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2017年5月19日 (金)

是々非々

中国の思想家 荀子の言葉「是々非々」という言葉があります。
是を是とし、非を非とする事を智とし、是を非とし、非を是とする事を愚と言う。
良い事は良い、悪い事は悪いと言う姿勢が「智」である。

正しいことは正しい、悪いことは悪いと、公正に判断すること。
個人的な感情を交えることなく、公正に判断すること。

どうして、こういう解釈が出来るのかという話を知りました。
香川県の某町の全国最年長87歳の現職町長が、3年前から通院や墓参りに運転手付きの公用車を使っていたということ。
町は「公用車の使用は公務に限られる」との認識を示しつつ、「町長は全国最高齢であり、普通の首長とは違う」 として容認しているそうです。
町の2016年度の公用車運行記録などによると、町長は昨年7月からの半年間で、町内の病院を治療のため5回訪問。
12月には高速道路を使って観音寺市まで往復し、大平正芳元首相の墓参りをした。
今年4月の丸亀市長選では候補者の応援演説に公用車で駆け付けた。
町長によると、14年4月以降、安全面を理由に車の運転をやめたという。
町役場から1キロ余り離れた1人暮らしの自宅からは親族が車で送迎しており、「公務の間に公用車を使わせてもらっている。健康管理のために必要で、いいかげんなことはしていない」と説明。
町長の公用車利用について、町総務課長は「通院は公務に当たらないが、町長の健康管理を含め、町を挙げてのサポートが必要だ」と強調する。

どこが、普通の町長と違うのでしょうか?
どこにでもいる普通の町長ではないですか。
リスペクトすることと、ルールから外れた特別待遇をするのとは全く次元の違う話です。
町長の任務を完遂するための健康管理をするのは、個人の責任です。
それが出来ないのなら、ミッションを遂行することが出来ないのですから、その任にないということになります。
しかも、月に80万円以上もの報酬を受けているのですから、自己負担することが当然だと思います。
長く町政を担って来たという業績は別途評価するべきでしょう。

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