日本橋が見える?
幼い頃、修学旅行などで東京見物をして買った絵はがきの中には、皇居や東京タワーや上野動物園、新幹線や羽田空港、モノレールに混じって、立体交差する首都高速道路がありました。
日本の高度成長を象徴する景色でした。
東京オリンピック前後のことです。
ところが、時代が移り過ぎて、少なくとも景観上は、首都高速道路は継子になってしまいました。
確かに、甲州街道や246号など、道路の上を走る高速道路は、街が暗くなってしまっています。
中でも、最近特に議論されるようになったのは、日本の道路の起点でもある「日本橋」でしょう。
この日本橋周辺の景観を改善するため、国土交通省は、日本橋の上を走る首都高速道路の地下化に取り組むと発表しました。
事業費は数千億円に上るとみられる。
国と東京都、首都高速道路会社などが協力し、2020年に開催される東京五輪・パラリンピック終了後に着工する方針だ。
日本橋周辺では民間業者が再開発事業を検討しており、地下化を再開発に組み込むことで、事業費の縮減を図る。
地下化区間は、首都高都心環状線の竹橋―江戸橋両ジャンクション間(約2・9キロ)を軸に、今後、具体策を都や首都高速道路会社と検討していく。
石井国交相は「単なる老朽化した首都高速の更新にとどまらない、魅力ある都市景観の再生のため、都などと協力して地下化に向けて取り組む」と述べた。
膨大な資金と時間を必要とするプロジェクトでしょうが、是非、すっきりした日本橋を見たいものです。
落語などでは、日本橋、神田から下谷(上野)、浅草から向島、本所、深川が日本の中心ですから、すっきりしたいと思います。