李下の冠
こういうのが、まさに「李下の冠、瓜田の履」ということですね。
総務政務官が、週刊誌の記事に答え、自身のブログで、保育所への子どもの送り迎えに公用車を使ったことがあると明らかにした上で、総務省や議員会館で公務を行う際、議員宿舎との行き帰りのついでに同会館内の保育園に立ち寄ったと説明。
「総務省の運用ルール上問題はない」としている。
しかし、今日発売の週刊誌がこの件を報じ「公私混同」と指摘。
政務官は、「私的な目的のために、保育所の送り迎えを前提に、公用車を呼び出し使用した事実は一切ない」と否定したが、仕事と家庭の両立に悩む人たちに向けては「不快な思いをさせてしまったのではと、心より申し訳なく思う」と陳謝した。
仮に、本人の説明どおり、総務省の運用ルールというのに反していないとしても、やはり、自分たちの尺度ではなくて、それこそ国民(庶民)感情を忖度した行動が必要だということだと思います。
しかし、余計なことかもしれませんが、あのゲスな亭主は議員を辞め(くびになり)、"プー太郎"のはずなんだから、保育園の送り迎えぐらい出来るんじゃありませんか?
「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」とは。
自分の行動は常に用心深くし、周囲から疑われるようなことをしてはならない。
中国の「古楽府・君子行」の「瓜田不納履、李下不正冠」より。
瓜(うり)の畑の中で靴を履き直すと、瓜を盗むと疑われる。
また、李(すもも)の木の下で冠を被り直せば、李を盗むと疑われるということから。
それでも、この政務官の場合、批判されつつもいくらか救われるのは、すぐに反応してコメントを出している点。
開き直ったり、黙りこんだり、仮病を使って入院したりして、逃げ回っていないから。
(尤も、人として当たり前のこと。魔の2回生には通じないかも?)