文七元結のオチ
この"ザ・落語"とも言うべき噺にもオチがありません。
「文七とお久を一緒にさせて、麹町貝坂に元結屋を開かせたところ、大変繁盛したと言う、文七元結の一席」。
・・・とまあ、こんな感じです。
同じ長講の「百年目」のような粋なオチが出来ないものかと思うのです。
圓朝物のつらいところでしょうか?
一件落着してからの筋書きが、あまりにも簡単なので、物足りなさを感じる人もいれば、あるいは、この一件でオチにするのもありかもしれません。
落着後にすると、噺が冗長にもなりますから。
師匠の高座本を少し変えさせていただきました。
(文七がお久と一緒になりたいと許しを乞いに来る。
文七は旦那に許されて元結屋を始めることになっているので)「親方が、"(元結を)結ぶの神(紙)"でございます」。
もっと別の形も考えてみようかと思います。
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