸」の方が合っている感じでした。
噺全体の流れとリズムが固まると、フラが出て来て、物凄く面白くなって来ると思います。

天祖亭光樹井さん

光樹井さんも、本当に真摯に落語に取り組まれています。
天祖亭光樹井さん
上達のプロセスで、今が「プラトー(高原)」の状態にあるようです。
向上心がある故に、色々悩んでいるようです。
読んだり、語ったりする前に、落語や噺の全体像や考え方を整理すると良いと思います。
それから、噺の数を増やすより、自分が好きな噺をやるより、複数の噺を並行して稽古するより、ベースになる噺を集中して覚えて練り上げ、自分の十八番を作ることだと思います。
好きな噺をやって自己満足するのではなくて、人に聴いてもらうことを念頭に、基本を身につけることが、上達の近道です。
※プラトー
学習や作業の進歩が一時的に停滞する状態。
練習曲線の横ばいとして現れる。
心的飽和や疲労などが原因で起こる。

天祖亭媛堵さん

媛堵さんは愛媛県のご出身?
最近も、松山で落語会をやって来たそうです。
天祖亭媛堵さん
とても熱心に、真摯に落語にと向かい合っているようです。
昨日の稽古も「ざるや」と「茗荷宿」。
あまり演り手の多くない、渋い噺にチャレンジされています。
師匠が仰ることを若干翻訳すれば、噺のキーワード、キーフレーズになる言葉や台詞を、しっかりとはっきりと語ること、だと思います。
落語は聴き手がイメージを描くのですから、流行語的に言えば、「聴き手ファースト」なんです。
それが出来れば格段に上達されることでしょう。

行きはよいよい帰りは・・?

米寿の伯父と、93歳の岳父の"生存確認?"をして、家内の実家の墓参とをして、富士川街道(みのぶ道)を北上、鰍沢を過ぎて甲府南ICから中央高速に入ったのは、3時前だったと思います。
行きはよいよい帰りは・・?
覚悟はしていたものの渋滞。
3連休の最終日でもありますから、仕方ないとは思いますが。
行きはよいよい帰りは・・?
笹子トンネル入口では、高井戸まで3時間の表示・・・(;_;)/~~~
ここからずっと繋がっているんだ・・・。
まぁ、昔もそうでしたから、いや、もっと酷かったから。

これは、夜のニュース。
小仏トンネル付近(午後4時現在)の、この中に、私もいたという訳です。
行きはよいよい帰りは・・?
それでも、ちょうど良かったのは、テレビでロンドンで開かれている世界陸上選手権で50キロ競歩の中継をやっていましたから、イライラや退屈をいくらか抑えることが出来ました。
行きはよいよい帰りは・・?
銀と銅メダルと5位入賞というアッパレな結果でした。
結局、帰宅したのは夜8時ちょっと前、約400キロ強の日帰り旅でした。

お迎え

途中で生花を買って。
ご近所にも挨拶して、墓参をして、お迎え。
お迎え
しかし、ご先祖が遠い西方から来てくれても、空き家だから。
でも、ご先祖には、この世では唯一寛げる場所だろうから。
お迎え
田舎の家守と墓守は、正直なところ大変ですが、そこは長男、ここで絶えさせてはならじと、取り敢えず無駄な抵抗をしているところ。
世の中の流れとは言え、忸怩たるものがあります。

ランチ

母のところを出て、少し早めのランチ。
今日は、妹ではなく家内が一緒です。
ランチ
家内と二人で外食なんて、お正月の帰省以来かな?
ちょっと奮発して、鰻重を食べました。
共に無口な?夫婦です。

帰省

13日ですから、ご先祖をお迎えしないといけません。
帰省
今日は、いつものように東名高速で、母の所に寄ってから実家で墓参とお迎え。
その後、母の実家の墓参と伯父の米寿のお祝いを届けて、岳父を見舞った後、家内の実家の墓参をして、中央高速で戻るという強行軍です。
朝は、東名高速は比較的空いていて、渋滞はしたものの、想定よりも早く富士まで。
それでも、横浜町田近くから御殿場まで90分。
まぁ、これくらいなら。

落語DEデート

迎え盆のための日帰り帰省。
車中で聴きました。
先日亡くなった野際陽子さんがゲストの会の再放送でした。
 ◇一眼国」    五代目春風亭柳朝
何と言うか、ライトですっきりした芸風は、今の噺家さんにはあまりいない気がします。
志ん朝師匠との二人会「二朝会」は、伝説の落語会です。
50代で亡くなってしまったのは、本当に残念な師匠です。

流三

やはり、"他流試合"は緊張するものです。
かなり浮き足立つ部分もあり、イメージしていた語りになっていない場所も多く、課題はまだまだ克服出来ていないことが分かります。
師匠は、今日もずっと目を閉じて聴いてくださいましたが、全体の流れやリズムを確認してくださっているのだと思います。
欠点の語尾の表現は、今日は合格点をいただいたようです。
「今日は全部綺麗だった。良かった。6年かかったねぇ。"子ほめ"の時は、まぁ全部語尾が下がって・・」なんて言われて。
「師匠、6年じゃありませんよ。10年ですよ」って言おうとも思いましたが、まぁいいかと。
天祖亭の皆さま、ありがとうございました。

天祖亭咲耶さん

とにかく、人のことをとやこう言えませんが、かなりの重度の落語シンドローム患者です。
天祖亭咲耶さん
咲耶の上には、天祖亭だけでなく、有難亭だとかの亭号も付き、確か空女という高座名もあったはず。
持ちネタも何十とお持ちではないかと。
今日も、読み稽古2席。
師匠創作の「ミシンの涙」と「青菜」。
声の量も質も、堂々とした風情は、実に雰囲気があります。
これは生まれついてのもので真似は出来ませんが、落語に対する姿勢は、十分に参考に値するものだと思います。
師匠が指導されている方々には、本当に物凄い人が大勢います。
私は、まだまだ・・・ですね。

なぞかけ(8/13)

いよいよ今日は、ご先祖をお迎えです。
【一人酒盛】
・「酒癖の悪いやつ」とかけて
・「ヤマカガシ」と解く
・その心は「油断していると絡み(噛み)付いて来ます」
【雛鍔】
・「穴あき銭」とかけて
・「別の使い道」と解く
・その心は「雛鍔以外にパッキンに使えるでしょう」
【平林】
・「平林さん」とかけて
・「暴れん坊将軍」と解く
・その心は「愛馬に平林(ひらり)と跨ってやって来ます」
【百年目】
・「今日が百年目」とかけて
・「時代の流れ」と解く
・その心は「来年は新世紀になるでしょう」
【河豚鍋】
・「河豚の毒」とかけて
・「宝くじ」と解く
・その心は「ほとんど当たらないでしょう」
【不孝者】
・「道楽息子」とかけて
・「洋服を売る行商」と解く
・その心は「どちらも服を負う(不孝)者でしょう」
【無精床】
・「無精な床屋」とかけて
・「サラリーマンの結婚披露宴の席」と解く
・その心は「部長どこ(無精床)に座らせましょうか?
【富士詣り】
・「六根清浄」とかけて
・「東日本大震災の復興」と解く
・その心は「六魂祭も上々です」
【武助馬】
・「馬の後ろ足」とかけて
・「競泳のターン」と解く
・その心は「どちらも蹴りがポイントです」
【普段の袴】
・「東京だよおっ母さん」とかけて
・「靖国神社」と解く
・その心は「いささか九段の墓参りだ」
【文違い】
・「手紙」とかけて
・「転んで足をくじいた」と解く
・その心は「踏み(文)間違えました」

2017年8月12日 (土)

洒落にならない!

今日の夕方、離陸直後の羽田発伊丹行き全日空37便(ボーイング777型機、乗客乗員273人)が、機内の気圧を保つ与圧システムの異常を示す警報が出たため、羽田空港に引き返し、緊急着陸。
洒落にならない!
けが人はなし。
離陸して上昇中に警報が作動。
客室の酸素マスクを出し、急降下しながら空港に引き返したと。
おいおい、よりによって「今日(8月12日)」「東京ー大阪」「夕方」って、まるで三題噺のようですが、これは洒落になりません。
とにかく、大事に至らなくてよかった・・(*_*)

みんな凄いなぁ・・

天祖亭の稽古に集まった女性の皆さん。
それぞれの個人情報は、せいぜい高座名ぐらいしか存じ上げませんが、とにかく本当に物凄いパワーです。
みんな凄いなぁ・・
みんな凄いなぁ・・
みんな凄いなぁ・・
みんな凄いなぁ・・
驚くやら、呆れるやら、羨ましいやら。
あのパワーの一部でも貰えたら、私ももっと落語が上手くなると思うのですが・・・。
本当に勉強になります。
一方で、落語の危機みたいなものも感じています。

みちびけず

みちびけず
日本版GPS衛星、「みちびき」の3号機を載せたH2Aロケットの35号機は今日午後、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、エンジンのバルブを作動させるガスが漏れているおそれのあることがわかり、打ち上げは延期されました。
打ち上げは、17日以降になる見通し。
今日は、取り敢えず、導けませんでしたね。

天祖亭稽古会

やはり、余所の家にお邪魔するのは緊張しますが、勉強になります。
天祖亭稽古会
◇天祖亭咲耶さん   「ミシンの涙」
天祖亭稽古会
◇三流亭流三    「おせつ徳三郎」
◇天祖亭媛堵さん  「ざるや」
天祖亭稽古会
◇天祖亭光樹井さん 「千両みかん」
天祖亭稽古会
◇天祖亭佐々んさん 「強情灸」
天祖亭稽古会
◇紅巣亭日軒さん  「お見立て」
昨日発表会が終わったばかりの紅巣亭日軒さんが、今日は稽古の途中の大塚に現れました。
物凄いパワーです。
時間があるので・・・。
◇天祖亭咲耶さん 「青菜」
◇天祖亭媛堵さん 「茗荷宿」
咲耶さんと媛堵さんは2席ずつ。
◇天祖亭忍緋さん 「粗忽風呂」
忍緋さんは、8時半過ぎに参加。
色々忙しいようです。
天祖亭忍緋さん
5時半から9時近くまで、熱のこもった稽古でした。
刺激になりますね。
邪魔でなければ、また参加させてもらおうと思いました。

大塚へ

夕方、大塚へ。
大塚へ
今日は、南大塚地域文化創造館の天祖亭の稽古に参加させていただきます。
大塚駅前は、何故か「阿波踊り」一色。
大塚へ
最近は、阿波踊りやよさこい祭りが、全国各地で行われているようです。
何とも言えない部分もありますが。
大塚へ
天祖亭にお邪魔するので、まずは天祖神社にお参りしました。
考えてみると、他の連の稽古にお邪魔するのは、初めてかもしれません。
いかんせん引っ込み思案なものですから。

圓朝忌の写真

待ってました!
柳家小袁治師匠のブログがアップされていました。圓朝忌の写真
当然のことながら、本堂から見下ろすアングルです。
圓朝忌の写真
大勢が写真を撮っていますが、私は、この1~2分後あたりに、ここに到着したようです。
こんな感じでしたから。

三十三回忌

32年前の1985年8月12日、羽田発大阪行きの日本航空123便のジャンボ機が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落し、520人が亡くなりました。
仏式で言えば、今年が三十三回忌ということになります。
あれから32年経つんですね。
本当に痛ましい、忌まわしい事故でした。

住吉踊り

浅草演芸ホールの住吉踊り。
初日から立ち見満員だそうです。
住吉踊り
そりゃそうでしょう。

引きこもり

今日は比較的涼しいので、自室で読書。
引きこもり といっても落語本です。

宙心さんから

「紅巣亭落語会」がハネて、会場から出ようとすると、宙心さんから声をかけられました。
先月お邪魔した「手酌の会」に出演されていた、講談の「紅吉」さんを紹介してくださいました。
宙心さんから
開演中の会場では気がつかなかったのですが、そう言えば、私の席の斜め前に座って、開演からずっと、時に大きな声で笑っていた妙齢の女性。
後ろ姿だったので気がつきませんでしたが、この方が紅吉さんでした。
宙心さんから
声は、幼い頃から、普段の生活の中で鍛えられ、今はナレーションをされているそうですから、あの迫力のある素敵な声の講釈になるのは納得です。
しかし、声を出す、語るプロに落語や講談をやられたら、我々は到底敵いませんね。

桂歌丸師匠の話題

歌丸師匠は、今年も、35年前から毎年8月に出演している国立演芸場の公演で、トリとして高座に登場。
桂歌丸師匠の話題
酸素吸入器をつけた歌丸師匠は冒頭、「管は入りっぱなしですが、肺はすっかりよくなったと医者に言われました」などと自身の体調について話したそうです。
「牡丹燈籠」の抜き語りを、時折、笑いを交えながらも、緊張感を漂わせた熟練の話芸で客席をひきつけました。
およそ1時間の高座を終えて、「疲れた」とだけ言い残し、ファンに見送られながら車で会場をあとにしたそうです。

桂歌丸師匠の話題
失礼ながら、こんなに注目される噺家さんになるとは思いませんでした。
それでも、やはり元気で頑張っていただきたい。

柳家小袁治師匠

柳家小袁治師匠
昨日アップした、圓朝忌での扇子供養の時の小袁治師匠の写真、こちらの方が良いかもしれません。
遠くから撮ったのをトリミングしていますので、あまり鮮明ではありませんが。
今日師匠のブログで、昨日の様子がアップされると思います。

高座名とめくり

最近では、落研の現役部員の高座名もキラキラネームのようなのが多くなりました。
高座名も世相を反映するもののようです。
彼らに言いたいのは、卒業しても落語を続けて行くなら、高座名もよく考えた方が良いと。
尤も、そのために都度、新しい名前を使えば良いのですが。
まぁ、何十年も前に卒業したOBが、何か言ってはいけない。
黙って応援するに尽きるのですが。
高座名とめくり
ただし、名前は仕方がないにしても、めくりについては、OB落語会の時にアドバイスしました。
めくりは折らないこと。
めくりに皺や線が入るのは、あまり様子が良くありません。
それから、これも落語会の進行の一部ですが、めくりの見栄えも大切だと。
高座名とめくり
昨日の「紅巣亭落語会」のめくりですが、中入りの前後で、めくりの様子が違いました。
確か、文具さんが見つけた立派なめくり台。
高座名とめくり
やはり、めくったら、木枠の間に入れた方が様子が良いし、それが本式だと思います。
めくりを書いてくださった方への感謝も込めたいと思います。

柳家小三治師匠語録

「どんなに貧しくても、苦しくても、人間というものは、もし心のままに生きていれば、まるで呼吸をするように、笑いがこぼれるものではないでしょうか。」
人間というのは、痛い、苦しい、悲しい・・が限界を越えた時、泣いたり、わめいたり、もがいたりの後、笑うそうです。

新曲浦島

師匠の出囃子「新曲浦島」の蘊蓄です。
   新曲浦島
長唄曲名。
1906年2月文芸協会発会式に開曲。
作詞坪内逍遙、作曲 13世杵屋六左衛門、5世杵屋勘五郎。
坪内逍遙が新楽劇論を提唱するとともに,その具体例として公にした「新曲浦島」の序曲。
雄大な海原を描写した変化に富んだ名曲で,船唄をはじめ聞かせどころが多い。

・・・ってなことを、師匠が説明されました。
いい曲ですね。
「お江戸あおば亭」では、トリの時は「中の舞」、それ以外は、師匠の「新曲浦島」か、立川談志師匠はの「木賊刈り」を使わせてもらっています。
「学士会落語会」では、三遊亭圓生師匠の「正札付き」を使わせていただきました。
この曲目選びも楽しいものです。

高座に上がるとき

師匠がご指南されている他の連の発表会を覗かせてもらうのは、本当に勉強になります。
演者ひとりひとりの個性や、落語に対するスタンスや考え方、それぞれの連の特徴等が垣間見えるのが楽しいものです。
高座に上がるとき
個別には、声の様子、高座での姿勢や仕草、上下の付け方等も気になります。
先日は、会の進行のための出囃子の重要性とチームプレーについて考えました。
今日は、高座への上がり方、その見え方について考えました。
高座に上がるとき
語り始めではなく、出囃子が鳴り出した瞬間から、その演者の演技が始まると思います。
ですから、まずは出るタイミングもポイントになります。
普段は、CDが音源の場合がほとんどですが、出囃子は名曲ばかりで、しかも(落語っ子連や落研OB会の場合は)自分が選んだ曲目ですから、お客さまにもしっかり聴いていただきたいものです。
出囃子は大事なものですから、音量もそれなりに必要です。
BGMのように流れていれば良いという訳ではありません。
さて、一方で演者は、出囃子に乗って舞台に登場しますが、これも演技のうちで、きちんとしたいものです。
ただ、会場により、高座の作りが違うのが悩ましいところ。
フラットな場所に机や台を置いて作った高座は、とても上がりづらいことが多く、よじ登る、這い上がるという感じです。
また、高座が狭くて、座布団の周囲の余裕がほとんどない、なんていうこともあります。
そういう場合は、高座に立つことが出来ず、膝を前にずらしながら座布団に座ることになります。
この様子がよろしくないのですが、致し方なく、我儘が言えない場合もあるんです。
しかし、古石場文化センターの会場は、台を作りますが、それほどの高さではありませんから、しっかりした所作が出来るはずです。
「紅巣亭落語会」では、ちょっと残念でした。
原因は、我々がやる時の高座よりも、机一つ分狭かったからだと推察します。
そのために、高座に奥行きがないため、座布団の後ろに立てず、後ろからずるように座る人がほとんどでした。
さすがに師匠は、僅かにあるスペースに立って、正面から座布団に座りました。
高座に奥行きがないために、高座に上がるのも、後ろから上がらずに、横から上がる人、一度下手に回り込んで、扇子と手拭いを先に置いて、正面に戻ってから上がった人もいましたが、これも格好が良くありません。
演技の中だとすれば、こういう所作も見せることを意識することが大切な気がします。
高座は、なるべく高く、さらに広くが重要です。
次回の「深川三流亭」や「お江戸あおば亭」の参考にさせてもらいます。

柳家小三治師匠語録

「(落語の魅力は)生きているうれしさや悲しさを知ってもらうこと。」
このフレーズは、「お江戸あおば亭」のプログラムに入れさせていただきました。
               このあたり↓
第11回お江戸あおば亭のチラシ

なぞかけ(8/12)

気がつけば、もう旧盆になりますよ。
【初天神】
・「金坊」とかけて
・「大きな夢を持っている人」と解く
・その心は「発展人(初天神)でしょう」
【初音の鼓】
・「コンコン、ポンポン」とかけて
・「宅配で届いたお中元」と解く
・その心は「包み(鼓)の値(音)が気になるでしょう」
【はてなの茶碗】
・「千両の値打ちの茶碗」とかけて
・「銀行振り込み」と解く
・その心は「着金(茶金)の確認が必要です」
【花筏】
・「千鳥が浜のコンディション」とかけて
・「お酒の品揃えが自慢の料亭」と解く
・その心は「その日の銚子に合わせて料理します」
【花色木綿】
・「裏地が花色木綿」とかけて
・「健康と優しさが評判の人」と解く
・その心は「どちらも丈夫で暖かでしょう」
【おかふい】
・「鼻のない人」とかけて
・「豆腐屋さんの売り声」と解く
・「豆腐ぃオカラふぃがんもどきぃ・・・」
【鼻欲しい】
・「ないものねだり」とかけて
・「鼻も金も女も要らない」と解く
・その心は「あたしゃもぅ少し背がほしいでしょう」
【花見酒】
・「樽酒」とかけて
・「日本シリーズで惜敗したチーム」と解く
・その心は「三升(3勝)が無駄になりました」
【はなむけ】
・「お餞別」とかけて
・「今月分の店賃」と解く
・その心は「ちゃんと餞別(先月)支払いました」
【反魂香】
・「高尾太夫」とかけて
・「名人を父に持つ噺家さん」と解く
・その心は「仙台(先代)が気になります」
【半分垢】
・「力士のおかみさん」
・「放言や不貞を繰返す国会議員たち」と解く
・その心は「半分バカでしょう」
【一目上がり】
・「結構な悟(五)ですね」とかけて
・「知事や議員たち」と解く
・その心は「いや碌(六)なもんじゃありません」

