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2017年5月10日 (水)

ゆでガエル世代

snailどうやら、我々世代は「ゆでガエル世代」と言うそうです。
こんな一文です。
★★★★
団塊の世代とバブル世代に挟まれた50代のビジネスマンの元気がないという。
バブル崩壊後の「失われた20年」の間、黙々と会社に尽くしてきた人たちだが、行く手には役職定年や降格など、まだまだ厳しい現実が待ち受けている。
果たして50代は反撃を忘れた、非力な世代なのか?
日頃から多くのビジネスマンの相談に乗っている社会保険労務士の田北百樹子さんがリポートしてくれた。
[ゆでガエル]――水を張った鍋にカエルを入れて少しずつ温度を上げていくと、カエルは逃げ出す機会を逃して死んでしまう。
ウソかホントかは別にして、現状を甘んじて受け入れているうちに、逃げ出す機会を失ってしまうという寓話です。
先日、日本経済新聞が50歳代のビジネスマンを「ゆでガエル世代」と呼び、「今こそ飛び出す時だ」と鼓舞した記事が目に止まりました。
人数が多くてたくましい団塊の世代(1947年から49年生まれ)と、万能感が強いバブル世代(66年から70年生まれ)に挟まれた50代は、たしかに非力で、おとなしく見えます。
30代の脂の乗った時期にバブル経済が崩壊し、先輩たちのように積極的に仕事をすることもないまま月日が流れ、「失われた20年」が会社人生と重なります。
転勤と言われれば文句を言わず会社に従い、家族を犠牲にして仕事をしてきました。
ビジネスマンとしては、ひたすら我慢を強いられ、危機感を欠いているかもしれません。
残りの会社人生に目をやると、55歳前後で管理職からポストを剥奪する「役職定年」や、関連会社への出向、人事制度の評価主義化など、まだまだ厳しい現実が待ち受けています。
このまま黙って受け入れるより、思い切って一花咲かせてみては、と言いたくなるのも分かります。
でも、おとなしく見えるのは、本当に上や下の世代に遠慮しているからでしょうか? 
定年まで無難にやり過ごそうとしているからでしょうか? 
私なりに検証してみたところ、彼らがパワー不足ということはありません。
一口に50代と言っても、実に様々な「ゆでガエル」がいることがわかりました。
3人の男性を例に説明しま
「若い時は、好き放題やっている上の世代の後始末ばかりしてきました。団塊の世代は我々に対する面倒見は良かったけど、自己主張が強くて、しょっちゅう社内で衝突していました。
部下を怒鳴りつけたり、部下に自宅の引っ越しを手伝わせたりする人たちを見ていて、『自分もああなるのかな』と思った時期もありました。
でも、実際は全く逆です。会社で失敗しないように用心深く行動するようになりました。
今あんなことをやったら、自分のキャリアが吹き飛んでしまいますもの。
私たちの世代がおとなしく見えるのは、何でもハラスメントにされかねない時代なので、常に警戒して振る舞っているからです。
その点、下のバブル世代は世渡り上手で、ハラスメントにならないように自己主張できる人が多いですけどね。
ところで、『危機感が乏しい』って誰が言っているんですか? 私からすると、40代こそ、そう見えるけどなあ」
いつの時代も、上の世代は下の世代を頼りなげに感じるものです。
職場では様々な世代が顔を合わせますが、60代と40代に挟まれた50代に特有のカラーがあるのが分かります。
職場の上司と部下の関係は永遠の研究テーマです。
「定年は60歳ですが、本人が希望すれば65歳まで本社で働くことができます。
だけど、管理職を経験した人は55歳の役職定年と同時に職場を去っていきます。
私の場合、今のポストにいられるのはあと2年です。
役職を解かれたら会社を去るつもりです」
大手企業に65歳まで勤務できるなら、退職しなくてもいいのでは?と不思議に思っていると、出世競争に打ち勝ってきた人だけが味わう苦労を教えてくれました。
「プライドが許せないんです。
今まで上級管理職として会社に大切に扱ってもらいましたが、役職が解かれたら今までの部下が上司になり、それまで出席してきた会議に呼ばれなくなります。
その屈辱には耐えられません。
私だけでなく、これまでもすべての管理職経験者が役職定年と同時に会社を去りました」
後進に道を譲るということは、自分は第一線を退き、影響力を失うということでもあります。
人生の大部分を占めていた会社を飛び出すことに不安はないのでしょうか?
「出世に貪欲だった自分が早々と会社を去り、出世する意欲のなかった同期が最後まで会社に残る。これでいいのか?と思うこともありますが、私の場合、自分のキャリアを認めてくれる人が社外にいて、声をかけてもらっています。不安はありますが、それをチャンスと捉え、会社の外で新しいことに挑戦することにしました」
子どもの教育や住宅ローンにお金が必要なら、危険を冒して外に出ていくよりも、慣れ親しんだ職場で会社人生を全うしようと考えるのは自然なことです。
しかし、60歳、あるいは65歳まで会社に残ることができるとしても、そこでの処遇が自分の望み=プライドと合うかどうかも大事です。
出世コースに乗ってしまえば50代以降もバリバリ働くことができますが、大多数の人は希望のポストに就けません。
定年まで会社に残るべきか、思い切って飛び出すべきかという苦悩は、実際多くの「ゆでガエル」が直面し、答えを模索していることに気がつきました。
会社の人事に反発し、その後思うようなポジションに就けなかった同期や上司たちをたくさん見てきたため、会社への絶対服従精神が体に刻み込まれたのかもしれません。
とはいえ、今まで家族を犠牲にし、単身赴任もいとわずに会社に尽くしてきただけに、その見返りを期待する気持ちがないわけではありません。
不安は強そうです。
「降格、降給は考えたくもありませんが、それでジタバタしたくありません。
実を言うと、だてにこの年まで何もしてこなかったわけでもないのです。
全国を転々としながら、仕事と無関係な人たちとお酒の趣味を通じてグループを作ってきました。
会合を呼びかけると50人くらい集まります。
仕事の情報を仕入れ、趣味の人脈を広げることができるのです。
いつ会社にはしごを外されても自分を見失わないように、準備だけはしています」
彼ら50代は今までもこれからも、会社の制度が改正されて、立場や条件が悪くなることはあっても良くなることはほとんどありません。
会社に人生を捧げているようで、どこか冷めた目で会社を見ている人が多いのが事実です。
見てきたように、50代を「ゆでガエル」とひとくくりするのは限界があります。
むしろ、50代に突入し、定年を意識し始めた人なら誰でも直面する悩みを抱え、思い迷っている人たちと考えたほうがよさそうです。
ところで、本来「ゆでガエル」が意味する人たちがいるとしたら、どんな人たちでしょう? 
過去の成功体験にとらわれ、周りをどなり散らすだけで改善策を打ち出せない人は、早く気づかないと本当にゆであがってしまいます。
あなたの職場は、いかがですか?
★★★★

・・・余計なお世話だと思いますが。
私は、所謂「勝ち組」でも「負け組」でもないと思っていますが、この世界、本当に巡り合わせが全てだと思います。
比較したり、勝ち負けを語るのは、自己否定にもなるのですが、「何であんなに実力のない(ある)奴が、あんなに良い(酷い)地位にいるんだろう」と思う人の多いこと。

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