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2017年2月14日 (火)

歌丸師匠の後継者指名?

book週刊ポストの記事で、歌丸師匠が後継者を指名したということで。歌丸師匠の後継者指名?
落語歴65年、御年80歳。
桂歌丸の鼻から伸びたチューブはステージ後方にある酸素吸入器へと繋がれている。
声にハリはあるがこの機材を用意しなければ、高座に上がれないこともまた事実だ。
この復帰の直前、歌丸は本誌・週刊ポストに「引退も考えている」と打ち明けた。
まだまだ元気なようだが、確実に迫る「死」について考えてしまう日もあるという。
おそるおそる「準備はしているのか?」と尋ねると、笑みを浮かべながら、こう続けた──。
ウチに先祖代々残っているのはお墓だけ。横浜の市営墓地にあります。
いまではボタンひとつで簡単に操作できる、納骨堂ってェのがあるらしいじゃないですか。
それに入るのも悪い話じゃないなァとは思ったんですが、運営会社が潰れたらアタシたちのお骨はどうなっちゃうんだろうって不安もある。
だからアタシも、先祖と同じ墓に入ろうかな、と。
お墓以外に、家族には特に残すものはない。
遺言もありません。
もしアタシが先に目を瞑ったら、カミさんや子供たちには「後は勝手にやってくれ」となりますね。
いちいちアタシが口を出す必要はないもん。
そのかわり、カミさんが先に逝ってしまったら、こっちも勝手にやります。
たぶんカミさんはヘソクリをたんまり持ってるだろうから、それを拝めるのが楽しみですよ(笑い)。
〈一方、65年という長い歳月を捧げてきた落語界に対しては、伝えたいことがあるようだ。かつて、先代の司会・三遊亭円楽から「後は頼んだよ」と『笑点』(日本テレビ系)と落語界の未来を託された歌丸は、誰にバトンを渡すのか〉
まだ本人たちにもいっていないんですが、(三遊亭)小遊三さん、(春風亭)昇太さん、(桂)米助さん。同じ落語芸術協会の3人に後を託したいですね。時が来たら彼らに言葉をかけようと思っています。
『笑点』には、特別言葉はありません。
今のアタシはいち視聴者として楽しく観てるだけ。
今の『笑点』は昇太さんの司会でうまく回ってる。
だからアタシはとやかくいいません。
いう立場でもないですからね。
ただし、若い噺家たちには、いっておきたいことがある。
それは「落語を壊さないでくれ」ということです。
落語という文化、そして落語を聞きにくるお客様を残さなきゃならない。
最近の若い落語家は、古典落語のなかに「くすぐり(本筋とは関係のないギャグ)」を入れる人がいます。でも、くすぐりは、入れていいものと悪いものがある。
その分別がつかない人が多い。
本来なら1時間かかる噺を20分で終わらせて、「オレは器用だ」なんていってる馬鹿もいるけど、古典落語は完成されたもの。
むやみやたらに手を加えてはいけないんですよ。
そういう連中に限って、人のことは批評できても、自分を見ることができない。
「自分を知れ」といいたいですね。
最近はマクラがウケて得意になってる落語家もいるけど、本題のほうがウケなきゃ意味がない。
先代の古今亭今輔師匠(歌丸が最初に師事した落語家。1976年、78歳で没)は「噺家は出てきた時の拍手よりも終わって袖に下がる時の拍手のほうが大きくなければダメだ」と仰っていたけど、その通りです。
今は若い噺家がずいぶん活躍して、客層も若返っている。
それはいいことだなと思いますけど、若い噺家連中には、勘違いしてほしくないですね。

落語家になって今年で66年目。
苦しいことばかりで、楽しいことなんてほとんどなかった。
それでも、生まれ変わったらまた、落語家になりたいですね。
(生まれ変わったらまた妻・冨士子さんと一緒になりたいか、との問いに)それは……どうだろうね(笑い)。
約1時間のインタビューを終え、高座に上がっていった歌丸。
落語を終えて楽屋に戻ってくると、鼻につけたチューブを指さしながら記者に「何か違和感ありました?」と尋ねた。
「大丈夫でしたよ」と答えると、「そうですか、ウェッヘッヘ!」と、またいつもの笑みを浮かべた。

・・・後継者のことはともかく、師匠の落語観は物凄く同調出来るものです。
アマなどはもっと激しく、自分だけが楽しんだり、身内だけで楽屋オチで騒ぐ人が多いです。
まぁ、プロではないんだから、それぞれが楽しめば良い・・というのも一理かもしれませんが。
私のような、落語原理主義者は、快哉を叫びたい言葉です。

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