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2017年1月23日 (月)

N文亭楽子さん

appleありがたいもので、このブログを読んでくださる方が、「お江戸あおば亭」や「深川三流亭」「千早亭落語会」にご来場され、「ブログ読んでるよ」なんて声をかけてくださいます。
先週末の「学士会落語会」でも、何人かの方から声をかけていただきました。
ありがとうございます。
そんな「学士会落語会」の客席で、上品な女性から声をかけられました。
失礼ながら、私はお顔を存じ上げなかったのですが、「N文亭楽子(らっこ)です」と仰いました。
「あぁぁ、あの有名な・・」と、思わず答えました。
師匠のブログや高座本にも登場されるので、お名前(高座名)はよく存じ上げていましたから。
http://ensou-rakugo.at.webry.info/201609/article_2.html
最近で驚いたのは、師匠との噺吟と「付け句」のやりとり。
「付け句」は、連歌や俳諧連歌における遊戯的な文芸のひとつ。
連歌、俳諧連歌は本来、発句から始めて参加者が交互に下の句を続けていく集団文芸。逆に下の句(七・七)のお題を用意し、気の利いた上の句(五・七・五)を考えて技巧を競う(前句付け)。

大変なものですよ。
それに応えている師匠も凄いですが。
私の記憶が確かなら、CAをされていた・・・?
間違っていたら申し訳ありません。
師匠のブログから。
N文亭楽子(らっこ)さんから、大量の噺吟が送られてきたので、五句ほど付け句をして返信したら、「続けてください。圓窓高座本へ載せましょう」と言われちまった。
馬鹿はその気になって(笑)、編集して、[はなむけ]の考察集へ掲載した。
まずは、それを披露しましょう。
☆ 噺吟へ付けましょう      (あいうえお順)2016・9・20
[欠伸指南]     夏足袋や暇もてあます習い事     楽子
                くしゃみや咳も免許皆伝       圓窓
[明烏]         春来たる至福を知るや部屋籠り    楽子
               堅き己の柔らかさ知る         圓窓
[馬のす]       枝豆のさやの山増え苛立ちぬ      楽子
               人に食わるる酒肴の旨さよ     圓窓
[応挙の幽霊]    酔いつぶれ留守の掛け軸月あかり  楽子
               ちと化粧して絵から抜け出る   圓窓
[お菊の皿]     サインした皿も売られて萩の井戸   楽子
               割れてる品も値は割り引 かず    圓窓
[押絵になった男] 恋蛍たとえ火の中箱の中        楽子
               別れに勝る逢瀬きぬぎぬ衣々   圓窓
[おはぎ大好き]  畑鋤きの嫁にはやらぬ到来物      楽子
               いくら食っても太らぬたち質じゃ   圓窓
[お見立て]     花魁の仮病も愛し菊枕           楽子
               涙で濡らし抱きしめて寝る       圓窓
            渋柿や嘘をこじらせ墓参り         楽子
               見知らぬ人に合掌させる       圓窓
[釜泥]        目覚めれば家盗られしや寝待ち月    楽子
                なんと釜には蓋つきも添う     圓窓
[紙入れ]      忘れ物忍ばす胸もと春火鉢      楽子
               若い燕が巣立ちせんとす     圓窓
[枯木屋]      目を覚ます木々饒舌に風青し     楽子
               昔噺に花も咲き出す        圓窓
[稽古屋]      長火鉢草履乾かす芸を見せ      楽子
               しっかり仕込め腰と足にも     圓窓
[子褒め]       みどり児がただ酒に見え初鰹     楽子
               世辞を早めて天寿を祝う      圓窓
[五百羅漢]     畳替へ薬缶の水に子の誇り      楽子
               小さな虹に大きな夢を         圓窓
[三軒長屋・上]   妾宅の良夜かき消す両隣り      楽子
               交わす枕も低く押さえて        圓窓
[三人無筆]     出来ぬこと遺言にして春の寺      楽子
               仏の顔は何度でもよし        圓窓
[締め込み]     泥棒に仲裁されてぬくみ                   楽子
               犬食わぬ物酒の肴に        圓窓
[叩き蟹]       餅代は心魂の技ヒノキなり       楽子
               晴れの舞台を横にハイハイ     圓窓
[鼓が滝]       たんぽぽに我が身諌める川辺かな  楽子
               花よ月よと西の果てまで      圓窓
[短命]        松手入れ程よさ忘る離れかな      楽子
               庭に耳あり植木に目あり      圓窓
[転失気]       夏風邪や一時の恥をかけぬまま   楽子
                医者と坊主はツーカーならず   圓窓
[転宅]         ぬくめ酒平屋の二階に用心棒     楽子
                泊まるつもりが背中押さるる    圓窓
[道灌]         秋時雨暗き歌道に古提灯       楽子
                七重の膝を八重にしてまで    圓窓
[半分垢]       謙遜も自慢となりぬ富士の雪       楽子
                衣を脱ぎて肌も見せましょ     圓窓
[不孝者]       いにしえの恋に火が付く春灯り     楽子
                倅へ意見棚に上げ置く        圓窓
[風呂敷]       逃げ遅れ襖に背中長き夜         楽子
                それにつけても黴の臭さよ     圓窓
[星野屋]       後添いの夢も道連れ秋の川       楽子
                あとは野となれ金となれやい    圓窓
[三井の貸し傘]   錦絵に五月雨降らし駿河町        楽子
                繁盛ぶりに乾く間もなし        圓窓
             衣替え生き方変える語意となり       楽子
                誤解してたら御免そうら候え       圓窓
[目黒の秋刀魚]   魚にも骨あると知るススキ原        楽子
                河岸日本橋築地豊洲へ         圓窓
[悋気の火の玉]   卯の花や本妻否む煙草の火        楽子
                今さら熱い接吻はいや嫌         圓窓
[和歌三神]      土手下の菰に注ぐや雪見酒         楽子
                味噌黒文字をちょいと舐め舐め  圓窓

・・・恐れ入りました。

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