・・・どうも、政治ネタになってしまいます。

2017年8月11日 (金)

紅巣亭落語会グラフィティ1

午後2時から6時過ぎまで、師匠も含めて13席。
楽しませていただきました。
紅巣亭落語会グラフィティ1
紅巣亭落語会グラフィティ1
紅巣亭落語会グラフィティ1
紅巣亭落語会グラフィティ1
紅巣亭落語会グラフィティ1
紅巣亭落語会グラフィティ1
紅巣亭落語会グラフィティ1

三遊亭圓窓師匠

三遊亭圓窓師匠
   三遊亭圓窓師匠
お楽しみは師匠の「後生鰻」。
今日も「芸を盗む」のマクラ。
芸だけは盗んでも叱られないんです。

紅巣亭節々さん

紅巣亭節々さん
    紅巣亭節々さん
節々さんは「野ざらし」。
教吾さんと節々さんは、紅巣亭スタートからのメンバーだそうで、落ち着いたもの。
確か、浪曲をやっていらっしゃるんではなかったかと記憶しています。
トリの節々さんで12人目です。

紅巣亭空母さん

紅巣亭空母さん
 紅巣亭空母さん
空母さんは「親子酒」。
落ち着いた、丁寧な高座が印象的です。
冒頭では、後ろの席で、ばあ・・・女性二人のお喋りの声が、気になりましたが。

紅巣亭賛凱さん

紅巣亭賛凱さん
       紅巣亭賛凱さん
賛凱(さんがい)さんは「二階ぞめき」。
歌舞伎座の3階で大向こうをやっているそうで。
「鎌輪ぬ(かまわぬ)」柄の浴衣姿も凛々しかったんですが、「若旦那」というところを言い間違えたのは、これまたご愛敬でしょう。
しかし、物凄くいい雰囲気の方です。
この噺は、とても珍しい噺です。

紅巣手慈永さん

紅巣手慈永さん
     紅巣手慈永さん 
慈永さんは「くしゃみ講釈」。
落語を始めて3年だそうです。
3年で「くしゃみ講釈」にチャレンジするというのは、相当なものだと思います。
私など、未だに逡巡する噺です。
とても良い雰囲気です。

紅巣亭南十さん

紅巣亭南十さん
     紅巣亭南十さん
南十(なんてん)さんは「替わり目」。
恰幅のよいのとは対照的に、とても優しそうな声と語りです。
紅巣亭の皆さんは、それぞれのリズムをお持ちです。
レベルの高さは、やはり12回目ともなると違いますね。

紅巣亭可笑子さん

紅巣亭可笑子
    紅巣亭可笑子
中入り後の食いつきは、可笑子(おかし)さんの「やかん」。
お菓子の会社にお勤めだそうです。
中入りで帰った方もいて、客席は少し寂しくなりました。
可笑子さんは声が大きくていいですね。
こういう芸風の方は好きですね。
何かこう落ち着いて聴いていられる感じがします。

紅巣亭文具さん

紅巣亭文具さん
  紅巣亭文具さん
文具さんは「長短」。
紅巣亭の稽古が三流亭の後だった時期があり、時々お顔を拝見することもありましたが、最近はなかなかお会い出来ませんでした。
場慣れしていて、声もはっきりしていて、楽しく聴かせていただきました。
他にも落語会などをプロデュースされています。
素人落語協会の会長さんでもあり、プロみたいのものですから。
見習いたいものです。

紅巣亭宙心さん

紅巣亭宙心さん
    紅巣亭宙心さん
宙心さんは「蛙茶番」。
地元深川にお住まいだそうで、富岡八幡のお祭りの解説をしてくださいました。
髪を短めに刈ったのも、神輿を担ぐためなんだそうです。
「蛙茶番」は、先月の「手酌の会」でも聴かせていただきました。
宙心さんの語りの魅力は、普通の語り口調そのままだというところだと思います。
会話として、耳にすぅーッと入って来ます。
私には、こういう噺も、語り口も真似が出来ません。
何と言っても、セミプロですから。

紅巣亭教吾さん

紅巣亭教吾さん
   紅巣亭教吾さん
教吾さんは「あくび指南」。
場慣れしていると言うか、独特のご自分の世界をお持ちの方のようです。
落語も随分慣れた感じがします。
とてもいいお声です。
高座栄えする声って言うのかなぁ。

紅巣亭学児さん

紅巣亭学児さん
 紅巣亭学児さん
学児さんは「蝦の油売り」。
新社会人だそうです。
黄色いバス会社に今年入社したそうです。
やはり若いだけに、声に張りがあって羨ましい。
個人的には、メガネは外して演った方が良いのではと思います。
特に、この噺の口上の場面は、かなり目が者を言うと思いますので。
しかし、若いうちから落語が出来るなんて羨ましい。
ずっと続けていただきたいものですね。

紅巣亭咲多さん

紅巣亭咲多さん
紅巣亭咲多さん
咲多(さくた)さんは浅草の花屋さんだそうです。
旬の噺「青菜」で開口一番。
出で、手拭いを忘れて取りに戻ったのはご愛敬?
声も大きて明るく、ゆっくりした口調で、とても聴きやすい。

師匠のご挨拶

師匠のご挨拶
師匠のご挨拶
師匠からは、いつもの熱いご挨拶です。
「落語は覚えるものではない、覚える指導はしていない」。

開演の挨拶

開演の挨拶
開演の挨拶
紅巣亭教吾さんが、開演のご挨拶です。

座椅子から椅子に

前列の座椅子が不評ということで、低い椅子に変えました。
客席の改造
観客に高齢者の方も多く、客席が和室の座椅子というのは辛い。
我々の「深川三流亭」でも考えなくてはいけません。

紅巣亭落語会場

いつもの見慣れた会場でも、立場が変わると雰囲気までは変わった感じがするものです。
紅巣亭落語会場
客席は、前2列が座椅子、その後ろ4列は和机に座布団を載せて座席にしてありました。
今回初めての試みだそうです。
実は、私も、次回の「深川三流亭」て試してみようと思っていたところでした。
紅巣亭落語会場
席数は50席ぐらいでしょうか。
紅巣亭落語会場
深川三流亭では、前回は、脇と後ろの席だけを試しにやってみましたが、壁にもたれることが出来ましたが、会場の真ん中に置くと、背もたれがないので、どうでしょうか。
実際に座ってみて、私が最後まで聴くに耐えられるかどうかも試すことが出来ますので、参考にしたいと思います。

紅巣亭落語会へ

谷中から日本橋経由で門前仲町へ。
これから、古石場文化センターの「紅巣亭落語会」にお邪魔しようと思います。
紅巣亭落語会へ
同じ場所で稽古して、同じ場所で発表会をやっているのに、なかなかお邪魔出来ないでいました。
楽しみにしていました。

門前仲町あたり

門前仲町駅から稽古場の古石場文化センターに向かう道。

今日は、この辺り一帯は夏祭りです。

永代橋通りも賑やかです。

今年は3年に一度の本祭り?なんだそうです。

田舎者の私には、こういうお祭りは縁がなかったのですが、やはり堪らないんでしょう。

柳家小袁治師匠

圓朝忌法要で、いつもブログを拝読させていただいている柳家小袁治師匠の姿も拝見出来ました。
柳家小袁治師匠
ご自身では、この角度からの写真はアップ出来ないでしょうから。

圓朝忌で

全生庵の門の「圓朝忌」の寄席文字が鮮やかでした。
圓朝忌で
窓門の吉窓師匠の姿も見えました。
きちんと合掌されているのが印象的でした。
お人柄だと思います。
圓朝忌で
市馬会長「4番、小諸馬子唄・・」って、歌ではありませんでした。
圓朝忌で
いやぁ、本当にラッキーでした。

圓朝墓参

圓朝墓参
普段は人影のないことが多いのですが、さすがに今日は墓参の人が並んでいました。
法要があった直後だからでもあるでしょう。
私は、圓朝師匠の身内でも芸人さんでもありませんから、遠くから手を合わせることにしました。
度々墓参しているから、圓朝師匠もご存知でしょう。
圓朝墓参
ですから、いつものように圓朝師匠を独占するのは、また別の機会にします。
その時に、ゆっくりお話させていただきましょう。
来週と来月に演らせていただく「怪談牡丹燈籠」の報告と、上手く語ることが出来ますようにと、「三遊亭圓朝無舌居士」の墓前に祈りました。

圓朝忌法要

全く知らずに行きました。
谷中の全生庵では、まさに圓朝忌の法要が行われているところでした。
圓朝忌法要
本堂での法要と三流亭圓丈に師匠の奉納落語が終わって、落語協会の噺家さんが、お揃いの浴衣姿で大勢出て来ました。
圓朝忌法要
扇子供養をたっぷり眺めることが出来ました。
いや~ラッキー!
圓朝忌法要
お馴染みの師匠方や若手の皆さんも。
圓朝忌法要
落語協会会長の柳亭市馬さんのご挨拶でお開きでした。
考えてみると、今までは、8月11日は祝日ではありませんでしたから、土日と重ならない限りは、圓朝忌には来られなかったんです。
だから、あまり意識していませんでした。
が、今年から祝日になりましたから、来年からは来ることが出来ます。
私にとっては、「山の日=普門山(全生庵の山号)の日」ということです。
あぁ、来て良かった!

千駄木へ

床屋さんが早めに終わったので、思いついて全生庵に行こうと思い立ちました。千駄木へ
今日は「圓朝忌」ですから、お墓参りでもと、軽い気持ちで。
千駄木へ
千代田線の千駄木駅で下車、三崎坂方向へ。
古い煎餅屋さん、それから銭湯。
「圓朝まつり」の幟。
この時期は、圓朝一色になる感じです。
千駄木へ
この銭湯の場所は、「牡丹燈籠」のお露が住んでいたという、実は墓だった「新播随院」のあったところのはず。
千駄木へ
地元の小学校はありますか創立115年だそうです。
千駄木へ
最近は、「谷根千」の人気も高く、散策する人もかなりいて賑やかです。



浮世床

床屋さんに行きました。
床屋の主人と、孫が生まれたとか、暑いとか、不忍池の蓮の花の話をとか・・・色々話します。
浮世床
あるお客さんで、学校の先生をしている62歳の人。
定年後も、教育関係の仕事をしているそうですが、趣味が自転車だそうです。
この夏、一念発起して、東京から大阪までの約500キロを5日間で走破したそうです。
ところが、家族は何の興味も示さないので、「(床屋の主人に)話を聞いてもらえてすっきりしたよ」と、喜んで帰ったとか。
道中一番大変だったのは、やはり箱根越えだったそうです。
趣味や目標を持つのは素晴らしいと思います。
浮世床
周りの人に認められなくてもいいじゃないですか。
残された時間を、自分に忠実に生きられるのは素敵だと思いました。
私も真似したいもの。
自転車ではありませんが。

夏の喧騒の陰で

朝、階段のところで見つけました。
夏の喧騒の陰で
本当に儚い命を燃やし尽くした姿です。
地上に出てからのほんの短い時間を、彼?はどのように生きたのでしょうか。
満足出来る一生だったのでしょうか?
いずれ私もこんな姿になりますが、その時をどんな思いで迎えられるでしょうか?
残された時間は僅かです。

柳家小三治師匠語録

「私は人生100年じゃあ足りないなと思う。
せめて150年あったら『どうです、私のはなし、このごろおもしろいと思いませんか』って人に言える時が来るような気がする。
そのあいだ、もだえていないとだめですよ。
毎日毎日今度はこうやってやろうかとかそういうこともはなしの中に加味してみようとか。」

比較などしたら失礼ですが、小三治師匠も、時間が足りないと仰っている。
私も、残された時間(人生)を考えると、あと20年だと思います。
その間に、どう落語と向き合って行くのか・・。
はっきりしていることは、20年しか時間が残っていないということ。
焦りにも似た気持ちでいる今日この頃です。

なぞかけ(8/11)

今日は「山の日」です。
私には、三遊亭圓朝の命日「圓朝忌」の方がピンと来ます。
【猫久】
・「八百屋久六(猫久さん)」とかけて
・「「はげーッ!」と怒鳴る女性国会議員」と解く
・その心は「何で怒っているのかわかりません」
【猫定】
・「突然襲われた猫定」とかけて
・「パクチー料理」と解く
・その心は「コリアンダー(こりゃなんだァ)?」
【猫忠】
・「狐狸妖怪」とかけて
・「重要な書類の廃棄処分」と解く
・その心は「こりゃ溶解(狐狸妖怪)でしょう」
【猫の茶碗】
・「骨董品」とかけて
・「最近の政治の動き」と解く
・その心は「何でも鑑定団(官邸だ)が幅を利かせてます」
【ねずみ】
・「左甚五郎」とかけて
・「サッカーW杯のテレビ観戦」と解く
・その心は「夜もねずみ(寝ずに)頑張ります」
【ねずみ穴】
・「商売の元手」とかけて
・「履く物もない貧乏人」と解く
・その心は「さんだらぼっち(サンダルぼっち)でしょう」
【寝床】
・「奉公人の定吉」とかけて
・「迷子探し」と解く
・その心は「寝床(ねぇ、どこ)なの?」
【野ざらし】
・「人骨」とかけて
・「大きな醤油問屋」と解く
・その心は「野田らしい(野ざらし)です」
【羽団扇】
・「羽団扇」とかけて
・「どうしても出て来ない七福神の名前」と解く
・その心は「羽団扇ネーム?(What’s your name?)」
【化け物使い】
・「化け物使いの荒い旦那」とかけて
・「ニュージーランドのラグビーチーム」と解く
・その心は「オールブラックスです」

もうすぐ旧盆ですね。

圓朝忌

8月11日は「山の日」?
いやいや、ずっと前から「圓朝忌」です。
落語中興の祖といわれる「三遊亭圓朝」の117回目の命日です。
私の祖父と、六代目三遊亭圓生師匠が生まれた、1900(明治33)年です。
 圓朝忌
江戸時代末期(幕末)から明治時代に活躍。
本名は出淵 次郎吉(いずぶち じろきち)。
江戸・東京の落語・三遊派の大名跡。
三遊派の総帥、宗家。
三遊派のみならず落語中興の祖として有名。
敬意を込めて「大圓朝」という人もいる。
二葉亭四迷が『浮雲』を書く際に圓朝の落語口演筆記を参考にしたとされ、明治の言文一致運動にも大きな影響を及ぼした、現代の日本語の祖でもある。
滑稽噺より、人情噺や怪談噺など、笑いの少ない分野で独自の世界を築く。
圓朝の噺が三遊派のスタイル(人情噺)を決定づけた。
あまりの巧さに嫉妬され、師匠の二代目三遊亭圓生から妨害を受けた。
例えば、圓朝が演ずる予定の演目を圓生らが先回りして演じ、圓朝の演ずる演目をなくしてしまう。
たまりかねた圓朝は自作の演目(これなら他人が演ずることはできない)を口演するようになり、多数の新作落語を創作した。
柳派の総帥である初代談洲楼燕枝とは年齢が1歳下のライバル。

この偉大な噺家がいなかったら、落語界は言うに及ばず、演芸演劇、さらに文学界も、歴史が変わっていたかもしれません。
そんな「三遊亭圓朝の生涯を年表にまとめました。
                (日付は明治5年までは旧暦)
・天保10(1839)年4月1日
  初代 橘屋圓太郎(初代圓橘)の息子として江戸湯島切通町
  で生まれる。母の名は、すみ。
・弘化2(1845)年3月3日
  初代 橘家小圓太の名で江戸橋の寄席・「土手倉」で初高座。
・弘化4(1847)年
  父・圓太郎と同じく二代目 三遊亭圓生の元で修行する。
・嘉永2(1849)年
  二つ目昇進。
・嘉永4(1851)年
  玄冶店の一勇斎歌川国芳の内弟子となり、画工奉公や商画
  奉公する。
・安政2(1855)年3月21日
  圓朝を名乗り真打昇進。(16歳)
・安政5(1858)年
  鳴物入り道具仕立て芝居噺で旗揚げ。(19歳)
・元治元(1864)年
  両国垢離場(こりば)の「昼席」で真打披露。
・明治元(1868)年
  長子の朝太郎誕生。
  母は御徒町住の同朋倉田元庵の娘お里。(29歳)
・明治5(1872)年
  道具仕立て芝居噺から素噺に転向。(33歳)
・明治8(1875)年
  六代目桂文治と共に「落語睦連」の相談役に就任。
・明治10(1877)年
  陸奥宗光の父で国学者の伊達千広による禅学講義の席で
  知己となった高橋泥舟により、義弟の山岡鉄舟を紹介される。
・明治13(1880)年9月24日
  山岡鉄舟の侍医である千葉立造の新居披露宴の席で、同席
  していた天龍寺の滴水和尚から「無舌居士」の道号を授かる。
・明治19(1886)年1月8日
  井上馨の共をして身延山参詣。
  また井上の北海道視察(8月4日より9月17日)にも同行。
・明治20(1887)年4月26日
  井上馨邸(八窓庵茶室開き)での天覧歌舞伎に招かれ、
  また井上の興津の別荘にも益田孝らと共に招かれる。
・明治22(1889)年4月
  向島の木母寺境内に三遊派一門43名を集め、三遊塚を建立。
  初代および二代目 三遊亭圓生を追善記念する。(50歳)
・明治22(1889)年6月30日
  各界人士を集めて、初代・二代目 圓生の追善供養のための
  大施餓鬼会を施行。
  一門43名が小噺を披露し、記念誌を配布。
  朗月散史編『三遊亭圓朝子の傳』が三友舎から出版される。
  (圓朝自身の口述に基づく自伝)
・明治24(1891)年6月
  席亭との不和で寄席の出演を退き、新聞紙上での速記のみに
  明け暮れる。(52歳)
・明治25(1892)年
  病のために廃業。
・明治30(1897)年11月
  弟子の勧めで高座に復帰。(58歳)
・明治32(1899)年 9月
  発病。
  10月: 木原店で演じた『牡丹燈籠』が最後の高座となる。
  不行跡により朝太郎を廃嫡処分とする。
・明治33(1900)年8月11日午前2時
  死去。(61歳)
  病名は「進行性麻痺」と「続発性脳髄炎」。
  法名は「三遊亭圓朝無舌居士」。
  墓は台東区谷中五丁目4番7号の臨済宗国泰寺派全生庵。

圓朝の名跡は、「藤浦家」が預かる名跡となっているそうです。
この名跡が藤浦家のものになったのは、先々代の当主である藤浦周吉(三周)が圓朝の
名跡を借金の担保にして、圓朝を経済的に支援した縁によるもの。
藤浦三周から二代目襲名を許された三遊亭圓右は、襲名実現直前に死去したため“幻の
二代目”といわれています。
その後、藤浦家はこの名をどの落語家にも名乗らせていません。
究極の「止め名」になっている訳です。
6年前に、圓窓師匠が口演された「揺れるとき」は、師匠が圓朝と安政大地震をテーマにした名作で、ずっと語り継いで行きたいと思っています。

2017年8月10日 (木)

“渋滞回避”2つのコツ

渋滞回避のコツなんていうのを「渋滞予報士」なる人が説明しています。
日本に4人しかいないそうです。
その「渋滞予報士」さんていう人。
■なるべく一番左を走り続ける!
“渋滞回避”2つのコツ
早く進もうとすると、右の追い越し車線に行きがちですが、混雑時に行うと後ろから来る車がブレーキを踏み、車間がどんどん詰まっていきます。結果的に、渋滞の大半が追い越し車線で発生しています。
■一定の車間距離を置く!
“渋滞回避”2つのコツ
自然渋滞の約6割が“下り坂から上り坂に変化する地点”や“上り坂”で発生しています。
そのワケは、どちらも無意識に速度が落ちてしまうからです。
車間距離のないままブレーキをかけると、後ろの車との距離が縮まっていき、最終的に止まってしまい渋滞になると考えられているそうです。車間距離があれば、前の車が遅くなってもブレーキの回数が減り、渋滞を防ぐ効果もあります。
■車間距離の目安は40メートル
高速道路の破線を見ると、白線の部分が8メートル、白線と白線の間が12メートルとなっているので、その2セット分(40メートル)ということ。
・・・でも、割り込んでくるからなぁ。

日本の上空を・・・

お隣の国は、アメリカに相手にしてもらおうとまぁ、色々ちょっかいを出して来ます。
勝手にやるのは仮に良しとしても、我が国の平和な空を危険にさらすようなことをされてはたまりません。
日本の上空を・・・
北朝鮮軍は、グアム島周辺への包囲射撃計画の詳細を発表しました。
4発同時に発射し、日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過させ、グアム島周辺の海上に落とす予定で、計画を今月中旬までに完成させるつもりのようです。
つい一昨日ぐらいまでは、日本地図に向かって、南方から北に動く台風が気になりましたが、今度は、北方から太平洋に向かう上空が心配です。
発射実験で時々失敗をしている時期もありましたから、とても心配です。
それに対峙するアメリカのトップも・・かなり心配ですから、変なことにならないように祈るだけです。

どうでもいいことですが、愛媛県の上空辺りも通過すると思うのですが・・・。

50円ポカリ

これは粋な計らいだと思います。
50円ポカリ
夏本番で、建設現場などで働く作業員の方々にとって、熱中症対策は不可欠です。
そんな中、ある建設現場に設置された自動販売機が話題になっているそうです。
「熱中症対策自動販売機」と題したその自販機では、ポカリスエットを50円で販売。
作業員からも「助かる」と評判。
当然だと思います。
「水分補給をしっかり」なんて口頭で言われるより、ずっと効果もあるでしょう。
やはり、無料にせず50円にしたところがミソだと思います。
それでも、「ポカンとしてると(ポカリスエット)」売切れてしまうかも。

お盆玉?

