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2017年2月24日 (金)

いくらなんでも・・・

忍者とは、飛鳥時代から江戸時代、大名や領主に仕え、または独立して諜報活動、破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺などを仕事としていたとされる、個人ないし集団です。
日本の忍者は世界的にもよく知られています。
でもね、今はイメージは悪くないかもしれませんが、領主に仕えずに戦毎に雇われる傭兵のような存在です。
伊賀衆甲賀衆のような土豪集団もあれば、乱波透破のようなただのごろつき集団もある。戦には足軽として参加し、夜討ち朝駆けといった奇襲撹乱を得意とした。
伊賀甲賀においては荘園時代から悪党がはびこり、それが後世に忍者と呼ばれる伊賀衆甲賀衆になるということで、元は"ワル"だったんですよね。
尤も、「伊賀の影丸」「風の藤丸」「忍者ハットリくん」「サスケ」とか「忍者部隊月光」「隠密剣士」なんていうテレビ番組は、楽しませていただきました。
いくらなんでも・・・
その伊賀市が、「忍者市宣言」をしたそうです。
「忍者と言えば伊賀」。
外国人にも人気がある忍者の力で国内外に市をPRする。
市によると、忍者市宣言した自治体は全国で初めて。
要するに、観光客誘致、町興しということでしょう。
昔はどうあれ、そういうコンテンツのある街は羨ましいです。
いくらなんでも・・・
「忍者マスター」上忍の衣装を着た市長が、忍者市宣言の議案を市議会に提案。
忍者姿で待ち受ける市議が全会一致で可決し、「忍者市」が誕生したという・・・。
しかし・・・、ここまでやりますか?
あまり洒落としては粋だとは思えませんが。
議会というのは、その議案や議論の内容については、市民に傍聴してもらい公開していますが、基本的に見せる場所ではありません。
別の場所でやればいいのに。
傍聴席にも忍者姿の人がいたそうですから、傍聴ではなくて謀聴だったのではと・・・。
「うどん県」とか「いちご市」、それに「忍者市」・・・、なりふり構わない姿に悲愴感を感じます。

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