三遊落語祭
仕事を早めに切り上げて、浅草演芸ホールへ。
浅草演芸ホールの今月の"余一"興行は「三遊落語祭」です。
「三遊雪どけの会」が発展的に続いているということです。
例の落語協会分裂騒動から続く、三遊亭本流の分裂状態は、約40年経つ今でも変わりません。
昼席は、五代目圓楽一門会の新真打昇進襲名披露でした。
夜席は、落語協会の圓窓一門と圓丈一門が加わる落語会です。
◇三遊亭好也 「六日知らず」
◇三遊亭ふう丈 「新作(ライザップ)」
◇三遊亭楽大 「饅頭こわい」
◇三遊亭とん楽 「大安売り」
◇三遊亭丈二 「新作(ヤクザ)」
◇三遊亭道楽 「かぼちゃ屋」
◇三遊亭天どん 「新作(授業参観)」
◇三遊亭吉窓 「本膳」
◇三遊亭全楽 「猿後家」
◇三遊亭円楽 「代書屋」
◇三遊亭圓丈 「随談(落語アンケート)」
仲入り
◇三遊亭鳳志 「死ぬなら今」
◇三遊亭窓輝 「ぞろぞろ」
◇三遊亭兼好 「蛇含草」
◇三遊亭萬窓 「悋気の独楽」
◇三遊亭圓窓 「鼓ヶ滝」
身びいきを抜きにしても、やはり圓窓一門が、師匠のご指導よろしく、基本も語りも抜きん出ています。
圓丈一門は新作中心。
五代目圓楽一門は・・・ですから。
とにかく、内容も語りも”雑”な感じ。
ただ一人、さすがなのは兼好さんだけでした。
古典落語本流のはずの三遊派としては、本当に寂しい限り。
客席も満席ではありませんでした。
とにかく、中入りちょっと前に吉窓師匠が出るまでは、正直なところ、かなり物足りないものでした。
大変失礼な言い方ですが、素朴に、この人たちは何のために、何を求めてやっているのかなぁ?こんなことやってて空しくないのかなぁ?とか・・・・。
遅れて来て、順番を円楽師匠と代わり、仲入り前に出た圓丈師匠も、随分とお歳を召された感じで、もう往年のパワーはありませんでした。
大学3年生の時に、鈴本演芸場近くの喫茶店でお話を伺ったのは、真打昇進直前の頃でした・・・。
当代円楽師匠も、ちょっと痩せた感じで、あまり元気な様子ではありませんでした。
一方、我が圓窓師匠は、いつものとおり、大変お元気に「鼓ヶ滝」を熱演されました。
今月の落語徘徊は、スタートが「深川三流亭」の師匠のご挨拶、ラストがこの「鼓ヶ滝」。
師匠で始まり、師匠でお開きになりました。