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2017年1月22日 (日)

親の気持ち

tulip大相撲初場所千秋楽。
稀勢の里が白鵬を下して、初優勝に花を添えました。
来場所は横綱昇進が確実なようです。
親の気持ち
やはり、この人なんです。
琴奨菊や豪栄道のような際物ではダメなんです。
この人が横綱でなくてはいけません。
取組後の優勝インタビューを聞いて、目頭が熱くなりました。
外国人横綱昇進の時には感じることのない思いなんです。
お相撲さんは、就中、横綱は、郷土の誇りなんです。
これが、約20年近くなかった感情なんです。
稀勢の里のお父さんの手記というのを見つけました。
そして、改めて(男)親の思いに触れて涙しました。
まずは先代鳴戸親方に感謝しなければなりません。
草葉の陰でさぞかし喜んでくれているのが目に浮かびます。
厳しい教えと薫陶を受け、そのことをしっかり受けとめ精進してきました。
本当にありがとうございました。
今までの相撲人生を振り返ると順調過ぎるほど順調に来ていたと思います。
周りからは幕内に入ってから伸びは鈍化し、足踏みが多かったのではないかという声が聞かれますが、関取以上は幕下以下に比べれば密度は濃く、また、三役以上はさらに密度が濃く大関ならばなおさらです。
密度の度合いを幕下以下に置き換えれば幕内に入ってからの伸長率は決して鈍ったのではなく、一歩ずつではありますが順調に来たのではないかと思っています。
よく引き合いに出ますが「上に上がるときは一気に上り詰めるもの」。
歴代横綱の多くはそうであったという声が多いが「とんとん拍子の出世」はまれな例であると思います。
また、現在本人を取り巻く環境は過去の環境とは比べようもないぐらい大変な時代ではないでしょうか。
戦後復興のハングリーな日本と同じ環境のモンゴル勢と、相撲史上最強と思われる白鵬が君臨し、大いに盾になっています。
そういう中で日本勢対外国勢という構図が出来上がり、日本代表として日本人ファンまた関係者の期待を一身に受け、中学を卒業して相撲しか知らない純粋培養の本人にすれば病気になるぐらいの重圧を感じていました。
こういった環境の中で非常によくやったと思っています。
私としては大関のままでケガなく病気にならない体づくりを第一に考え、好きな相撲を長くやってもらうのが念願でした。
しかしそれではお世話になった人、世間が許してはくれません。
現在の閉塞した時代、日本人としての気概に乏しくなった時代に伝統文化、様式美を具現化した相撲は、相撲を通じて礼儀、作法、道徳等の日本の良さを見直し、知らしめるという義務使命があるのではないでしょうか。
また、上に上り詰めたときは自分もしくは家族のためということから手を離れて、国家のため日本の伝統文化に気概を持って伝承しなければなりません。
さて、これからが大変です。
今まで以上に稽古をこなし、自分を律し、より勉強して名実ともに誰からも模範になるような立派な人間になるよう努力しなければなりません。
そういった意味で「おめでとう」と言うよりはこれからはなお一層頑張らなきゃいけないと思うと気の毒になったというのが本音です。

最後の部分こそが、親の偽らざる気持ちだと思います。
立派なお父さんだと思います。
これなら、これから襲われるであろう、各界やマスコミからの攻勢にも動ぜず、今まで同様ストイックに、相撲に励んでくれるでしょう。

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