新しい飴か、夏向きの花火だと思ったら、違うんですね。
「お盆玉」というのは、年始にあげる「お年玉」同様、盆休みに孫や親戚の子どもにあげる小遣いのことだそうです。
えぇぇ、そんなのあるの?
そもそもの発祥は江戸時代の山形県の一部地域と言われ、夏に奉公人に衣類や下駄などを渡す風習が、昭和初期に子どもに小遣いをあげるように変化したと言われているが、全国的なものではなかった。
そうですよ。
ところが、最近では、企業が需要を見込んで、お盆玉に関わる商品を展開している。
お年玉袋を販売してきた日本郵便は、2014年7月にお盆玉を入れるためのポチ袋6種を販売開始。
祝儀袋などを販売するメーカーからも、お盆玉用のポチ袋が発売されているそうです。

おいおい、余計なことをするなよ。
帰省した孫に目尻を下げる祖父母。
愛嬌のある甥や姪に財布のひもが緩む親戚・・・。
子供たちに小遣いを渡す新しい風習が、じわりと広がっている。

・・・って、大きなお世話です。

住吉踊り

いよい明日から、浅草演芸ホールの中席昼の大喜利で、恒例の「住吉踊り」が始まります。
住吉踊り
住吉踊りは、元々大阪の住吉大社の御田植神事に行われる住吉の御田植の踊りで、戦国時代のころから住吉神宮寺の僧が京阪の各町村を廻って勧進したことから有名になり、江戸時代には乞食坊主の願人坊主らが大道芸として全国に流布し、かっぽれ・万作踊りなどに影響を与えました。
かっぽれなどを住吉踊りと称することもあるが、大道芸としての住吉踊りは伊勢音頭や豊年踊り、子守り踊りなど民間踊りや俗謡が混在しており、本来の住吉踊りとは異なるものです。
https://www.youtube.com/watch?v=ri_O1DEXWZU
寄席の「住吉踊り」は、今は亡き「古今亭志ん朝」師匠が中心となって、寄席の踊りを残そうと始められたもので、それが今に続いているものです。
私も、かっぽれなどは、寄席などで何度か見ることはありますが、細かいことは知りません。
しかし、いかにも「ここは日本だぞ!」という雰囲気は、何とも言えないと思います。
正直なところ、出演する芸人さんも色々で、見事な踊りを披露してくださる人もいれば、見よう見真似でたどたどしく踊る人もいて、大いに楽しむことが出来ます。
窓門では、吉窓師匠は踊りの名人で、恐らく、この中でも中心になって踊られることだと思います。

これからの高座予定

今、概ね固まっている今後の高座予定を整理してみました。
来年の3月までに8回の予定が入っています。
◆8月19日(土)  「烏楠落語」
これからの高座予定
◆9月18日(祝)  「牛久味わい亭」
jj
◆9月30日(土)  「千早亭落語会」
これからの高座予定
◆10月27日(金)  「同期会」
◆11月25日(土)  「お江戸あおば亭」
これからの高座予定
◆1月(日程未定)  「深川三流亭」
これからの高座予定
◆2月3日(土)   「曽谷寄席」
◆3月31日(土)  「千早亭落語会」

・・・これからも、お声をかけていただければ、都合がつく限り頑張りたいと思います。
私の残された時間は、あと僅かしかありませんから。

NAZOKAKE

落語っ子連のメンバーで作っている「なぞかけ」。
本日現在で、588題となり、纏めると20ページになりました。
NAZOKAKE
このブログでは、私の作品だけを紹介していますが、毎日10題程度しか披露していないので、このペースで行くと、今日現在作ったものがブログにアップされるのは、8月26日以降にになる予定。
勿論、これからも続けて行きたいと思います。
お楽しみに・・・。

誰のために・・・?

おかしな話があったものです。
先月、財務省の理財局長から国税庁の新しい長官に就任した某氏が、歴代の長官が開いてきた就任会見を行わないことになったそうです。
財務省の理財局長から、先月、国税庁長官に就任しましたが、就任から1か月が過ぎても会見を開かず、国税庁は8日、会見を行わないことを決めたということです。
国税庁によれば、把握している範囲では、平成14年以降の歴代の長官は就任の会見を開き、抱負を述べるとともに今後の方針などを説明しているそうです。
就任の会見を行わない異例の対応について、国税庁は「諸般の事情による」として詳しくは説明していません。
一方で、ご本人はコメントを発表し、「適正・公平な課税・徴収の実現を図ることが重要だと考えており、職責の重大さを感じている」などと・・・。
この長官は、理財局長時代に、大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる国会答弁で、野党から売却の経緯について十分に説明していないと批判され、就任会見でどのように説明するのか注目されていました。

・・・タレントでも、一般人でもないのです。
国民のために働く公僕のトップこそ、まず国民に向かって発信することが最初の重要な仕事、義務だと思います。
しかも、国民にも極めて接点のある、税金を司るトップなんですから、個人の事情や省庁の都合が優先されるのは・・・?
「森友問題」の時に、"黙秘"や"言い逃れ"を続けた論功行賞だそうですから、国税のトップの椅子も軽いものなんですね・・・。

自己研鑽

あぁぁ、見習わなくっちゃあいけないなぁという。
自己研鑽
朝の電車、隣に立った男性が、資格試験の過去問題集を読んでいます。
「技術士」という、かなりレベルの高い資格の勉強をされているようです。
この資格を取得するには、一次試験の後、二次試験は口答試験があったはずで、とにかく難関な資格であることは確かです。
私は、文系でもありますし、仕事で資格が求められるものではないので、運転免許ぐらいしか持っていません。
会話も、日本語と片言の落語が話せる程度です。

弟子への稽古の時

柳家小三治師匠語録が続きます。
「(弟子への稽古の時)お前は“どうしたら流暢に聞こえるだろう?”とか、そんなことを考えているようなキレイな言葉ばかり喋っていて、気持ちがそこに流れていない。」
・・・これが真髄なんだと思います。
だから、活字を読んじゃダメだということなんですね。

なぞかけ(8/10)

8月も3分の1が過ぎてしまいます。
さぁ、今日も頑張りましょう。
【道具屋】
・「お雛さま」とかけて
・「女性の国会議員」と解く
・その心は「相次いで首が抜けてます」
【唐茄子屋政談】
・「唐茄子売り」とかけて
・「賃貸マンションの家賃保証」と解く
・その心は「家賃滞納を庇っちゃ(かぼちゃ)います」
【時そば】
・「二八蕎麦」とかけて
・「ぜんまいが弱くなった時計」と解く
・その心は「一晩で随分遅れてしまいます」
【中村仲蔵】
・「新しい演出」とかけて
・「長崎の強飯」と解く
・その心は「なかなかなかぞう」
【八五郎出世(長屋馬)】
・「殿様との酒宴」とかけて
・「過剰な地下水の汲み上げ」と解く
・その心は「自慢(地盤)の珍歌(沈下)が物凄いでしょう」
【長屋の花見】
・「桜」とかけて
・「鹿児島」と解く
・その心は「大根に縁があるでしょう」
【夏の医者】
・「医者の飲ませた下剤」とかけて
・「夏に出没する痴漢」と解く
・その心は「夏の苣(痴者)は、腹に障る(触る)」
【二階ぞめき】
・「吉原」とかけて
・「特撮映画」と解く
・その心は「二階にセットが組まれています」
【錦の袈裟】
・「与太郎」とかけて
・「昨夜テレビで見た二匹の可愛い犬」と解く
・その心は「二匹の今朝(錦の袈裟)が気になります」
【二十四孝】
・「親孝行」とかけて
・「悩み多き人」と解く
・その心は「二重思考(二十四孝)に悩みます」
【二人癖】
・「なくて七癖」とかけて
・「二の段の九九」と解く
・その心は「二人癖(二二が七)」
【二番煎じ】
・「火の回り」とかけて
・「松岡修三」と解く
・その心は「どちらも熱いでしょう」
【人形買い】
・「端午の節句」とかけて
・「美人のファッションモデル」と解く
・その心は「人形かい?」
【人情八百屋】
・「安い(粗末な)着物」とかけて
・「育児放棄の親」と解く
・その心は「仕付けがなってません」
【抜け雀】
・「親不孝な倅」とかけて
・「若い人のとても美味しい料理の感想」と解く
・その心は「藪い(やば〜い)!」

柳家小三治師匠語録

落語ブームだか何だか知りませんが、噺家さんの数が増えています。
「どう考えればいいんだろうね……随分人数は増えたけど……ただ、若い人に言いたいのは、売れることが成功だとは思わないでもらいたい、ということ。
成功したかどうかっていうのは、自分がやってて、喜んでいるかどうかってことですよ。」

・・・そのとおり。
一旦売れても・・浮き沈みもありますから。
ただ、一本筋の通った人は、必ずファンがつくと思います。

2017年8月 9日 (水)

悲しくなります・・・

とても悲しい話題。
悲しくなります・・・
奈良の東大寺法華堂(三月堂)で、落書きが見つかったそうです。
仏堂の周りを囲む高欄の側面が鋭利なもので削られて文字や絵が書かれていて、文化財
保護法違反容疑で捜査中。
落書きは縦10センチ、横40センチの範囲にあり、ハングルで書かれた人名とみられる文字と、目玉に似た絵が横並びに書かれていた。
・・・どんな気持ちで落書きしたのかは分かりませんが、多くの人が大切にしているものを、たとえ悪意のない無邪気ないたずらだったとしても、人の道からは外れた悲しい行為だと思います。
犯人はどんな人かは分かりませんが、人の心の拠り所を傷付けるというのは、国や宗教や思想がどうあれ、絶対に許されないでしょう。
きっと、罰が当たると思います。

隣のファミマが・・・

隣のファミマが・・・
隣のファミマが・・・
会社の近隣の5時いつも立ち寄っているコンビニが、突然閉店?
・・・ではなく、リニューアルのための一時的なものでした。
夏休み、お盆を挟んで、来店客が少なくなるタイミングなんでしょう。

柳家小三治師匠のこと

最近、小三治師匠が、語録などで頻繁に登場していますが、こんな記事を見つけました。、
人間国宝の落語家、柳家小三治(77)が今月下旬にも頸椎の手術を受けることが8日までに分かった。
病名は不明で、1カ月近く前から周囲に首の不調を訴えていた。
来月13日の岐阜での高座で復帰を目指す。
一方、小三治について、一部で「アルツハイマー病の疑い」と報じられたが、事務所関係者は「加齢による物忘れはあるが、医者からその病名が出たことはない。正直困惑している」と否定した。

現在出演中の池袋演芸場「8月上席」の芝居の後、療養に入るようです。
9月中旬に復帰の予定。
治療する病名は明らかにされていないようですが、小三治師匠は長年、リウマチが持病で、関係者は「その影響で頸椎(けいつい)を痛めたのではないか」だと・・・。
いずれにしても、ゆっくり治していただきたいものです。

台風の寿命

台風5号がやっと、日本海で温帯低気圧になったそうです。
この台風は7月21日の9:00に南鳥島近海で発生し、温帯低気圧となって消滅するまで18日と18時間が経過していました。
これは統計史上3位の「長寿台風」なんだそうです。
  ◇過去の「長寿台風」の記録◇
1位 1986年 台風14号  19日と6時間
2位 1972年 台風 7号  19日と0時間
3位 2017年 台風 5号  18日と18時間
・・・台風の寿命は、長くてもせいぜい2週間程度なんですね。

柳家小三治師匠語録

「お前の噺は面白くねぇな」このひとことは効いた。グサっと心の臓を突き抜けた。しかも、どうしたら面白くなるのでしょうかとは聞けない威厳があった。
そんなことは自分で考えるのだ、人に聞くもんじゃないという、裏を含んだ口調であった。

・・・この一言は、先代の柳家小さん師匠から言われたもので、別の時にお聞きしたことがあります。
教育・・というのは、何から何まで、手取り足取りで教えるのではない、ということですね。
教えて育てるということ。
自分で考えたり工夫したり、それが成長に繋がるということです。
今はマニュアル時代で、丁寧に読んで愚直にやれば、なんでもとりあえず普通に出来る。
だから、考えたり工夫したりする必要も発想も少なくなる。
"行間"を読むということも必要だと思います。
噺の稽古も、単に高座本などで覚えるだけではなくて、その噺の時代背景や裏事情なども踏まえて、直接会話や台詞には出なくても、知って語れば、どれだけ奥行きが出るかということでしょう。

昨日の夕方、虹が出ていたそうです。
虹
台風一過、雨が残っていましたから。
「五百羅漢」の最後の場面を思い出しました。

なぞかけ(8/9)

まだまだ続きます。
これで、私の作ったのが350題ぐらいになると思います。
【ちりとてちん】
・「台湾の土産」とかけて
・「有名な珍味」と解く
・その心は「そういうものがあるってことは聞いたことがあります」
【突き落とし
・「お歯黒どぶの立小便」とかけて
・「端数のある金額の支払い」と解く
・その心は「必ず"お釣り"が返って来ます」
【鼓ヶ滝】
・「和歌の手直し」とかけて
・「若殿の指導」と解く
・その心は「和歌(若)の三神(三臣)が西行いた(再教育)します」
【壷算】
・「算盤」とかけて
・「東海道新幹線」と解く
・その心は「五玉(こだま)が少なくなりました」
【通夜の烏(吉住万蔵)】
・「地名の読み方」とかけて
・「好きでも嫌いでも構わない」と解く
・その心は「熊谷(くまがいい)と熊谷(くまがいや)・・・」
【通夜の猫(猫怪談)】
・「谷中の寺」とかけて
・「コンビニエンスストア」と解く
・その心は「谷中(夜中)も開いてます」
【つる】
・「北海道の湿原」とかけて
・「ビルの建築現場」と解く
・その心は「鶴(クレーン)が湿原(出現)しています」
【天災】
・「天災」とかけて
・「刷毛と禿を間違えて殴られた人」と解く
・その心は「どちらも天(濁点)がもたらした災いです」
【転失気】
・「知ったかぶりの和尚」とかけて
・「世にも珍しい話を聞いた時」と解く
・その心は「屁(へ)えぇぇぇ・・・」
【天狗裁き】
・「見た夢の話」とかけて
・「パスタの盛り付け」と解く
・その心は「天狗(トング)が捌き(裁き)ます」
【道灌】
・「歌道に暗い歌人」とかけて
・「多数決の結果」と解く
・その心は「大方(太田)同感(道灌)でしょう」

2017年8月 8日 (火)

台風まだいる?

