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2017年7月30日 (日)

女性が演じる女性のこと

apple単純に、落語で、女性の台詞を女性がやるのは簡単だと思われているかもしれません。
ところが、私は、それが一番難しいと思います。
落語は、語ることによって、聴く側の頭の中にイメージを作ってもらうものですから、語る人の個性を越えて消し、登場人物を表さないといけません。
女性の台詞だからそのままで良いという訳には行きません。
さらに、台詞の内容です。
前からも言っているとおり、女性の台詞と言っても、男が男の了見で言わせているのですから、落語の女性の台詞は、男が女性に言わせている男の論理そのもので、女性がそのままで語ると違和感が出て来ます。
口調と声が女性だからと言って、そのまま女性の台詞になっている訳ではありません。
だから、女性が女性の台詞を語る時は、男の台詞と違って、"変換"が2度必要になるのです。
まず、男の台詞(論理)を咀嚼すること、それから、女性が語っても違和感をなくする台詞にすること。
落語の底流を流れているヒストリーやフィロソフィーを理解した上で、消化して行くこと。
近いが故に、遠回りをしないといけないということです。

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