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2017年7月15日 (土)

師匠と

稽古場では、始めのうちは師匠と2人だけだったので。
まずは、作り続けている「NAZOKAKE」の最新版(200題)を渡しました。
師匠から、先日お渡ししたのを読んでくださっていて、「(中にはボツのものもあるけれども)高座本に適宜載せて行くから」。
なぞかけの作り方のコツも、改めてご伝授いただきました。
例題、「鶯とかけて、お葬式と解く、その心は、啼き(泣き)ながら、梅(埋め)に行きます」。
それから、地口は、全く同じでは野暮だそうで、敢えて1字だけ違うのが粋な洒落になるそうです。
なるほど、言葉遊びですから。
それから、女性が落語をやること、やる演目について、私の考えを話しました。
例えば、「不孝者」は、柳島芸者の琴弥の女心を語ろうという人がいるようですが、全く見当違いだとか。
男が男の目(立場)で、男を主人公に、男が演じて来たのが落語です。
従って、師匠の高座本で、女性の心を女性が演じられる訳がありません。
表面的には出来たように見えても、かなり的外れのはず。
「不孝者」は、男の了見や切望で、男心を描いていることが分からないと、全く説得力は出て来ない。
宝塚の男役と、歌舞伎の女形の違和感の話題も。
早く、女性が、女性の目で、女性を主人公に、女性が演じる噺が出来ないといけないと思うんです。
それから、落語に対する姿勢について。
やはり、お客さまに受け入れられる芸でなくてはいけない。
その人だけの独り善がりではダメなんです。
楽しいひとときです。

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