台風 はまだ日本列島にいて離れていません。
新潟県から秋田県の海岸線をゆっくりと・・・。
台風まだいる?
滞在時間も、追加した府県の数も記録的な台風ではないかと思います。
まだ全国的には油断が出来ませんよ。
台風まだいる?
と言いつつ、明日は最高気温が甲府で38度、東京でも37度になるそうです。
何もしないで、エアコンの効いた部屋でいるに限ります。

腹拵え

千早亭の稽古に行く前に。
これ、千川駅近くの牛丼チェーンのメニューで「うな牛+しじみ汁」。
腹拵え
まぁ何でもあり。
夏だから、スタミナをつけなくっちゃ、と。

気持ちからセリフが出てくる・・

小三治師匠の語録で見つけた一文。
これこそ、私がいつも師匠から言われていることと同じです。
簡単に言えば「活字で覚えちゃいけない」ということです。
落語というのはセリフをしゃべっているのでなくて、その人、その人の気持ちに瞬間、瞬間なっていく。
セリフは気持ちの現れですから、セリフから気持ちが入っていくんじゃなくて、気持ちからセリフが出てくるもんだと、わたしは思っています。

今夜も、これから千早亭の稽古ですが、またまた読み稽古ですが、気持ちで「演読」しようと思います。

残念・・・七夕

残念ながら、台風の影響で、仙台の七夕も・・・。
   残念・・・七夕
仙台七夕最終日、仙台市中心部は東北に接近する台風5号の影響で早朝から風雨が強まり、お祭りムードがかき消されてしまったようです。
アーケード中央部に屋根がない一番町四丁目商店街は七夕飾りが倒れる恐れがあるとして、飾りを撤去する異例の方針を決定。
商店主らは「こんな七夕は初めてだ」と天を仰ぎ、観光客は「せっかく来たのに残念」 と・・・。

8月8日

「今日は何の日?」なんていうことになると、今日のように"ぞろ目"の日は、きっと何かあると思います。
1月1日は元日、2月2日は私の結婚記念日、3月3日は桃の節句、4月4日は知りませんが、5月5日は端午の節句、 6月を飛ばして7月7日は七夕・・・。
「親孝行の日」「笑いの日」「算盤の日」・・・だそうです。
「親孝行の日」は、「はは」「パパ」、「ハチハチ」を並びかえると「ハハチチ」。
「笑いの日」は、「ハハ・・・」。
「算盤の日」は、「パチパチ」・・・。
まぁ、そんなところでしょう。
なぞかけのヒントにはなりそうにありません。

紅巣亭の

先月、清澄庭園の中ので行われた「手酌の会」には、「お江戸あおば亭」や「深川三流亭」に来てくださっている「天祖亭光樹井」さんが、代演でご出演と聞いたので、聴きに行きました。
手酌の会
この会は、「社団法人素人落語協会」という、紅巣亭文具さんたちが立ち上げている団体が主催している会のようです。
コアなファンもいらっしゃるようで、偶然隣に座った方は、越谷などで素人の落語会を企画されていると仰っていて、"素人落語業界"を知悉しておられました。
手酌の会
この時には、紅巣亭宙心さんが2席お演りになりました。
紅巣亭の席亭?のまど音さんによれば、紅巣亭で一番熱心な方で、稽古も解禁なんだそうです。
また、さらに別の連の稽古にも交流参加されているようです。
その手酌の会のことを当日のブログにアップして、簡単に感想を述べたのですが、偶然ご本人が読んでくださったようです。
紅巣亭落語会
今度の「紅巣亭落語会」にはお邪魔したいと思っています。

避難勧告・・・

「避難勧告」「避難指示」なんていう言葉が、本当に日常的に使われるようになりました。
人的被害を最小限にするために、かなり保守的に自治体などから出されるという面もあるでしょう。
ちょっと前までは、勧告や指示に従わない人が多数だったと思いますが、最近の天災をニュースなどで目の当たりにして、住民の動きも少しずつ変わって来ているものと思います。
ところで、テレビで、「○○地区の◆◆世帯◇◇人に避難勧告」なんていうのを見ていて、私が特に気になるのは、世帯数と人数の比率なんです。
今回の台風でもそうですが、人数が世帯数の何倍か、要するに対象の地域は一世帯平均何人かということ。
細かく計算はしていませんが、ほとんど2人前後です。
要するに、目の子勘定で100世帯150〜220人前後・・・。
何が言いたいかというと、独居かせいぜい夫婦のパターンばかりということで、核家族化や過疎化が透けて見えるということです。
私がニュースを見る限り、3人超の所はありませんでした。
地方の抱える暗い部分が見えて、とても寂しい気持ちになります。

洪水の危険

長寿台風、長期間居座り台風のおかげで、テレビのニュースで、「今、台風が通っています」なんていう、不思議なニュアンスのアナウンスをしています。
2~3日前から、各地で雨や風や被害状況が報道されていて、川が危険水位に達して洪水の危険があるとか、本当に心配な状況になっています。
静岡県・山梨県でも、昨日は「・・警報」とか「避難勧告」とか、大変慌しい一日だったようです。
滋賀県米原市を流れる天野川も、一時は市内の観測所で洪水が起きる危険性がある氾濫危険水位を超えましたが、今朝になって水位が下がり氾濫危険水位を下回ったそうです。
「天野川」が氾濫したら、濁流が流れ出し大被害が出るところ。
「天の川」が氾濫したら、無数の星がこぼれて広がるのかな?

なぞかけ(8/8)

仙台七夕は今日が最終日。 みちのくは、(今までなら)少しずつ涼しくなって来たものですが・・・。
今日は、ちょっと頑張ってみました。
【だくだく】
・「絵描きの先生」とかけて
・「何でも言うことを聞いてくれる人」と解く
・その心は「良いだくだく(唯々諾々)な人でしょう」
【竹の水仙】
・「左甚五郎の傑作」とかけて
・「簡易トイレ」と解く
・その心は「仕切りをしている竹の水仙(だけの水洗)です」
【叩き蟹】
・「左甚五郎の作品」とかけて
・「ぜんまい仕掛けの玩具」と解く
・その心は「みんなチョコチョコ動きます」
【狸の鯉】
・「狸が化けた鯉」とかけて
・「見当違いな出産祝い」と解く
・その心は「狸(猿)の水練鯉(魚)の木登りでしょう」
【狸の札】
・「新米狸が緊張して古葉書で作ったお札」とかけて
・「クリーニング屋さん」と解く
・その心は「プレッシャー(プレス)をかけて皺を伸ばします」
【狸の賽】
・「下手な壺振り」とかけて
・「何をやっても完璧に出来る人」と解く
・その心は「本人の意図に拘わらず賽(才)がほとばしります」
【田能久】
・「ウワバミ」とかけて
・「何でも器用に出来る人」と解く
・その心は「飲み込みが早いでしょう」
【試し酒】
・「大酒飲みの久蔵」とかけて
・「江戸の大店」と解く
・その心は「伊勢屋(威勢)よく近江屋(大見得)を切って駿河屋(するが)、すぐに尾張屋 (終わりだ)ろうと松坂屋(待った)が、越後屋(1合)も残さず飲み干しました」
【たらちね】
・「賤妾浅短(せんしょうせんだん)」とかけて
・「コント55号の一方がいない」と解く
・その心は「マジになれば(学ばざれば)欽ちゃん(勤)足らんと欲す」
【俵相撲」
・「相撲番付」とかけて
・「サラリーマンの出世」と解く
・その心は「小野川(己が)力を発揮し俵(したら)雷電(来年)は昇格でしょう」
【短命】
・「敬老会」とかけて
・「郵便物の配達」と解く
・その心は「長命(町名)が肝心です」
【千早振る】
・「東京スカイツリー開業」とかけて
・「世の中大きく変わりました」と解く
・その心は「駅名も"スカイツリー前駅"に"業平橋"」
【茶の湯】
・「旦那と定吉」とかけて
・「作法に無知な素人」と解く
・その心は「さぁどう(茶道)する?」
【長短】
・「無名の人」とかけて
・「新聞配達の少年」と解く
・その心は「長短(朝刊)太郎と言うんだぜ」
【町内の若い衆】
・「町内のゴロツキ」とかけて
・「無銭飲食」と解く
・その心は「酔って(寄って)強請って(集って)腹を膨らませます」

ひらい圓藏亭



ひらい圓藏亭
江戸川区が、八代目橘家圓藏師匠の邸宅を「ひらい圓藏亭」として一般公開しているそうです。
ひらい圓藏亭
圓藏師匠の映像や音声の放送、師匠ゆかりの品などが展示され、毎月落語や落語に関する講座などが毎月、定期的に開催されているそうです。
ひらい圓藏亭
興味を持ったのは、アマチュア落語家による「圓藏亭落語会」が、毎月第2・4日曜日の13時30分から定期的に開催されるということ。
プロではなくて、アマの落語会なんですね。
もし、出演するとしたら、どういう条件なんだろう・・・?
根岸の「ねぎし三平堂」は、先代林家三平師匠のご自宅ですが、これは個人的(海老名家)な場所ですが、ここは区の施設ですから、一度行ってみようかと。

柳家小三治師匠語録

小三治師匠の名言の中から。
「知らないうちにその世界に入っているような空間が生まれたら素晴らしい。ふっと気がついてみると、景色が見えて、登場人物を演じている噺家は消えているんです。」
「どんなに貧しくても、苦しくても、人間というものは、もし心のままに生きていれば、まるで呼吸をするように、笑いがこぼれるものではないでしょうか。」
「落語にとって笑わせるってのはおまけ。」
「死ぬ瞬間に、ああ、よかった、って思える人が一番勝者じゃないかな。最後はそこへ
行くと思います。……俺って陰気?(笑)」

2017年8月 7日 (月)

台風の影響

台風の影響
山梨県早川町は台風の影響で土砂災害のおそれがあるとして、午後9時40分、町の全域の637世帯1119人に避難勧告を出したそうです。
家内の実家がある町ですが、実家は空き家ですから心配はないのですが・・。

部分月食

明日未明から明け方にかけて、部分月食が起こるそうです。
要は、今夜これから。
部分月食
台風5号の影響で記録的な大雨になっている所があり、台風から遠ざかった地域では部分月食が見られるかもしれません。
そうそう、満月ですから。

台風の動向

台風の動向
東京周辺への台風の影響は、明日ですね。

お笑い大臣

内閣改造が行われても、いい歳したおバカ大臣は後を絶たないようで。
もう、怒りを通り過ごして、本当に笑っちゃいます。
「座布団何枚」の世界です。
「江崎鉄磨沖縄北方大臣(バカバカしいので実名を出しました)」が、「(国会答弁では)役所の答弁書を朗読する」などとした自身の発言について「不用意な発言で軽率だった」と釈明したそうです。
発言の真意について「(答弁書の)原稿をチェックして、自分なりに加えるところは加える。省くところは省く。こうしたもの(答弁書)を参考にするということだ」って、どうしたらそういう意味に受け取ることが出来るでしょうか?
真意の真偽はともかく、そんな風に受け止められる訳がないのが分からないのがさらに問題だと思います。
不本意ながら、私、一言だけこの方にアドバイスします。
「オジサン、"朗読" ではなく、せめて"演読"にしましょうよ」。
"演読"は、語りとしては拙いかもしれませんが、心はしっかりこめられていますからね。

落語ディーパー!

「落語ディーパー!〜東出・一之輔の噺(はなし)のはなし」
どうも天邪鬼は、こういうのに反発するんですよね。
落語ディーパー!
「今、若い世代で落語ブームが起きています。」
このフレーズも気に入らない。
今、若い世代で落語ブームが起きています。
300年以上の歴史がある落語、そもそもその魅力は何なのでしょうか?
7月31日(月)から4回にわたり放送される「落語ディーパー!〜東出・一之輔の噺(はなし)のはなし」では、落語マニア・東出昌大さんと気鋭の真打・春風亭一之輔さんが名作落語を徹底分析します。
彼らとともに、ディープなトークをするのは、落語研究会出身の雨宮萌果アナウンサー、柳家わさびさん、柳亭小痴楽さん、立川吉笑さん。
そして柳家花禄さんがスペシャルゲストとして登場し、落語を披露してくれます。
  [Eテレ]後11:00 
 7月31日(月) 第1夜「目黒のさんま」
 8月 7日(月) 第2夜「あたま山」
 8月21日(月) 第3夜「お菊の皿」
 8月28日(月) 第4夜「大工調べ」

今夜は「あたま山」だそうです。
【東出昌大さんの落語愛】
今回は、さくらんぼを種まで食べたケチな男の頭に桜が生えてきた噺です。
夏の夜、笑いながらお気楽に。

この手の番組の常で、表面的でほんの一部のことを針小棒大に、知ったかぶりして喋るんでしょう。
どうも、この手の落語番組には興味が湧きません。

瀬音ゆかしき杜の都

仙台では、昨日から「七夕祭り」が始まっています。
瀬音ゆかしき杜の都
思い出します。
学生時代に、両親を呼んで見物したこともありました。
それから、友だちと騒いだこともありました。
jj
・・・・そして、別の思い出も作りました。
 七夕の飾りは揺れて 思い出は還らず・・・

台風の影響で

こういうこともありますよね。
独演会が台風にかっとばされてしまいました。
台風のおかげで
こればっかりは、誰にも文句が言えませんね。
mm
これですから。

寄席の街

それよりも、何よりも、上野は「寄席の街」。
寄席の殿堂・最高峰「鈴本演芸場」。
寄席の街
それから、御徒町の角にある「上野広小路亭」。
寄席の街
上野と浅草、振るい日本情緒が味わえる街です。
不忍池、パンダ、寄席・・・・通勤途中の景色でした。

パンダ誕生に沸く街

中央通りを歩くと、松坂屋の新しいビルが目立ちます。
上野の近辺は、高層ビルがありませんから。
パンダ誕生に沸く街
そして、「赤ちゃんパンダ誕生おめでとう」の幕を、至る所で目にすることが出来ます。
パンダ誕生に沸く街
上野は、岩戸神楽のはじめより、パンダならでは夜も明けぬ?
パンダ誕生に沸く街
パンダって、別に日本にいる、日本にしかいない動物ではないのに。
パンダ誕生に沸く街
中国との関係はとても微妙な部分がありますが、パンダだけは例外ですね。

パンダの街

今や植えのはパンダの街。
パンダの街
駅の中央改札前の広場には、こんな櫓が設置されています。
パンダの街
上野公園の入口の道路の向こう側でも、ペアのパンダが迎えてくれる。
パンダの街
街の中のショーウインドウにも、パンダ、パンダ、パンダ・・・。
パンダの街
パンダのダンスパーティは、「パンダダンパ」「パンダンパ」?

不忍池

朝、上野駅の外に出て、不忍池を見に・・・。
そろそろ蓮の花が咲いているだろうと。
不忍池
綺麗に咲いていました。
弁天堂を借景に、とても厳粛な感じがします。
不忍池
蓮の葉の上で幸せになりたい。
個々に座布団を敷いて、心ゆくまで落語が演ってみたい。

立秋

台風で、それどころではありませんが。
立秋
今日からは二十四節気の「立秋」です。
暦の上では秋のはじまりと言いながらも、最高気温のピークを迎えるであろうこれからが、やっぱり夏本番という感じです。
まだまだ夏休みは長い(人もいる)。
暑中見舞いは残暑見舞いへ、そして、お盆の準備を始める時節です。

誇大広告?

色々なスポーツの国際的な大会が開かれています。
先日までは水泳、今は陸上競技が行われていて、深夜にテレビ中継されています。
日本人選手も頑張っているので、心から拍手したいと思います。
誇大広告?
が、いつも思うこと。
マスコミにインタビューを受ける選手が、ほとんど全員「(金)メダルを狙います」と言い、マスコミも「メダル、メダル」と騒ぎ立てます。
勿論、アスリートとして、目標にするのは金メダルで良いと思いますが、周りが囃し立てて言わされている面が大きいと思います。
男子100メートルも、昨日の男女のマラソンにしても、冷静に分析すれば、準決勝に進めれば、入賞出来れば御の字の実力だと思うのです。
視聴率競争、競技団体の事情から、アスリートに余計なプレッシャーをかけ、さらに誇大広告で視聴者を騙している気がします。
応援しましょう。
でも、身の丈に合わせてあげて、見守ってあげることが必要だと思います。

なぞかけ(8/7)

今日が月遅れの七夕です。
【そば清】
・「蕎麦清さん」とかけて
・「NHKの人気者」と解く
・その心は「どーもくんでしょう」
【蕎麦の殿様】
・「蕎麦打ち」とかけて
・「節分の豆まき」と解く
・その心は「鬼と福が外内(蕎麦打ち)です」
【徂徠豆腐】
・「もらい火事の七兵衛さん」とかけて
・「鍋の人気食材」と解く
・その心は「どちらも焼き豆腐(焼けた豆腐屋)でしょう」
【ぞろぞろ】
・「お稲荷さん」とかけて
・「入学したばかりの児童」と解く
・その心は「正一位稲荷(小一ぐらいなり)でしょう」
【大工調べ】
・「大工の棟梁」とかけて
・「怪我人」と解く
・その心は「啖呵(担架)を待ってます」
【幇間腹】
・「幇間」とかけて
・「人気のウォーキングコース」と解く
・その心は「野幇間(野田行こう)という人もいます」
【大師の杵】
・「身投げしたおもよさん」とかけて
・「あの時こうしておけばよかった」と解く
・その心は「空海(後悔)先に立たずでしょう」
【代脈】
・「銀南初めての往診」とかけて
・「十八歳の青春」と解く
・その心は「代脈(大学)一年生でしょう」
【高砂や】
・「高砂や」とかけて
・「行方不明になった人の家族」と解く
・その心は「相生松(あ、おい、待つ)のか?」
【たがや】
・「首をはねられた殿様」とかけて
・「橋を巡る大事件」と解く
・その心は「たがや(誰が)ために鐘は鳴る?」

2017年8月 6日 (日)

39度オーバー!

今日は、東京周辺も暑かった!
39度オーバー!
島根県益田市では39度オーバーしたそうです。

落語っ子連稽古会グラフィティ

暑いけれども、それよりも熱い「演読」風景です。
落語っ子連稽古会グラフィティ
落語っ子連稽古会グラフィティ
落語っ子連稽古会グラフィティ
落語っ子連稽古会グラフィティ
落語っ子連稽古会グラフィティ
落語っ子連稽古会グラフィティ
落語っ子連稽古会グラフィティ
今日も楽しい稽古会でした。

高嶺の花

予てから予約していたとおり、午後は愛車をディーラーに持ち込み、タイヤを交換しました。
走行距離も延びて、そろそろ交換の時期でしたから。
4本交換すると、かなりの出費になります。
さりとて、1本だけ、とりあえず2本という訳にもいきません。
高嶺の花
ディーラーには、憧れの"高嶺の花"が、ショールームの奥にドンとに置いてありました。
このクルマの車両価格だけで、約850万円です。
高嶺の花
でも、ドアを開けてシートに座るだけならダダですから。
高嶺の花
最近のクルマのインストルメントパネルは、コンピューター化されメータやインジケーターはCG化されてしまっています。
高嶺の花
このクルマ、は、実は私のものなんだ。
宝くじに当たるまで、このクルマはここに預けておこう。
「不動坊」で、人妻のお滝に惚れている吉兵衛の了見を真似て。
このクルマは私のものなんだけれども、今はお金を持ち合わせていないから、取り敢えず預かってもらうことに。
あ、でも、宝くじは買ってなかった・・・。

夢学さん

夢学さんは「初天神」。
声も一時ほどのハスキーさはなくなって来たようです。
夢学さん
凧揚げの場面で師匠から鋭いご指摘。
凧を揚げる時は、糸を"押し出す"のではなく"引く"ようにしないといけない。
これは、男の子の感覚では良く分かりますが、女の子(夢学さん)には経験のない感覚だと思います。
夢学さん
それから、私から、金坊は"あたい"ではなく"おいら"の方が良いのではと。
師匠から、本当は初天神にお参りするのが目的ではなく、それを察知したおかみさんが、無理やり金坊を連れて行かせた背景を理解するようにというご指摘は、核心をつかれたものでした。
女性が落語を演る時は、こういう男の了見も理解していないといけないんです。

流三

私は、今日も「おせつ徳三郎」の読み稽古。
師匠は、ずっと目を閉じて聴いてくださいました。
流三
窓口さんが指摘されたことを、私も言われないように、かなり語尾には気をつけて。
今日は、今まで全員が熱演だったので、刺激されて、絶対音階のない私も、いつもより2音階ぐらい高めに入りました。
最後の辺りは声が枯れてしまうような。
流三
稽古の後で、新参さんからご指導いただきました。
刀の抜き方です。
刀屋では、腰の左側に固定して抜くことはないと。
なるほど、仰る通りです。
鯉口を切ったら、身体の正面で横にして抜く。
そうですね。
どうも、刀を抜く形の先入観があったようです。
新参さん、居合いをやっていたことがあるそうなので、刀の扱いには詳しかったんですね。
次回からそうしましょう。
ありがとうございます。

新参さん

新参さんは「子ほめ」。
師匠に、こんな感じで聴いていただいています。
新参さん
新参さんも飛ばしていましたよ。
窓口さんのトーンがそのまま残った感じで。
師匠の高座本に忠実にやっていて、かなり長くなりますが、くすぐりも多くなっています。
オチも師匠の創作の、格調高いものです。
だから、キーワードをしっかり発音しておかないと、オチが分からなくなります。
新参さん
この噺は、私も持ちネタにしていますが、もっと工夫をしないといけないと、刺激を受けました。
みんな演読ができていますね。

窓口さん

窓口さんは、以前やったことのある「明烏」の再演。
しかし、今日の窓口さんは、いつになく熱演でした。
窓口さん
前半抑え気味で、後半飛ばすタイプですが、今日は始めからフルスロットルでした。
海外にいる娘さん夫婦がお里帰りしていて、可愛いお孫さんに会えて喜んでいるからかもしれません。
じいじは単純ですから。
窓口さん
しかし師匠からは、私も時々言われる、台詞の後半を力を抜いて、別人になる癖を指摘されていました。
ただし、テンションは最後まで高く、とても刺激されてしまいました。

