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2017年1月26日 (木)

言葉の誤用

think「笑点」の某新メンバーが、一部SNS上で「役不足だ」と指摘されているようです。
・・・が、どうも「役不足」の意味を違えて使っている様子です。
「役不足」の本来の意味は、俳優などが割り当てられた役に不満を抱くこと。力量に比べ役目が不相応に軽いこと。また、そのさま。
即ち、本来の意味で取れば「笑点メンバー(役)は、その噺家さんにとっては軽すぎる」と言うことになります。
ところが、ここでは、力量がその役を務めるのには物足りないという意味で用いられています。
ある調査で、「彼には役不足の仕事だ」を、「本人の力量に対して役目が軽すぎること」と「本人の力量に対して役目が重すぎること」のどちらの意味だと思うかを尋ねたところ、後者の誤った解釈の方が多かったそうです。
この場合は、「力不足」というのが正しいのでしょう。
「役者不足」という場合もありますが、役者の数が足りないと混同されるかも。
個人的には、昇太さんも、最初のうちは"らしさ"がありませんでしたから、そのうち何とかなるでしょう。
ことほど左様に、勝手な思い込みで、思いっきり言葉を誤って使っていることがあります。
まずその筆頭が、「情は人のためならず」 でしょう。
人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分に戻ってくる、ということなんですが、親切にするのはその人のためにならないの意に用いられることがあります。
同じ調査で、「人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる」と「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」のどちらの意味だと思うかは、ほぼ同数という結果が出たそうです。
確かに、甘やかしてはいけないということは言えますから、そんな解釈にもなるんでしょう。
それから、よく間違えられるのが、「流れに掉さす」です。
流れに棹をさして(船の棹を川底に突いて)水の勢いに乗るように、物事が思いどおりに進行する(させる)こと。
これも、時流・大勢に逆らう意に用いることがあります。
「その発言は流れに棹さすものだ」を、「傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をする」と「傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為をする」の どちらの意味だと思うかは、誤用が6割以上だったそうです。
それから、「気が置けない」というのも悩ましいですね。
遠慮したり気をつかったりする必要がなく、心から打ち解けることができる。
ところが、油断ならない(信用できない)とか気配りがいるという意に用いられることがあります。
その人は気が置けない人ですね」を、「相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい」と「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならない」のどちらの意味だと思うかを尋ねたところ、やはり同数程度だったようです。
nn
全く反対の意味に解釈するというのは、実は恐ろしいことかもしれません

褒めたつもりが辱めることになったり・・・。

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