岩淵鳥居講
やはり富士山は信仰の山でもあります。
落語の「富士詣り」にも出て来ます。
富士市の教育委員会は、岩淵地区で12年に一度、富士山頂に鳥居を奉納する伝統行事である「岩淵鳥居講」を市の無形民俗文化財に指定。
富士山信仰の形を残す地域独特の“遺産”として、後世に受け継ぐべきと評価。
岩淵鳥居講は江戸時代に出版された「駿河国新風土記」で、著者が1808(文化5)年に富士山頂を踏破した際の記述として「頂に木の鳥居あり」などと紹介され、200年以上の歴史がある。
岩淵地区は富士山麓で伐採した木材で船を造り、富士川の渡船を担って繁栄したことから、富士山が出現したと言い伝えられる申(さる)年に伐採への返礼と渡船の安全を祈願して鳥居を奉納するようになったとされる。
市教委は2014〜16年度にかけて、地元住民への聞き取りや文献調査を実施。
昨年8月6、7両日に行われた鳥居奉納にも同行し、富士山信仰を現在に伝える貴重な行事と評価した。
市文化振興課は「文化財指定により、地域住民の伝承意識が一層高まれば。世代を超えて長く受け継いでほしい」と期待を込めた。
・・・岩淵という場所は、富士川舟運の駿河側の起(終)点で、上流の甲斐の鰍沢から下る高瀬舟で栄えた場所でもあります。
義母の生家は、昔、鰍沢で舟運を営んでいたと聞いています。
ここ(東名高速道路富士川SA)から見える富士山は最高です。