千公さん

千公さんは「粗忽長屋」。
千公さんは、時々変な言い回しが出て来て、師匠から指摘されることがあります。
千公さん
これは、様々な音源や速記などで研究した結果、言い回しを噺家さんの最終型そのままで真似していて、変な感じになることが多いようです。
江戸弁で語りたいという気持ちが、表面的な真似、コピーをすることになってしまい、なんだか奇妙な言い回しになるんです。
基本に戻って、その言葉の組み立てを理解して、それをだんだん喋り口調にしていかないと・・・。
千公さん
それから、もっと力を抜いて、観客に語りかけるように語ったら良いと思います。
でも相変わらず、明るく楽しそうに落語をやっていて、越えも大きくはっきりしているので、聴いていて、こちらも楽しくなります。

百梅さん

百梅さんは「やかん」。
後半の講釈の場面は、とにかく慣れるしかないと思います。
百梅さん
読み稽古ですが、いつもの通り、声も良く出ていたし、聴いていて、講釈の場面も大丈夫だと思います。
この噺は、特に言葉の遊びの噺ですから、一つ一つの単語(名詞)をはっきり言わないと面白くありません。
百梅さん
それから、驚いたり、ちょっと馬鹿にしたりする会話は、感情や抑揚を際立たせると、物凄く面白くなると思います。
でも、本当に上達して上手くなりました。

ランチ

稽古で「おせつ徳三郎」が約28分強。
かなり汗だく、かなり体力を消耗します。
帰りの電車では、暑さも加わってぐったり。
ランチ
松戸のアトレのとんかつ屋さんで、遅いランチ。
昨日と同じ、ロースカツ定食。
体力つけなくては。
ご飯は、3分の1も食べずに残しましたが。

師匠と

稽古が始まる前、師匠と二人だけの時、8/2現在の「NAZOKAKE」をプリントしてお渡ししました。
全員が考えたなぞかけが468題になりました。
まぁ、駄作やなぞかけになっていないものもありますが、落語の勉強にもなりますし、師匠が選んでくださって、適宜高座本に載せてくださるそうです。
師匠と
それから、最近お邪魔している、他の連の発表会の感想を、私なりに報告しました。
特に、多くの連での共通点だった出囃子の使い方については、師匠も、「一つ一つの噺は個人だが、落語会全体がショーみたいなものだからね」と、仰っていました。
「出囃子なんかも、誰か手の空いている人に頼むってんじゃ、ダメなんだよね」。
まさにその通りだと思います。
ひいては、お客さまにベストな環境で聴いていただくことにほかならない訳ですから、手を抜いてはいけないということでしょう。
それから、高座本の注文(申込)用紙を新しくしたので、これを使って、8冊注文しました。
落語っ子連のメンバーからリクエストのあった「居残り佐平次」など。
・・・とうとう「居残り・・」をリスエストされてしまいましたから。

長男と次男

娘の二人の子どもが昼寝をしているところ。
長男と次男
大きく育って欲しいと思います。

浴衣美人

稽古が終わって帰り道。
暑い、暑い、本当に暑い。
銀座線に、浴衣姿の金髪の美人が座っていました。
浴衣美人
なかなかお似合いです。
しかし、それにしても驚くのは、足の長さです。
帯から上と帯から下のバランスが、足らかに日本人とは違うのが、座っていても分かります。
浴衣美人
上野駅では、浴衣姿の後ろ姿美人が歩いていました。
このバランスが普通だと思います。
夏真っ盛りですね。

落語っ子連稽古会

今日の稽古会は越児さんが欠席、6名が出席しました。
深川三流亭直後ですから、夢学さん以外は全員が読み稽古です。
◇百梅さん         「やかん」
落語っ子練稽古会
◇千公さん         「粗忽長屋」
落語っ子練稽古会
◇窓口さん         「明烏」
落語っ子練稽古会
◇新参さん         「子ほめ」
落語っ子練稽古会
◇流三                 「おせつ徳三郎」
落語っ子練稽古会
◇夢学さん        「初天神」
落語っ子練稽古会
自分が言うのも何ですが、メンバー全員「演読」が出来ていると思います。
声も出ていて、それぞれの噺に力強さを感じます。
やはり、声をしっかり出すというのが基本です。
私も、他のメンバーに刺激されて、かなり声を張り上げたので、ちょっと声が枯れてしまいました。
お互いの稽古を聴くというのは、こういう面でも大切だと思います。

小便出来ませんよ

富岡八幡の境内で、定期的に開かれている骨董市。
本当に掘り出し物はあるのでしょうか?
小便出来ませんよ
首の抜けるお雛様やら、胡散臭いものばかりではないと思いますが。
熱心に品定めをしている人もいます。
小便出来ませんよ
言っておいた方がよいかもしれませんよ、「小便出来ませんよ」って。

富岡八幡宮

富岡八幡さまの本殿と鳥居の改修工事も終わり、朱塗りの柱も鮮やかです。
富岡八幡宮
今月は、終戦記念日もありますし、今日は広島に原爆が投下された日でもありますから、平和の尊さを改めて思う時です。
富岡八幡宮
が、最近の世界情勢は、非常に危うくなりつつあって心配です。
富岡八幡宮
戦争は絶対にしてはいけませんね。

出世稲荷

深川不動さまの境内にあるのが「出世稲荷」です。
出世稲荷
神仏混合の典型です。
出世稲荷
朝の境内には、まだ人はまばらです。

稽古へ

自宅を出たのは7時20分頃。
まだ陽は射していませんが、蒸し暑い。
稽古へ
市役所の風見鶏のプロペラも全く回っていません。
風もなく、ジトーっとした感じです。
暑くなりそうな・・・。

落語DEデート

今日は落語っ子連の稽古ですから、支度しながら聴きました。
    ◇八代目春風亭柳枝   「花筏」
久しぶりに聴く柳枝師匠の録音。
昭和34年ということですから、最晩年の頃。
そして、若かりし圓窓師匠が入門した頃です。
いいですね。
やはり、私も近いうちに再演してみようかと思います。
さぁ、今日は暑くなりそうです。

渋滞対策?

いつものことながら、高速道路の渋滞はイライラするものです。
昨日も、事故渋滞で、いつもよりかなり時間がかかりました。
昔、地下鉄漫才で人気の春日三球・照代さんが、「渋滞の先頭は何してんだろうね」と、素朴な疑問で大ウケでしたが、真面目な話、なぜ渋滞は起きるのでしょうか?渋滞
事故での渋滞は別にして、ドライバーが無意識に速度を落としてしまう事が主な原因なんだそうです。
前の車の速度が落ちると後ろの車がブレーキをかけます。
それが連鎖的に起こる事で渋滞へとつながっていきます。
ではどういった場所で無意識に速度が落ちるのでしょう。
それはトンネル内や“サグ”と呼ばれる下り坂から上り坂に変わる部分などで発生します。
トンネル内では外よりも体感速度を速く感じるため無意識にスピードを落としてしまいます。
またサグでも、上り坂に変わる時アクセルの踏み込みが同じだとスピードが自然と落ちていきます。
他には車線数の減少や車線合流部、事故による車線規制なども原因となります。
それでは、渋滞ではどの車線を走るのが良いのでしょうか。
答えは左車線なんだそうです。
無意識の速度低下は高速走行する右車線で起きやすく、大体渋滞は右車線から発生します。
それは速度が落ちてくると少しでも早く走ろうと右への車線変更が集中することにあるそうです。

・・・私は、追い越し車線を選ぶことが多いです。
左車線だと、度々合流があり、それが面倒臭くてストレスになりますので。
・・・ということは、渋滞の先頭は、普通に走っていると言うこと?

なぞかけ(8/6)

今日から仙台の七夕祭りです。
なぞかけには関係ありませんが。
【松竹梅】
・「松竹梅」とかけて
・「受けない寄席の客席」と解く
・その心は「いずれも健気に寒さに耐えてます」
【尻餅】
・「尻餅」とかけて
・「知ったかぶりする人」と解く
・その心は「尻餅(知りも)しないで・・・」
【素人鰻】
・「鰻の調理」とかけて
・「本や新聞を読まない人」と解く
・その心は「どちらも素人(知ろうと)してません」
【城木屋】
・「東海道五十三次」とかけて
・「6掛ける9」と解く
・その心は「54でしょう」
【水神】
・「向島界隈」とかけて
・「働き者の奥さん」と解く
・その心は「水神(炊事)洗濯が得意です」
【救いの腕】
・「ずっと憧れている人」とかけて
・「ダニ・ゴキブリ」と解く
・その心は「普段気がつかないけど近くにいるものです」
【酢豆腐】
・「腐った豆腐」とかけて
・「ダーツの矢」と解く
・その心は「酢豆腐(素通し)ます」
【ぜんざい公社】
・「お役所仕事」とかけて
・「二世タレント、二世議員」と解く
・その心は「自分が偉いと勘違いしています」
【千両みかん】
・「夏の蜜柑」とかけて
・「期待される若手役者」と解く
・その心は「未完の千両役者でしょう」
【粗忽長屋】
・「慌て者の熊さん」とかけて
・「技の多い小兵な力士」と解く
・その心は「粗忽長屋(横綱が嫌)がります」

2017年8月 5日 (土)

大阪38度?

明日の天気予報。
九州は大型台風。
関西は酷暑。
大阪は38度の予想・・・。
大阪38度?
尋常の暑さではありませんよ。

バルコニーから

実家から戻ると 、江戸川堤防では花火大会のクライマックス。
横目で見ながら帰宅。
バルコニーから
自宅のバルコニーから見える花火は綺麗ではありますが・・。
やはりパンパンとうるさいんです。
野暮ですみません。
バルコニーから
江戸川の下流の市川方面でも、例年どおり花火が上がっていました。

十三夜の月を従えて

首都高速上野線を終点の入谷で降りて、言問橋へ。
十三夜の月を従えて
東京スカイツリーの横には、十三夜の月が出ていました。

やれやれ

実家からの帰り道。
やれやれ
比較的順調に進んでいたのに、厚木IC手前辺りから「事故渋滞  東京料金所まで110分」・・・。
やれやれ
三重追突だったようで、当事者には気の毒ではありますが、正直なところとても迷惑でもあり・・。
やれやれ
安全運転しないといけませんね。

ランチ

今回の帰省は、妹の娘(姪)も付き合ってくれました。
母にとっては初孫ですし、姪も一番可愛がってくれたおばあちゃんですから、時には付き合ってくれます。
母もとても喜びます。
ランチ
3人でランチ。
私は、いつものようにロースカツ定食。
妹は焼肉定食、姪はヒレカツ定食。
義弟は、夏風邪で、喉が枯れて熱が出て、今日は仕事を休んでいるそうです。
いつも、快く妹を母のところに来させてくれて、感謝しています。

今日の富士山

日中は、雲に隠れていますが、朝は綺麗に見えていたようです。
今日の富士山
地元富士宮の方の撮ったものです。

盆の支度

お盆だからといって、特別なことをやる訳ではありませんが、ご先祖を迎えるのにお盆ぐらいはと、花を入れ替えたり、仏壇も。
盆の支度
自分の終の棲み家でもありますから。

庭の柿の木

実家の庭の柿の木に、実がついています。
去年は不作でしたが、今年はかなり実るかもしれません。
庭の柿の木
物心着いた時には既に大きな木で、我が家は柿と桜の大きな木がある家だと言われていました。

松戸花火大会

今日は、地元の花火大会です。
松戸花火大会
関心も関係もありませんが。
松戸花火大会
パンパンとうるさいだけです。

火元

築地場外市場の火災の火元は、人気ラーメン店だったようです。
火元
誰もいなくなった後、壁から火が出たそうです・・?
火元
糸魚川の大火も、火元は中華料理屋さんでした。
火を使いますから。

台風

台風厄介ですね。
台風
停滞しているのが不気味です。

なぞかけ(8/5)

もう週末になりました。
ただいま、"サ行"の作業に入っています。
【十徳】
・「隠居が着ている物」とかけて
・「フライパンの油」と解く
・その心は「十徳る(ジュッと来る)でしょう」
【品川心中】
・「お染」とかけて
・「無名の新人」と解く
・その心は「そんな人、板頭(いたかしら)?」
【死神】
・「死神」とかけて
・「身近にいる御三家」と解く
・その心は「死神、貧乏神、山の神でしょう」
【芝浜】
・「魚屋の勝五郎」とかけて
・「JR山手線」と解く
・その心は「おかみさんの口車に浜松町(はまっちゃい)ました」
【締め込み】
・「盗んだ着物」とかけて
・「閉会のご挨拶」と解く
・その心は「締め(三本締め)込みでお願いします」
【三味線栗毛】
・「三味線」とかけて
・「昼休み後の講義」と解く
・その心は「三弦(三限)でしょう」
【洒落小町】
・「町内で評判の美人」とかけて
・「鎌倉の山本リンダ」
・その心は「小町?違うなぁ(困っちゃうなぁ)」
【洒落番頭】
・「話のわかる奉公人」とかけて
・「野球の室内練習」と解く
・その心は「シャドーバント(洒落番頭)が有効です」
【寿限無】
・「学校の授業」とかけて
・「四次元の世界」と解く
・その心は「4寿限無(4時限・次元)の社会です」
【将棋の殿様】
・「お殿様」とかけて
・「野田の杢兵衛大尽」と解く
・その心は「どちらも将棋(娼妓)をこよなく愛しています」

紅巣亭落語会

11日(祝)の午後2時から、古石場文化センターで「紅巣亭落語会」が開催されるそうです。
まさに、落語っ子連に一番近くの連ですから、久しぶりに覗かせていただこうかと思います。
紅巣亭落語会
  ◆ご挨拶       三遊亭圓窓
  ◇「青菜」       紅巣亭咲多
  ◇「蝦の油売り」   紅巣亭学児
  ◇「あくび指南」    紅巣亭教吾
    ◇「蛙茶番」      紅巣亭宙心
  ◇「お見立て」    紅巣亭日軒
  ◇「長短」       紅巣亭文具
                                中入り
  ◇「やかん」      紅巣亭可笑子
    ◇「代わり目」    紅巣亭南十
  ◇「くしゃみ講釈」  紅巣亭慈永
  ◇「二階ぞめき」   紅巣亭賛凱
  ◇「親子酒」     紅巣亭空母
  ◇「野ざらし」     紅巣亭節々
       (敬称略)
中には、プロみたいな方もいらっしゃるので、是非勉強させていただきたいと思います。

2017年8月 4日 (金)

旬の中吊り広告

今朝乗った常磐線の電車の全車両に、この中吊り広告が下がってました。
熱中症予防のための水分や塩分補給。
「高温多湿の日本の夏に。」だそうです。
旬の中吊り広告
ここのところの東京近辺は、最高気温が30度を下回って、真夏日になっていないのが有難い。
このままで済むとは思いませんが、酷暑はご勘弁願いたいもの。

町内の祭礼

町内の夏祭りも、クライマックスの神輿が登場。
町内の祭礼
この祭装束の人たちはどこの人たちなんでしょうか?
住民というよりは、近くの企業に務めている人?
それとも、何処にでも現れるお祭りフリーク?
普段は何をしているんでしょう?
村の消防団みたいなものなのかな?
町内の祭礼
不粋な私は、どうも神輿というものの意味が、今一つ分からなくて。
調べてみるとなるほど。
みんな、こういうのを知って担いでるのかなぁ・・?
町内の祭礼
要するに、一般的に、神様の魂を神輿に乗せて街中をめぐり、その偉大な力を振り撒き、清めて頂くという意味があるそうです。
神輿を揺すったり、激しく動かすのは、神魂を活発にし、その威力を散布する意味もあるそうです。
また、神輿に関係する神様で最も多いのが「スサノウ」という男神。
この神様は、大変な暴れ者で姉の「アマテラス」から追放されそうですから。
しかし、その後は立派に成長していくそうです。
神輿は、夕方になると宵宮という仮の安置場に祭られます。
神様に街の様子をみて頂き、またお力を頂く意味もあります。
そして神輿は、元の神社へ帰って行く・・・。

七夕の天気

全く関係ないのですが、つい気になるもので。
七夕の天気
七夕は、3日間曇り空のようです。
飾りが和紙で作られていますから、雨だけは・・・・。
東北の夏祭りは、今が最盛期です。

芝浜をやるなら・・

何人かのご贔屓に、「芝浜が聴きたい」と、何気なく言われることがあります。
「芝浜」と「文七元結」は、歌舞伎の狂言にもなるぐらいの名作。
「文七元結」は、大学の先輩OBからリクエストされたこともあって、昨年チャレンジしました。
それなら次は「芝浜」、ということになれば良いのですが・・・、なかなか。
芝浜をやるなら・・
というのは、名作なだけに、演者によってテイストの異なる噺になっていて、自分の中で整理がつかないでいます。
圓窓師匠の「芝浜」は、先代馬生師匠の流れで、この後権太楼師匠に繋がっているようです。
基本的には、演るとすれば、あまり理屈をつけたり、最近の若手のようにおかみさんのキャラを立たせたりせずに、三木助バージョンをベースにして、古今亭色・圓窓師匠色をミックスしたような構成にしてみようかと、漠然と。
さん喬師匠も捨てがたいのですが、あまりにも順調で幸せ過ぎる感じがするので、子どもは登場させずに。
・・・いつか。

鉄道の混雑率

へぇ、あの頃は日本一混雑している電車(区間)に乗っていたんだ・・。
例えば、混雑率200%ってどの程度かは想像がつきませんが、とにかく物凄いんでしょう。
鉄道の混雑率
若い頃、山手線の新宿ー渋谷、京王線も凄かった。
今も、対策が打たれていくらか緩和しているのでしょうが、行列に並ぶのが嫌いですから、当然混んだ電車も大嫌い。
なるべく混雑を避けようと、随分朝早く通勤するようになって、今やそれが普通になりました。
帰りも、なるべく混雑に遭わないように。
情けないことに、この時だけは"主義"を曲げて、よく始発の電車に並ぶことがあります。
常磐線・千代田線も、増発や15両編成にしたり、つくばエキスプレスが開通したりで、いくらか緩和されている実感はありますが。
あと何年かは、この混雑を横目に通わないといけませんよ。

「落語家柳家小三治の名言」

ツイッターで、「落語家 柳家小三治の名言」を見つけました。
読んでみると、昨日はこんな語録がアップされていました。
「どんなに貧しくても、苦しくても、人間というものは、もし心のままに生きていれば、 まるで呼吸をするように、笑いがこぼれるものではないでしょうか。」
「時々、笑わせてしまうことがあるんですよ。
その時は悔やみますね。
笑わせるのは落語の本意ではない。
今日の自分を踏み越えてその上に行くには、笑わせるより、笑っていただく。
私の舞台の上の世界に誘うっていうのがいい。」
「自分をほめるなんてそんなね、ど派手なことはできないですねえ。」
「一口に『笑い』って言いますけど、私は、笑いは落語の場合には付きものではあるけれ ど必須や義務ではないと思ってます。
結果的に笑っちゃうものはいいんですけど笑わせることはしたくないですね。
私が楽しんではなしていると、それに乗ってきて笑うお客さんとは時を同じくもつ者どうしの『同志』です。」

・・・落語は笑わそうとしてはいけない。
普通にやれば、お客さんが笑うようにできて いる・・なんて言われます。
無駄な抵抗をしないで、自然体で臨めば良いのでしょう。
凡人は、それが出来ないのですが。

