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2017年1月10日 (火)

「真打昇進とは」という記事

memo産経新聞で見つけた記事です。
「落語家にとってめでたい真打ち昇進とは」
落語家にとって真打ちになるということは、師匠と呼ばれるようになり、弟子をとることができるようになるということ。
落語家は、前座見習い、前座、二ツ目、真打ちとなるが、真打ちは、寄席で最後に出るトリを務めることができる資格を持つ者のことをいう。
真打ちの語源はいろいろな説があるが、その昔、寄席が終わると、最後の出演者が、高座のロウソクの芯を打って、これを消すことから、真打ちになったという。
平成28年12月5日の東京・千代田区の内幸町ホールは異常な熱気に包まれていた。
この夜、2人の落語家が真打ちになれるかどうかが決まるからだった。
立川流の立川志らくの弟子の立川らく次と立川志らべがこれまで5回にわたり、真打ち昇進試験として、お客さんの前で2席ずつ披露した。
そのネタも、ネタ卸あり、師匠の志らくの得意ネタあり、大師匠の立川談志のネタありとさまざまだった。
会のおわりで師匠の志らくの判断は、「こんだけできりゃあ、問題ないと思う」と、2人の真打ち昇進を認めるというものだった。
しかし、志らくはそこで条件を付けた。
2人同時に昇進させるのはなく、どちらかを先にするというもの。
大きなホールで、しかも公開で、お互いに一席ずつの落語により、お客さんの投票でどちらを先に真打ちにするかを決めるというもの。
「きょうのお客さんは優しいから」と、志らくは次回、公開で決めるときには、自分たちの客ではなく厳しい客の前にするという。その背景についても、志らくは説明した。
「落語家が売れるときというのには限りがある。
二ツ目になるときと真打ちになるとき」だという。
だから、大事なのだという。この勝負に勝ったほうが、香盤も上になる。
「負けた屈辱は、生涯残る。その屈辱も大事。それが糧になる。みんな一緒に昇進すると思っていただろうが」と、志らくは話した。さらには、「これをチャンスにしなさい」と、優しい。世間にも注目されるようにおぜん立てした。この夜、最後は、大きな拍手で終わった。
真打ち師昇進について、一般によく言われることは落語家としての「スタートラインだ」ということ。実際には、そのときには、「すでに勝負はついている」と、はっきりという落語家もいる。
「そのときまでに、売れている落語家は売れている」というのだ。
真打ちになったからと急に売れることはない。
確かに、年をとってから売れるというケースもなくはないが、それはごく珍しい。真打ち昇進は、落語家になって、最高のイベントかもしれない。
もうひとつ、昇進披露にもかなりのお金がかかることから、真打ち昇進が決まった落語家は、その資金をどうするかというのが大きな問題にもなる。
ある落語家は、真打ち昇進披露のために、銀行からお金を借りるときの苦労を語る。
コンクール受賞の賞状などを片っ端から、持っていき、説得したのだという。その借金をしばらく返し続けたという。
落語協会は、ここ数年は、春と秋に決まった人数が真打ちに昇進している。
円楽党は、ある一定期間がくると真打ちに昇進させる。
自分がいつごろ真打ちになるかが分かるという。
それぞれで真打ち昇進は違っているが、だいたい、入門から15年ほどで真打ちになる。
なかには、「真打ちになったときよりも、二ツ目になったときのほうがうれしかった」と、振り返って話す落語家もいる。
前座時代の厳しい修業がそう言わせる。
スタートだろうが、通過点だろうが、そこがゴールだろうが、共通しているのは、真打ち昇進はやはりうれしいことは間違いない。

立川流の真打昇進のシステムは、観客の投票など、一見分かりやすく、客観的なようですが、どうも納得出来ない部分があります。
本文の場合もそうですが、以前、やはり志らく門下の志ら乃さんを追いかけたことがありました。
落研の鑑賞会に出演してくれたこともあって、応援していました。
当時は、家元の談志師匠も健在でしたから、なおさら厳しかったかもしれませんが、何度も「真打挑戦」という題目で落語会をやっていました。
師匠から高いハードルを設定されて、それをクリア出来れば、家元に真打昇進を具申するというような形だったと思います。
彼が晴れて真打になったのは、それから数年が経っていました。
その気にさせておいて、随分かわいそうだなと思いました。
観客の投票というのも、限られた中、しかもほとんどがご贔屓か"与党"ですから・・・?
計数では示すことは難しいかもしれませんが、席亭や師匠や一般の評価の方が正しいと思います。
最近は、噺家の数が、特に二つ目や若手真打の層で増えていますから、ますます判断が難しくなることでしょう。

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