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2017年5月31日 (水)

大人の落語

柳家さん喬師匠が落語本を出されました。
大人の落語
「寄席に行ったみたいけれど、きっかけがなくて」
「誰の落語を聴けばいい?」
「人気の噺家さんの落語会は、チケットとれないんでしょ?」
……そんな、どこから落語に入ったらいいかお迷いの方に朗報!

こんな謳い文句の本です。
紹介文を読んでみます。
2017年に芸歴50周年を迎え、春に紫綬褒章も受章した当代きっての名手、柳家さん喬の初著書が、満を持しての刊行とあいなりました。
しかも、人気の長講を録り下ろして特別収録した音声DVD125分付き。
長時間のため CD には収まりきれないということで、音声DVDにまとめられました。
泣ける『たちきり』、こわ美しい『鰍沢(かじかざわ)』、年末に欠かせない『芝浜』、珠玉のライブ音声にたっぷりひたれます

<昔、とある方がおっしゃったんです。
「寄席に行きたいんだけど、周りが笑っていて自分が笑えなかったら恥ずかしい。だから寄席に行けない」
そんなことはいいんですよ、どうでも。自分がおもしろいと思えば笑えばいいし、おもしろくなかったら笑わなくていい。周りを気になさる必要はありません。>(本文より)

■知識ゼロでも大丈夫!
「恋愛は大好きだけど落語は聴いたことがないという方も、しょっちゅう寄席に通ってるよという方も、どなたにとっても楽しめるように書いたつもりでおります」
純愛、嫉妬、夫婦の情……ままならぬ人生の機微がここに! 古典落語には、日本人のシャレや知恵が詰まっているので、読めば落語が10倍面白く、今日明日がふっとラクになること請け合いです。

<私たち世代の噺家がやることは、きちんととった“出汁”の味を伝えていくこと。そこに何か調味料を加えていくのは、若い世代がやってくれる。ただ、出汁本来の旨味を忘れてはいけないと思っています。いついかなる時代でも、この「出汁本来の旨味を伝える噺家」がいなければ、落語は廃れてしまう。旨味から逸脱する噺家もいていいのですが、基本を守る人を育てていくことも重要なんです。>(本文より)
落語の世界は、ダメな男もキツい女もすべてよし。
独演会は毎度、満員御礼のさん喬によるこの本を、読んで、聴いて、極上の“落語体験”をご堪能ください。

・・・面白そうですね。

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