築地場外市場の火事

昨日、築地場外市場で火災が発生したそうです。
築地場外市場の火事
火災現場のすぐ近くにある築地本願寺では「納涼盆踊り大会」が予定されていて、人だかりができていましたが、中止になったそうです。
jj
まぐろがタタキか燻製になってしまいそう・・・。
去年は3万人前後人出があったそうですから、その近くで火事ならば、大混乱になるでしょう。
不謹慎ですが、火事の原因は何でしょう?
まさか、築地(付け火)じゃないでしょうね・・?
(ダメだ。なぞかけに染まっている・・・)

圓楽師匠の芝浜

広瀬和生さんの「噺は生きている」の「芝浜」の演目論。
三遊亭圓朝作と言われているのですから、三遊派の人のコメントも必要でしょう。
三遊派の代表ということでもないでしょうが、五代目三遊亭圓楽師匠の芝浜についてもコメントされています。
噺は生きている
◇平凡な夫婦の物語として
談志や志ん朝と同じ世代で『芝浜』に思い入れを見せた代表的な演者に、五代目三遊亭圓楽がいる。
体調不良により引退を決意した彼が「最後の高座」として2007年に国立演芸場で演じたのが『芝浜』であり、私費を投じて1985年に建てた寄席「若竹」が1989年に閉鎖されることになったとき、その「若竹最後の高座」で演じたのもやはり『芝浜』だった。
五代目圓楽は『芝浜』を四代目柳家つばめから教わった。
噺の骨格は三代目三木助と同じだが、肌合いはまるで異なる。
『芝浜』に思い入れがあったというと、さも大ネタ然とした演り方だったように思えるだろうが、実際はそうではなくて、この噺を「平凡な夫婦の物語」と捉えた圓楽の『芝浜』は、「お茶の間」感あふれる下世話なホームドラマ、という感じだ。
圓楽という演者の最も大きな特徴は、落語の中に「現代的な会話」を持ち込んだ、ということ。
それはともすれば落語の美学を損ない、落語通には敬遠されたが、『芝浜』のような噺から「噓くささ」を排除するには効果的だったのは間違いない。
ーー美談ではなく、いい話--
圓楽の『芝浜』の最大の特徴は、亭主の素直さ。
「飲んだり食ったりしたのが本当で四十二両拾ったのは夢」と女房に聞かされた勝五郎は、まったく疑うことなく、「そうか。そういや、俺はガキの頃からこれは本当じゃねぇかなと思うような夢を見る癖があった。よくおばあちゃんに言われたよ。『勝っちゃん、お前、大人になってそんな夢を見ると命とりになるよ』……今度がそれだ」と信じる。
「おっかぁ、包丁出してくれ」「仕事に行ってくれるの?」「死ぬんだよ」と続くのだが、ここで笑いが起こるのが圓楽らしい。
そして、女房はまったく動じることなく、「なにを言ってるのこの人は」と切り返し、「お前さん忘れたの? いつも私が『仕事に行っとくれ』って言うと、『うるせぇ、女が男の仕事に口出すな! 男が死ぬ気になって働きゃ借金がいくらあったって返せるんだ』って偉そうな啖呵切ってるんだよ」と堂々と反論、亭主を奮い立たせる。
圓楽の演じる女房に「女の可愛さ」がほとんど感じられないぶん、ごく当たり前の夫婦喧嘩のように聞こえて、「美談」くささを消し去っている。
三年後の大晦日の夫婦の会話も思いっきり「人情噺らしく」演じているのだけれど、亭主が女房の告白に素直に感動するので、美談ではなく「いい話」としてこちらも素直に受け止められる。
圓楽のサゲは、若い頃は「よそう、また夢になるといけねぇ」だったが、後年「よそう、また夢になる」に変え、晩年までそれで通した。
夫婦の会話でなく独白で演るならこれで充分という判断だろう。

・・・圓楽師匠は、物知りを誇示するかのように、マクラや噺の途中に薀蓄を入れることが多かったのですが、台詞そのものは、あまり難しくはなかったかもしれません。
徐々に緊張感を高めて言って、例の口調でダァーッと落とす(緩める)パターンでした。
圓楽師匠の照れみたいなものもあったかもしれません。
十八番のひとつだった「浜野矩随」でもそうでした。

たまやぁ~?

先週土曜日の雨の中の隅田川花火大会の話題。 
  だがやぁ~?
東京スカイツリーから花火見物・・なんていうとスペシャルシートだと思うのですが。
それがスカイツリーの"売り"でもあるのでしょうが・・・。
この写真、その特等席から。
花火の煙と雨のために、肝心の花火が良く見えなかったそうです。
それじゃだめじゃん。
「それはそれはまぁ、お気の毒に・・」という心の奥で、また別の気持ちが湧いているのも俗物人間の性ですが。
そもそも、花火というのは上空何メートルぐらいで開くのでしょう。
調べてみると、最大級のもので、600メートル程度ということですから、スカイツリーの最高点までは行かないんでしょう。
pp
展望台で450メートルぐらいですから、ほとんど花火を下に見ることになるんですね。
「上った上った・・・、たまやぁ~」じゃないんですよ、きっと。
「来た来た・・・、だれやぁ~」というところでしょう。
煙と雨で見えないのなら、「見えない見えない・・・だめやぁ~」?

夏バテ対策

8月に入ったから、さぁ夏バテ対策・・じゃ遅すぎますね。
私はもう・・7月の半ばあたりからバテバテ。
やはり、しっかり食べて、夏バテを蹴散らさないといけません。
そこで、色々調べてみると、まずは夏の食事の注意点あたりから。
「夏バテ」は医学的な用語ではないそうです。
暑さによる自律神経の乱れに起因する全身倦怠、食欲不振など、様々な症状を総称した言葉だということです。
夏バテを引き起こす要因のひとつは、栄養バランスの偏り。
夏は蒸し暑さで食欲が低下しがちな季節。
それに加えて、のどごしのよい麺類やゼリーやアイス、ジュースなどの冷たくて甘いものをついつい食べてしまうことで、栄養バランスが崩れ、夏バテしやすくなる。
そこで、食事を見直し、不足しがちな栄養素を補っていけば、夏に負けない体が作れるはず。
それでは、夏に不足しがちな栄養素とは。
◇タンパク質
夏は基礎代謝が高まり、普段以上にタンパク質を多く消費します。
タンパク質は人間の体を作るとても大切な栄養素ですから、タンパク質が不足すると疲れやすくなります。
タンパク質が多く含まれている食品【肉、魚、大豆、卵、乳製品】
◇ビタミンB1
エネルギーの代謝に欠かせないのがビタミンB1。
ビタミンB1が不足すると、摂取した炭水化物を効率よくエネルギーに変換することができなくなるため、疲れやすくなる。
ビタミンB1の多い食品【豚肉、レバー、豆類、うなぎ、玄米】
◇ミネラル
ミネラルはビタミンと互いに影響しながらエネルギーの生成を助ける。
カルシウムやリン、マグネシウム、ナトリウムなどの7種類を必須ミネラルと呼ぶ。
各種ミネラルをバランスよく含んだ食品【海藻類、きのこ類、豆類、野菜、果物、魚介類】
次に、疲労回復が期待できる栄養素とは。
◆アリシン
たまねぎやにんにくに含まれる特有の刺激臭や辛味成分。
ビタミンB1の吸収率を高め、効果を持続する働きが期待できる。
アリシンが多く含まれる食品【たまねぎ、ねぎ、にら、にんにく】
◆クエン酸
酸味成分であるクエン酸は、疲労物質である乳酸を分解し、体外へ排出する効果に期待できる。
クエン酸が多く含まれる食品【梅干、レモン、グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類、酢】
◆香辛料
香辛料は胃液の分泌を促進し、食欲を増進させる。
夏バテで食欲がないときに上手に活用する。
主な香辛料【こしょう、とうがらし、わさび、みょうが、ねぎ、しそ、にんにく、しょうが】

・・・要は、肉・魚・野菜・海藻類・果物(柑橘類)を食べるってこと?
これって、別に夏に限ったことではない。
普通に過ごしていても体力を消耗しやすい夏こそ、バランスのよい食事が大切ということか。
やはり、ここにも「王道」はないということですね。

なぞかけ(8/4)

珍しい噺は、ストーリーを確認しながら考えています。
【ざこ八】
・「夫婦の悩み」とかけて
・「小間物屋政談の小四郎」と解く
・その心は「先の仏(前夫)が原因でしょう」
【匙加減】
・「大家の機転」
・「ウイスキーの売れ行き」
・「匙(佐治)次第でしょう」
【里帰り】
・「嫁と姑」とかけて
・「一流選手のゴール」と解く
・その心は「鋭い嫁(読み)の見事な姑(シュート)でしょう」
【真田小僧】
・「六文銭」とかけて
・「富士山の静岡県側からの景色」
・「雪がまだらの雪むら(幸村)でしょう」
【佐野山】
・「情け相撲」とかけて
・「避暑地」と解く
・その心は「谷の風が清々しいでしょう」
【三軒長屋】
・「店だて」とかけて
・「アジャラカモクレン・・・テケレッツのパアッ」と解く
・その心は「どちらも端と端を入れ替えます」
【山号寺号】
・「○○山○○寺」とかけて
・「3人目のお妾さん」と解く
・その心は「3号二号(山号寺号)です」
【三人旅】
・「三人旅」とかけて
・「ファッションショー」と解く
・「上方(髪型)も見たいでしょう」
【三人無筆】
・「無筆3人に帳付けをさせる」とかけて
・「酒を飲ませて車の運転をさせる」と解く
・「無筆(未必)の故意でしょう」
【三年目】
・「髪がのびるまで待ってました」とかけて
・「県大会決勝で負けて甲子園に出られず」と解く
・「三年目(残念ね)」
【三方一両損】
・「書き付けと印形」とかけて
・「たくさんの診察券とサービス券」と解く
・「財布の中に入っているでしょう」

2017年8月 3日 (木)

今月の紀伊國屋寄席

今月21日(月)の「紀伊國屋寄席」。
今月の紀伊國屋寄席
馬好師匠が出演されます。
懐かしい。
二つ目の馬太呂の頃、仙台落語勉強会に来てくださいました。
私が2年生の時です。
あまり寄席には出ておられないようで。
それから、トリの小さん師匠は、山田洋次監督作「真二つ」。
これは先代の小さん師匠が演って、何か賞をもらったような・・・。
   今月の紀伊國屋寄席
夏休みですから、学生さんを呼び込んでいるようです。

やっぱり台風来るかも

かなり長期間迷走している台風5号。
やっぱり台風来るかも
当初は、小笠原から北上して、この週末に東日本に・・という予報でしたが、だんだん西寄りに変わって、奄美地方から大陸の方に行きそうでした。
ところが、大きくスライスして、暴風域を伴って、明日にかけて、奄美地方にかなり接近し、その後、向きを北よりに変える予想。
その後の進路はまだ予報円が大きく、幅があるような状況ですが、昨日までの予想よりやや東よりに変わり、予報円の中心を進めば九州を縦断する恐れがあります。
さらに、東に進むと・・・。
この台風の特徴は、今後も海水温の高い海域を進むため、「非常に強い勢力」を保って、奄美付近にかなり接近する恐れがある点だそうです。
動きがゆっくりなため、影響が長引く恐れがあるというのも悩ましい・・・。

気がつけば・・・

最近は、ほとんど気に留めることもなくなっていたのですが、何気なく見るとブログのカウンターが【120万件】をオーバー。
気がつけば・・・
窓際族になって、これからは内容を濃くして行きたいとは思っているのですが・・・。
とにかく、継続することが大切だということで。
それでないと、私の「落語徘徊」の一部が欠落してしまいますから。

歌丸師匠語録

桂歌丸師匠語録だそうです。
噺家の90%が、落語が好きで噺家になってますね。
けっして、人にすすめられてなる商売じゃない。
とにかく、落語をしゃべりたい以外に何もないです。

・・・90%でしょうか?
私は、100%じゃないかと思いますが・・・。

ご近所の祭礼

会社の近くの町内の祭礼です。
虎ノ門一丁目琴平町会のお祭り~西久保八幡神社大祭~
例年まちぐるみで賑わう虎ノ門一丁目琴平町会のお祭り(西久保八幡神社大祭)。

オフィス街ですが、毎年、子ども山車や和太鼓、地元企業の有志も加わる神輿巡行、お祭りエリアでのかき氷・焼きそばの屋台などが出ます。

会社がいただいた祭礼の手拭いを今年もゲットしました。
稽古用に使わせていただこうと思います。

小三治師匠の芝浜

それでは、当代の最高峰である小三治師匠の「芝浜」はどうでしょうか?
噺は生きている
◇型の自由なアレンジ
三木助の「情景描写の過剰さ」が好きじゃないという柳家小三治は、八代目三笑亭可楽
の『芝浜』を手本にしている。
芝の浜で沖を見ながら「白んできやがった……カモメが飛んでる……お天道様が上がってきた! ぽつんと……ああ、舟だ、房州もんだな! 今日はいい魚が安く買えるぜ」と呟く場面、3年後にこの夫婦の間に子供がいて「障子につかまって立っちしちゃだめだよ」と話しかけるところ、女房が真相を打ち明けるときの「奉公してる時分に『人様の物は塵っぱひとつでも手をつけちゃいけない』ってご主人様に言われていたのを思い出して大家さんに相談した」という説明、それを聞いて感謝する亭主の「俺は今日からお前のことをおっかぁと思わない、親と思うぜ」という台詞などはいずれも可楽ゆずりだ。
とはいえ、それはあくまでも「型」としての継承であって、例えば芝の浜の場面でも「海の風ってぇのは柔らかいなぁ」といった表現を交えるなど、小三治はアドリブで自在に表現を膨らませている。
〈三木助〜談志〉型の『芝浜』では家を出た勝五郎が財布を拾って家に戻り、酒を飲んで寝るまでの行動をリアルタイムで描写する。
その後は眠り込んだ魚屋が女房に「商いに行っておくれ」と起こされ大金を拾ったのは夢だと言われる場面に移行し、その間の「湯の帰りに友達を大勢連れてきて、飲んだり食べたりした」事実は女房の台詞として聞かされることになる。
一方、〈志ん生〜志ん朝〉型では芝浜の描写はなく、逆に「友達を引っ張ってきて豪勢に飲み食いする」場面を描いて、再び寝込んだ亭主(熊五郎)を女房がもう一度起こして「あの払いどうするの?」と訊く。
小三治の『芝浜』は、家を出た亭主が金を拾って上機嫌で寝込むまでをリアルタイムで描写するのは〈三木助〜談志〉と同じだが、その後が異なる。
昼近くになると勝五郎はむっくり起きて湯に行き、友達を引っ張ってきて「めでてぇ」と豪勢に飲み食いすると、そのまま大の字になって寝てしまう。
つまり、〈志ん生〜志ん朝〉のように、飲み食いの場面も描写するのである。
そして再び寝込んだ亭主は、女房に起こされるのではなく自分で起きて「おっかぁ」と声をかける。「起きたの?」「ああ、ちょいと水一杯持ってきてくれ……いや、水じゃ効かねぇ、迎え酒だな」といった会話のあと、女房が「起きたら訊こうと思ってたんだけど、なにがあったの?」と問いかけ、「芝浜の一件よ」と亭主が言うと、それは夢だったと聞かされる。
この流れは可楽と同じだ。
ただし可楽の『芝浜』は冒頭いきなり「早く河岸に行ってらっしゃいよ」「行きゃいいんだろ」という短いやりとりがあって亭主が出て行き、地の言葉で状況を手短に説明して浜の場面に移行するが、小三治の『芝浜』は女房が「ちょいとお前さん、起きとくれ」と起こす場面から始まり、夫婦の会話で進行していく。
女房の「盤台の糸底に水が張ってある」「包丁は光ってる」「草鞋も出てる」などという台詞も含め、ここは三木助に近い(志ん朝がここだけ三木助演出を取り入れているのを思い出させる)。
なお、可楽の『芝浜』の魚屋は「留さん」だが、小三治は三木助と同じく「魚勝(勝五郎)」。浜で一服する場面を可楽は仕草だけで表現するが、小三治は「昔は火打石と火口というものを使わなくてはいけなかった」と地でわかりやすく説明する。
拾った財布の中身も可楽は50両だが、小三治は52両だ。
ーー弱気な勝五郎--
財布を拾ったのは夢だと聞かされても、夢だと信じたくない勝五郎は、あれこれ反論を試みるが、女房と話しているうちにだんだんと弱気になっていく。
何度も「俺よぉ、今朝……芝の浜に行ってさ……」と小声で繰り返す勝五郎がなんともいじらしい。
小三治らしさが最も色濃く出ている場面だ。

・・・何か、後出しじゃんけんの良いとこ取りのようにも思えますが、やはり先達の演出を参考にして、色々組み立てていくというのは当然だと思います。
ただ、あれもこれもと、良いところばかりを入れると、訳がわからなくなってしまいますから、しっかりとしたフィロソフィーや理屈(整合性)づけは不可欠でしょう。
さん喬師匠もそうでしたが、この夫婦に子供が生まれる設定になっています。
棒手振りで借金のある魚屋が、通りに奉公人も置く店を構え、子も生まれる。
しかも、そのサクセスストーリー3年と言う短期間で実現するというのは、さすがにやや違和感があります。
落語というのは、庶民のささやかな生活や了見を表現していると言われますが、意外にもエリート集団なんです。
この「芝浜」の勝五郎も、「ねずみ穴」の「竹次郎」も、無一文に近い状態から、事業に成功します。
富くじでも、「富久」「宿屋の富」「水屋の富」「御慶」・・みんな一番富を当てる。
「幾代餅」「崇徳院」「文七元結」「山﨑屋」・・・みんな好きな女と一緒になる。
庶民の抱いた夢、それを描いたのが落語だとすれば、これは当然かもしれません。
が、それにしても、魚勝の成功は、もう少し時間をかけても良いような気がします。
この「演目論」の議論ではないかもしれません。
・・・名作「芝浜」は、一部の"心ない"演出もありますが、小三治師匠以降の噺家さんも、様々に工夫をしています。
「芝浜」に限らず、噺家さんに限らず、その内容に限らず、噺をしっかり作り上げて行くためには、最初の骨格作りと、骨格をびくともしないようにする努力が必要だと言うことだと思います。
この本、読み進めて行きたいと思います。
談志礼賛に少し掛け目をかけながら。

