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2017年6月29日 (木)

寄席の演目

pencilある噺家さんの独り言。
定席でのネタ選びは苦労するような、しないような。
定番以外のネタもかけたいが勉強会じゃないし、やろうと思った噺が前かたに出てたり。
今席は夜の部のトリの二つ前の出番。
昼の部からの入れ替えなしだから大体のネタが出ている。
今日もこれを何とかかいくぐってと。

そうなんです。
寄席では、「噺がつく」という言葉があって、複数の噺家さんが出演しますから、同じような系統の噺をすることを言います。
寄席では楽屋にネタ帳があって、すでにどんなネタが出たかを確認し、つかない噺を選ぶのが落語の世界の常識となっています。
ですから、真打で芝居の深い(遅い)ところで出演する場合には、やろうと思っていた噺だけでなく、同じようなパターンの噺も出来ない訳ですから、多くの持ちネタを要求される訳です。
どんな噺同士がつくのかを、例示したものがありました。
(分類の仕方は色々あると思いますが・・。)
◆廓噺:『品川心中』『明烏』『五人廻し』『文違い』など
◆長屋噺(八っつぁん熊さん):『道灌』『つる』『天災』など
◆与太郎噺:『孝行糖』『道具屋』『かぼちゃや』『錦の袈裟』など
◆若旦那の噺:『船徳』『湯屋番』『唐茄子屋政談』『紙屑屋』
  『幇間腹』など
◆幇間の噺:『鰻の幇間』『つるつる』『幇間腹』『富久』など
◆悋気の噺:『悋気の独楽』『悋気の火の玉』
◆大家と長屋の連中の噺:『長屋の花見』『黄金の大黒』など
◆侍の噺:『柳田格之進』『粗忽の使者』『井戸の茶碗』など

・・・同じ系統として分類されなくても、噺の中の特定の場面などが似通っていると、それを気にする噺家さんもいます。
そう言えば、OB落語会で私が「浜野矩随」を演った時に、若狭屋が矩随に50両を渡すシーンがありますが、桂友楽師匠の演目が「井戸の茶碗」だったので、お金(50両)がつくと仰いました。
また、別の時には、「やかん」と「つる」が、名前を尋ねる噺だということで気にされていました。
気にする方は気にするんですが、素人落語の発表会だと、とてもそんなことも言ってはいられません。
先日の「南行徳寄席」では、中入り前は「替わり目」「青菜」「不孝者」の順で、3席ともに酒を飲む場面がありました。
これぐらいは、許していただこうということで・・・。

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