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2017年2月 6日 (月)

入船亭遊京さんの記事

bud先月の「学士会落語会」にご出演された「入船亭遊京」さんの記事がありました。
この春から、中国を縦断する長い旅に出る落語家の入船亭遊京(28)。
一筆書きの片道切符で、中国を回る。以前から決まっていた落語会のために仕方なく、一度、仕事で帰国するが、再び中国へ。旅の終わりは5月のはじめの予定で、2カ月間の旅となる。
当然、危険も伴う。
学士会落語会
「今しか行けない。楽しみと不安ですが、今は楽しみのほうが勝ってきている。この旅で、人間が面白くなるかな。旅でのネタも取りに行く」と、とても貪欲だ。
今、高座のまくらで中国語の勉強をしていることをネタにして、その発音をやってみせ、大爆笑だ。
どこからネタなのか、どこまでが本当のことなのか分からないままで笑ってしまう。
遊京の天然が客の笑いを誘う。

入船亭遊京さん
「高校生だったか、中学生だったかのころ、図書館で、(古今亭)志ん朝師匠の『お見立て』のCDを聴いて、きれいな日本語だなと思った」のが、落語に興味を持ち始めた最初だった。京大に進学して、農業系の会社に就職を考えていたが、大学時代に、落語にどっぷりとつかって、落語家への道を諦めきれずに、大好きだった入船亭扇遊に入門した。
母親には猛反対された。
見習い、前座と苦しい時代が続いた。
「クビになりそうなことは何度かあった。ボーッとしているので。見た目とギャップがあり、要領が悪い」
そこが天然の笑いを誘うことになる。入門して、京大卒ということを「師匠は出さないほうがいいという考えだったが、大師匠は出したほうがいいということだった」という。
それで、「師匠がそういうんだったら」と、前座時代は、ゆう京で、二ツ目になって、遊京となった。
落語家にとって学歴はプラスかマイナスか。 
「プラスの面は、大学の先輩がお客さんで来てくれたこと。マイナス面は、そういう目で見られること。良い大学ということで、厭がる人もいる。今では自分では言わない」と、遊京は決めている。自分が自分がというように、表には出さない。
その穏やかな高座や自然体の噺が遊京の魅力でもある。
「師匠(扇遊)のように、歯切れがよくて、気持ちが良い落語」を目指す。
今、遊京の悩みの種は、引っ越しをするかどうか。アパートの隣の人が、昼間居るので、大きな声で噺の稽古ができない。外に出て、歩きながら稽古をしている。
「それでも、日当たりが良いので、どうしようか」と、悩んでいる。
自身のことを「要領が悪く、ぱっぱっとできない」と、分析する。高座を見ていると、「欲がない」ような、素直そのもの。そこが遊京の魅力でもある。
中国縦断の旅を終えて、落語がどう変わるか。土産話もそうだが、今しかできない
ことをやって、将来、遊京の落語がどう変わっていくか楽しみだ。

・・・そう言えば、「学士会落語会」の時も、中国の地図の入ったチラシが配られていました。
遊京さんは京大の出身。
最近では、テレビのクイズ番組でも、「東大」「京大」「インテリ」「高学歴」と芸人さんの対戦だとか、芸人さんの中での高学歴者とその他・・なんていう図柄がありますが、実にくだらないと思います。
東大も京大も・・・、基本的にみんな普通の人です。
スーパーマンでも何でもありません。
それぞれ一芸に秀でた人と言うのに、こういうくくり方では正しくないと思います。
だから、それぞれの世界や分野の中で、それぞれ客観的な評価をしてあげれば良いんです。
今、騒がれている「稀勢の里」は、相撲一筋で、学歴は中学までですが、角界での机上では出来ない多くのことを学んで吸収して、遂に最高位に上り詰めました。
相撲道に必要な「心・技・体ともに抜群」と評価されたからです。
多様化の時代、それぞれ特別扱いする必要や、直接関係のない経歴を自慢する意味は全くないと思うのです。
だから、遊京さんにも頑張ってもらいたいと思います。
勿論、噺家さんとして。

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