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2017年4月23日 (日)

非常識

世間を騒がせている大阪の某学園が、とうとうと言うかやはりというか、経営破綻して民事再生法適用申請を行いました。
民事再生法というのは、経済的に窮境にある債務者とその債権者の民事上の権利関係を適切に調整し、債務者の事業・経済生活の再生を図ることを目的として制定された法律です。
債権者の権利との調整というのは、具体的には、債権者に一部(全額も?)債権放棄や返済の繰延べなどを強いることになります。
要するに、経営の失敗で、関係者に多大な迷惑をかけるのです。
ところが、この学園の理事長・・と言っても、退任した前理事長の娘が、「迷惑をかけして申し訳ない」と頭を下げる一方で、民事再生法適用申請を「新しい決意」と表現し、あろうことか、わずかに笑みを浮かべながら「見守ってほしい」と訴えたということで、勘違い一族ぶりを露呈しました。
謙虚さや真心の一片も感じられませんでした。
前理事長も、幼稚園を経営しているその妻も、記者会見で他人事のように吠えていた息子も、そしてこの娘も、酷いものです。
首相夫人の脇の甘さが、さらに引き立って来ます。

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