志ん朝師匠の芝浜

広瀬和生さんの「話は生きている」から、「芝浜」の「演目論」で、何人かの噺家さんを採り上げています。
”特別サービス”で、三木助師匠、談志師匠の次に、志ん朝師匠が紹介されていました。
その一部です。
噺は生きている
◇人間味あふれる夫婦の機微
落語を超えるドラマとしての『芝浜』を追究した談志とは対照的に、名作落語として『芝浜』を磨き上げたのが古今亭志ん朝だった。
万人に愛される「ミスター落語」志ん朝の『芝浜』は、彼の演目がどれもそうであるように、実に心地よい。
談志のように聴き手を自分の世界に引っ張り込んで強烈に揺さぶるのではなく、うっとり聴き惚れているうちにホロッとさせられる。
夫婦の機微を描いた落語として実に楽しく、心温まる一席だ。
志ん朝の『芝浜』は父の古今亭志ん生ゆずりの型で、主人公の名前は熊五郎(魚熊)。
志ん生は拾った財布の中身を50両としていて、志ん朝も50両で演っていた(「53両と2分」に変えていた時期もあった)。
いきなり女房が起こすところから始まるのではなく、腕のいい魚屋なのに昼飯で酒を飲むようになってから信用を失い、ヤケになって酒におぼれていったという経緯から入っていくのも志ん生の演り方を踏襲している。
ただし、志ん生はある晩「明日から商いに行く」と約束する夫婦の会話を手短に演じ、翌朝女房が亭主を起こすと亭主は素直に出ていく、という展開だが、志ん朝は、魚熊がヤケになって商いに行かなくなったことを説明すると「暮れもだいぶ押し詰まってきまして」の一言を挟み、「ちょいと熊さん、起きとくれよ」と女房が起こす。
亭主が出ていくまでの描写はほぼ三木助と同じ。
盤台が乾いて使い物にならないだの、包丁がどうのと愚図って行きたがらない亭主を「ちゃんと準備ができてるんだから行っておくれ」と説得する女房、という場面を丁寧に描いている。
ーー芝の浜を省略する演出--
志ん生・志ん朝親子の『芝浜』の演出上最大の特徴は、朝、女房に起こされた熊が芝の浜へ向かってからの行動を描写することなく、財布を拾い、慌てて戻ってきた熊が女房に「出かけたあと、なにがあったか」を語り聞かせて50両を見せる、という構成だ。
三木助・談志の型がポピュラーになったため、かなり変わった演り方に思えるが、志ん朝が演るのを観れば「この演出のほうが自然」と思えてくる。
志ん生は「(三木助は)芝の浜のくだりが長すぎて、あれじゃとても夢と思えねぇ」と言ったというが、そういう父の理屈とは関係なく、志ん朝の華麗な芸風においては「あの声と口調で淀みなく語り聞かせられるほうが、行動を描写されるより心地よい」からである。
この「芝の浜へ行く場面を省略する」演出は志ん生の創作ではなく、二代目金馬や三代目つばめがやはりそういう演り方をしていたことが速記で確認できる。
四代目小さんは芝の浜の場面を省略する演出について「財布を拾って気が動転している亭主が順序立てて観客にわかりやすく説明できるはずがない」と批判していたというが、そういうリアリズムと「芸の嘘」のどちらをとるか、という問題だろう。
三木助が芝の浜での描写に力を入れたのはリアリズムというより美学の問題だと思うし、その意味では談志のほうがずっと「リアル」だった。
いずれにしても志ん朝の演り方には四代目小さんの指摘するような「無理」はまったく感じられず、実に自然だ。
逆に志ん生・志ん朝は、三木助や談志が描写しない「湯へ行った亭主が友達を大勢連れ
てきて豪勢に飲み食いする場面」を、魚熊の行動として進行形で演じる。
志ん生はそれをごくあっさり済ませたが、志ん朝はここを大きく膨らませ、実に面白い「見どころ」にしている。

・・・そうなんです。
志ん朝師匠は、談志師匠のような理屈を全面に出すようなことにはしていません。
自然体で、素朴に人はどう思い、どう行動するかで、演じている気がします。
そこは、その方が良いと思います。
芝の浜の場面がカットされているのは、そういう演出上の理由だとは思いますが、この噺のクライマックスは、やはり後半の部分。
それでなくても長講になりますから、演ずる時間などを考慮すると、やはりこの部分を小さくするのがベストなのかもしれません。
野暮な言い方ですが。

談志師匠の芝浜

広瀬和生さんの「噺は生きている」で、特別に「芝浜」のところの一部が公開されています。
桂三木助師匠がベースとなって、最近の若手真打まで、「芝浜」に対する「演目論」が展開されています。
これから、じっくり読ませていただきたいと思います。
”特別サービス”で、談志師匠の「芝浜」が紹介されていました。
噺は生きている
◇ドラマティックな感情の移入
立川談志は三木助の『芝浜』を受け継ぎながら、現代人としての感情を大胆に注入し、別次元の「感動のドラマ」に仕立てた。
「泣かせる人情噺」としてドラマティックに演じる『芝浜』の源流は間違いなく談志である。 「三木助の名作」に疑問を持った談志は、独自の解釈で取り組むことで、『芝浜』を世代を超えて受け継がれる「暮れの大ネタ」として定着させた。
談志は三木助の江戸前な落語における「会話のセンス」をこよなく愛したが、『芝浜』に関しては安藤鶴夫の入れ知恵と思われる過剰な文学的装飾を嫌い、まずはそうした要素を排除しながら自己の個性を存分に反映させた威勢のいい『芝浜』をつくり上げた。
これが談志30歳の頃。
だが、彼は次第にそれが「いい噺」であることに嫌気が差してきた。「この女房は可愛くない」と思ったからだ。
そこで談志は、『芝浜』を美談としてではなく、「ある夫婦の愛を描くドラマ」として演じ始めた。
それが40代のことで、50歳を迎える頃には格段にドラマティックな噺になっていく。
談志の『芝浜』の女房は、決して「ダメな亭主を立ち直らせようとしている」わけではない。ただ、亭主に惚れている可愛い女房であって、亭主が大金を拾ってくれば女房も一緒に喜ぶ。
あくまで、大家に命じられて「夢だった」と嘘をつくはめになるだけだ。
健気に働く亭主を見ながら3年間、申しわけない気持ちでいっぱいだった女房は、罪の意識に耐えきれず、ついに真実を告白する。
だが亭主も、この可愛い女房に惚れている。
だから嘘をつかれたと聞いても納得する。
芝浜の財布の一件から3年後、二人でささやかに暮らしていける今の幸せは何物にも代 えがたい。
この幸せだけは「夢」にしたくない……「また夢になるといけない」というサゲの一言には、そんな二人の想いが込められている。
ーーリアルタイム進行で始まる物語--
談志の『芝浜』は晩年に至るまで進化し続けたが、基本形は30代から40代で固まってい る。
魚屋の名前は勝五郎(魚勝)、芝の浜で拾った財布に42両入っているという設定は三木助のままだ(現存する唯一の三木助の『芝浜』の公式音源は82両となっているが、それは例外だという)。
三木助はマクラで芭蕉の句を引用しながら、隅田川で白魚が獲れた時分の江戸を語ったあと、「ねぇ、お前さん、起きとくれ」と女房が亭主を起こすことで『芝浜』を始める。
だが、談志の『芝浜』は(もちろん白魚云々のマクラはなく)、芝の浜で金を拾う前夜の「いつまでも休まれちゃ釜の蓋が開かないよ」「うるせぇな、明日から行くから今夜は飲みたいだけ飲ませろ」と魚勝夫婦の会話するシーンが挿入されている。
談志は、三木助版で女房が亭主を起こしながら語る「お前さん、明日から商いに行くから飲みたいだけ飲ませろって、ゆうべあんなに飲んだんじゃないか」という経緯をリアルタイムで進行する場面として描き、そのまま寝込んだ亭主を女房が「お前さん……」と起こす場面に続けたのである。
こういう演り方をするのは談志だけだった。
起こされた亭主が愚痴をこぼしながら河岸に行ってみても問屋が開いてない。
鐘の音を聞くと女房が時刻(とき)を一つ早く間違えて起こしていることがわかり、しかたなく浜へ下りて海水で顔を洗い、一服しながら夜明けを待つ。
ここで三木助は、「お天道様が出てきた……いい色だな……よく空色ってぇと青い色のことを言うけども、朝の日の出のときは一色だけじゃねぇや、どうでぃ、小判みたいなところがあるかと思うと、白いようなところがあり、青っぽいところがあり、どす黒いところがあり……」「帆掛け船が帰ってくるじゃねぇか」などと独り言による情景描写に力を入れていたが、談志はそういう描写はカット、ただ「波ってやつは面白いねェ」だけを継承して、すぐに財布を拾う。
火打石と火口を使って煙草に火をつけ、一服吸ったあとで手のひらに乗せた火玉を転がして二服目をつける仕草の見事さは、談志の『芝浜』の名シーンでもある。
財布を拾って家に帰り、喜んで酒を飲んで寝てしまった亭主を女房が「商いに行っておくれ」と起こし、「あの金があるから商いに行かない」と言う亭主に女房は「夢でも見たの?」と返し、「お前さんは起きたら湯に行って大勢引っ張ってきて豪勢に飲み食い したけど、その勘定はどうするの?」と迫る。
それを聞いて愕然とする亭主は、「死ぬ気で働けば借金なんてどうとでもなる」という女房の言葉を聞いて「酒をやめて商いに精を出す」と誓い、そのまま河岸へ出かけていく…この展開も三木助のままだが、その中の夫婦の感情表現のダイナミックさがケタ違いだ。

・・・さらに続いているのですが。
談志師匠のスタートの部分は、非常にシンパシーを感じます。
三木助師匠は、他の、例えば「ねずみ」などでもそうですが、文学的な表現を好んで使います。
山本進先生は、「ねずみ」のねずみ屋の主人が自己紹介をする場面で、暫く身の上を話した後で、「私、宇兵衛と申します」という演出を、気障な演出だと言われ、それでも「三木さん(三木助師匠)だから許されるが、他の噺家さんがやるのは似合わない」という趣旨のコメントをされていました。
ただし、おかみさんの位置づけは、そのまま入って行かれない部分があります。
夫婦が惚れ合っているというのは、落語の底流に流れていますが・・・。
芝の浜での場面は、真冬の未明だということを考えると、三木助師匠もそうですが、あんまり長くするのは、やや現実感がないのかもしれません。
・・・なんていう感想を抱きながら、読み勧めて行こうと思います。

東京落語会の会員継続手続き

また「東京落語会」の継続の季節がやって来ました。
例によって、今の席を変更せずで、申込(振込)しました。
東京落語会の会員継続手続き
この落語会は、NHK主催の、国内で最も歴史のある老舗ホール落語会のひとつです。
学生時代は、「いつか毎月行ってみたい」と憧れていました。
結局、会員になったのは10年ほど前。
建て替える前の「イイノホール」でやっていた最後の頃でした。
しかし、実のところ、会場は満席にはなりませんし、落語の内容も最上級という訳にはいきません。
「朝日名人会」「三越落語会」「紀伊國屋寄席」などの落語会に比べると、NHK主催であるが故の、よく言えば、団体や一門に偏りのない、若手からベテランも含めた、極めて民主的な
落語会だというのと、開演時刻が18時で、サラリーマンにとっては早すぎる等によるからでしょう。
会員は、本当に恒例の方が多くて・・・。
それでも、私の場合は、職場から歩いて行けるというメリットがあるのと、終わった後は、同じく会員の杜の家頓平師匠と一献できるのとで、ずっと続けているという訳です。

上野のパンダ

上野動物園のパンダの赤ちゃんも生後50日が過ぎました。
余所の家の子どもの育つのは早いものです。
上野のパンダ
目がしっかり開いて、寝返りしたり、床の上をはったり・・。
勿論、白黒もはっきりして来ました。
また、7月28日から行っている名前公募は、インターネット応募だけで約12万件以上寄せられているそうで、どちらかの政党には羨ましい"集票力"です。
ところで、写真を見ると、ちょっと見には可愛いですが、良く見ると、目の周りと耳や口元が黒くなかったら・・・、あるいは全部黒かったら・・・・、かなり怖い感じがするのではないでしょうか?
いかがですか?

立川談幸師匠の記事

立川談幸師匠の記事を見つけました。
談幸師匠は、明治大学落研のOBで、コント赤信号の渡辺正行さんたちと同期だそうです。
あの談志師匠の内弟子を勤め上げたという伝説もあります。
派手ではありませんが、立川流の重鎮でした。
その談幸師匠、立川流を脱会して落語芸術協会に移籍されたのは、一昨年だったかな?
7月11日初日の浅草演芸ホールの中席前半の夜の部で、立川談幸がトリを務めた。
襲名披露でもない通常の興行だったが、談幸にとっては特別な意識があった。
入門40年目で初のトリだったのだ。
◇立川流を退会し芸協に加入した理由は…
「ずっしりとではないけれど、重みを感じています。
今回、機会を与えてくれたことに感謝したいですね」。
基本的には真打ちになれば寄席でトリを取れるとされている。
なぜ談幸は40年かかったのか。
それを読み解くためには寄席の仕組を説明しなければならない。
ここでいう寄席は年間を通じて興行を行っている定席で、鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場の4つを指す。
鈴本は落語協会(柳亭市馬会長)が常時興行を行い、他の3寄席は落語協会と落語芸術協会(桂歌丸会長)が10日ずつ交互に興行を行っている。
東京では両協会のほかに落語立川流、5代目円楽一門会の2派があり、2派は寄席に出演できない。
談幸は立川流を脱会し、2015年に落語芸術協会(芸協)に加入。
2年間の「準会員」を経て今年1月に「正会員」になった。
タレント・毒蝮三太夫からは冗談で“脱北者”などと言われる中、決断に至った理由を説明した。
「年齢も60(歳)になって、高座にあがれるのはせいぜい70歳から75歳までだと思うんです。声の張りだとか…。残された噺家人生が短く、ゴールが見えてきた時に、定席に戻れるのであれば、チャンスがあるなら戻りたいと思った。噺家人生の“終活”として、落語家のベースの寄席で終わりを迎えたいなと思ったんです」。
◇師匠・談志の死から3年後の決断
談幸は、78年に立川談志に入門。
二ツ目時代の83年に談志が一門を引き連れて落語協会を脱会し立川流を創設した。
落語協会で5年間、寄席での修業経験がある。
「当時は(人数も多くて)寄席に出るのは年に1回あるかないか。真打ち昇進試験で若手に不満がたまっていた時期で、師匠が新しいことをやるというワクワク感があった」。
談志は11年11月に75歳で亡くなった。
演芸界だけにとどまらず、その言動や生き方が大きな話題を呼んだカリスマ的な存在だった。
幾多の弟子を育てた談志の中でも唯一の内弟子として濃密な時間を過ごした談幸にとっても大きな転機となった。
「師匠が死んで、心棒がなくなった感じ。談志がいての立川流で、師匠がいるうちは(弟子は)いろいろ目が向いていても、最後は師匠の方に向いていた。けれど、いなくなってバラバラになっていった。気持ち的にフリーになった感じ。師匠が未来永劫生きているならば考えなかったですけれど、師匠が亡くなって色々考える時間が増えましたね」。
談志が亡くなって3年後に決断した。
「(以前所属した)落語協会は、一度出ていった人間ですから、(寄席に出る)チャンスはそうそうないし居場所もないと思った。芸協は余一会で若干交流があって、フレンドリーな雰囲気もあったし、何のわだかまりもないので、お願いしました」。
歌丸会長の存在もあった。
「歌丸会長はうちの師匠も人間的に信頼していた。『歌さんがいいよと言うんだったらいいよ』と勝手だけど思ってくれているんじゃないかな」。
◇弟子が3人増えて5人の弟子を育成
立川流で二ツ目になっていた2人の弟子の吉幸は1年間、幸之進は芸協加入に伴い2年間の前座修業を余儀なくされた。
「戸惑ったかもしれないけれど、決まった以上前向きに取り組んでくれた」。
今年に入って3人が弟子入りした。
幸七、幸太、幸吾で前座見習い中だ。
「真打ち(昇進)まで15年。立川流だったら(自分が)死んだら右往左往するし難しいかなと思った。二ツ目までは見届けられると思う。(芸協の)団体が“みなしご”にはさせないし、その時、彼らも先輩とのつながりも出来ているはず」と話した。
寄席に出演することで充実感がある日々を送っている。
「最近、コンスタントに出させてもらっていると、今まで寄席に通ってなかったくせに、休席が続くと、『もったいない』って思ってしまう」と苦笑いする。
楽屋の雰囲気も大好きだ。
「(滞在するのは)出番前のわずかな時間だし、せいぜいいても1時間くらいだけど、いろんな人が出入りして、話をしたり聞いたりするのが面白い」。
立川流の一門会では20~30分の持ち時間は当たり前だが、寄席ではトリなどを除けば、持ち時間は15分程度。
「(噺を)短くするのに苦労しています。他の人が(短く)処理しているのを(楽屋で)聞いて勉強になっている。こうやるのかって。面白いですね」。
◇今なお生きる談志の教え
立川流を脱会しても、師匠談志の教えは心の中で生き続けている。
「芸人の持つ清潔感ですね。見た目じゃなくて、下品な言葉を使っても清潔感がある、きれいな身なりをしていても清潔感を感じない、ってあるじゃないですか。芸風としての清潔感が伝わるように心がけています」。
あとは言葉の選択だ。
「言葉を選ぶセンスですね。言葉が重複するのを嫌いましたし、言葉の美学というか、『その言葉は古典落語にそぐわない』とか、分かりやすいけれど使わないほうがいい、逆に分からなくても使った方がいい、とか言葉に対するセンスは良く言っていました。“美学”と“分かりやすさ”を天秤にかけることはあります」。
日誌をつけるようになった。
今までもネタ帳はつけていたが、寄席に出演することなって、ネタに加えてお客さんの入りや反応をメモに残している。
「自分の会ではお客さんが特定されるけれど、寄席は不特定だから、昨日受けたのが、今日受けないこともある。寄席のお客さんにはリピートしてもらいたいので…」と理由を説明した。
「芸協に入れてもらった以上は、今までになかったもの、立川流で培ったものをそこに残せていけたら…。“におい”や“空気”を伝えられたらと思っています。寄席というのはみんなで支えていくもの。落語家のチームワークでやってきた歴史がありますので…」。
談幸は充実感と幸せをかみしめながら日々、寄席の高座を務めている。

・・・談幸師匠の高座そのもののコメントが随所にありました。
自分ではどうしようもない大きなうねりの中で、ある意味逆境にありながら、努力して現在に至っている・・・。
◆立川 談幸(たてかわ・だんこう)
1954年7月29日、東京生まれ。
明大商学部を卒業した78年3月に立川談志に入門し「談吉」。
82年に二ツ目に昇進し「談幸」。
83年に師匠談志とともに落語協会を脱会し落語立川流に所属。
87年5月に真打ち昇進。
2014年12月に立川流を脱会し、翌年1月から落語芸術協会に「準会員」として入会。
17年1月に「正会員」。
出囃子は「三下がりかっこ」(立川流時代は「吾妻八景」を使用)。
明大では落語研究会に所属、「コント赤信号」の渡辺正行、小宮孝泰は同期で、立川志の輔は2学年先輩も談志への入門は談幸より遅く、弟弟子にあたる。

なぞかけ(8/3)

これで一応"か行"まで行きました。
【碁泥】
・「碁好き」とかけて
・「超スピードで走る車のドライバー」と解く
・「周りが全く見えなくなります」
【五百羅漢】
・「羅漢さんの一人」とかけて
・「事実上更迭された大臣」と解く
・「辞任損じゃ(慈忍尊尊者)ありませんか」
【子ほめ】
・「生まれたばかりの赤ん坊」とかけて
・「ルール違反」と解く
・その心は「荒っぽいこと七夜(しちゃ)いけません」
【五目講釈】
・「なぞかけ」とかけて
・「七並べ」と解く
・その心は「整わないと沈みます」
【子別れ】
・「熊さんと亀ちゃん」とかけて
・「産まれて来るのは男か女か」と解く
・その心は「子別れ(子は彼)でしょう」
【権助魚】
・「蒲鉾」とかけて
・「仕事に慣れてきた新人」と解く
・その心は「板についています」
【権助芝居】
・「素人芝居」とかけて
・「美味しい漬物」と解く
・その心は「どちらも大根が欠かせません」
【権助提灯】
・「妾を囲う旦那」とかけて
・「通勤定期券」と解く
・その心は「通うのを妾宅(承諾)してもらってます」
【蒟蒻問答】
・「禅問答」とかけて
・「滑舌の良くない噺家さん」と解く
・その心は「何を言っているのか分かりません」
【権兵衛狸】
・「狸の恩返し」とかけて
・「床屋さん」と解く
・その心は「髭をあたっても、ツル(鶴)にはなりません」

2017年8月 2日 (水)

