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2017年6月29日 (木)

これから出る落語本

落語がブームなのかは分かりませんが、引続き色々な落語本が出版されています。
つい2~3日前に販売開始した本も含めて、これから(7月に)発売される本を調べてみました。
【落語の入り口?想像と創造のコミュニケーション】
Next Creator Book フィルムアート社 (2017/6/26) 1836円
これから出る落語本
2005年以降ずっと続く"落語ブーム"。
長寿番組「笑点」は視聴率ランキングの常連で、「赤めだか」「タイガー&ドラゴン」「どうらく息子」といった落語を題材とした作品が数多く制作され、寄席には若い女性ファン「らくこ」が連日押し寄せる。
本書では、江戸時代からの伝統・大衆芸能である落語について、一から知り、実際に
足を運んで楽しむための入門書。
何が面白い要素なのか、今聴いておくべき落語家は誰なのか、知っておくと“ 通"な専門用語などを、現役の落語家や漫画家、作家、認知科学者、社会学者などが多角的に紹介、分析する。

【落語 修業時代】 湯島de落語の会(編)
山川出版社 (2017/7/4) 1728円
これから出る落語本
若手落語家の台頭で落語界がまたまた盛り上がりを見せている。
本書は中堅・ベテラン勢に追いつき追い越そうと日々奮闘する若手落語家(特に二ツ目)にスポットを当て、新しい落語の時代の胎動を紹介する。
特別付録として、古今亭菊之丞のCD付き。演目は「干物箱」と「大山詣り」。

【噺家の魂が震えた名人芸落語案内】
竹書房新書 (2017/7/13) 1188円
 これから出る落語本
落語家が選び抜いた演目を、落語家が解説する――ありそうでなかった画期的落語案内 書!
この一冊で、落語家の本音と憧れがわかります―――六代目三遊亭円楽(解説)
テレビ・ラジオを通じて日本人は馴染み深いと感じている古典芸能『落語』。
だけど、知っているつもりで興味があっても、何から聴いていいのか分からない人が多いのではありませんか?
そんな人のために、博多・神落語まつりのプロデュースを通じて東西全流派の噺家と交流を深めている六代目三遊亭円楽が、落語家仲間にアンケートを取って、「生きている間に絶対に聴きたい名作落語」の52席を厳選しました。
八代目林家(彦六)正蔵から直接噺を教わった林家木久扇師匠から、2007年にネット動画で生まれて初めて落語を観た二つ目さんまで、老若30人の噺家のアンケートを堪能出来ます。
ありそうでなかった演者が選んだ落語案内書。
(参考文章)
第5位…『火焔太鼓』
戦後一番の爆笑王・古今亭志ん生の十八番には、誰も敵わない。
これは落語家ならば、誰もが一度は通る道の噺です。
いつの時代でも、どの音源でも、長いものでも短いものでも、この噺は絶対に面白い。
歌丸師匠とも、「疲れているときは、志ん生がイイね」って話をするンだ。
もう、自分にも落語にも疲れているときは、志ん生師匠がイイの。
それからね、自分の手術の治り具合を試すのには、圓生師匠を聴いたり他の師匠を聴いたりして、段々志ん生に近づいて行く。
いきなり志ん生を聴くと笑っちゃうから、手術で切ったところが痛くてしょうがない。
【噺は生きている 名作落語進化論】 
広瀬和生著 毎日新聞出版 (2017/7/26) 1728円

これから出る落語本
同じ芝浜は一つとしてない。
志ん生、文楽、圓生ら昭和の名人から、志ん朝、談志、さらには小三治、談春、一之輔など現役トップの落語家まで、彼らはどう演目を分析し、アレンジを加え、ときに解体もしながら、演じてきたのか。
演目の進化から落語の〈本質〉に迫る、画期的落語評論。
「落語という芸能において、演者と寄り添わない抽象的な「演目論」はありえない。
『芝浜』とはどんな噺か、と考えるとき、多様な演者の多様な演出に共通する部分を抽出した「あらすじ」を論じてもまったく意味がない。
「誰某の『芝浜』はこうだが、誰某の『芝浜』はこうである」という相違点や共通点を踏まえての具体的な検証によってのみ、『芝浜』論は成り立つ。
江戸の粋を描く三木助の『芝浜』と、夫婦愛を強烈なドラマとして演じる談志の『芝浜』と、滑稽噺のテイストで笑わせる白酒の『芝浜』を一緒くたにすることは不可能なのだ。
一つの演目が一つの型に固定化されることは決してない。
噺は、生きている。だからこそ、落語は面白い。」

・・・という訳。
みんなそれぞれ面白そうですが、どれもいくらかどちらかに偏重している面は否めない気がします。
それから、最近の落語ファンをかなり意識しているので。
どうしようか・・・、買って読みますか?

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