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2017年6月14日 (水)

歌丸師匠

左肺炎慢性呼吸不全の急性増悪のため入院していた桂歌丸師匠。
本日退院し、神奈川県民ホールで行われた春風亭小朝さんとの落語会「特選匠の噺会」に出席したそうです。
「呼吸器系の方がまだ完全に治っておりません」ということで、落語は披露しなかったようですが、観客に謝罪と挨拶を行ったそうです。
会の冒頭、着物姿ではなく私服のカーディガン姿で、高座の前に設置されたイスに座って登場。
鼻には酸素吸入のチューブを入れた状態ながら、はっきりとした声で「このたびは、お客さまを始め、関係各位の皆さま方に大変なご迷惑をお掛けして、何とも申し訳がないと思っております」と謝罪。
その上で、「本来でございますと、今日も着物を着て、高座の上からお客さま方に一席聞いていただかなければいけないんですが、肺炎は良くなったんですが、呼吸器の方がまだ完全に治っておりませんで、ちょっと息苦しゅうございます」と、まだ落語ができる状態ではないことを説明。
約10分にわたる挨拶では、マクラのような笑い話も披露。
「正直言いますと、1時間半前に退院して参りました」と明かすと、客席からは笑い声と拍手が起こったそうです。
病状を「誤嚥性の肺炎でした」とし、さらに包帯を巻いた左手首を見せながら、入院中に寝返りを打とうとして手をついた時に痛めたと説明。
体重については「みっともなくて、今の目方なんてはっきり申し上げられません…。35キロなんて言えません」と、最近恒例となった“ネタ”の形で告白。
終演後には、待ち構えた報道陣に対応。
体調については「なんとか、なんとか…。まだまだ養生しないとなりませんので」としつつ、笑顔を振りまきながら会場を後にしたとのこと。
この日午前11時ごろに退院。
一度、横浜市内の自宅に戻ってから会場に駆けつけたそうです。
入院中は食事も普通にとっており、リハビリのために病院内を歩くこともあり、高座復帰に向けて「正座の練習をしないといけない」と話していたということです。
物凄い執念だと思います。

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