落語を演るときに考えること

もうひとつ、私が拘っていることがありました。
落語を演るときに考えること
舞台設定をして演ずる場合の、空間とその距離感の確認です。
例えば、神田から吉原までの物理的な距離や地形のイメージ。
大川の幅や対岸までの距離や景色。
演目によっては、実際に現場に行って確認する。
「佃祭」の時は、佃の住吉神社に行って、佃の渡のあった場所から対岸を見て、終い船が渡った距離感を実感し、「お~い、船頭さぁん」と(小さな声で)呼んでみる。
勿論、当時とは違っているかもしれませんが。
「文七元結」の時は、吾妻橋の上に行って、山谷堀の辺りから吉原方向を振り返って、「お久ぁ、すまねぇ」とやってみる。
当時は、言問橋は架っていなかったはずですから。
「五百羅漢」では、今は目黒で全く場所は違ってしまっていますが、羅漢さんが並んでいる様子やそれぞれの表情を見て、羅漢さんの位置と距離感を実感し、これと決めた羅漢さんを指差してみる。
「牡丹燈籠」では、不忍池から根津まで歩いたり、谷中の三崎坂あたりを散策してお露の足跡(幽霊だから足はない?)を偲びます。
具体的に、語りや仕草に出る訳ではありませんが、とても参考になるものです。(自己満足かもしれませんが・・)
・・・そして、これは次元が違いますが、「文七元結」や「牡丹燈籠」や「揺れるとき」などを演る時は勿論、時々は谷中の圓朝墓にお参りをしています。

夜中の地震

夜中の2時ごろ地震がありました。
夜中の地震
茨城県や福島県、関東地方の広い範囲で震度4の揺れを観測。
この地震による津波の心配はなし。
この地震を家内は全く知らず。
寝てるんだか、死んでるんだか・・・。

だから言わないこっちゃない

それ見なさい!
言わないこっちゃない!
だから言わないこっちゃない
いつか、絶対に起こると思っていましたよ。
これは洒落にならないでしよう。
だから言わないこっちゃない
長崎の「ハウステンボス」のバンジージャンプでワイヤロープが切れる事故があり、37歳の男性が右肩打撲の軽傷。
死ななくて良かった!
男性は高さ約20メートルのジャンプ台からゴム製ロープを付けて飛び降りた。
落下して、いったん跳ね上がった後にワイヤ部分が切れた。
男性は、その弾みで地面に敷いてあるエアマットから地面に転げ落ちた。
このバンジージャンプは約2年前から営業を開始。
営業の前後に点検しており、この日の点検では「問題は見つからなかった」そうですが・・・。
20メートル程度で、下にマットが敷いてある程度だったから、まぁ事なきを得ました。
いずれにしても、人間が自然に逆らって何かやると、ろくなことはありませんよ。
「一枚でも"煎"餅」とはこれいかに?
「昼間おばあさんがやっても"バンジー"ジャンプ」と言うがごとし。

これが洒落なんですよ。

なぞかけ(8/2)

パターンが固まらないように気をつけないといけません。
【強情灸】
・「我慢比べ」とかけて
・「エースピッチャー」と解く
・その心は「強情灸(豪速球)が身上です」
【甲府ぃ】
・「おからを盗んだ善吉を殴った金公」とかけて
・「人気スターのコンサートの場内放送」と解く
・その心は「甲府ぃ(興奮)しないでください」
【紺屋高尾】
・「花魁の身請け」とかけて
・「ピンチの時のリリーフピッチャー」と解く
・その心は「久蔵(急造)では間に合いません」
【五月幟】
・「端午の節句」とかけて
・「お色気タレント」と解く
・その心は「五月みどり(五月幟)がいるでしょう」
【黄金餅】
・「願人坊主」とかけて
・「相続争い」と解く
・その心は「誰の金か議論が西念(再燃)しているでしょう」
【小言幸兵衛】
・「仕立屋と古着屋」とかけて
・「大岡越前守」と解く
・その心は「どちらを継ぐか幸兵衛(公平)に裁くでしょう」
【小言念仏】
・「朝のおつとめ」とかけて
・「お菊の皿」と解く
・その心は「何枚だ(なんまいだぁ)」
【後生鰻】
・「鰻を川に返す」とかけて
・「馬から落馬した」と解く
・その心は「功徳(くどく)なります」
【後生鰻】
・「鰻の蒲焼き」とかけて
・「ポンコツ自動車」と解く
・「それごらんなさい、後生(故障)山椒(ざんしょ)?」

2017年8月 1日 (火)

噺は生きている

広瀬和生さんの新刊を上野駅の本屋さんで見つけました。
「噺は生きている 名作落語進化論 同じ『芝浜』は一つとしてない」
噺は生きている
志ん生、文楽ら昭和の名人から、志ん朝、談志、さらには小三治、談春、一之輔など現役トップの落語家まで、彼らがどのように演目を演じてきたのかを分析。
落語の魅力と本質に迫る落語評論本。

・・・だそうです。
長講好きな私が、今まで演った噺、いずれ演ってみたい噺について、研究する参考になりそうです。
特別に、「芝浜」の部分が公開されていました。
「芝浜」と言えば、三代目桂三木助が筆頭に来るでしょう。
◆落語を「耳で聴く文学」にした男◆
ーー「芝浜」とはどんな噺かーー
江戸の裏長屋に住む棒手振りの魚屋。
腕はいいのに酒におぼれて休んでばかりいる。
そんな男がある朝、女房に無理やり起こされて久々に芝の魚河岸に行き、大金の入った財布を海から拾う。
「これだけの金があれば遊んで暮らせる」と大喜びで豪勢に飲み食いし、酔いつぶれてしまった男だが、目覚めると女房に「大金を拾ったなんて夢だ」と言われて呆然自失。
「俺はそこまで腐っていたのか」と心を入れ替えて酒を断ち、真面目に働いて人並みの幸せを手に入れた三年目の大晦日。
女房が「あれは夢じゃなかった、お前さんを立ち直らせるための噓だった」と打ち明けて詫びると、亭主は「今の暮らしがあるのも、お前が夢にしてくれたおかげだ」と感謝する。
「今のお前さんなら大丈夫」と女房が勧めた酒を口にしようとした男、ピタッと手を止め、「よそう、また夢になるといけねぇ」・・・。
幕末から明治にかけて活躍した「近代落語の祖」初代三遊亭圓朝が三題噺の会で「酔っぱらい」「芝浜」「財布」の三つの題をもらって創作したとされる『芝浜』。
落語ファンの間では最もよく知られた人情噺といえるだろう。
『芝浜』という噺は、三代目桂三木助が売り物にするまではあまり人気のある演目ではなかった。
どちらかというと地味な噺という印象さえあった『芝浜』を、三木助は安藤鶴夫(作家・評論家)の助言を積極的に受け入れて風景描写に力を入れるなど工夫を凝らし、文学的な香りのする作品に仕上げた。
日本人のライフスタイルが大きく変わっていく戦後社会の中にあって「古典」と呼ばれることになった落語に、ちょっと気どった「耳で聴く文学作品」的な演出を持ち込んだ三木助の『芝浜』は高く評価され、1954年には芸術祭奨励賞を受賞している。
ーー新しい「夫婦の形」ーー
三木助は『芝浜』を、よくできた女房が亭主を立ち直らせる美談として洗練させた。
「よくできた女房とダメ亭主」という構図は落語ではよくあるものだが、三木助の『芝浜』の内容は落語というよりも夫婦愛を描いた良質の短編映画のようなもので、当時としては非常に新しく、そして時代の空気に合っていた。
日本が高度経済成長期に突入したのが1954年。
核家族化が本格化していくのはもう少しあとのことではあるけれども、戦前とは明らかに異なる夫婦観・家族観を持つようになった大衆が、三木助の描く「夫婦の形」の新鮮さに大いに感銘を受けたのは想像にかたくない。
芝の浜の一件から三年後の大晦日、女房は隠してあった革財布を持ち出してきて亭主の勝五郎(魚勝)に「夢じゃなかったんだよ」と打ち明け、「あのとき夢だって言ったじゃねぇか」と言う亭主に、「怒らないで聞いとくれ。しまいまで聞いてから、ぶつなり蹴るなりすればいいじゃないか」と釘を刺して、こう話し始める。
「あんな大金、悪い了見でも起こしたんじゃないかとも思ったけど、そんな様子もないし、どうしようと思って、お前さんがぐっすり寝込んだのをいい潮にして大家さんのところにこのお金を持って相談に行ったんだよ。そうしたら大家さんが『そんなもの一文だって手をつけたら勝五郎の身体は満足じゃいられない。俺がお上に届けてやるから、勝五郎のほうはお前がうまくやっとけ』って・・・お前さんがみんなを連れてきて飲み直して、あくる朝、夢だ夢だってとうとうお前さんをだましてしまって、それからお前さん人間が変わったように好きなお酒をピタッとやめて一生懸命商いをしてくれて、三年経ってこうして魚屋の親方になれて・・・。普段からお前さんに噓をついてて申しわけないと思っていたけど、うっかりしたことを言って元のお前さんに返られても困るしと思って、このお金だってずっと前に下がってきたんだけれども、今日まで黙ってた。でも、もうお前さんは立派な魚屋の主人、いつ見せても心配ないって思って、今日この話をした。決して悪気があって噓をついたわけじゃないけど、腹が立ったら、あたしをぶつなり蹴るなり・・・・」
聞いていた亭主は「ちょっと待ってくれ」と涙ながらに遮り、「おっかあ、お前は偉ぇなあ・・・」と、夢にしてくれたことを感謝する。たしかに拾った金に手をつけたのがお上に知れたら、悪くすれば打ち首、軽く済んでも寄場送りで、挙げ句の果ては乞食になるしかない。
それを救ってくれたのは女房の機転だ。
「お前のおかげでこれだけの魚屋になれたんだ。俺のほうで礼を言うよ。ありがとう、すまねぇ」
「許してくれるかい」
「許すもなにも、俺のほうで礼を言ってるじゃねぇか」
いい話である。
夫婦はこうありたいものだ、という素敵な物語を三木助は『芝浜』で提示してみせた。
それが時代の空気に見事に合っていたからこそ、三木助の『芝浜』は大いに支持され、この演目が「美談」として広く知られるようになったのである。
ーー意外にアッサリな『芝浜』ーー
もっとも、江戸前の口調で滑らかに進行していく三木助の『芝浜』は、実際に録音を聴いてみると、かなりあっさりしている。
「いい噺」ではあるけれど、今の我々がイメージする「暮れの大ネタ」的なコッテリ感はない。
三木助の『芝浜』は、桂文楽の『明烏』、古今亭志ん生の『火焔太鼓』などと同様、「この人の、この噺」として定着したが、それは三木助一代のこと。
現在の『芝浜』の「大ネタ」としてのイメージを確立させたのは立川談志と古今亭志ん朝、そしてそれに続く演者たちである。
『芝浜』が圓朝全集に入っていないことから「圓朝作であるかどうかは疑わしい」とする説もあるが、まあ、それはどちらでもいいだろう。
いずれにしても「圓朝の演目」として一門の三代目・四代目三遊亭圓生や四代目橘家圓喬、初代三遊亭圓右、二代目三遊亭金馬などに伝わったほか、初代柳亭(談洲楼)燕枝と二代目柳亭燕枝、四代目柳家小さん、三代目柳家つばめ等も演じている。
八代目桂文楽は、三代目つばめから『芝浜』を教わったものの納得のいく出来にならず、持ちネタとして磨くに至らなかった。
三木助は、四代目柳家つばめから「私の噺を覚えてほしい」との申し出を受けて『芝浜』を覚えた。
三木助は『芝浜』という演目が好きではなく、当初は乗り気ではなかったものの、主人公(魚屋の勝五郎)に感情移入して次第に愛着を覚え、工夫を重ねて自らの代表作に磨き上げていった。

・・・こんなことが書いてあるようです。

落語を演るときに考えること

落語を演るときに考えること
「この噺面白いから」
「この噺のこの台詞(あるいはオチ)が言いたいから」
「子ども(女性)が出て来るから」
「馴染みのある場所が出て来るから」
・・・落語を演る、演目を決める動機は色々だと思います。
何度も言うとおり、落語は、ライブの語りで聴き手に像を結んでいただいて楽しんでもらうもので、芝居や浪曲や講釈や朗読とは違います。
どうやったら、語りで伝えられるかが重要です。
そのためには、上記のような動機は動機としても、様々な研究や確認が必要になります。
噺のテーマ、舞台の内外環境、登場人物の個性や背景などを自分なりに咀嚼することが大事だと思います。
そうそう、自分の技量を踏まえておくことも忘れてはいけない重要なポイントです。
とにかく、まずは大掴みで噺を俯瞰しておくことです。
それが出来れば、舞台設定や感情移入の匙加減も分かろうと言うもの。
単に速記本や音源そのままにやるのではなく、ベースは変えないまでも、演出や台詞、場合によっては場面のカットなど、自分の技量や体力も考えることです。
そうすれば、愚直に活字を暗記しなくて済むはずで、生きた自分の言葉の落語になると思います。
例えば、師匠が突然、新しいストーリーや演出を提案されることもありますが、噺の全体が掴めていれば、かなり柔軟に対応出来ると思います。
「子ほめ」や「三方一両損」のオチ、「五百羅漢」や「藪入り」のストーリーは、その場で言われましたから。

高座設営

桂やまとさんのツイートから、某所での落語会場の様子。
なかなか立派な拵えで、これなら演者も客席もいいですね。
高座設営
なんと言っても物凄いのが、高座に上がる階段ですよ。
実は、どこでやっても、一番悩ましいのが、高座によじ登るのをどうするか・・なんです。
今は、椅子席にすることが多いので、勢い高座は高くしなくてはいけません。
そうすると、かなり高度なクライミング技術が必要になります。
やまとさんの落語会では、ご贔屓の力作だそうで、これなら普通に上がれます。
高座設営
これに負けていないのが、「お江戸あおば亭」で談亭志ん志師匠が手作りされた階段で、これも素晴らしいですよ。
椅子や小さな台や箱みたいなものを積んだのは、不安定なのと、段差が不規則で大きかったりで、何度か怖い目に遭っていますので、とにかく有難いです。
高座設営
簡単に持ち運べたら良いのですが、それは無い物ねだりと言うのでしょう。

2人のお兄ちゃん天使

2人ともお兄ちゃんになりました。
娘の方は3ヶ月経っているので、お兄ちゃんぶりを発揮し出している様子。
とても可愛がっているそうです。


息子の方は、まだ生まれたばかりですから、お兄ちゃんも訳が分からないでしょう。
でも、赤ちゃんをのぞいてはニコニコしているようです。
(写真左側が息子、右側が娘の長男)
でも、両方とも男の子2人だから、弟がもう少し大きくなったら・・・、大騒ぎになることでしょう。
お兄ちゃん2人、弟に泣かされないようにしないと・・・。

オリンピック

オリンピックの開催地のこと。
オリンピック
2020年の東京の後、立候補した都市が途中で脱落したりで、なかなか悩ましい状況になっていたようですが、"談合"の結果、24年と28年の開催地を一度に決めてしまったそうです。
24年がパリで28年がロサアンゼルス。
いずれも3回目の開催ということになります。
特に、ロサンゼルスなんて、ついこの間やったばかりのような気がしますが・・・。
もうそろそろ、今のやり方は限界なんでしょう。
膨大な資金も必要ですし。
何か、つまらない感じがします。

ヤマカガシ

私は田舎者で、幼少の頃は、虫と蛙と蛇と共存していたと言っても過言ではありません。
ヤマカガシ
が、だからと言って、というのか、だから、なのか、これらを調べたり、研究したりする気持ちも全くなく、従って、知識もありません。
ひたすらガマガエルに怯え、蛇に驚いていただけでした。
気持ち悪いですよね。
蛇と言えば、、恥ずかしながら私は判別はつかないのですが、「マムシは怖いが、アオダイショウとヤマカガシは大丈夫だ」と教えられていた気がします。
ところが、先日のニュースで、小学生がヤマカガシに噛まれ、その毒のために一時重体になったと聞いて驚きました。

「えっ?ヤマカガシは大丈夫じゃないの?」・・・!
ヤマカガシは、日本に広く生息するヘビです。
キーワードは、「カエル好き、猛毒あり、臆病」。
棲息しているのは、北海道や一部の島しょ部を除く日本各地の川や田んぼなどの水辺で、昔から子どもたちや農家の人たちとはお馴染みです。
しかし、残念ながら、毒を持っています。(初めて知りました。)
毒の強さはマムシの4倍くらいあるそうで、かまれた場合の主な症状は、血が止まらなくなったり頭痛がしたりするほか、重症になると脳内出血や急性腎不全になるケースもあり、昭和47年以降死亡したケースが4件報告されているようです。
それから、とても臆病なんだそうです。
臆病なのでちょっとやそっとでかみついたりせず、人の気配がしたら草むらに逃げてしまう。
それでも、攻撃されたり、山で突然出会ったりした時には、自分を守るためにかみつくことがある。

だから、むやみに怖がることはない。
(それで私も無事だったんですね。)
さて、私もそうでしたが、ヤマカガシをめぐる誤解があるようです。
今回の事故のあとインターネットでは、「ヤマカガシって毒がないヘビって教えられていたんだけど」とか「毒がないからわざとかませて遊んだ」などと、私と同じこと言っている人が多かったそうです。
そうか、私だけではないんですね。(よかった・・?)
なぜそんな誤解が広まったのか。
ヤマカガシが大きく口をあけた写真を見ると、毒を出す牙は上あごの奥にあるそうです。
しかし、浅くかまれただけでは毒が注入されにくいため、「かまれたけど大丈夫だった」という人が少なからずいたことが誤解が広まった要因の1つだと。
それから、ヤマカガシは同じ種類なのに地域によって色が違うということで、関東地方でヤマカガシというと、赤と黒の模様というのが一般的ですが、近畿地方では、緑がかった色のほか、中国地方では青みがかった仲間もいて、毒のないほかの種類のヘビと間違われることもあったようなんです。
・・・なるほど、そういうことなのか・・・。

なぞかけ(8/1)

いよいよ8月。
暑さに負けず、今月も頑張りましょう!
【伽羅の下駄】
・「香木」とかけて
・「ふなっしー」と解く
・その心は「キャラ(伽羅)が大切です」
【禁酒番屋】
・「禁酒宣言」とかけて
・「隣のならず者の国」と解く
・その心は「何度も平気で約束を反古にします」
【金明竹】
・「中橋の加賀屋佐吉」とかけて
・「武蔵坊弁慶」と解く
・その心は「どちらも道具七品(七つ道具)が大事です」
【くしゃみ講釈】
・「胡椒を売る店」とかけて
・「名所やお祭りや芝居が好きな人」と解く
・その心は「乾物(見物)屋さんでしょう」
【首提灯】
・「暢気な人」とかけて
・「稲田防衛大臣と蓮舫代表」と解く
・その心は「首で提灯(消沈)しているでしょう」
【首屋】
・「変わった(胡散臭い)商売」とかけて
・「亭主が帰って来たので、慌てて来客を押入れに隠したおかみさん」と解く
・「風呂敷で誤魔化すでしょう」
【蔵前駕籠】
・「褌一丁」とかけて
・「相撲の決まり手」と解く
・その心は「相手を逆手(酒手)にかけるでしょう」
【稽古屋】
・「宇治の蛍踊り」とかけて
・「軍備増強(核開発競争)」と解く
・その心は「どちらも屁力(兵力)を競うでしょう」
【孝行糖】
・「与太郎」とかけて
・「明るい照明」と解く
・その心は「孝行糖(こうこうと)しているでしょう」
【高座の徳利】
・「寄席興行」とかけて
・「崎陽軒の新商品」と解く
・「焼売(襲名)披露が評判でしょう」

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