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2016年12月21日 (水)

質屋さん

pouch個人的には幸か不幸か馴染みはありませんが、落語には質屋さんがたくさん出て来ます。
質屋さん
質屋を商売にしている店が舞台になっている噺も数多くあります。
例えば、「質屋蔵」「火事息子」・・「ねずみ穴」もそうだったかな?
「たちぎれ」も、若旦那が蔵に閉じ込められます。
「質屋」は、物品を担保に金を貸す商売。
鎌倉時代から続くとされる業態で、戦後しばらくは全国に2万店余りあったそうですが、2015年では3034店と右肩下がり。
落語の 「質屋蔵」という噺は、ある大きな質屋の蔵に夜な夜なお化けが出るという噂が立って、色々大騒ぎになります。
落語に出て来るぐらいですから、質屋は古くから庶民になじみが深い商売だったようです。
ところが、最近では、質入れした物品を請け出せず、質屋に所有権が移ることを意味する「質流れ」 という言葉すら知らない人が多いようです。
だから、落語のくすぐりも分からなくなっています。
「齢の頃なら"16・8"・・」
「おいおい、それを言うなら"16・7"か"17・8"だろう?
 "7(しち)"が抜けてるよ。」
「"7"はとっくに流した」
・・・なんて言う・・・。
落語の舞台は江戸時代が中心ですが、さらに終戦後しばらくの間は、質屋業界は黄金時代だったそうです。
多くの人が食べるのに必死で、生活のために金を借りる「世帯質」でにぎわった。
超インフレだが給与も上がるので、人々は気軽に質屋を利用した。
「朝お米を入れた電気釜を質に入れ、夕方請け出す客がいた」といった笑い話が業界に残るほど。
その後は、消費者金融(サラ金)が出て来て質屋は減少。
クレジットカードや銀行系カードローンの普及で、質屋以外の金融サービスはさらに増え、減少が続いた。

ある意味で、非常に合理的なシステムだとも思うのですが、正直なところ、イメージは良くありませんね。

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