佃祭のオチ
この噺は、ストーリーと関係なく、最後に与太郎が出て来て、オチは、歯が痛い人が、「(袖に入れているのは)」戸隠様に納める梨だ」。
プロの噺家さんも、ここまでやらない人が多く、柳家権太楼師匠も、オチをつけずに「佃祭と言う一席でございます」と言う形でやっています。
私は、この噺を人情噺仕立てにしたかったのと、与太郎の「甚兵衛さん、何で死んじゃったんだよう、おいら寂しいじゃねぇか」の台詞が言いたかった。
偶然ですが、私の「猫怪談」でも、与太郎に「お父っつぁん、何で死んじまったんだよう、おいら寂しいじゃねぇか」と言わせました。
オチは、五街道雲助師匠のを使わせていただきました。
「仏さん(甚兵衛さん)が無事に帰って来て良かった」
「昔から言うじゃないか、"死なぬが仏"って」。
この逆さオチが秀逸だと思ったのでとりあえずいただきました。
師匠からもOKをいただきました。
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